まず、OSCの4層分析で3月24日(月曜日)の相場を振り返って見ます。
注釈:①から③に件数が移動するに従い、相場環境の改善を示唆しております。④は中立。
日付の後の( )内の数字はその日の日経平均の前日比。
①OSCが前日同値以下&終値が前日安値と同値かそれ以下で終了
②OSCがコンバージェンス&前日比マイナス引け
③OSCが前日以上&プラス引け
④いずれにも該当せず
1月11日から2月22日までのデータ
2月25日(+414円)①20件 ②7件 ③69件 ④107件
2月26日(-90円) ①78件 ②0件 ③20件 ④101件
2月27日(+207円)①32件 ②12件③92件 ④65件
2月28日(-106円)①46件 ②17件③83件 ④54件
2月29日(-323円)①39件 ②106件③42件④14件
3月3日 (-611円)①147件②21件③12件 ④21件
3月4日 (+0.1円)①77件 ②19件③48件 ④58件
3月5日 (-20円) ①80件 ②21件③31件 ④71件
3月6日 (+243円)①20件 ②13件③119件④51件
3月7日 (-433円)①127件②32件③19件 ④24件
3月10日(-250円)①166件②11件③7件 ④20件
3月11日(+126円)①5件 ②33件③159件④7件
3月12日(+203円)①4件 ②8件 ③97件 ④96件
3月13日(-428円)①125件②26件③25件 ④29件
3月14日(-192円)①110件②18件③22件 ④50件
3月17日(-454円)①103件②43件③36件 ④18件
3月18日(+177円)①26件 ②48件③84件 ④41件
3月19日(+296円)①2件 ②7件 ③160件④31件
3月21日(+222円)①29件 ②3件 ③84件 ④84件
3月24日(-2円) ①8件 ②35件③101件④55件
②と③が増えているパターンは2月15と18日のそれにもっとも近似しております。翌2月19日は123円ほど上げたものの、その後は-448円の急調整をこいております。
ということは、今晩更にNYダウが上げれば、日経もほどほど上げるとは思いますが、その後は、急反落も注意しなければならない段階に差し掛かっていると言えます。
もし、今晩のNYダウが失速すれば、一足早く日経平均の調整が始まる可能性が高まります。なおNYダウは3月18日のOSC60%をピークとして下落調整中です。
そんな、高値警戒感が強まる地合ではありますが、明日のモニタリング銘柄です。
1.6752松下電器産業
この株を取り上げるのは多分初めてかと思います。この株、よく見ると年初からの下落がたったの100円です。日本のグローバル企業としては異例ではないでしょうか。その理由の一端が今日分かりました。日経ビジネスオンラインに出ておりましたが、この会社、為替変動リスクを避けるために、輸出額に占める「為替マリー適用率」を2000年の17%から地道に引き上げてきて、2007年度には70%弱にまで達しているとのこと。これにより1円円高になっても営業利益への影響度を半分以下に抑えることができるそうです。
為替マリー制度とは、輸入で発生した債務を円に転換せず、そのまま同一通貨内で相殺する為替リスクのヘッジ方法です。
これを97年から1件ずつ、当局の許可を取りながら進めて来た、その成果がこの円高耐久力という訳です。なかなかやりますね、この会社。
こうした地道な努力が功を奏して、年初来の下落が小幅に留まっている訳ですが、今は、再度の2000円割れからの回復過程にあります。OSCは+4%の35%です。明日もう一度押されても今日の安値の2040円が割れなければ、ここは一発2100円奪還から2180円あたりまでの上昇は見込める位置です。
ところで、またまた余談ですが、筆者の家には松下の家電製品はゼロです。これはクルマのトヨタと同じように、憎らしいほどにビジネスに長けた会社に対する、筆者の抵抗行動の一環と言えそうです。光るものは何一つありませんが、総合力で同業他社を2番手からでも蹴散らすという、このビジネススタイルに対する理由なき反抗とでも言えます。今年になってからも、あの液晶パネルを巡っての電光石火の投資行動には舌を巻きました。しかし、筆者は、20年以上も前から、電卓の時代に培った液晶技術を愚直に磨いてきたシャープのような会社に、同じ関西系企業であっても、より惹かれると言う次第です。
そのことと、明日のこの株のことは一切関連がありません。明日は明日で稼がせて貰えれば、何もこの会社に言うことはありません。
2.6762TDK
この株は他の株と同様に、年初からは2000円ほども落としております。松下と対照的です。徹底的にこのところ低迷しております。踏みつけられっぱなしでしたので、OSCで見ても、このところ6日間も20%台でした。今日やっと+2%の31%に上げました。3月14日の安値も抜きました。ここからが勝負所に差し掛かります。これまでは、しつこい売り手を捌くのにエネルギーを使いましたが、これからは良く耐えたホルダーの方々に報いる時です。と言う訳で、明日もう一度押されても6040円割れがなければ、ここは6300円の奪還が見えてくる位置取りかと思います。
3.2138ウェブドゥジャパン
今日はあまり銘柄をノミネーション出来ませんので、こうしたはぐれ株でも取り上げてみます。社長さんに叱られそうですが、この程度の出来高の新興市場銘柄では仕方ないでしょう。明日はズバリ、114K~115Kで拾う手です。売りは120Kから125Kです。
4.1518三井松島
数合わせのついでに、このような仕手性の強い株まで取り上げる羽目になりました。別段他意はありません。資源株受難のあおりを受けて、今日も200円を一時回復しましたが、結局は仕手筋に葬られております。しかし、ここは明日もしつこく食らいつく戦法です。
5.1328金連動投信
最後にこの変則株を。名前の通り、この株を買ってもゴールドが手に入る訳ではありません。単に、連動しているだけです。喩えてみれば、鳥羽湾に潜る海女さんの腕に期待して、一発、大粒真珠の「捕獲確率」に賭けるようなものです。海女さんが海中で意外に早く息切れすれば、小粒の真珠を引き上げるのがやっととなりますが、ひょっとして、火事場の馬鹿力を発揮してくれれば、これは、大年増の海女さんといえども決して侮れません。そこは長年の経験と勘を生かして、驚くほどの大粒の真珠を引き上げる可能性だってありです。しかし、仮に大粒真珠が引き上げられたからといっても、単に「捕獲確率」に賭けているだけのあなたには決して、その大粒真珠が手に入ることはありません。
そんな訳が分からない一発勝負に賭けるのは嫌だと言う方は、この株を忌避して下さい。筆者のように年増の海女さんに理由もなく惹かれる方は、どうぞ、海女さんが、ギネスブックものとなるであろう、水深100メーター程も潜ったのを見定めてから、一生懸命命綱を引き上げてあげることです。とんでもない立派な大粒真珠がかかっているかも知れません。(一体全体、我ながら何が言いたいのやら??。。。金が「暴落」して、少々頭の神経回路がやられたのかも知れません。)
最後に言い添えておきます。OSCの28%は上場来最低値の驚異的な値です。
以上です。
注釈:①から③に件数が移動するに従い、相場環境の改善を示唆しております。④は中立。
日付の後の( )内の数字はその日の日経平均の前日比。
①OSCが前日同値以下&終値が前日安値と同値かそれ以下で終了
②OSCがコンバージェンス&前日比マイナス引け
③OSCが前日以上&プラス引け
④いずれにも該当せず
1月11日から2月22日までのデータ
2月25日(+414円)①20件 ②7件 ③69件 ④107件
2月26日(-90円) ①78件 ②0件 ③20件 ④101件
2月27日(+207円)①32件 ②12件③92件 ④65件
2月28日(-106円)①46件 ②17件③83件 ④54件
2月29日(-323円)①39件 ②106件③42件④14件
3月3日 (-611円)①147件②21件③12件 ④21件
3月4日 (+0.1円)①77件 ②19件③48件 ④58件
3月5日 (-20円) ①80件 ②21件③31件 ④71件
3月6日 (+243円)①20件 ②13件③119件④51件
3月7日 (-433円)①127件②32件③19件 ④24件
3月10日(-250円)①166件②11件③7件 ④20件
3月11日(+126円)①5件 ②33件③159件④7件
3月12日(+203円)①4件 ②8件 ③97件 ④96件
3月13日(-428円)①125件②26件③25件 ④29件
3月14日(-192円)①110件②18件③22件 ④50件
3月17日(-454円)①103件②43件③36件 ④18件
3月18日(+177円)①26件 ②48件③84件 ④41件
3月19日(+296円)①2件 ②7件 ③160件④31件
3月21日(+222円)①29件 ②3件 ③84件 ④84件
3月24日(-2円) ①8件 ②35件③101件④55件
②と③が増えているパターンは2月15と18日のそれにもっとも近似しております。翌2月19日は123円ほど上げたものの、その後は-448円の急調整をこいております。
ということは、今晩更にNYダウが上げれば、日経もほどほど上げるとは思いますが、その後は、急反落も注意しなければならない段階に差し掛かっていると言えます。
もし、今晩のNYダウが失速すれば、一足早く日経平均の調整が始まる可能性が高まります。なおNYダウは3月18日のOSC60%をピークとして下落調整中です。
そんな、高値警戒感が強まる地合ではありますが、明日のモニタリング銘柄です。
1.6752松下電器産業
この株を取り上げるのは多分初めてかと思います。この株、よく見ると年初からの下落がたったの100円です。日本のグローバル企業としては異例ではないでしょうか。その理由の一端が今日分かりました。日経ビジネスオンラインに出ておりましたが、この会社、為替変動リスクを避けるために、輸出額に占める「為替マリー適用率」を2000年の17%から地道に引き上げてきて、2007年度には70%弱にまで達しているとのこと。これにより1円円高になっても営業利益への影響度を半分以下に抑えることができるそうです。
為替マリー制度とは、輸入で発生した債務を円に転換せず、そのまま同一通貨内で相殺する為替リスクのヘッジ方法です。
これを97年から1件ずつ、当局の許可を取りながら進めて来た、その成果がこの円高耐久力という訳です。なかなかやりますね、この会社。
こうした地道な努力が功を奏して、年初来の下落が小幅に留まっている訳ですが、今は、再度の2000円割れからの回復過程にあります。OSCは+4%の35%です。明日もう一度押されても今日の安値の2040円が割れなければ、ここは一発2100円奪還から2180円あたりまでの上昇は見込める位置です。
ところで、またまた余談ですが、筆者の家には松下の家電製品はゼロです。これはクルマのトヨタと同じように、憎らしいほどにビジネスに長けた会社に対する、筆者の抵抗行動の一環と言えそうです。光るものは何一つありませんが、総合力で同業他社を2番手からでも蹴散らすという、このビジネススタイルに対する理由なき反抗とでも言えます。今年になってからも、あの液晶パネルを巡っての電光石火の投資行動には舌を巻きました。しかし、筆者は、20年以上も前から、電卓の時代に培った液晶技術を愚直に磨いてきたシャープのような会社に、同じ関西系企業であっても、より惹かれると言う次第です。
そのことと、明日のこの株のことは一切関連がありません。明日は明日で稼がせて貰えれば、何もこの会社に言うことはありません。
2.6762TDK
この株は他の株と同様に、年初からは2000円ほども落としております。松下と対照的です。徹底的にこのところ低迷しております。踏みつけられっぱなしでしたので、OSCで見ても、このところ6日間も20%台でした。今日やっと+2%の31%に上げました。3月14日の安値も抜きました。ここからが勝負所に差し掛かります。これまでは、しつこい売り手を捌くのにエネルギーを使いましたが、これからは良く耐えたホルダーの方々に報いる時です。と言う訳で、明日もう一度押されても6040円割れがなければ、ここは6300円の奪還が見えてくる位置取りかと思います。
3.2138ウェブドゥジャパン
今日はあまり銘柄をノミネーション出来ませんので、こうしたはぐれ株でも取り上げてみます。社長さんに叱られそうですが、この程度の出来高の新興市場銘柄では仕方ないでしょう。明日はズバリ、114K~115Kで拾う手です。売りは120Kから125Kです。
4.1518三井松島
数合わせのついでに、このような仕手性の強い株まで取り上げる羽目になりました。別段他意はありません。資源株受難のあおりを受けて、今日も200円を一時回復しましたが、結局は仕手筋に葬られております。しかし、ここは明日もしつこく食らいつく戦法です。
5.1328金連動投信
最後にこの変則株を。名前の通り、この株を買ってもゴールドが手に入る訳ではありません。単に、連動しているだけです。喩えてみれば、鳥羽湾に潜る海女さんの腕に期待して、一発、大粒真珠の「捕獲確率」に賭けるようなものです。海女さんが海中で意外に早く息切れすれば、小粒の真珠を引き上げるのがやっととなりますが、ひょっとして、火事場の馬鹿力を発揮してくれれば、これは、大年増の海女さんといえども決して侮れません。そこは長年の経験と勘を生かして、驚くほどの大粒の真珠を引き上げる可能性だってありです。しかし、仮に大粒真珠が引き上げられたからといっても、単に「捕獲確率」に賭けているだけのあなたには決して、その大粒真珠が手に入ることはありません。
そんな訳が分からない一発勝負に賭けるのは嫌だと言う方は、この株を忌避して下さい。筆者のように年増の海女さんに理由もなく惹かれる方は、どうぞ、海女さんが、ギネスブックものとなるであろう、水深100メーター程も潜ったのを見定めてから、一生懸命命綱を引き上げてあげることです。とんでもない立派な大粒真珠がかかっているかも知れません。(一体全体、我ながら何が言いたいのやら??。。。金が「暴落」して、少々頭の神経回路がやられたのかも知れません。)
最後に言い添えておきます。OSCの28%は上場来最低値の驚異的な値です。
以上です。