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明日のモニタリング銘柄(3.17.08)

2008-03-15 13:20:02 | 明日のモニタリング銘柄
最初にOSCの4層分析で金曜日の相場を振り返って見ます。分析対象銘柄は200銘柄です。不動産系を4社程度削り、好調銘柄3社ほど加えるなどして、今日、少し入れ替えました。当面は200銘柄程度に抑えながらトラッキングをしていきます。これ以上のモニタリングは手間がかかりすぎ、チョイと無理かと。

注釈:①から③に件数が移動するに従い、相場環境の改善を示唆しております。④は中立。
日付の後の( )内の数字はその日の日経平均の前日比。

①OSCが前日同値以下&終値が前日安値と同値かそれ以下で終了
②OSCがコンバージェンス&前日比マイナス引け
③OSCが前日以上&プラス引け
④いずれにも該当せず

1月11日から2月22日までのデータ

2月25日(+414円)①20件 ②7件 ③69件 ④107件
2月26日(-90円) ①78件 ②0件 ③20件 ④101件
2月27日(+207円)①32件 ②12件③92件 ④65件
2月28日(-106円)①46件 ②17件③83件 ④54件
2月29日(-323円)①39件 ②106件③42件④14件
3月3日 (-611円)①147件②21件③12件 ④21件
3月4日 (+0.1円)①77件 ②19件③48件 ④58件
3月5日 (-20円) ①80件 ②21件③31件 ④71件
3月6日 (+243円)①20件 ②13件③119件④51件
3月7日 (-433円)①127件②32件③19件 ④24件
3月10日(-250円)①166件②11件③7件  ④20件
3月11日(+126円)①5件  ②33件③159件④7件
3月12日(+203円)①4件  ②8件 ③97件 ④96件
3月13日(-428円)①125件②26件③25件 ④29件
3月14日(-192円)①110件②18件③22件 ④50件

ご覧のように、①と②は減少しており右側に押し出されております。この後、再度④から①への流入があり、②が30件以上に①から押し出された時が、買いタイミングとなります。

明日のモニタリング銘柄は、いち早く底打ちが完了しそうな、OSCが低く打ちのめされた銘柄の、更に打ちのめされた段階での反発気配で買うという、「虎穴に入らずんば虎児を得ず」戦法を軸に考えたいと思います。もちろん、虎児がいないことが確認できれば、虎穴に入る阿呆はおりませんので、そのあたりは、功を急がないよう慎重なマインドコントロールが大事となります。

1.3382セブン&アイ・ホールディングス
 コンビニ株を取り上げたのは多分初めてかと思います。それは、筆者はコンビニが嫌いなためです。特に、鈴木会長が週一回全国からコンビニ店のスーパバイザーを集めて開く決起大会のようなもの、これはネット会議がここまで普及した現在、全く時間と金の無駄ではないかと思います。そこを脱皮できない経営トップの「頑固さ」には辟易です。(まだ、やっていればの話です。そこは未確認。)

また、最近では多少安くしておりますが、コンビニは特にお年寄りにとっては値段が高過ぎます。それでいて、フランチャイズをやっている元商店主の懐が暖かいかと言えば、24時間家族労働の割には、年収が低く、よくもここまで搾取できるものだと思っているからです。本部の1人あたり粗利が確か4-5千万円、それに対してのオーナーの年収は500万くらいではないでしょうか。まさにこれは現代版「女工哀史」でしょう。こうした株を筆者が買って長期に持つことはありません。しかし、日計りとして、落ちきったところを狙って多少の利鞘は抜いても、まさか鈴木会長は、デイトレーダーを何方さんかに倣って、アホ呼ばわりすることはないでしょう。もう、現場を自分の意見で従わせるだけの「裸の王様」に成り下がっているようですから。

OSC29%は一昨年11月16日以来。その時は3日ほどして底値に陥っております。

2.6581日立工機 
 月曜日は、輸出関連株は軒並みダウンでしょう。この株もどこで止まるかが焦点です。OSC35%は、3月10日にもマークしております。この時は翌日に55円下落してから戻しております。だから明日もその程度の下落で済むとは思ってはなりません。この株、1月11日、15日の下落時には80円から100円も下落して、やっと落ち着いております。この程度のマグニチュードは明日はありそうです。

3.8086ニプロ
 記録を取りだして以来、初めてのOSC23%です。このところの下げっぷりは見事の一言。RSIも当然12%と低迷。1675円の金曜日の安値をほとんど下回らないようだと、その後に切り返すとは思いますが、明日の地合ですから、ここは何とも言いようがありません。

4.6758ソニー
 ここまで下がると、さすがのアラブの王様もビックリ。OSC22%は、3月10日の19%に次ぐ、驚異的な数字。RSI22%も1月22日以来。もっとも、昨年10月24日には12%という数字をマークしておりますので、まだ落ちきったとは言えません。とりあえず、どこで立ち上がるかを王様の代わりに見守ってあげようかと。。。

5.9022東海旅客鉄道
 内需系からはこれを。OSCが45%→38%へと急落。もうリニアー鉄道の1件は蒸し返されないでしょうが、今度はこの下落相場で、100万円の奪還・維持に苦労しております。多少は、他の株達と枯淡の苦しみを分かち合わねば、それらの会社に勤める乗客に悪いと思ってか、同情&同調下げのようです。筆者は引退してとんと縁がない鉄道ですので、何の恩義もありませんが、ひと頃は月に20万円は東京-大阪間で使っておりました。そこまで同情心が強いのなら、その時の儲けの一部でも「返済」してくれると、この下落相場で少しは気持ちが明るくなると言うものです。

6.5302日本カーボン
 最後に景気の良い株を1つ。例の武者小路氏のドイツ証券が目標価格を900円と宣言したそうです。10月30日での9ヶ月決算では前年より伸び率が鈍化しており、筆者も黄色信号の株に変えておりますが、ドイツ証券はそれを、何の根拠からか、緑色の信号機に付け替えてしまったようなのです。格付け機関に弱い日本の投資家はだから売りませんでした。386円が10DHMA(10日間の高値の平均値)です。

癪ですので、ちなみに筆者が登録している200銘柄から、この10DHMAに2%足らないものも含めて、それ以上の値段に到達している銘柄を洗い出してみました。

9843ニトリ、4548生化学工業、4689ヤフー、4704トレンドマイクロ、6849日本光電、7867タカラトミー、6804ホシデン、4340シンプレクス・テクノロジー、2159フルスピード、3843フリービット、3823アクロディア、9501東京電力、6301コマツ、3715ドワンゴ、2389オプト、6787メイコー、4518富山化学、4519中外製薬、9115明治海運、そして1328金連動投信です。

日本カーボンを入れて、計21銘柄も出てきました。これにはチョイとびっくりです。

ほとんどが内需系ですね。逆にいうと外需系に近いコマツやメイコーは売りのチャンスとなりますが、「上り馬は売るな」とのセオリーもあります。そりゃそうでしょう。想定外に力が漲っている馬たちです。下手に手綱を引いて大人しくさせようと思っても、一人の人間の力などたかが知れております。ひひーん、と軽くいななくや、逆に引っ張られて落馬して怪我するのがオチかと。。

もちろん、モニタリング銘柄に挙げたような「衰弱しきった馬」を売ったら良いかというと、これまた、そんなにたたき売るなら、さくら肉として十分に利が乗るから買ってやろうとの「にわか篤志家兼精肉ブローカー」がバッタの大群のようにどこからか現れて、あっという間に、踏みつぶされるどころか、身ぐるみ剥がれることだって、この世知辛い世の中では、「あり」かと。。。命あってのものだねです。呉々もご用心を。
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