株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日のモニタリング銘柄(3.6.08)

2008-03-05 20:51:28 | 明日のモニタリング銘柄
日経先物のイーブニングセッションは、大証終値比で70円高となっております。
また、この時間(20時50分)はドル・円レートが103.71円まで円安が進行しております。

更に欧州株は、アムバック救済観測を好感して、英、独、仏ともに高く始まっております。

また、NYダウの先物は43ドル高とハイテク株の堅調を反映してのスタートです。

この調子でNYダウも切り返せば、明日の日本市場は反転するのでしょうが、このモノライン救済策が、筆者にはどうにも胡散臭いと感じるのは、信用保証額が1兆9577億ドルにも達しているにも拘わらず、数10億ドルの資本増強を巡っての救済策に終始している点です。わずか0.1%程度の資本の毀損を埋め合わせることで、今回のサブプライム他の保証額でのダメージが回復できるものなのでしょうか?既に、サブプライム・モーゲージ関連の金融機関の損失額は現時点で少なくとも2000億ドル以上には達しております。

普通の感覚から言うと、巨像に踏みつぶされそうになっている河童に、頭に乗せる皿を数枚追加したところで、巨像の重みに耐えられる訳もないことは、奈良の唐招提寺かどこかに行って仏像でも確認すれば、小学生でも分かることです。

どうも、金融業界の方々やら株式市場の関係者の神経が分かりません。河童の皿の数(金融工学に基づく損得勘定)ばかり数え上げることに長けた、特殊な世界に生きている人達とでも考える以外に、この違和感を拭うことは到底困難です。

まあ、こんなことばかりぼやいていても、明日の相場に勝てる保証は何もありませんので、このあたりで明日のモニタリング銘柄と行きます。

1.4502武田薬品
 何の因果か、悲惨なまでに売り込まれているのがこれ。OSCは何と21%です。RSIも19%と最低値水準。特に格付が下がったとかいうニュースもありません。チャートは、週足では何も分からないので、月足を見てみると、今の水準は2005年8月頃の値段です。そう思って、日経225平均のその時期を見てみると高値が12612円でした。何のことはありません。日経平均も武田も遜色ない値動きではありませんか。しかし、武田のPERは12倍弱。日経平均は確か16倍程度。このギャップは一体何故?
とにかく、このまま野垂れ死にさせる株ではありません。OSCが10%台へと突入したら一発救いの手を差しのべるのも一考かと。

2.5707東邦亜鉛
 LMEの鉛、亜鉛価格と連動するのがこの株です。ちなみに鉛価格は1月22日に底を打っておりました。この24時間では少々下落気味ですので、明日はその相場動向を確認しながらの売買がよろしいかと思います。この株の1月22日は413円の安値を付けております。何とまあ素直な値動きだったのでしょう。とても個別株に関するこのような情報のチェックまでは手が回りませんでした。今日は-15円ながらも、またぞろOSCを1%コンバージェンスさせての反発気配です。既に高値圏へ舞い上がった後ですので、残り火は少ないと思います。今後の参考までにやはり資源関連の価格はチェックしておいた方がよいという教訓です。しかし残された時間が少ない身にとっては、こんなことまでする時間がないのを一体どうすれば解決できるのか?

3.6463帝国ピストンリング
 2月7日に上方修正してから1150円まで付けた株が932円まで落とされ、今日はOSCは38%と3%コンバージェンスしての終了。910円という安値が明日も破られるようだとチョイと警戒が必要。

4.5711三菱マテリアル
 上がり馬からはこれを。再度の490円台から500円の奪還がなるかどうか。OSCは42%→46%へと切り返しての+5円は不気味。

5.6163エイチアンドエフ
 IPO時には活況を呈しておりました。しかし、如何せん親子上場(日立造船)の地味な機械系銘柄。確かIPO価格が1100円だったと記憶しておりますが、今日は720円まで下落。明日は725円を下から抜くタイミングでの参戦。690円割れがあれば下落目途を見極めることとなります。MMですから、朝一番のボラティリティの高さには注意。しかし何故にミクロンや和井田、そしてこの株のような地味系がMM銘柄なのか?悪い女に捕まった純朴な青年と同じ運命なのか?心は「黙って受け入れる他はない。それ自体を喜びとせよ!」です。筆者の人生とよく似ております。ちなみに、MMとは、人生、MaemukiにMiyou(前向きに見よう)の頭文字をとったものです。

6.3823アクロディア
 今日の後場の地合の悪化に逆行しての高値引けはただごとではありません。もし、明日NYダウが急落するような局面があれば、この株に注目。押されたところからの急反発はあるかも知れません。色々とニュース性が高い銘柄です。2月だけとってみても、①世界初携帯版セカンドライフ、②携帯で応対するインターフォン、③ドコモと資本提携、と盛りだくさん。KDDIとソフトバンクとも資本関係があるといいますから、この会社は一体何ものか?それでいて9ヶ月決算では当期損失600万円ですと。何か、胡散臭さを感じます。しかし、明日は明日の風が吹きます。そんな気分は忘れましょう。惚れ込んでホールドなどしなければ、このような杞憂かもしれない懸念は気にすることはありません。モノライン救済策より、この会社を救済する方が遙かにましです。

7.5401新日本製鐵
 最後はやはり大御所にご登場して頂きましょう。OSCは35%→37%へとコンバージェンス。乖離幅は26円。RSIは36%と低水準。テクニカルには一応申し分ありません。問題は業績見通しが、原材料高やら船賃の高騰などから悪化することです。それを市場は織り込んでしまったのかどうかが問題です。

以上です。

明日も上値を思わずパクつくようなことがないように自戒せねばなりません。急落局面までじっくりと待つことの大切さを、ひしひしと感じております。VWAPを出来るだけ割るまで待てば、自律反転の確率が高まるようです。もちろん、反転するためのテクニカルな条件を満たしていること、地合そのものがボックス圏で膠着していること、比較的中立でその業種の価格が推移していること、等が条件となります。
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市場概況(3.5.08)

2008-03-05 16:12:52 | 市場概況
3月5日(水曜日)の市場概況です。

・日経先物:OSC41%(+-ゼロ)ボトムは22日の24%
・日経平均:OSC35%(-8%)ボトムは22日の30%
・TOPIX:OSC34%(-7%)ボトムは22日の31%
・マザーズ指数:OSC41%(-2%)ボトムは12日の33%
・ヘラクレス指数:OSC41%(-7%)ボトム12日の39%
・国債先物:前日比30銭高、OSC47%(+5%)ピークは20日の49%
・日経先物夕場:13040円(大証比+70円)
・NYダウ:41.4ドル高、OSC52%(-5%)ピークは28日の63% 更新
・シカゴCME日経先物:13035円(大証比+65円)更新
・ドル円:104.05(75銭円安)OSC39%(+1%)ピークは14日の64% 更新

ご覧の通りに株式が押されて、国債先物が堅調に伸ばしております。ドル・円はじわりと円安気味ですが、何かのイベントで急落する怖れもある位置取りです。

各市場ともに、OSCはそろそろ直近のボトムに近くなってきております。

暴れ者の日経先物はまだ高め。つまりNYダウ次第で先物が一暴れすれば、日経平均なども30%前後までの下落もありうるかと思います。ちなみにその日経平均の指数値は、30%のOSCを付けた1月22日のそれよりも524円ばかり高め。同様に先物は210円高めです。ところが、TOPIXは、何と指数値ではほぼ1月22日の安値に今日で並んでおります。

つまり、日経平均は1月22日以来戻しすぎておりますが、TOPIXは戻す間もなく、このところ押されている姿が見えます。両方とも25MA線からの乖離率は4%下方です。マザーズ指数は1%下方、ヘラクレス指数は2%下方乖離ですので、主力市場が随分と押されているようです。

今日は、登録203銘柄のOSCの4層分析をついでに行います。

テクニカル用語の簡単解説

注釈:①から③に件数が移動するに従い、相場環境の改善を示唆しております。④は中立。
日付の後の( )内の数字はその日の日経平均の前日比。

①OSCが前日同値以下&終値が前日安値と同値かそれ以下で終了
②OSCがコンバージェンス&前日比マイナス引け
③OSCが前日以上&プラス引け
④いずれにも該当せず

1月24日(+264円)①5件  ②17件 ③169件④12件
1月25日(+536円)①5件  ②6件 ③181件④12件
1月28日(-541円)①114件②4件 ③7件  ④76件
1月29日(+391円)①17件 ②1件 ③48件 ④134件
1月30日(-133円)①46件 ②45件③63件 ④45件
1月31日(+247円)①8件  ②49件③135件④7件
2月1日 (-95円) ①31件 ②28件③66件 ④74件
2月4日 (+363円)①30件 ②5件 ③118件④60件
2月5日 (-114円)①61件 ②17件③41件 ④84件
2月6日 (-646円)①117件②36件③23件 ④26件
2月7日 (+108円)①65件 ②10件③43件 ④85件
2月8日 (-190円)①80件 ②37件③37件 ④50件
2月12日(+5円)  ①104件②7件 ③48件 ④44件
2月13日(+46円) ①38件 ②18件③79件 ④65件
2月14日(+558円)①8件  ②1件 ③136件④57件
2月15日(-4円)  ①14件 ②26件③128件④34件
2月18日(+13円) ①12件 ②33件③114件④43件
2月19日(+123円)①40件 ②17件③65件 ④80件
2月20日(-448円)①122件②30件③18件 ④33件
2月21日(+378円)①12件 ②7件 ③132件④51件
2月22日(-188円)①28件 ②62件③72件 ④38件
2月25日(+414円)①20件 ②7件 ③69件 ④107件
2月26日(-90円) ①78件 ②0件 ③20件 ④101件
2月27日(+207円)①32件 ②12件③92件 ④65件
2月28日(-106円)①46件 ②17件③83件 ④54件
2月29日(-323円)①39件 ②106件③42件④14件
3月3日 (-611円)①147件②21件③12件 ④21件
3月4日 (+0.1円)①77件 ②19件③48件 ④58件
3月5日 (-20円) ①80件 ②21件③31件 ④71件

①が増え、②は変わらず、③は減り、④が増えております。全体として押されているのは今日の相場展開通りです。②が30件以上にならないと反転しないのが、過去のデータから言えるところです。まだ中途半端な位置取りと言えます。

市場が中途半端な位置取りでも、今日のモニタリング銘柄7社の中では5社がプラス終了。一発大穴狙いの6967新光電工と、雲行きが定まらない金融株の8316三井住友FGの2つだけはずっこけましたが、それなりのテクニカルな趨勢に従っているようです。

そこで、NYが大きくずっこければ「ご免」ということにして頂くとして、明日のモニタリング銘柄は稿を改めて夜にアップします。

今日の後場は、2匹目のドジョウ狙いのウェブマネーやら、JR東日本やら、色々と下で指していたものは、すべて下方へと修正しながら、地合の悪化が酷くなってきたので全てキャンセル。ドジョウを掴み損ねて、泥田でひっくり返り、我が身を自分でも識別できない程にどろどろになるのは、この寒空のもと何としても勘弁してもらいたかったため。前場から持ち越しのテルモは、後場に揺さぶられながらも何とか薄利で売り抜けました。

ここのところずっと、持ち越しはキャッシュのみ。

6日朝追加コメント

NYダウはISM非製造業景況指数が事前予想の47.5を1.8ポイント上回ったとのことで上げましたが、アムバックの救済策が伝えられると、それが不十分とのことで一時マイナス圏に下落し、その後反発しての終了でした。週末の雇用統計待ちでの現状維持の水準か。その前哨戦のADP雇用統計は昨夜、事前予想+1万人に対して、-2.3万人と下げており、かつ、前回結果もマイナス方向に修正しているのは多少気がかりですが、前月は雇用統計とは相関しませんでしたので、あまり気にする必要はないかと思います。筆者のあてずっぽうの予想は、前回-1.7万人に対して、今回-5万人と衝撃的なものとしておきます。アメリカは景気に反応して迅速に人員調整を行うためです。
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ウェブマネーで一矢

2008-03-05 11:11:28 | 株に出会う
昨晩から原油や金など資源関連株の利益確定売りに伴い、円安方向へと振れていることを好感してか、日経先物は朝方はシカゴCME価格を上回って始まりました。

しかし、そこからはさすがに上値が重く、昨日の高値を超えられないまま、前日同値付近で揉み合う展開です。比較的内需系の株の調子が良いようです。モニタリング銘柄では4543テルモやJR東海あたり。しかし、同じ医療系でも8086ニプロは2000円を割ってから精彩がありません。この銘柄、義理の姉が4年ほども4000株ホールドしておりますので、ちょくちょく値動きを見ております。まさか、2000円割れの時に売ったら?とも言えず、本人の意志に任せております。というのは、その昔、ヤフーに関する新聞のアナリスト記事をそのまま伝えたところ、本人はそれを真に受け、売ってしまった(損切り)のです。その後上げましたので、分割前の当時としては百万単位での損失を負わせることになりました。まだ、筆者はアナリストなるものの「正体」を十分に理解していなかったための、心に残る失敗談です。

タイトルに書いたウェブマネーですが、3日は100枚を越える買い板(実は、その時は見せ板であった)に、つい心が動かされて罠に嵌りましたが、今日は、運悪く朝からの監視銘柄からは外しておりました。むしろ、3859シナジーMの方を見ておりました。ところが、ふと気が付くと152Kでの底値からプラ転しているではありませんか。

その後停滞しており、また先日の二の舞かと思いきや、どうも様子が違うのです。2度目の噴火でたまらずに164Kで突っ込み買いです。当然、弱気筋の売りで161Kあたりまで落とされ、また嫌な気分になりかけていたところ、今日はどうやら様子が異なりました。買いが優勢となっていったのですね。そして、165Kという昨日高値を超える勢いがついてからは、出来高を伴い本格的な空中戦が展開されました。

長く低迷していた株ですので、ひとまず上げ目安の168Kを少しオーバーシュートすると見ての170Kで利確をし、先日のリベンジを果たしました。まあ、新興市場銘柄はずっと追っかけておくものですね。上げる前には、その予兆のようなフェイントがあったりします。そして、どのくらいこの株に対する潜在買いのエネルギーがあるのかを、何方かがチェックしているようです。この株、2日ほど前から、いわゆる投げ売りがパタリと止んでおりました。それまでは、筆者は下の方で指していた買いが、突如の投げ売りに引っかかってわずかの利益を稼ぎ出していたものでした。

この成り売りの嵐(ウェブマネーの場合100枚単位)の終息を確認するのも、重要な手続きのようです。これらの点をうまくウォッチしていれば、好業績の新興銘柄は、必ずどこかで大きく反発しますので、この点はやはり今日のような地合だと魅力的な株ということになります。

全体の市場のOSCを確認しておきますと、

・日経先物:40%(-1%)
・日経平均:34%(-9%)
・TOPIX:33%(-8%)
・マザーズ指数:43%(同値)
・ヘラクレス指数:41%(-7%)

日経平均とTOPIXのOSCの下落がチョイと気になります。ちょうど28日前に536円も上げたのに、今日は低迷しておりますが、そのことがデータ上に反映されたのかも知れません。今晩のOSC4層分析で見ないと、これから反転するのか、更に下落することが示唆されているのか、どうもはっきりしないようです。

前場は、他にはここら辺まで落ちてくればと、5530円で指していた4543テルモをホールドしているのみ。やはり今晩のNY市場への不安、それから為替の動きがまだまだ不安定ということもあり、後場は、先物主導で上よりも下に持って行かれる可能性が大きいと見ております。果たしてどうなるか?
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市場概況(3.4.08)

2008-03-05 06:53:37 | 市場概況
3月4日(火曜日)の市場概況です。

・日経先物:OSC41%(-3%)ピークは25日の56%
・日経平均:OSC43%(+1%)ピークは29日の54%
・TOPIX:OSC41%(+-0)ピークは29日の53%
・マザーズ指数:OSC43%(-2%)ピークは22日の61%
・ヘラクレス指数:OSC48%(-2%)ピークは25日の63%
・国債先物:前日比26銭安、OSC42%(前日比+1%)ボトムは29日の39%
・日経先物夕場:12980円(大証比+20円)
・NYダウ:12214ドル(-45ドル)OSC57%(-1%)更新
・シカゴCME日経先物:12905円(大証比-55円)更新
・ドル円:103.3(-11銭円高)OSC38%(同値)更新

各市場の指数は下降中。反して、国債先物はわずか上昇。株売り、債券買いの流れに変更はありません。

気になる為替は、20時現在ドル・円が103.05円です。上にも下にも行っておりません。前日比で36銭の円高ですから、再度103円割れを仕掛けに行っているのかも知れません。NYは投機筋しかいない市場です。(自国通貨のドルで世界との貿易決済が可能)しかし、前日の102.64円が割れなければ、これ以上のドル売りは当面はないものと思います。

基調は株は下落ですが、まだ大きく底に向かう下落ではありません。

追ってアップする、明日のモニタリング銘柄で、OSC4層分析から明日の相場を占ってみます。

補足:

ドル・円は急速に戻しております。昨年8月以降を見ても、OSCが最低値をマークしてからの下値は1-2円の下落で留まっているのがドル・円です。今回は29日に103.83円と終値でマーク。大体1円幅の下落で下げ止まった感あり。

ちなみに豪ドルは3-4円もの下落幅があります。従って、昨日もまだ下げ傾向に押されていたものと思われます。基準値は29日の96.72円。ここから4円だと92円台までの下落も想定されますが、今回のOSCは47%という高めでのボトム値です。これが下げを和らげるものと思います。今日で49%ですが、これが47%以下になると、新たな下値模索の動きとなります。(豪ドルの推移は、いわゆる資源関連銘柄の推移とも重なりますので、少々くどいほどに素人解説をしました。)
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