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独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

市場概況(3.14.08)

2008-03-14 17:58:33 | 市場概況
3月14日(金曜日)の市場概況です。

テクニカル用語の簡単解説

・日経先物:OSC36%(-1%)ボトムは3月11日の30%で切り返し中
・日経平均:OSC34%(-4%)ボトムは3月10日の29%で切り返し中
・TOPIX:OSC36%(-4%)ボトムは3月10日の30%で切り返し中
・マザーズ指数:OSC33%(-2%)ボトムは3月10日の29%で切り返し中
・ヘラクレス指数:OSC41%(-2%)ボトムは3月10日の28%で切り返し中
・国債先物:前日比34銭高、OSC52%(+2%)ボトムは2月25日の38%で上昇中
・NYダウ:195ドル安 OSC47%(-3%)ボトムは3月10日の40%で切り返し中 更新
・シカゴCME日経先物:12110円(大証比90円安)更新
・ドル円:99.16円(1円52銭円高)更新

国債先物のOSCが今日で52%まで乗せました。これまでは50%~54%程度がピークの目安でした。そこからすると、株式市場の調整はそろそろヤマ場を迎えていると思います。

そのあたりは、別稿のOSC4層分析にて確認してみます。

今日の後場は、先物が12080円と安値を更新し、脱兎のごとく逃げ出すシーンが度々見られました。SQ値は暫定ですが12518円65銭となっております。ここから大幅に下落。どうやらこのSQ値はこれからの上値抵抗線になりそうです。

1つ、明るい話題は、日経先物のイーブニングセッションでは、現在のところ12360円まで伸びております。(大証終値比+160円)

それに欧州株は小幅ですが高く始まっております。ドル・円も何とか100円割れは回避中です。しかし、これからロンドン時間の取引が始まれば、ひょっとするとオプションの固い岩盤を突き破る、強力な兵器が投入されて、ついに終値で100円割れを演じる可能性もあるかと思います。

そのあたりは今晩のお楽しみとしていただくこととして、NYの結果も踏まえて、明朝に市場概況のアップデートを行う予定です。

今日の後場のあの下げ局面では、結局買いには入れず、ノートレードに終わりました。持ち越しもなしでのキャッシュ100%です。

15日朝のコメント

ついに固い岩盤の1ドル100円が崩れました。このところ個人の米ドル買いが、銀行で普段の3倍程度に急増していたそうです。高い手数料の銀行で昔の筆者のようにドルを買うのも問題ですが、この100円あたりからまた120円に戻ると能天気に損得勘定して、ドルを買いに走るのも、これまた金融情勢に対する知識がなさすぎますね。

アメリカの証券大手、ベア・スターンズがついに資金ショートです。問題の発端はデリバティブ取引での追加証拠金の差し入れです。ベア・スターンズに限りませんが、レバレッジを例えば最大100倍ほども膨らませてデリバティブ取引をしていたヘッジファンドなどは、1億円の元手で100億円のトレーディングが出来る訳です。株の信用取引のレバレッジ3倍などという比ではありません。しかしこの場合、たったの1%の損失で追加証拠金の差し入れが必要となります。

この逆流の強さこそ、本来のレバレッジ取引の特徴です。天使にも悪魔にもなることを、証券大手が知らない訳ありません。しかし、皆で赤信号を渡っている時に、自分だけ渡らないと、業績不振で即刻首となる、そのようなマネージメントや経営システムが実は大変大きな問題です。これは「効率化」を極限まで推し進めないと気が済まない、現代資本主義経済のもっとも大きな弱点です。仮に今回、巨大ハリケーンの風圧で、金融機関数社をぶっ飛ばしても、そこに住む人々の心根が変わる訳はありません。今更、現代資本主義を支えるシステムを破棄することができないためです。破棄するということは、我々日本人のこの平成元禄のような、ものに満ち溢れた安穏たる生活を止めることをも意味しますが、その覚悟はまだ誰にもないでしょう。
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一時の安堵相場?

2008-03-14 11:24:25 | 株に出会う
昨晩のNYダウの200ドル超の下落と100円を切る円高のニュースで床についた方は、朝方に事態がむしろ好転していることを見て、ほっと安堵のため息をついたことでしょう。

筆者は、ノーポジでしたので、むしろ逆安堵でした。虎視眈々と今日の寄り付きからの恐怖の投げからのリバウンドを狙っていたのですね。心の中は。

しかし、それは気持ちだけ。下げ続けている株に手を出すことは、いつもながらに難しいものです。

モニタリング銘柄の中の1つ。3789ソネットエンタテインメントですが、買い指しを何度下方へと修正したことか。332Kが結果として底になっていたのですが、この株は一旦追いかけるのを今日は諦めました。理由は2つ。このところの底値圏の343Kあたりが破られてしまったこと。それに昨日かすかに切り返したかに見えたOSCの好転(たったの+1%の35%)が、今日の下げですっかり帳消しとなり事態が変化したこと。この2つです。

この株をもし手がけていても、このような下落傾向から、332Kでリバウンドしている保証は全くありません。たまたま、売り方の買い戻しが入ったに過ぎません。前場終了現在もOSCは-1%の34%のままです。買うとすれば343K越えが確実になったところですが、このラインは、いわば今日の安値で仕込んだ方の売りラインでもあります。従って、ここで掴むことは全く利益が乗らないばかりか、高値掴みの危険性が大いにありそうです。

対する、もう1つのモニタリング銘柄の1972三晃金属ですが、こちらは、昨日から採用している「虎穴に入らずんば虎児を得ず」戦法の候補の1つでしたが、前日押されて-21円安で、OSCは-10%の34%で終わっていたにも拘わらず、地合の好転からか、+8円の220円で始まりました。

OSCが大きく押されてのマイナス終了の翌日は、基本的には前日終了段階、あるいは前日安値段階まで押されます。220円でのしばらくの攻防では、仕手筋でも入っての狂乱状態に巻き込まない限り、いきなり上に行くことはありません。

案の定、前日終値近辺まで降りてきました。その段階でのOSCは昨日の34%を割り込んでおらず、ソネットエンタテインメントとは対照的に、いわば脈のある下がり方でした。場合によっては206円まで落ちてくることを覚悟しての待ち受けでしたが、212円からの反転の動きを見て214円で試し買い。

こうした場合のその次に取るべき行動パターンは、上に行く場合は3月12日の安値227円の奪還での売り、下は、昨日安値割れラインの206円での撤退というのが、リスク管理の原点です。

しかし、理屈通りにはことは運びません。心理状態が邪魔をするからですね。最初は228円で指しておりましたが、例によって短気の虫が勝って、たったの+5円で退却。これはじっと我慢の子でしたが、つい利益の確保に気持ちが向かってしまうのは、人間の性ですね。そのことが、場の急変などで功を奏することもあるから、余計にやっかいです。

もう1つのケースは、4543テルモです。こちらの寄り付きはストップ高気配からストップ安気配までの、MSQ特有の寄り付きの「行事」が見れました。これに慣れていない方は、ストップ安気配を見て肝を冷やしたことでしょう。MSQ当日の気配値の値動きは全く気にすることはありません。結果的に始まったのは+50円の5200円。そこから30円落としたのを最後に、地合が悪化しているさなかでも、この株だけは下方へと行かず、今日の勢いが強いのを感じておりました。この段階で買いでした。しかし、これには筆者は完全に乗り遅れです。それでも5300円で買うチャンスはありましたが、その場合はロットを大きく張らねばならなかったでしょうね。

以上、細かく書いてしまいましたが、要するに、昨日からの「虎穴に入らずんば虎児を得ず戦法」をうまく動かす要領のようなものは、何とか体得出来た次第。これが今日の収穫です。

取らぬ狸の皮算用に終わらなかっただけ良しとします。ちなみに、1972三晃金属の2匹目のドジョウを狙って、VWAP近辺で買い指しをしておりますが、ドジョウすくいをしたつもりが、少々気持ちが踏ん張り過ぎて転んでしまい、まだ寒空のこのオセアニアの泥田にでも、顔を突っ込んで窒息死だけはしないようにせねば。。。

それにしても、この株の証券コード1972が「行くなよ、二度と」に響くのは筆者だけだろうか???
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