株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

底割れは回避かと思いきや

2007-11-09 10:45:15 | 株に出会う
今日も前場終了後に外出するので早めにコメントを。

NYダウが昨日はジリ上げの体勢をとってきたことと、為替がなんとか111円台への下落を免れていることなどから、寄り付きは先物も小高く始まっており、どちらかと言うと主力市場は堅調です。

それに対して、新興市場は昨日の後場の終盤にかけてのあの勢いはどこへやら、いささか冴えない動きとなっておりますが、この市場は突如、勝手に動き出す習性をこのところ持ち合わせておりますので、後場は果たして切り返すのかどうか注目です。

OSC値は、マザーズ指数もヘラクレス指数も3-4ポイント程下落中。やはり今日は先物の動きに連動するのではないでしょうか。

しかし、前場の引けにかけて、その先物は大きく下落中。このブログを書いている最中にも4997日本農薬の776円での待ちが約定。更に先物が前日同値まで落ちる勢いなので、ここは一旦同値撤退しました。

先物のOSCは現在37%で前日比-2%、日経平均は-3%の35%です。やはり、今日は高く始まってしまった楽観論が今修正されようとしているところです。後場は先物手動での下落で、昨日の分岐点であったシカゴCMEの昨日の終値にたまたま合致する15670円という、何度も登場する黄金分割比率の値段以上で終われるのか、それともそれ以下になるのか、このラインでの攻防に注目。

---その後、10時40分頃、ついに15650円まで急落。黄金が剥がれそうです。---

NYダウは昨日は一旦、下値抵抗ラインの13250ドルを割り込んでおります。しかもナスダックは底割れの気配。このような趨勢からも、日本市場だけ切り返す訳にはいかないのではないでしょうか。
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明日のモニタリング銘柄(11.09.07)

2007-11-08 22:00:30 | 明日のモニタリング銘柄
今日の後場からの新興市場の強さには少々戸惑いましたが、OSCがマザーズ指数で31%、ヘラクレス指数も34%と前日に相当に押されていたことから、今日の前場での押し目からの自律反発狙いの買いがあったものと思います。ちょうど9月18日に大きくOSCを下げ翌日反発したケースに似ております。その時は日経平均も9月19日には579円も上げるほどの状況でした。FRBの0.5%の利下げを受けての特殊要因でした。

今回は、まさか日経平均がそこまで明日上げるとは到底思えません。いよいよアメリカが変調をきたしているためです。中国が外貨運用を米ドルだけでなく他の通貨にも行うことは以前から言われていたことですが、そのことを再度中国の高官が話しただけでこれだけのドルの下落です。GMの巨額赤字決算も影響したでしょうが、要するに基軸通貨としてのドルがこれ以上下がらないよう、WSJもファイナンシャルタイムズも、これ以上の利下げに対しての牽制球を投げざるを得ないほどにドルが弱体化しているということでしょうね。対外証券投資は、8月には何とマイナスです。これはアメリカにとって非常事態と言えます。

まあ、9.11の謀略説と同様に、あえて石油利権を守るために謀略のイラン戦争に突き進んだブッシュ政権を、2期連続で選んでしまったアメリカ国民自身の問題でもあります。自業自得というやつですね。

日本も人ごとではないと思っております。そのうち、インフレ昂進で財政破綻に進み、年金生活者を直撃することは目に見えております。今の政治社会構造そのものを代えないことには何事も変わらないのに、その年金生活者のお年寄り中心に今の政権を支持する勢力が未だ多数であることに、筆者は、この国の未来に暗いものを見続けざるを得ません。

対抗軸としての民主党も、政官業の癒着を断ち切るために政権交代をとずっと訴え続けてきた小沢代表が、大連立構想に心を動かしたというのも解せないことです。自民党と一緒になって、一体どうやって政官業の癒着構造が断ち切れるのか?ここだけは首尾一貫して欲しかった。

さて、またまた余談なことを書いてしまいましたが、明日のモニタリング銘柄です。

テクニカル用語の簡単解説

1.3845アイフリーク
 11月13日は中間決算日です。今日のフリービットの切り返しを見て、指数値があまりに押されたところからは反発もありと判断。OSCも38%と低くなっております。190Kが底と認識されれば、ここからの切り返しはあるかと思います。

2.2459アウンコンサルティング
 新興の優良銘柄はネット証券などを除いて、どれもいい形になってきております。これもその1つ。

3.7974任天堂
 急激な調整でOSCは-3%の43%に。これはこの株としては、8月17日以来の低水準なのです。但し、この株は円高進行で下げます。明日はひとまず円高が終息に向かうことが条件です。

4.6486イーグル工業
 ずっと上昇を続けていたこの株も、さすがに調整の度合いを強めてきました。12日が中間決算ですが、それを見越して明日の値動きがどうなるか注目。OSCの42%は9月4日の39%以来、RSIの17%は記録にありません。

5.5631日本製鋼所
 OSCを26%→29%へとコンバージェンスさせ、RSIは20%と前日同値。指数値では5月18日以来の低さ。ここまで条件が揃えば、明日も押し目から1600円割れを確認しての買いか。もっとも、原発関連銘柄は軒並み苦戦中ですが。

6.4644イマジニア
 これも2000円割れからの+8円終了で、苦境を脱した感があります。中間決算は21日。OSCは33%→38%へと切り返し途上。

7.4080田中化学研究所
 13日が中間決算。OSCを33%→35%へとコンバージェンスさせ、他の指標も良好。何もなければ好決算の筈ですが、こればかりは何とも事前には分かりかねますので、持ち越しは多少リスキー。

8.7003三井造船
 OSCが34%→37%へとコンバージェンス。本来なら切り返すポジション。

9.6503三菱電機
 これも単に地合に押されただけ。自律反発する体勢にはあります。

10.4062イビデン
 OSCが33%→36%へとコンバージェンス。これも地合次第で自律反発か。

11.6330東洋エンジニアリング
 OSCが35%まで押されました。10月26日に中間期大幅増益予想を出して700円越えまでいった株です。もう一度押し目を形成してからの反発に期待。

12.6779日本電波工業
 10月31日の安値に並ぶ安値を付けてから切り返しております。もう一度仕切直しとなっておりますが、この株の反発力はやはりありそうです。

13.7897ホクシン
 ダイバージェンスの強さから注目。RSIも14%まで調整。指数値も6月11日に記録を取りだして以来の最低値。15日に中間決算。仕手資金が舞い戻るか?4098チタン工業もある程度の投げが出たかと思います。あわせて注目。但し、明日が中間決算につき注意。PER600倍強の仕手株。火傷注意。

以上です。結構魅力的なテクニカルポジションの銘柄が多くなっております。今晩のNYダウは、13250ドルというサポートラインを死守できるかどうかに注目。ここまで到達しないうちに反発する可能性もあります。プラ転すれば、明日の日経と新興市場は結構賑わうのではないでしょうか。

なお、今日のモニタリング銘柄の3856リアルコム、6378木村化工機、6502東芝、5726大阪チタニウムは引き続きモニタリングします。
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ドルの崩落とインフレ懸念

2007-11-08 09:00:11 | 株に出会う
今日は、前場終了後に出かけますのでブログは書けません。

昨日のドルの下落とNY市場の360ドル安の激震で、寄り付きの雰囲気は最悪です。

寄り付きがかなり安く始まるようだと、これまでの例の多くで見られたように、20-30分程度経ってからは反転していることが多いのですが、今日は特にその頃までの見極めが大事ですね。例外的に寄り付きの底から少し反騰した後に、再度の下落を開始しているケースもあります。

今回の大幅下落は何度目かのパンチですので、意外とボディーブローのように効いているのかも知れません。安易な寄り付き買いは危険かも知れません。少なくとも10時頃までの様子で判断しても遅くはないと思います。

その理由は、タイトルに書いたように先日のFRBの利下げがもたらした副作用である、ドルの崩落がいよいよ現実のものとなりつつあるからです。利下げによる資金がコモディティや原油、金には向かっておりますが、これはFRBと欧州中銀がつぎ込んだ巨額のマネーがその行き先を求めて、短期での利益追求にヘッジファンドなどを走らせているためです。

このようなボラティリティを求めざるを得ないほどに、住宅関連証券の毀損の程度が大きいということを再度顕わにしております。

こうしたことを考えると、いよいよ株式市場の調整は本番を迎えるものと思いますので、そう簡単にリバウンドして底打ちからの再上昇は考えにくいと思います。

一応、今日の安値の目安は黄金分割比率の15670円をまずは意識したいと思います。

----前引け後の感想----

やはり、今日の相場は騙しの上げが少しあってからは下落基調です。迂闊にリバウンド狙いは危険です。後場は15670円を下回って推移するようなら、それは8月17日の再来となりますが、果たしてその前後で切り返しを見せるか注目です。
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明日のモニタリング銘柄(11.08.07)

2007-11-07 21:31:59 | 明日のモニタリング銘柄
今日も、後場の13時半過ぎから為替が円高に振れると共に、先物が急降下です。それに呼応して個別株もまさに阿鼻叫喚の様相を呈しました。

19時45分現在、その為替は113.12円とますます円高が昂進しております。それに反比例して、金の価格は1オンス841ドルです。昨日の今頃は820ドルをマークしていると書きましたが、1日で20ドルの上昇は異常とも言えます。もちろん、ユーロ・ドルも更に上昇中です。円高と金高のこのような又割き状態は久し振りです。円換算するとあまり変わらない価格かと思います。

後場の急落局面では4勝0敗でした。もちろん買いオンリーです。少しはリバウンド狙いのこつがわかってきた気がしております。持ち越しは、この地合ではもちろんなしです。

さて、いよいよドルの崩壊とも言える現象の訪れとともに、株式市場も風雲急を告げてきました。ここからどう立ち回るかがまさに正念場です。

日経も先物もまだ調整が足りません。10月24日、25日あたりのOSCの35%前後をベースラインとすると、今日はまだ42%と46%です。後10%程の地獄の調整が待ちかまえているのかも知れません。但し、RSIはそろそろ底に届いておりますので、一気に行くとは考えられないかと思います。

今日の地合でも昨日押されすぎた銘柄はプラス終了か、マイナスでも軽微なマイナスで終わっておりました。それなりに投げが出尽くすと後は自然と買い上がりがあるものですね。

明日のモニタリング銘柄も、こうした押されすぎの銘柄に絞ってスクリーニングを行いたいと思います。

テクニカル用語の簡単解説

1.3856リアルコム
 OSCが25%→27%で+9K終了は今日は健闘した部類でしょう。一体誰が拾っているのかいささか気になりますので、会社の内容を少し見てみました。いわゆる全社情報共有基盤管理(ECM)というソフトを開発・販売している会社でした。そして、このソフトウェアのライセンスビジネスが4割を占めております。これでかなり納得しました。

ECMはこれからの企業にとっていわば生命線とも言えるナレッジ情報システムでしょう。何故なら、これからの企業は一人一人の社員の力を如何に結集して、1+1=3の力を出せるかが勝負となるからです。分かりやすく言うと、医者と弁護士と技術者を一緒にしたような社員をシステムのバックアップの元で相乗的に沢山作り出せるかどうかが、これからの企業の生死を決すると言えるからです。

この会社のECMが果たしてこの領域まで達しているのかは定かではありませんが、もし本当に良いものなら経営者は喉から手が出るほど欲しいものでしょう。そうした将来性を見込んだ先駆的な方々が、公募付近まで落ち込んだこの株に狙いを付けているものと思います。

2.2150ケアネット
 中間決算の好調で一旦灰汁抜けたかに見えましたが、この需給の悪化にはひとたまりもありませんでした。しかしながら、指数値はこれで4月20日の上場以来の最低値に下落。OSCも-6%の33%に低下。RSIだけがまだ48%と若干高め。150Kという10月22日の安値が最初の節目の価格となるかと思います。その後は133Kという安値も控えておりますが、まあ、そこまでの調整にはならないでしょう。OSCが20%台へ突入するタイミングまでじっくりと待つ手です。

3.3236プロパスト
 OSCが-8%の29%にまで落ちましたので注目。7月26日に25%という数字もありますので、RSIがまだ当時の倍ほどもあることを考えれると、もう一段の下落を想定しておいた方が良さそうです。そうなると133Kあたりの底値が意識されるかどうか。

4.4238ミライアル
 今日も後場の地合に押し流されてしまいました。OSCは再度23%です。RSIは更に下がって15%です。ここまでくるとホルダーの方々はやけのやんぱちの気分ではないでしょうか。ここまで半導体関連が売り込まれるとはいささか行き過ぎです。明日は4500円を割ってしまえば、それこそ底なし沼ですが、そこを持ちこたえれば夜明けは近いのかも知れません。

5.6378木村化工機
 ついにこの株にしては前代未聞のOSC23%です。RSIも14%です。いずれも記録を取りだして以来の最低値。ご承知のように、この株の得意技は連続成り売り・成り買いです。こんなに見事に「成り」が成り立つのは、さすが仕手株。あまりの成り売り攻勢に、思わず「快感」すら覚えるマゾヒストの方は多いのではないでしょうか。(筆者は該当せず。)明日、NYが200ドル程度も下げてくれれば、これはもう1000円割れは必至。その投げが出きったところに、成り買い攻勢に負けないように、少し下めでの突っ込み買いしかありません。まさに特攻隊のような仕手株です。その意味では希有な存在。今気がついたのですが、11月1日から売り禁が解けたようです。やっと解けました。今日の成り売りからの成り買いの勢いがなかった訳が。このあたりは明日も注意して下さい。しばらく得意技は出ないのかも知れません。

6.6502東芝
 中間決算で予想より117億円ばかり利益が少なかったからといって、その分以上に売り込まれ、今日でOSCは何と28%です。RSIは29%であり10月24日の18%には届いておりません。しかし、ここからは870円~840円あたりでは下げ止まると見ております。

7.6890フェローテック
 この株も騒動に巻き込まれているようです。OSCも珍しく34%にまで低下。RSIも20%となり、4月24日以来の低水準です。さて、ここからの下げがどこで止まるかですが、930円までの下落はないとして、960円近辺までへの調整はあり得ると思います。

8.5726大阪チタニウム
 10月29日に中間決算の若干の下方修正をしたからといって、ここまでの売り込まれようです。OSCはこの株としては屈辱的とも言える23%です。この嫌われようは、どうも「関東筋の仕手集団」の仕業ではないかと疑っております。何故なら、この会社、名前を「大阪」チタニウムと変更してしまったからです。住友の方がよっぽど良かったのにね。今からでも遅くはありません。威厳を持って、住友大阪チタニウム製造とでも改名してはいかがでしょうか。チョイと長くてベロを噛みそうと言うなら、「住阪チタン」でどうでしょうか。これなら、名だたる関東仕手集団も、「チタンの住吉連合」とでも訳が分からぬまま勝手に誤解して、売りを引っ込めるかと思われます。はい。

以上です。

ドル・円はついに113円を切りました。これは明日は益々雰囲気が悪いのではないかと思います。111.6円から109.8円が次の節目です。
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落ち目の株かどうかの見極め

2007-11-07 11:26:21 | 株に出会う
これは独断的見方ですが、新興市場の今回の上げ相場は一段落したと見ております。一方主力市場はアメリカの影響を受けすぎて、ギリギリのところでの攻防が続いております。

この2つの状況をあえて簡略に表すと、以下のようになります。

1.新興市場の熱気はまだ残っている。
2.主力市場には悲観モードが漂い始めた。

しかし、主力市場でも業績の開示が進んでおり、上方修正銘柄は現に出てきております。これらは来期の修正に対する株価の上昇が地合に抑えられております。

以上の前提で考えると、今日のような日、つまりプラス圏ではありますが、シカゴCMEより低く寄りついたものの、どちらかと言うと寄り天で前場段階は終始している日、というのは、まず、1の新興市場の熱気の再来を望んでいる投資家は、昨日までに下げすぎた銘柄に対して、チャンスとばかりに買いを入れます。しかし、先物がシカゴCMEに鞘寄せするどころかじり安の展開では、梯子を外されたも同然でジリジリと寄り付きを高値として値を下げ続けております。下がりきったところでのリバウンド狙いの買いは入りますが、日経先物がはっきりしないため、思い切った上昇には転じ切れておりません。個別では例えば下げすぎた銘柄としての3856リアルコム、8728M2Jなどです。3846エイチアイもそうですが、これは既に決算を発表済です。それまでに上げすぎた分、今の新興市場の調整と材料で尽くしのダブルパンチを食らってしまい、前2銘柄と違って結局リバウンドはなしの状態です。

一方、業績修正銘柄の一角は、先行きの不安から大人しく始まり、大きな波乱もない状態を確認してから一斉に買い上がりが見られました。例えば7236ティラドや5563日本電工です。また今日のモニタリング銘柄の一角、9681東京ドームは、主力市場銘柄の中でも、これまでに好業績から上げすぎてきており、ティラドのような株価修正の動きにはならずに、むしろ逆方向への調整を、今日のような地合とも相俟って喰らっております。その他、これまでに下げ続けてきている主力市場の銘柄、例えば造船関連などは、プラスで終始する今日のような日はまだ反発力の方が強いようです。

このように、地合がすべての株に平等に作用する訳ではなく、その株の位置取りといったものが、それぞれに個別に作用するものだということを、改めて思い知らされた今日の前場でした。

控えめに始まったティラドは買いでしたね。押されていた新興市場銘柄に寄り付きで飛び乗った方は概ね失敗しているのではないでしょうか。

前場はリバウンド狙いでリアルコムを+2K抜いたトレードだけでした。

後場は、各市場のOSCは前日比マイナスですので、日経平均といえども16380円のシカゴCME値段を強く抜いていく動きとならない限り、少々弱含みで推移するのではないかと見ております。下値は16250円あたりまで注意。

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