株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日のモニタリング銘柄(3.18.08)

2008-03-17 22:07:45 | 明日のモニタリング銘柄
最初にOSCの4層分析で月曜日の相場を振り返って見ます。

注釈:①から③に件数が移動するに従い、相場環境の改善を示唆しております。④は中立。
日付の後の( )内の数字はその日の日経平均の前日比。

①OSCが前日同値以下&終値が前日安値と同値かそれ以下で終了
②OSCがコンバージェンス&前日比マイナス引け
③OSCが前日以上&プラス引け
④いずれにも該当せず

1月11日から2月22日までのデータ

2月25日(+414円)①20件 ②7件 ③69件 ④107件
2月26日(-90円) ①78件 ②0件 ③20件 ④101件
2月27日(+207円)①32件 ②12件③92件 ④65件
2月28日(-106円)①46件 ②17件③83件 ④54件
2月29日(-323円)①39件 ②106件③42件④14件
3月3日 (-611円)①147件②21件③12件 ④21件
3月4日 (+0.1円)①77件 ②19件③48件 ④58件
3月5日 (-20円) ①80件 ②21件③31件 ④71件
3月6日 (+243円)①20件 ②13件③119件④51件
3月7日 (-433円)①127件②32件③19件 ④24件
3月10日(-250円)①166件②11件③7件  ④20件
3月11日(+126円)①5件  ②33件③159件④7件
3月12日(+203円)①4件  ②8件 ③97件 ④96件
3月13日(-428円)①125件②26件③25件 ④29件
3月14日(-192円)①110件②18件③22件 ④50件
3月17日(-454円)①103件②43件③36件 ④18件

ご覧の通り、②が43件となり底打ち気配が出てきております。ピークから下落途上の2月29日を例外としますが、記録を取りだして以来、②が急増した翌日は反転しております。

今日の前場終了時のブログでも書いた、日経平均リンク債のノックイン価格ですが、次の価格がまだ生き残っております。

・11570円 ・11480円・ 11470円 ・11407円 まだありますが、このあたりまで。

すると、明日も下落するようなら、一気に11450円あたりまで行くのかどうかが焦点です。NYが切り返すなどしてプラスで終始するなら、一旦ノックイン価格攻略はお預けとなるでしょう。

現在ダウ平均の先物は223ドル安で推移しているようです。明日も今のところ厳しい相場が続くものと、覚悟して置いた方が良いかと思います。もう1日、OSCのコンバージェンス銘柄が増えてからでないと、今回の下落エネルギーが落ち着かないのかも知れません。

1.6758ソニー
 やはりこの株の異常値ぶりに再度注目せざるを得ません。RSIも17%にまで落としており、ここから一体どこまで落ちるのか?まさかアラブの王様まで見放しはしないだろうね。

2.4502武田薬品工業
 ついにOSCが20%です。RSIは9%とソニーよりも落ちております。何も言うべき言葉がありません。ただただ絶句。

3.5333日本碍子
 どうにもテクニカルには、ここから反発しない限り説明がつかないところに陥っております。OSCや-1%の25%ですが、3月10日には21%まで下落し終値は1801円。そこから、今日の安値は1592円です。この乖離の異常さです。明日は再度の1600円割れから、1592円の今日の安値が防御できれば、そこからの反転は確実も、ぬダウが更に下げるようだと、もう一段の下落まで待ちます。

4.6728アルバック
 転換価格の下限3650円に近づいて来ました。OSCはまだ41%と高めです。この転換価格を10月3日に一度下回っておりますが、ほどなく回復。太陽電池製造がフィデリティに注目されて、5000円越えが何度かあります。まだ、フィデリティの威光があるのかどうか、明日はその試金石。もう、外資はいなければ、この株の末路も哀れを極めるかも知れません。

5.6779日本電波工業
 これも徹底的に外資に売られ、ここまでの凋落です。昔の栄華を追ってはなりませんが、PERが7倍を切っている現状は、さすがにチョイと酷い状況かと。2565円が明日も破られれば、そこを見極めて、そろそろ救いの手を差しのべてもいいのではないかと。

以上です。

ついでに、10DHMA(過去10日間の高値の平均値)の2%安以上の終値の株をリストアップしておきます。いわゆる上がり馬。

・6255エヌ・ピー・シー
・3843フリービット
・2142ユー・エス・ジェイ
・3823アクロディア
・4849エンジャパン
・2389オプト
・6787メイコー
・4281D.A.コンソーシアム 
・5302日本カーボン
・9843ニトリ
・4689ヤフー
・5855アサヒプリテック
・6849日本光電
・6804ホシデン
・5566中央電気工業
・4518富山化学(TOB絡み)
・9438エムティーアイ
・1328金連動投信

こうした株の押し目に「すがりつく」のも弱小投資家の戦術してはありかと思います。しかし、現下の投資家も衰弱しております。すがりつくためには、少し背を低くしてもらわねば、一気に飛び乗ると、すがりついたつもりが、馬を驚かせてしまい、とんでもない目に遭うかも知れません。そのあたりは自分の体力と相談の上で。。。
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市場概況(3.17.08)

2008-03-17 20:43:06 | 市場概況
3月17日(月曜日)の市場概況です。

テクニカル用語の簡単解説

・日経先物:OSC33%(-3%)ボトムは3月10日の30%で切り返し中
・日経平均:OSC30%(-4%)ボトムは3月10日の29%で切り返し中
・TOPIX:OSC32%(-4%)ボトムは3月10日の30%で切り返し中
・マザーズ指数:OSC35%(+2%)ボトムは3月10日の29%で切り返し中
・ヘラクレス指数:OSC41%(同値)ボトムは3月10日の28%で切り返し中
・国債先物:前日比1円43銭高、OSC55%(+3%)ボトムは2月25日の38%で上昇中
・NYダウ:11972ドル(+21ドル)OSC51%(+4%)更新
・シカゴCME日経先物:11805円(大証比+55円)更新
・ドル円:97.31円(-1.85円)6時52分現在 更新

国債先物が記録的な上昇です。OSCも55%に上げており、最近では最高値ですが、過去77%まで上げていることもあり、まだ予断を許しません。

ドル・円は100円割れからの急な高騰で大騒ぎですが、これからまだ円高が進むものと思います。

その根拠は、次の2つです。

①ECBが利下げに追随しないことで、ドル安容認が明らかに。
②アメリカのバランスシートを是正するためのドル安政策の推進。

②については基軸通貨国の特権です。アメリカの純債務(対外資産-対外債務)は、約3兆ドルあります。これをチャラにするには約20%のドルの切り下げが必要です。1ドル=80円見当でしょうか。

日曜日のサンデープロジェクトで、筆者はちょうどそこのところを見ていなかったのですが、榊原英輔が1ドル=80円を予測していたようです。購買力平価からの円安の修正が論点だったようです。

これで円高が終焉すると思っては間違うと思います。ラリー・ウィリアムズが予言したとおり、どうもゴールデン・ウィークにかけて円高がピークを迎えそうです。その時、日経平均は一体いくらを彷徨っているのか?

まあ、あまり先のことは皆さん興味がないでしょうから、気分を切り替えて、明日のモニタリング銘柄を、後ほど検討してアップします。少しでもご参考になれば。。。

3月18日朝のコメント

NYダウは、JPモルガンの破格のベア・スターンズ買収で上げた効果で、わずかのプラスで終了。今晩の利下げは最大1.25%も織り込み、債券価格は下落。ナスダックなどは大幅下落となっており、今日はシカゴCME価格あたりで始まってから、円高がどう推移するかや、何らかのニュースにより、上にも下にもいく展開かと思います。

ノックイン債は、11570円、11480円、11407円と続いておりますので、解くに11500円近辺までの下降には注意。ここまで届けば「達成感」から一旦、リバウンドに入るかと思います。
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一気に8人切りの迫力

2008-03-17 11:34:50 | 株に出会う
連中、やはりやる時はトコトンやりますね。

黄金分割比率の11690円が風前の灯火です。先物は、名前の通り先んじて突破しました。今日で、例の日経平均ノックイン債が、一気に8本討ち死にしました。

まさに死屍累々たる有様です。

このところ外貨預金が急増、FXも口座開設急増ということで、8732マネパが、一人気を吐いておりますが、ここはドル・円についてはチョイと見方が甘いことは先日から書いている通りです。

世界の経済の節目が変わろうとしているのです。底打ちはまだ少なくとも数ヶ月先でしょう。以前のように100円に近づいてからまた120円に戻るなどということは、中期で見てもかなりリスキーな判断でしょうね。

日経平均だって、昨年筆者が書いたように10000円割れだって、視野に入ってきているではありませんか。

ロバストネスという言葉をご存じでしょうか?

人間が風邪を引いたり、細菌にやられたり、今日のような時に気分が悪くなったり、思わぬガン細胞が見つかったり、何だかんだしながらも、何とか元に戻りながら寿命を伸ばしている仕組みが、この「生命体」に備わっているロバストネス(強靱性との訳がありますが、少し強すぎるニュアンスです。)です。

このロバストネスを確保している典型例が、ボーイングやエアバスのジェット旅客機です。彼らは、インテル、AMD、そして何とモトローラの3つのCPUを積んだコンピューターを搭載しております。しかも、搭載位置は、2つは操縦席近辺ですが、もう1つは貨物室前方だそうです。まさかの火事やダメージに備えて。

しかも、普段はインテル搭載の最新のコンピューターシステムで自動操縦を可能にしておりますが、何か異変があった時、バックアップのコンピューターと、そのプログラムは、先行している枯れた機種のプログラム(これは長年使っているので信頼性が極めて高い)に置き換える仕組みまで備えております。(リカバリーブロックと言うそうです。)

銀行の高度なシステムでもこのような3重の3乗にもなるようなバックアップシステムは持っておりません。せいぜいデュープレックスと呼ばれる1つのバックアップです。

この冗長性(無駄ともいえます)と多様性がないと航空機の信頼性は確保できません。

言いたかったことは、現代の金融工学を駆使して作り上げたつもりの金融商品が、このような信用危機に陥らないためのロバストネスの作り込みを、世界の金融機関が一切行っていなかった、このことの脆弱性が一気に吹き出しているのが、今の現状かと思います。

どこに脆弱性が存在するのかについても、これまでの混乱ぶりを見ると、世界の中央銀行のトップでさえ、どうにも信じられないことですが、認識していなかったようなのです。

こんなオンボロ飛行機に乗せられていた乗客(投資家)は、まさか、1つのCPUと1つのプログラムだけしか搭載していなかったとは、夢にも思わなかったでしょう。そして、そのCPUとプログラムが同時に暴走し始めている時、機長は実は何も出来ません。本来なら機体が揺れ始めた時でも、そのまま何もしないでいれば、コンピューターが自動的に立て直してくれたのです。なまじ操舵に手を加えると、コンピューターが雑音と見なして、間違った処理を行う怖れもありますので、本来は、何もしないでも良い筈でした。

ところが、その肝心のコンピューターシステムが暴走し始めた時に、ハードもソフトも素人の機長(ここでは世界の金融機関のトップに擬しておきましょう)に一体何が出来るでしょうか?

まだしも、ライト兄弟が乗っていた飛行機なら、達人技を持つ機長が機体を立て直すことは出来たのですが、残念ながら、今の金融の世界には、そのような古色蒼然たる商品はとっくの昔にお蔵入りしておりました。

今、何が起きているかを、少々恐ろしい喩えで一気に書いてみました。

この際、筆者のような「脆弱性」を売りとする弱小投資家は、いち早くその怖い航空機から降りておく以外には選択肢はありませんでした。

今日は持ち越しもなく、トレードもなくというところです。まだ底打ちのサインは見えておりません。底に底にと落下中です。

薄暗い荒野に、8人切りでたっぷり血を吸ったお兄さん方がたむろするのみ。
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