株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

対米証券投資に注目を!

2008-03-23 18:19:14 | 金融全般
これだけドルが売られ株式が下がり、金融不安が高まる中で、筆者が注目しているのは対米証券投資です。

アメリカは15ヶ月で100兆円の資金の流入がないともたない国です。

対米証券投資のデータは、ここで見ることが出来ますが、いかんせん、最新のデータでも1月です。

事実としては、2007年8月こそ対米証券投資は売り越しになったものの、その後は、この波乱の金融相場に対して、ずっと買い越しです。

これは、アメリカに対する世界からのファイナンスがまだ続いていることを意味します。

株式についてすら、1月は174億ドルの買い越しです。これがNYダウが日経ほどは下げていない1つの理由でもあります。

ところが、ついに異変が生じました。

先週の米国債の入札で、これまでは落札総額の25%を占めていた外国勢が、6%へと急落しました。

これが続くと、米国債の長期金利が上昇に転じます。

そして、この長期金利の急騰がドルの本格的な暴落に繋がります。

ところで、先だって福田首相は、日銀総裁候補をあえて民主党が反対するのを承知の上で、再度財務省出身者を提示したのは、いくら何でも、福田首相の「無知蒙昧」ではないでしょう。そこまで彼がKYだとは思えません。

拒否されることは小学生でも分かることです。

これは明らかに一時避難の処置だと思います。何からの一時避難かというと、このドルの暴落(円高)懸念に対して、一番頼りになる日本に、アメリカから「ドル買い介入」(注)のリクエストが来ることが目に見えていたためではないかと思います。

中央銀行の総裁が不在の状態にしておけば、喩え、アメリカからドル買い介入(注)の要請が来たとしても、総裁が不在であることを理由にして、返事を猶予できるからです。

従って、これは民主党と自民党が裏で仕組んだ、一種の緊急避難処置としての、日銀総裁不在のシナリオではないでしょうか。

これはある意味で正しい選択ではないでしょうか。

アメリカの長期金利の推移を、これからは極めて注意深くモニタリングしておく必要がありそうですね。

注:当初アップした原稿では、「円買い」となっておりました。本来の趣旨は、円高阻止のための円売り・ドル買いでした。お詫びして訂正します。
コメント (4)
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明日のモニタリング銘柄(3.24.08)

2008-03-23 09:21:52 | 明日のモニタリング銘柄
まず、OSCの4層分析で金曜日の相場を振り返って見ます。

注釈:①から③に件数が移動するに従い、相場環境の改善を示唆しております。④は中立。
日付の後の( )内の数字はその日の日経平均の前日比。

①OSCが前日同値以下&終値が前日安値と同値かそれ以下で終了
②OSCがコンバージェンス&前日比マイナス引け
③OSCが前日以上&プラス引け
④いずれにも該当せず

1月11日から2月22日までのデータ

2月25日(+414円)①20件 ②7件 ③69件 ④107件
2月26日(-90円) ①78件 ②0件 ③20件 ④101件
2月27日(+207円)①32件 ②12件③92件 ④65件
2月28日(-106円)①46件 ②17件③83件 ④54件
2月29日(-323円)①39件 ②106件③42件④14件
3月3日 (-611円)①147件②21件③12件 ④21件
3月4日 (+0.1円)①77件 ②19件③48件 ④58件
3月5日 (-20円) ①80件 ②21件③31件 ④71件
3月6日 (+243円)①20件 ②13件③119件④51件
3月7日 (-433円)①127件②32件③19件 ④24件
3月10日(-250円)①166件②11件③7件  ④20件
3月11日(+126円)①5件  ②33件③159件④7件
3月12日(+203円)①4件  ②8件 ③97件 ④96件
3月13日(-428円)①125件②26件③25件 ④29件
3月14日(-192円)①110件②18件③22件 ④50件
3月17日(-454円)①103件②43件③36件 ④18件
3月18日(+177円)①26件 ②48件③84件 ④41件
3月19日(+296円)①2件  ②7件 ③160件④31件
3月21日(+222円)①29件 ②3件 ③84件 ④84件

資源株が①を増やしており、それ以外の株も上値が重く、プラスはしているもののOSCを少し下げております。それが④の増加に反映されております。いずれにしても①と②が減少しておりますので、そろそろ一時的にせよ、調整局面が近いことを窺わせております。日経平均の3連騰は1月23から25日にかけて以来。(翌日は541円の暴落)売買判断指数は今回の方がより強めに出ております。つまり、買い気が強くこの3日間は出ているということですね。 

明日の相場の着目点の1つは、金曜日に思いっきり下げている資源株や造船株などが一旦戻すのかどうかという点です。欧米の動きが反映されるのが月曜日の夜からですので、あまり大きな変化はないのではないでしょうか。それでも、若干の下げ止まりからの反転に乗る手もあるかと思います。

それでは、例によってリバウンド狙いの逆張りのモニタリング銘柄です。

1.2432DeNA
 金曜日は市場に逆行しての-13K。これでOSCは、今年最低の36%にまで押されております。もっとも昨年は12月17日に25%まで押されましたので、まだ下があるとも言えますが、RSIと併用してみると、22%までの下落は、もうすぐ底に到達することを示唆しております。とりあえず、543Kラインが割れるかどうか注目し、そこが割れても、下から上回る力があるかどうかで、明日プラ転するかどうかが決まるかと。

2.8031三井物産
 資源株受難の日にこれも思いっきり売られております。三菱商事よりもこちらがテクニカルには旨味のあるところにきております。更に下値を買いたたかれるのかどうかを明日は見極めることが大切。25MAからの乖離が13%にも達しており、あの銀行株の97%~99%に比べて、チョイと売られすぎか。

3.5987オーネックス
 昨年末には600円を超えていた株が今3分の1です。これぞバクチ株か。出来高も細くひっそりと日陰に咲いた花という面持ち。問題は2月の初めの頃の切り返しの再来がなるかどうかです。あの時は1月25日に「巨大」な出来高を伴い、その後の下げからのリバウンド期待がありました。明日は200円割れに注意。頓挫の恐れあり。風力発電部品で脚光を浴びている株。

4.2766日本風力開発
 オーネックスを取り上げたついでにこれも現状を見てみます。19日はOSCがコンバージェンスしていましたのでモニタリングしておりましたが、結局泣かず飛ばずでした。しかし、安値はかろうじてキープしていることに注目。かつ、RSIもこの株にしては35%にまで落としております。指数値は、直近の安値にたいして、5K高まで接近中。ということは、ここからの反発があるとすれば、明日は385Kが割れないことです。今のOSCのポジションは1月28日に似ております。この時はまだ200K台で出来高が増える直前でした。今回は、一旦ピークを打った後の下落局面です。ブームが去ったなら、ここで迂闊に手を出すのも憚れるところですが、環境問題についてはまだこれからですので、とりあえずは根気よくウォッチかと。

5.7456松田産業
 金の「暴落」でこの株も底割れしております。しかし、金はさすがに900ドル割れまではなかったようです。これほどの急落は久し振りのこと。要するに市場が小さいのですね。確か3兆ドルぐらい。その小さな池に大きなマグロが沢山迷い込んできたために、一時的に酸欠状態になるのも当然です。その後はごく自然に酸素が供給されます。いずれ、インドの実需である結婚シーズンが始まります。と言う訳で、この株もどこかで再度買い直される筈ですのでモニタリング開始です。

6.4403日油
 最後にこれを。結構乱高下しておりますが、日経平均の動きより遙かに安定。例のトリウンフルエンザ&杉花粉銘柄のためです。H5N1型の新型インフルエンザ対策の最大の悩みは、ワクチンの製造が間に合わないこと。そこを、この会社、万能ワクチンになる新物質を開発したというのです。先日、新聞で筆者もそのことを知りましたが、まさか、国立感染症研究所とこの会社が絡んでいたとは知りませんでした。但し、まだこれからの開発となり時間がかかるとのこと。よってまだ暴発していないのでしょう。

一応、一押しされての反発体勢にあります。371円が当面の底であることも確認されております。そのあたり睨みながら400円に近いところで乗ってみる手もありか。

以上です。

明日の前場終了後のブログは所用があるため更新できません。ご了承下さい。
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