3月14日(金曜日)の市場概況です。
テクニカル用語の簡単解説
・日経先物:OSC36%(-1%)ボトムは3月11日の30%で切り返し中
・日経平均:OSC34%(-4%)ボトムは3月10日の29%で切り返し中
・TOPIX:OSC36%(-4%)ボトムは3月10日の30%で切り返し中
・マザーズ指数:OSC33%(-2%)ボトムは3月10日の29%で切り返し中
・ヘラクレス指数:OSC41%(-2%)ボトムは3月10日の28%で切り返し中
・国債先物:前日比34銭高、OSC52%(+2%)ボトムは2月25日の38%で上昇中
・NYダウ:195ドル安 OSC47%(-3%)ボトムは3月10日の40%で切り返し中 更新
・シカゴCME日経先物:12110円(大証比90円安)更新
・ドル円:99.16円(1円52銭円高)更新
国債先物のOSCが今日で52%まで乗せました。これまでは50%~54%程度がピークの目安でした。そこからすると、株式市場の調整はそろそろヤマ場を迎えていると思います。
そのあたりは、別稿のOSC4層分析にて確認してみます。
今日の後場は、先物が12080円と安値を更新し、脱兎のごとく逃げ出すシーンが度々見られました。SQ値は暫定ですが12518円65銭となっております。ここから大幅に下落。どうやらこのSQ値はこれからの上値抵抗線になりそうです。
1つ、明るい話題は、日経先物のイーブニングセッションでは、現在のところ12360円まで伸びております。(大証終値比+160円)
それに欧州株は小幅ですが高く始まっております。ドル・円も何とか100円割れは回避中です。しかし、これからロンドン時間の取引が始まれば、ひょっとするとオプションの固い岩盤を突き破る、強力な兵器が投入されて、ついに終値で100円割れを演じる可能性もあるかと思います。
そのあたりは今晩のお楽しみとしていただくこととして、NYの結果も踏まえて、明朝に市場概況のアップデートを行う予定です。
今日の後場のあの下げ局面では、結局買いには入れず、ノートレードに終わりました。持ち越しもなしでのキャッシュ100%です。
15日朝のコメント
ついに固い岩盤の1ドル100円が崩れました。このところ個人の米ドル買いが、銀行で普段の3倍程度に急増していたそうです。高い手数料の銀行で昔の筆者のようにドルを買うのも問題ですが、この100円あたりからまた120円に戻ると能天気に損得勘定して、ドルを買いに走るのも、これまた金融情勢に対する知識がなさすぎますね。
アメリカの証券大手、ベア・スターンズがついに資金ショートです。問題の発端はデリバティブ取引での追加証拠金の差し入れです。ベア・スターンズに限りませんが、レバレッジを例えば最大100倍ほども膨らませてデリバティブ取引をしていたヘッジファンドなどは、1億円の元手で100億円のトレーディングが出来る訳です。株の信用取引のレバレッジ3倍などという比ではありません。しかしこの場合、たったの1%の損失で追加証拠金の差し入れが必要となります。
この逆流の強さこそ、本来のレバレッジ取引の特徴です。天使にも悪魔にもなることを、証券大手が知らない訳ありません。しかし、皆で赤信号を渡っている時に、自分だけ渡らないと、業績不振で即刻首となる、そのようなマネージメントや経営システムが実は大変大きな問題です。これは「効率化」を極限まで推し進めないと気が済まない、現代資本主義経済のもっとも大きな弱点です。仮に今回、巨大ハリケーンの風圧で、金融機関数社をぶっ飛ばしても、そこに住む人々の心根が変わる訳はありません。今更、現代資本主義を支えるシステムを破棄することができないためです。破棄するということは、我々日本人のこの平成元禄のような、ものに満ち溢れた安穏たる生活を止めることをも意味しますが、その覚悟はまだ誰にもないでしょう。
テクニカル用語の簡単解説
・日経先物:OSC36%(-1%)ボトムは3月11日の30%で切り返し中
・日経平均:OSC34%(-4%)ボトムは3月10日の29%で切り返し中
・TOPIX:OSC36%(-4%)ボトムは3月10日の30%で切り返し中
・マザーズ指数:OSC33%(-2%)ボトムは3月10日の29%で切り返し中
・ヘラクレス指数:OSC41%(-2%)ボトムは3月10日の28%で切り返し中
・国債先物:前日比34銭高、OSC52%(+2%)ボトムは2月25日の38%で上昇中
・NYダウ:195ドル安 OSC47%(-3%)ボトムは3月10日の40%で切り返し中 更新
・シカゴCME日経先物:12110円(大証比90円安)更新
・ドル円:99.16円(1円52銭円高)更新
国債先物のOSCが今日で52%まで乗せました。これまでは50%~54%程度がピークの目安でした。そこからすると、株式市場の調整はそろそろヤマ場を迎えていると思います。
そのあたりは、別稿のOSC4層分析にて確認してみます。
今日の後場は、先物が12080円と安値を更新し、脱兎のごとく逃げ出すシーンが度々見られました。SQ値は暫定ですが12518円65銭となっております。ここから大幅に下落。どうやらこのSQ値はこれからの上値抵抗線になりそうです。
1つ、明るい話題は、日経先物のイーブニングセッションでは、現在のところ12360円まで伸びております。(大証終値比+160円)
それに欧州株は小幅ですが高く始まっております。ドル・円も何とか100円割れは回避中です。しかし、これからロンドン時間の取引が始まれば、ひょっとするとオプションの固い岩盤を突き破る、強力な兵器が投入されて、ついに終値で100円割れを演じる可能性もあるかと思います。
そのあたりは今晩のお楽しみとしていただくこととして、NYの結果も踏まえて、明朝に市場概況のアップデートを行う予定です。
今日の後場のあの下げ局面では、結局買いには入れず、ノートレードに終わりました。持ち越しもなしでのキャッシュ100%です。
15日朝のコメント
ついに固い岩盤の1ドル100円が崩れました。このところ個人の米ドル買いが、銀行で普段の3倍程度に急増していたそうです。高い手数料の銀行で昔の筆者のようにドルを買うのも問題ですが、この100円あたりからまた120円に戻ると能天気に損得勘定して、ドルを買いに走るのも、これまた金融情勢に対する知識がなさすぎますね。
アメリカの証券大手、ベア・スターンズがついに資金ショートです。問題の発端はデリバティブ取引での追加証拠金の差し入れです。ベア・スターンズに限りませんが、レバレッジを例えば最大100倍ほども膨らませてデリバティブ取引をしていたヘッジファンドなどは、1億円の元手で100億円のトレーディングが出来る訳です。株の信用取引のレバレッジ3倍などという比ではありません。しかしこの場合、たったの1%の損失で追加証拠金の差し入れが必要となります。
この逆流の強さこそ、本来のレバレッジ取引の特徴です。天使にも悪魔にもなることを、証券大手が知らない訳ありません。しかし、皆で赤信号を渡っている時に、自分だけ渡らないと、業績不振で即刻首となる、そのようなマネージメントや経営システムが実は大変大きな問題です。これは「効率化」を極限まで推し進めないと気が済まない、現代資本主義経済のもっとも大きな弱点です。仮に今回、巨大ハリケーンの風圧で、金融機関数社をぶっ飛ばしても、そこに住む人々の心根が変わる訳はありません。今更、現代資本主義を支えるシステムを破棄することができないためです。破棄するということは、我々日本人のこの平成元禄のような、ものに満ち溢れた安穏たる生活を止めることをも意味しますが、その覚悟はまだ誰にもないでしょう。