株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日のモニタリング銘柄(3.14.08)

2008-03-13 20:18:29 | 明日のモニタリング銘柄
この時間、ロンドン市場でついにドル・円が100円割れです。但し、その後は100円を回復し、現在は100円15銭程度です。終値で100円を割るかどうかが焦点です。オプションを巡る熾烈な攻防がこの後続くものと思われます。

通貨を巡る動きでの注目はスイスフランです。円も含めた主要通貨でスイスフランの買いが強まっているのです。金利は2.75%と低いにも拘わらず、このスイスフラン買いは何を意味するのでしょう?中東が戦争状態に突入していることもあるかも知れません。

この時間の欧州市場は、金融株が下げを主導する形で、独、英、仏の各市場ともに下落中です。20時現在、アメリカの株価指数先物もダウが150ドルを超える下げです。

そうした不穏な情勢の中ですが、いつも通りにOSCの4層分析をやってみます。

注釈:①から③に件数が移動するに従い、相場環境の改善を示唆しております。④は中立。
日付の後の( )内の数字はその日の日経平均の前日比。

①OSCが前日同値以下&終値が前日安値と同値かそれ以下で終了
②OSCがコンバージェンス&前日比マイナス引け
③OSCが前日以上&プラス引け
④いずれにも該当せず

1月11日から2月22日までのデータ

2月25日(+414円)①20件 ②7件 ③69件 ④107件
2月26日(-90円) ①78件 ②0件 ③20件 ④101件
2月27日(+207円)①32件 ②12件③92件 ④65件
2月28日(-106円)①46件 ②17件③83件 ④54件
2月29日(-323円)①39件 ②106件③42件④14件
3月3日 (-611円)①147件②21件③12件 ④21件
3月4日 (+0.1円)①77件 ②19件③48件 ④58件
3月5日 (-20円) ①80件 ②21件③31件 ④71件
3月6日 (+243円)①20件 ②13件③119件④51件
3月7日 (-433円)①127件②32件③19件 ④24件
3月10日(-250円)①166件②11件③7件  ④20件
3月11日(+126円)①5件  ②33件③159件④7件
3月12日(+203円)①4件  ②8件 ③97件 ④96件
3月13日(-428円)①125件②26件③25件 ④29件

①が急増しているのが今日の相場状況をよく現しております。②はもう少し増えないと反転の兆しにはなりませんが、もうひと息です。

今日は、これまでの反省を踏まえて、OSCがこのところの最低値をマークしている銘柄を中心に取り上げます。まさに火中の栗を拾うのがごとしです。

今の相場は、火中の栗を一旦拾っておかないと、皆さんが反転したと認識した、その後に追随買いに入っても、翌日はもう反落しており、リスクを取って持ち越し玉を持たない限り、大きな利益をもたらすことはありません。

そこで、これまでの戦法を転換してみることにしました。過去のデータを見ても、言うまでもなく、OSCがその株にとっての直近の最低値をマークした、その次の日の押し目で買っておけば、地合の好転の波にうまく乗れて、引け際までに利が乗ったところでの売却といった捌きが出来るようです。

但し、これはツールを持っていない人には気の毒ですが、明日が底かどうかは神のみぞ知るということになります。場中にOSCを判断しての買いに入らなければならないのですが、地合、特に日経先物が途中から上向きに転じた段階で、その銘柄のOSCが前日よりも切り上がっており、欲を言えば、安値も切り上がっていると判定できた、その段階で買いを入れるという捨て身の戦法です。

もし、これがうまく行けば、今後はこの戦法を中心にモニタリング銘柄をスクリーニングして行きたいと思います。

とりあえず、この条件に合致するモニタリング銘柄は、

1.1972三晃金属
 いきなりの仕手株です。OSCは-10%の34%まで下落。この株としては1月15日以来の出来事です。その頃は閑散としておりました。明日は、この34%を下回っても、そこから抜け出すことを確認しての買い出動となります。

2.6966三井ハイテック
 OSCは-6%の39%です。2月12日に43%から36%に落ちた時の状況に酷似しております。翌13日は安値も切り上げ、OSCも+1%の37%となっての+10円と理想的な終わり方でした。その再来がなるかどうか?

3.6492岡野バルブ
 OSCが-3%の34%は2月27日以来の出来事。翌日は前日の安値付近までは一旦落ちての+24円終了でした。出来高が細いのでチョイと危険ではあります。

4.4543テルモ
 これもOSCを7%も落としての39%は3月7日以来のこと。翌日は寄り付きからそのまま上昇し+180円でピークを付けております。このようにスルスルっと上がるケースもあり、そこは地合との関係で何とも言えません。少し神経質で難しい株ですね。

5.6519エネサーブ
 今日はボロ株祭りだったようですね。家人も4233イー・レボリューションなるふざけた名前のボロ株を掴んで、10円あまりも下げられた後、朝から指していた値段で+4円で抜けたと言って欣喜雀躍しておりました。同系列の6720プリヴェも引け際に1円抜いたといって得意満面でした。両方ともいかさまに近い株です。プリヴェなど、最盛期の2004年6月には1243円しておりました。それが今日はたったの34円です。さすがに途中からチューリッヒという名前を取って、プリヴェだけにしたようですが、レボリューションといいプリヴェといい、この両社の名前は、株式市場の夜の闇に咲いている怪しげなタイツ姿の妖女ではないかと思わせるものがあります。

これは、それらに比べればまだましな方です。しかし、調べてみると、同じ2004年の多少早い4月に、この株何と4920円を付けておりました。今は304円です。やはり少し形を変えた妖艶な株のようです。エネルギーにサーブ(奉仕)するのが社名の由来かと思いますが、昨今の環境ブームに乗じて結構羽振りが良いようです。

この株はOSCがこの地合で+1%の47%と反転しての+4円と切り返し気配濃厚のため取り上げました。捨て身の戦法に合致するのではありません。

明日あたり、またしても暴発する恐れありということで。仕込みは暴発からでは遅いので少々早めに。過去の暴発時の傾向として、前日安値を決して下回っておりません。その意味では、今日の安値の411円が破られたら一旦見送りか。

6.3789ソネットエンタテインメント
 最後にご紹介するのがこれです。このところずっと低迷中。しかし安値は343K~346Kと妙に安定。このあたりで一発起死回生の立ち上がりを見せるかも知れません。OSCは34%→35%と上げてのゼロ終了。RSIも28%→29%と同様な立ち上がりです。

以上です。

この戦法、本来オシレーターに基づくテクニカル売買ではいわば異端の売買手法です。本来なら、前回のOSCのピーク値を抜く時に買いなのですが、今の相場、そうした悠長なタイミングを待っていても必ずしもうまくいきません。今年の相場でもそこそこ勝ってはいるのですが、大きな利がどうしても乗っておりません。

そこで、先んずれば制すとのことで、少々リスキーではありますが、リアルタイムにOSCを確認できることを活用しての、破れかぶれ戦法を採用してみることにしました。

乞うご期待。
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市場概況(3.13.08)

2008-03-13 17:35:38 | 市場概況
3月13日(木曜日)の市場概況です。

テクニカル用語の簡単解説

・日経先物:OSC37%(-1%)ボトムは3月11日の30%で切り返し中
・日経平均:OSC38%(-5%)ボトムは3月10日の29%で切り返し中
・TOPIX:OSC40%(-3%)ボトムは3月10日の30%で切り返し中
・マザーズ指数:OSC35%(-1%)ボトムは3月10日の29%で切り返し中
・ヘラクレス指数:OSC43%(+-0)ボトムは3月10日の28%で切り返し中
・国債先物:前日比49銭高、OSC50%(+3%)ボトムは2月25日の38%で上昇中
・NYダウ:36ドル高 OSC50%(+1%)ボトムは3月10日の40%で切り返し中 更新
・シカゴCME日経先物:12600円(大証比+250円)更新
・ドル円:100.68円(1円8銭円高)OSC45%(-1%)ピークは3月11日の54%で下降中 更新

今日の後場は、ドル・円がついに100円台へと突入し、結局、息を吹き返すことなく株式市場は集中治療室に隔離されたままでした。

ここまで来ると皆さんの関心は、ドル・円の100円突破でしょう。この壁は意外と厚く、個人投資家がいくらドリルで穴を開けようとして、ショートポジションをとっても、かなり難しいでしょう。ここは、機関投資家しか持たない、あの世界に誇る日本のトンネル掘削に使う、大型掘削機械でもあてがわないと穴は開きません。

既に、それらの機械はいつでも使えるように用意されていることと思います。問題は誰をオペレーターとして派遣するかだけでしょう。トンネルの中はご多分に漏れず、かなりの酸欠状態を呈しております。カナリヤを連れて行く程度では間に合いません。

この岩盤を巡る攻防が今夜のハイライトかと。

国債先物は50%の大台に乗せました。1月21日の54%、12月19日の53%、12月4日の50%、そして11月13日の53%と、歴代のオシレーター軍団は、いずれも50%台を征服しております。株にとっては後少しの辛抱です。

多分、100円突破という記念碑を打ち立てて、その翌日に債券が140円台の半ばあたりまで行って、そこで一旦収束するという形になるのではないでしょうか。140円台の半ばと言えば、2005年の7月の上旬あたりの値段がそうです。その頃はドル円が112円程度でした。

筆者がブログを書き始めた2005年3月にはドル・円が確か102円ぐらいに行って、たまらずに、当時持っていたドル預金(122円位で買ったもの)を解約し60万円程度の損失をこいたことを思い出します。これまでの1つの商品の投資での最大の損失でした。

時代は巡り巡って、再度このレベルにまで追い込まれております。

ラリー・ウィリアムズのご託宣(2008年ロードマップ)では、日経平均が本当の地獄を見るのは、3月末と想定されております。

まだそこまでは、あと半月ほどあります。

今日の日経平均のOSCがまだ38%です。これが30%にまで下降するのがその時期かと思います。

ちなみに、30%に下降したのは、この3月10日以前は、1月22日、11月12日(31%)、そして8月17日でした。それ以前には、2005年5月からの記録を見る限りありません。

後、8%分の下落を皆さん覚悟しておいた方が良さそうです。

明日のモニタリング銘柄は、稿を改めて、食後に十分に検討してからアップロードします。

では、それまで。。

14日朝のコメント

カーライル・グループ傘下のカーライル・キャピタルが清算を余儀なくされるとの見通しから信用不安が高まり、一時ダウは230ドル安まで行きました。朝はまた300ドル超の下落かと思いきや、S&Pが「大手金融機関の評価損は終息の兆し」と言ったそうで、これをきっかけに値を戻し小幅高で終了でした。

ドル・円も何とか100円台で取引終了。今日の豪州、東京市場に引き継がれました。しかし、円は各通貨に対しては、資源国通貨を除いてOSC面でも円高が進行中。

原油や金も高値更新中。昨日のところはS&Pが株式相場を支えた格好ですが、格付機関というのは、ここまで出しゃばるものなのでしょうかね?英語で何と言ったのは分かりませんが、「兆し」と締めくくっているあたり、後で何とでも抗弁できる「巧みな言い回し」ですね。(別の報道では、「大手金融機関の評価損計上はまだ続きそうだが、折り返し地点は過ぎたとの見方を示した。」とありました。何でこんなコメントで値を戻すのですかねぇ。。。)

ともあれ、日経平均も3月10日のOSC29%を底に、安値はセオリー通りに11日に12352円を付け、今は、そこからの回復過程にあることは確かです。この点はNY市場と歩調を合わせております。両者ともに弱々しいですが。この立ち上がりをどう見るかですが、3月12日の日経平均の「上げすぎ」を差し引くと、着実にOSCが上がってきております。今日は150円高程度のプラスで始まりそのまま失速しなければ、意外と持ち直すかも知れません。OSCの4層分析で②のコンバージェンス銘柄が26件に上っているのも支援材料。

昨晩、ラリー・ウィリアムズの予測の件で、日経平均のOSCのことを書きましたが、3月10日に29%をマークしているのを忘れておりました。日柄から言っても、ここから3月末にかけて再度30%に落ちるのはチョイと難しく、既に3月底値は過ぎたのかも知れません。あくまでもOSC面での推定からですので根拠はありませんが。
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心停止状態に向けて脈拍が弱々しい

2008-03-13 11:23:28 | 株に出会う
今日の先物は昨日とうってかわって、シカゴ先物より70円安く寄りつきました。その代わり高値もシカゴ比+20円程度までしか行っておりません。

分足を見ると昨日の朝一番から、急勾配は一切なく、綺麗な右肩下がり曲線を描いております。相場の流れがいつもこうなら、苦労はないでしょうね。安心して空売りが出来るためです。

こうした下落基調とは言え、面白みのない相場で暗躍するのが仕手性の強い株ですね。今日も9115明治海運やら9130共栄タンカーやらが飛ばしております。いや正確に言うと、朝方は、前日比マイナス始まりでした。しかし、これがその筋の方のテクニックかと。弱気の弱小投資家を一旦ふるい落としておいて、土俵を綺麗に箒で「清めて」から、白衣を着た髭面のこわもてのおじさん達が、一斉に切り込むという訳です。

家人は、その明治海運の昨日のストップ高を掴んでおり、今朝、プラ転した段階で乏しいお駄賃を手にして降りた後、この株、地合が悪化するなか900円の奪還でした。この株、1000円まで行くとの家人がたまわっていたのは、つい昨日でした。ついでに、最近、仕手筋が入った動きが良く見えるようになったと、誠に殊勝なセリフまで吐いておりました。

そんなこと誰でも分かります。この株は3月4日以来、今日で8連騰しております。この不安定な相場の中、これだけ勝ち続ければ、何か異変が起きているらしいことは、誰にでも想像が付くというものです。

さて、予想通りというべきか、相場は心停止状態に向けて一歩一歩近づいているかのごとき様相です。このまま行くと後場は12500円近くまでだらだらと落とされるのかも知れません。為替がそれを後押ししております。101円を割り込んだらその可能性も大いに出てくるでしょう。

前場は、寄り付きに5220円で指していた4502武田薬品工業が出来てしまったので、節目の5260円で売り指していたのですが、こういう大型株の値動きに筆者の気持ちのサイクルが合いません。じれったくなって+20円で撤退しましたが、予想通りに5260円まで戻してから、地合の悪化にもかかわらず、なかなか下には降りてこず、約30分ほどディレイしてから、筆者の買値に近づいて来ました。

なるほど、こうした株は、例の「イージス艦」並の神経でないと、どちらに動いているのか分からないものだと、今更ながら悟った次第。どこかでこの株を掴まえてやろうと、先日から監視してはいるのですが、イージス艦なら、これは掴まえようとする方が馬鹿でした。5200円が割れれば、このイージス艦、再度当て逃げの事件を起こすかも知れません。この際、遠方から双眼鏡ででも眺めることとします。

但し、高性能レーダーで捕捉され、どこかに連れて行かれ、石破大臣のあの顔を拝まされることだけは避けなければ。。。
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