株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日のモニタリング銘柄(3.13.08)

2008-03-12 21:20:24 | 明日のモニタリング銘柄
最初にOSCの4層分析をいつものようにやってみます。

注釈:①から③に件数が移動するに従い、相場環境の改善を示唆しております。④は中立。
日付の後の( )内の数字はその日の日経平均の前日比。

①OSCが前日同値以下&終値が前日安値と同値かそれ以下で終了
②OSCがコンバージェンス&前日比マイナス引け
③OSCが前日以上&プラス引け
④いずれにも該当せず

1月11日から2月22日までのデータ

2月25日(+414円)①20件 ②7件 ③69件 ④107件
2月26日(-90円) ①78件 ②0件 ③20件 ④101件
2月27日(+207円)①32件 ②12件③92件 ④65件
2月28日(-106円)①46件 ②17件③83件 ④54件
2月29日(-323円)①39件 ②106件③42件④14件
3月3日 (-611円)①147件②21件③12件 ④21件
3月4日 (+0.1円)①77件 ②19件③48件 ④58件
3月5日 (-20円) ①80件 ②21件③31件 ④71件
3月6日 (+243円)①20件 ②13件③119件④51件
3月7日 (-433円)①127件②32件③19件 ④24件
3月10日(-250円)①166件②11件③7件  ④20件
3月11日(+126円)①5件  ②33件③159件④7件
3月12日(+203円)①4件  ②8件 ③97件 ④96件

②と③が激減し④が激増。寄り天だった関係から、OSCはまずまず上げておきながら、売買判断指数は結構低いもの(押されすぎ)の銘柄が多いのが今日の特徴。

明日、反発があるとすれば、11日の安値に近づいた時かと思われます。面白い位置取りです。強いて言うと、2月21日のパターンに最も近いようです。翌2月22日の日経平均は-188円終了でしたが、更にその翌日は414円高と大きく切り返しております。NY市場が2月21日には-143ドルで終了しており、翌22日には97ドルほど上げたことが影響しているようです。

ということは、明日も今晩のNY市場次第ということになりますが、仮にマイナスに調整するなら、3月11日の安値に近づくまで待つという戦法になりますし、更に続伸ということになれば、売買判断指数からも、明日の反転はある程度は期待できそうです。

そこで、方向感がないものの明日のモニタリング銘柄を絞って見ます。

1.2413ソネットM3
 11日の安値は362Kです。これを割り込む動きとなれば、今日のOSC43%から30%台へと突入した段階での底値見極め。

2.7897ホクシン
 2月27日の再来がなるかというところ。まだもう少し下げ足らないようです。やはり217円を意識。

3.7014名村造船所
 RSIが19%となったのは12月21日以来。その後の急反転は見事。だからといって明日その再来がある保証はありませんが、OSCも32%→36%と切り返しております。明日は、762円以上では拾わないこと。712円も意識して、その間で打ち止まったところが買いか。

4.4757インテリジェンス
 これもRSIが9%にまで落ち、乖離幅も珍しく2Kあります。ついにこの株も100Kを割り込んでいましたか。長期低落を絵に描いたような値動きです。一発、明日は意地を見せるか?

5.4293セプテーニ
 これは完全なる逆張りです。良く監視しておかないといつの間にか値が動いております。イタリア娘のイタリア娘たる所以です。お尻がチョイと軽いのかどうか、うぶな筆者には知る術もありません。明日はとにかく押しに押されてからの急反転の動きに乗じる手です。いくら目が眩んだからといって、迂闊にイタリア娘のお尻を追いかけることだけはしてはなりません。手痛いしっぺ返しを喰らうのが関の山です。

以上です。

明日の相場観測が如何に困難かお分かりかと思います。まとも系の株はソネットM3だけです。後は、癖株か日陰株かバクチ株か、いずれにしてもまともなトレーダーが手がけるような銘柄ではありません。まあ、遊び相手の株にしては、それ相応のキャリアもありますし、意外と情も深いと思いますし、一時の思い入れが昂じて、大きく突っ込まない限り、適当に遊べる株達かも知れません。しかしNY次第では、こうした根無し草のアングラ株は吹っ飛びますので悪しからず。
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市場概況(3.12.08)

2008-03-12 19:03:54 | 市場概況
拍子木が折れたままだった3月12日(水曜日)の市場概況です。

テクニカル用語の簡単解説

・日経先物:OSC38%(+5%)ボトムは3月11日の30%で切り返し
・日経平均:OSC43%(+6%)ボトムは3月10日の29%で切り返し
・TOPIX:OSC43%(+4%)ボトムは3月10日の30%で切り返し
・マザーズ指数:OSC36%(-3%)ボトムは3月10日の29%で切り返し
・ヘラクレス指数:OSC43%(+2%)ボトムは3月10日の28%で切り返し
・国債先物:前日比9銭高、OSC47%(+6%)ピークは2月20日の49%
・日経先物夕場:12930円(大証終値比40円高)
・NYダウ:47ドル安 OSC49%(-5%)ピークは2月28日の63%で下落中 更新
・シカゴCME日経先物:12750円(大証比140円安)更新
・ドル円:101.76円(1円66銭円高)更新

結局、今日の後場もほぼ右肩下がりの冴えない一日でした。下で待っていたものが2度ほどひっかかったものの薄利撤退でした。

今の時間、欧州株は金融株主導で堅調に推移しております。まあ、これは今日の日本市場と同じでNYダウの馬鹿上げの余波と考えた方が良さそうです。

アジア株も日本と同じで、NY市場の反動安を警戒して、最初だけの線香花火だったようです。

注目すべきは、日本の長期国債が結局買われての終了で、OSCを47%に上げていることです。1月21日の54%あたりまでの水準を目指す動きです。まだ、株式市場が切り返したとは断定できないのが、この長期国債価格の動きです。今日あたり、思いっきり値段を下げていれば(金利上昇)、局面変化があったとも考えられますが、どうも一過性の動きとなっております。

これは昨日、FRBが住宅ローンを担保として米国債を貸し出すと発表したものの、その担保はフレディマックやファニーメイの政府系住宅ローン担保証券(MBS)であったり、それ以外の民間の住宅ローン担保証券もAAA格のものに限られるといったことが、どこまで金融市場の動揺の沈静化に結びつくのか、といったことに対する警戒心なり疑心がまだ解けていないためと思われます。

米国債の貸し出し期間にしても、翌日物から28日間に延長したのは評価はできますが、28日間の執行猶予を金融機関に与えたに過ぎないとも言えます。

喩えてみれば、いかさまの円天を掴んでしまい、資金繰りに追われた家計を預かる主婦が、虎の子の定期預金通帳やら、金庫に大切にしまい込んである手垢の付いた多少純度の劣る金貨を当局に差し出し、代わりに個人向け日本国債を手にしたようなものです。それもたったの28日間の貸与です。国債は市場で換金はできるものの、28日後にはまた買って返さなくてはならず、往復の手数料やらで、何のことはありません、損得勘定をすればマイナスです。単に、クレジット会社から破産宣告を受けるまでの期間が伸びただけ。

やはり、金融機関の自己資本を充実させる意味での公的資金の注入策が必要でしょうね。あるいは、思い切って円天を買い取るような施策が。それにしても、円天を買い取るのは幾ら何でも納税者の理解が得られないでしょうね。

かくして、アメリカは更に窮地に追い込まれていくと言う次第。。。
しかしこの際、心機一転、国を挙げて「ドル天」なる新通貨をでっち上げてはいかがでしょうか?これを掴んだ世界中の人々は、ドルを巡る金銭感覚が麻痺し、サブプライムローン住宅に住んでいる人々共々、夢心地で天国に召されるという、世にも不思議な魔法の通貨です。贋ドルを北朝鮮を陥れるために作ったCIAなら、こんなことお手のものでしょう。

今日の結果を踏まえての明日のモニタリング銘柄は稿を改めてアップします。

13日朝のコメント

原油が一時110ドル台、そしてドル・円が再度101円へと、逆戻りの状態。今回の資金供給でもまだ金融不安が収まらず、金融株を中心にダウを押し下げ。ドル安の加速は、中東湾岸諸国のドルペッグ制解除の観測が後押し。中途湾岸諸国はインフレに悩んでおり、これ以上ドルと運命を共に出来ないと徐々に解除に傾きつつあります。

今日の日本市場は下げて始まるでしょうが、MSQを控えての荒っぽい値動きも予想されます。12500円程度までの下落もありうるのかも知れません。(オプションのプットの手口からは最悪12250円まで。)
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拍子抜け

2008-03-12 11:28:33 | 株に出会う
タイトルに書いた「拍子抜け」とは、もちろん日本では能楽などの音楽用語です。笛や太鼓を鳴らしての、手やかけ声を駆使しながらの、楽しい秋祭りなどで営まれる、昔懐かしい光景が目に浮かびます。

まさに、昨晩のNYダウの一気上げには、市場の誰もが驚嘆したことでしょう。つまり、昨晩から今朝にかけて、株にかかわる方々の体内アドレナリンとか、エンドルフィンとかが随分と放出されていたものと思います。

筆者もそうです。久し振りに持ち越したその日にこういう僥倖もたまにはあるのかと。

しかし、とりあえず朝の気配値を見て、一瞬我が目を疑いました。何と3859シナジーマーケティングが300Kを割っていたのです。気配値とは、あくまでその値段なら買いたい人との一般的な解釈は、それはそれで理解できるのですが、こうした「おめでたい日」に、まさか、一人だけお祭りに参加せず、鎮守の森の奥深く身を隠すとは思ってもいませんでした。

まあ、それでも9時が近づくにつれて昨日の終値よりも値を飛ばして始まり、332Kまで上昇はしました。ところが、そこで噴射燃料が尽きてしまったようなのです。いや、拍子木が折れてしまったようです。

一方、日経先物も、シナジーに劣らず、エンドルフィンの分泌が朝一番では高かったとみえ、シカゴCMEの終値よりも、125円も高く寄りついてしまいました。これは幾ら何でも行き過ぎでした。

後はさしたる反転もないまま、前場の引けにかけて13000円を巡る攻防に終始しております。

もっと早く手放せば良かったのですが、このような「拍子抜け相場」になるとは思わず、一押しからの反転があるだろうくらいにタカをくくっていたのが失敗。

シナジーはかろうじて、325Kと320Kで手放し。残っていた6163エイチアンドエフも632円で手放しました。全く当てが外れた、寄り天もいいところの前場の相場でした。

各市場の指数は、これだけ高く始まっているのですから、当然ながら上げております。日経先物が33%→41%、日経平均が37%→47%、TOPIXが39%→48%、マザーズ指数が39%→40%、ヘラクレス指数が41%→47%です。

マザーズ指数が意外と大人しい動きです。2159フルスピードはマイナス圏です。何もシナジーと拍子を合わせる必要などありませんが、何の因果かシナジーに引き寄せられるように、調子を崩した模様。

と言う訳で、今日の朝一番にエンドルフィン一杯に買いに走った勇猛な方々は、多分、拍子抜けどころか、意気消沈していることでしょう。しかし、これも相場です。皆さんが強気になればなるほど、その強気が行き過ぎたところからは、必ず調整の原理が働きます。

後場は、この寄り天相場でもそれなりに健闘している銘柄を中心に、地合が上向くタイミングで仕掛ける予定。4185JSRや6762TDK、それに8597大証など、あまり落ちておりません。

最悪は9020JR東日本です。弁当かなにかで問題があったにしても、この地合での-14Kはないものでしょう。筆者も808Kあたりで危うく買いそうになりました。この株は、2月26日にOSCを27%にまで落としており、今はまだ41%もあります。もう一段、二段の底打ちが必要かも知れません。

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