日経先物のイーブニングセッションは、大証終値比で70円高となっております。
また、この時間(20時50分)はドル・円レートが103.71円まで円安が進行しております。
更に欧州株は、アムバック救済観測を好感して、英、独、仏ともに高く始まっております。
また、NYダウの先物は43ドル高とハイテク株の堅調を反映してのスタートです。
この調子でNYダウも切り返せば、明日の日本市場は反転するのでしょうが、このモノライン救済策が、筆者にはどうにも胡散臭いと感じるのは、信用保証額が1兆9577億ドルにも達しているにも拘わらず、数10億ドルの資本増強を巡っての救済策に終始している点です。わずか0.1%程度の資本の毀損を埋め合わせることで、今回のサブプライム他の保証額でのダメージが回復できるものなのでしょうか?既に、サブプライム・モーゲージ関連の金融機関の損失額は現時点で少なくとも2000億ドル以上には達しております。
普通の感覚から言うと、巨像に踏みつぶされそうになっている河童に、頭に乗せる皿を数枚追加したところで、巨像の重みに耐えられる訳もないことは、奈良の唐招提寺かどこかに行って仏像でも確認すれば、小学生でも分かることです。
どうも、金融業界の方々やら株式市場の関係者の神経が分かりません。河童の皿の数(金融工学に基づく損得勘定)ばかり数え上げることに長けた、特殊な世界に生きている人達とでも考える以外に、この違和感を拭うことは到底困難です。
まあ、こんなことばかりぼやいていても、明日の相場に勝てる保証は何もありませんので、このあたりで明日のモニタリング銘柄と行きます。
1.4502武田薬品
何の因果か、悲惨なまでに売り込まれているのがこれ。OSCは何と21%です。RSIも19%と最低値水準。特に格付が下がったとかいうニュースもありません。チャートは、週足では何も分からないので、月足を見てみると、今の水準は2005年8月頃の値段です。そう思って、日経225平均のその時期を見てみると高値が12612円でした。何のことはありません。日経平均も武田も遜色ない値動きではありませんか。しかし、武田のPERは12倍弱。日経平均は確か16倍程度。このギャップは一体何故?
とにかく、このまま野垂れ死にさせる株ではありません。OSCが10%台へと突入したら一発救いの手を差しのべるのも一考かと。
2.5707東邦亜鉛
LMEの鉛、亜鉛価格と連動するのがこの株です。ちなみに鉛価格は1月22日に底を打っておりました。この24時間では少々下落気味ですので、明日はその相場動向を確認しながらの売買がよろしいかと思います。この株の1月22日は413円の安値を付けております。何とまあ素直な値動きだったのでしょう。とても個別株に関するこのような情報のチェックまでは手が回りませんでした。今日は-15円ながらも、またぞろOSCを1%コンバージェンスさせての反発気配です。既に高値圏へ舞い上がった後ですので、残り火は少ないと思います。今後の参考までにやはり資源関連の価格はチェックしておいた方がよいという教訓です。しかし残された時間が少ない身にとっては、こんなことまでする時間がないのを一体どうすれば解決できるのか?
3.6463帝国ピストンリング
2月7日に上方修正してから1150円まで付けた株が932円まで落とされ、今日はOSCは38%と3%コンバージェンスしての終了。910円という安値が明日も破られるようだとチョイと警戒が必要。
4.5711三菱マテリアル
上がり馬からはこれを。再度の490円台から500円の奪還がなるかどうか。OSCは42%→46%へと切り返しての+5円は不気味。
5.6163エイチアンドエフ
IPO時には活況を呈しておりました。しかし、如何せん親子上場(日立造船)の地味な機械系銘柄。確かIPO価格が1100円だったと記憶しておりますが、今日は720円まで下落。明日は725円を下から抜くタイミングでの参戦。690円割れがあれば下落目途を見極めることとなります。MMですから、朝一番のボラティリティの高さには注意。しかし何故にミクロンや和井田、そしてこの株のような地味系がMM銘柄なのか?悪い女に捕まった純朴な青年と同じ運命なのか?心は「黙って受け入れる他はない。それ自体を喜びとせよ!」です。筆者の人生とよく似ております。ちなみに、MMとは、人生、MaemukiにMiyou(前向きに見よう)の頭文字をとったものです。
6.3823アクロディア
今日の後場の地合の悪化に逆行しての高値引けはただごとではありません。もし、明日NYダウが急落するような局面があれば、この株に注目。押されたところからの急反発はあるかも知れません。色々とニュース性が高い銘柄です。2月だけとってみても、①世界初携帯版セカンドライフ、②携帯で応対するインターフォン、③ドコモと資本提携、と盛りだくさん。KDDIとソフトバンクとも資本関係があるといいますから、この会社は一体何ものか?それでいて9ヶ月決算では当期損失600万円ですと。何か、胡散臭さを感じます。しかし、明日は明日の風が吹きます。そんな気分は忘れましょう。惚れ込んでホールドなどしなければ、このような杞憂かもしれない懸念は気にすることはありません。モノライン救済策より、この会社を救済する方が遙かにましです。
7.5401新日本製鐵
最後はやはり大御所にご登場して頂きましょう。OSCは35%→37%へとコンバージェンス。乖離幅は26円。RSIは36%と低水準。テクニカルには一応申し分ありません。問題は業績見通しが、原材料高やら船賃の高騰などから悪化することです。それを市場は織り込んでしまったのかどうかが問題です。
以上です。
明日も上値を思わずパクつくようなことがないように自戒せねばなりません。急落局面までじっくりと待つことの大切さを、ひしひしと感じております。VWAPを出来るだけ割るまで待てば、自律反転の確率が高まるようです。もちろん、反転するためのテクニカルな条件を満たしていること、地合そのものがボックス圏で膠着していること、比較的中立でその業種の価格が推移していること、等が条件となります。
また、この時間(20時50分)はドル・円レートが103.71円まで円安が進行しております。
更に欧州株は、アムバック救済観測を好感して、英、独、仏ともに高く始まっております。
また、NYダウの先物は43ドル高とハイテク株の堅調を反映してのスタートです。
この調子でNYダウも切り返せば、明日の日本市場は反転するのでしょうが、このモノライン救済策が、筆者にはどうにも胡散臭いと感じるのは、信用保証額が1兆9577億ドルにも達しているにも拘わらず、数10億ドルの資本増強を巡っての救済策に終始している点です。わずか0.1%程度の資本の毀損を埋め合わせることで、今回のサブプライム他の保証額でのダメージが回復できるものなのでしょうか?既に、サブプライム・モーゲージ関連の金融機関の損失額は現時点で少なくとも2000億ドル以上には達しております。
普通の感覚から言うと、巨像に踏みつぶされそうになっている河童に、頭に乗せる皿を数枚追加したところで、巨像の重みに耐えられる訳もないことは、奈良の唐招提寺かどこかに行って仏像でも確認すれば、小学生でも分かることです。
どうも、金融業界の方々やら株式市場の関係者の神経が分かりません。河童の皿の数(金融工学に基づく損得勘定)ばかり数え上げることに長けた、特殊な世界に生きている人達とでも考える以外に、この違和感を拭うことは到底困難です。
まあ、こんなことばかりぼやいていても、明日の相場に勝てる保証は何もありませんので、このあたりで明日のモニタリング銘柄と行きます。
1.4502武田薬品
何の因果か、悲惨なまでに売り込まれているのがこれ。OSCは何と21%です。RSIも19%と最低値水準。特に格付が下がったとかいうニュースもありません。チャートは、週足では何も分からないので、月足を見てみると、今の水準は2005年8月頃の値段です。そう思って、日経225平均のその時期を見てみると高値が12612円でした。何のことはありません。日経平均も武田も遜色ない値動きではありませんか。しかし、武田のPERは12倍弱。日経平均は確か16倍程度。このギャップは一体何故?
とにかく、このまま野垂れ死にさせる株ではありません。OSCが10%台へと突入したら一発救いの手を差しのべるのも一考かと。
2.5707東邦亜鉛
LMEの鉛、亜鉛価格と連動するのがこの株です。ちなみに鉛価格は1月22日に底を打っておりました。この24時間では少々下落気味ですので、明日はその相場動向を確認しながらの売買がよろしいかと思います。この株の1月22日は413円の安値を付けております。何とまあ素直な値動きだったのでしょう。とても個別株に関するこのような情報のチェックまでは手が回りませんでした。今日は-15円ながらも、またぞろOSCを1%コンバージェンスさせての反発気配です。既に高値圏へ舞い上がった後ですので、残り火は少ないと思います。今後の参考までにやはり資源関連の価格はチェックしておいた方がよいという教訓です。しかし残された時間が少ない身にとっては、こんなことまでする時間がないのを一体どうすれば解決できるのか?
3.6463帝国ピストンリング
2月7日に上方修正してから1150円まで付けた株が932円まで落とされ、今日はOSCは38%と3%コンバージェンスしての終了。910円という安値が明日も破られるようだとチョイと警戒が必要。
4.5711三菱マテリアル
上がり馬からはこれを。再度の490円台から500円の奪還がなるかどうか。OSCは42%→46%へと切り返しての+5円は不気味。
5.6163エイチアンドエフ
IPO時には活況を呈しておりました。しかし、如何せん親子上場(日立造船)の地味な機械系銘柄。確かIPO価格が1100円だったと記憶しておりますが、今日は720円まで下落。明日は725円を下から抜くタイミングでの参戦。690円割れがあれば下落目途を見極めることとなります。MMですから、朝一番のボラティリティの高さには注意。しかし何故にミクロンや和井田、そしてこの株のような地味系がMM銘柄なのか?悪い女に捕まった純朴な青年と同じ運命なのか?心は「黙って受け入れる他はない。それ自体を喜びとせよ!」です。筆者の人生とよく似ております。ちなみに、MMとは、人生、MaemukiにMiyou(前向きに見よう)の頭文字をとったものです。
6.3823アクロディア
今日の後場の地合の悪化に逆行しての高値引けはただごとではありません。もし、明日NYダウが急落するような局面があれば、この株に注目。押されたところからの急反発はあるかも知れません。色々とニュース性が高い銘柄です。2月だけとってみても、①世界初携帯版セカンドライフ、②携帯で応対するインターフォン、③ドコモと資本提携、と盛りだくさん。KDDIとソフトバンクとも資本関係があるといいますから、この会社は一体何ものか?それでいて9ヶ月決算では当期損失600万円ですと。何か、胡散臭さを感じます。しかし、明日は明日の風が吹きます。そんな気分は忘れましょう。惚れ込んでホールドなどしなければ、このような杞憂かもしれない懸念は気にすることはありません。モノライン救済策より、この会社を救済する方が遙かにましです。
7.5401新日本製鐵
最後はやはり大御所にご登場して頂きましょう。OSCは35%→37%へとコンバージェンス。乖離幅は26円。RSIは36%と低水準。テクニカルには一応申し分ありません。問題は業績見通しが、原材料高やら船賃の高騰などから悪化することです。それを市場は織り込んでしまったのかどうかが問題です。
以上です。
明日も上値を思わずパクつくようなことがないように自戒せねばなりません。急落局面までじっくりと待つことの大切さを、ひしひしと感じております。VWAPを出来るだけ割るまで待てば、自律反転の確率が高まるようです。もちろん、反転するためのテクニカルな条件を満たしていること、地合そのものがボックス圏で膠着していること、比較的中立でその業種の価格が推移していること、等が条件となります。