株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

市場概況(2.24.09)

2009-02-25 06:38:39 | 市場概況
テクニカル用語の簡単解説  赤字部は25日朝更新

2月24日(火)の市場概況です。

◆日経先物:7290円(-90円)、OSC42%(+4%)2月19日の30%からコンバージェンス中。
◆日経平均:7269円(-108円)、OSC40%(+2%)2月18日の25%から切り返し中。ダイバージェンス拡大。そろそろ反発か?
◆日経平均指数値倍率:137(+2)数字が増えるほど下降傾向を示します。昨年10月27日の139ポイントに一時並ぶ。
◆TOPIX:730.28(-5) OSC43%(+5%)2月17日の26%からコンバージェンス継続。ダイバージェンス拡大。
◆マザーズ指数:286.72(-2.6)、OSC30%(+4%)2月23日の26%からコンバージェンス。
◆ヘラクレス指数:444.01(-9.18)OSC36%(-4%)2月20日の31%から切り返し途上ではあるが。
◆国債先物:139.58円(-3銭)OSC32%(-2%)方向感なし。昨年10月20日の31%以来の低さ。
◆ドル・円:96.65円(1円99銭円安)OSC74%(+2%)2月19日に並ぶ。RSIの79%は昨年5月2日の82%以来の高さ。97.2円が次の目標。更新
◆日経先物イーブニングセッション:7270円(大証終値比-20円)
◆シカゴCME日経先物:7445円(円建て)大証終値比+155円。更新
◆NYダウ:7351ドル(+236ドル)OSC35%(同値)踏ん張る。更新

後場は引け際に少し上げていきましたが、それまでは実にフラットな難解な相場でした。円安は進行しているにも拘わらず、任天堂やGSユアサなど今日の強気銘柄以外はあまり反応せず。

それでも監視銘柄の5802住友電工や6305日立建機は地合に合わせて上昇。

引け際に6326クボタを買ってそのまま持ち越し。

地合は、今日の安値を日経平均、先物、そしてTOPIXは共にクリヤー。とりあえず、最悪の状態での終了は免れております。

後は、今日の安値を明日防御して、そのまま高値を抜いていくようなら復活となるのですが、それにはNYダウの戻しが条件です。

そのダウですが、底なしにまで落とされており、これで何かのニュースでも一発出れば大幅反発(売り筋の踏み上げを伴いながら)ということになりそうですが、その肝心のニュースが、シティとAIGの国有化決定では、灰汁抜けとなるのか、それとも総悲観となるのか、少々微妙なところではあります。

-------25日朝のコメント-------

ダウ平均は各種経済指標は悪化の一途だったにもかかわらず、ドット上院議員が「銀行国有化について言及した事、後悔している」との懺悔発言やら、バーナンキ議長の「米国の主要銀、現時点で管理下に置かれるような状況にはない」との火消しコメントで、銀行の国有化の可能性が後退したとやらで、金融株を中心に反発。

しかし、バーナンキ議長は、「大手金融機関を決して破綻させない」とは確約できないとも述べながら、一方では、大手金融機関を破綻処理するには技術的にも大きな困難があるとも述べ、システミックに大手銀行を破綻させる際の指針を米議会が策定する必要があると述べております。

要するに、今は破綻させると大混乱に陥るが、そうならないための指針が出来たら破綻させることもある、と言っております。この指針なるものが一体どういうものかは不明。

ケース・シラー住宅価格指数の12月度は、依然として前月比でプラスに転換した地区はありませんでした。これで4ヶ月連続でゼロ。全米20地区の前月比の下落ポイントは、3.05ポイントで10月の3.2ポイント、前月の3.08ポイントからは若干低下。過去最高は2008年2月の4.3ポイントの下落でした。(逆に、過去最高の上昇は2004年6月の2.64ポイントです。)

定点観測地点のロスアンジェルス地区の下落幅は3.12ポイントとなり、過去23ヶ月間の連続下落局面の平均値である4.32ポイントからは緩和しておりますが、まだ下落スピードが落ちておりません。142ポイントまでの下落を筆者は想定しておりますので、171.79ポイントという現在地点からはまだ29.79ポイントの下落が必要です。3ポイントの下落が続くとして、後10ヶ月です。今年の10月ですね。もし、差し押さえ急増などで、過去の平均値の4.32ポイント(最高の下落幅は2008年2月の8.83ポイント)の下落が続けば7ヶ月弱で到達です。これは最速ケースでしょう。

従って、今年の夏から秋にかけて落ち着くと現時点では予測します。春は近いが、まだまだ秋は遠い。それまで世界の金融機関が持つだろうか?

しかし、バーナンキ氏から、「信用市場の拡大と破裂の規模、誰も事前に理解していなかった。」と今頃になって言われても困ります。

少なくとも、信用市場の拡大については、「World is Curved」の著者によれば、①サブプライムローンバブル(143兆円)②クレジットカードバブル(236兆円)③商品先物バブル(850兆円)④外為デリバティブバブル(5290兆円)⑤新興国バブル(472兆円)⑥CDSバブル(5480兆円)⑦商業用不動産バブル(2500兆円)と言われている通りの空前の規模に拡大していたのは、統計的にも明らかです。

破裂の規模についても、拡大の規模が空前なら破裂も空前でしょう。何も、ゴム風船を膨らませてあえて実験するまでもありません。恐らく、「理解していた」とは、口が裂けても言えないのでしょうね。言えば、「何故、それをFRBが放置した?」との質問が返ってくるからです。

要は、マエストロ、グリーンスパン氏も含めて、無責任に全員がバブルに酔っていたのか!?では、一体誰が酔いが醒めた後の、この激しい悪寒を救済できるのか?

どうも、世界はまた、大量の紙幣のばらまきにより、アルコールを飲ませる方向へと行っているのかも知れません。行き着く先は、ショック死か(インフレ)狂乱かどちらかしかあり得ません。

いずれにしても、今より体調が良くなるためには、糖尿病患者のような厳しい節制が必要かと。しかし、ものは考えようです。これで地球環境が良くなれば言うことないではありませんか。このままバブルによる先進国や中国・インドなどの奢侈が昂じたら、2050年頃には世界は破滅するところでした。その意味では、オバマ大統領のグリーン・ニューディールは正しい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明日のモニタリング銘柄(2.25.09)

2009-02-24 21:13:05 | 明日のモニタリング銘柄
欧州株は業績不安で大幅安で始まっております。独BMWは6%安ですが、これはモルガンスタンレーがアンダーウェイトに格下げしたため。理由は、2010年までにはBMWの売上げが、何と3分の1にまで落ち込むとのアナリスト予想のためです。

米株価先物はまだ+36ドルを堅持。今日は注目の12月度のケース・シラー住宅価格指数が発表されます。前月よりさらに下落し前年比で-18.3%と予想されております。

さて、明日2月25日(水)のモニタリング銘柄です。( )内は前日安値。

【モニタリングA】 買い候補銘柄

1.4813ACCESS(189800円)
 昨日のOSC25%で灰汁が抜けたか?

2.6665エルピーダメモリ(481円)
 安値は防衛しOSCも+2%の42%へ。再度反転を窺う位置。

3.6366千代田化工建設(374円)
 何とかプラ転しOSCを9%も伸ばす。

【モニタリングB】 底値確認銘柄

1.8802三菱地所(964円)
 買い手不在とのことですが、ついに1000円割れで、RSIの14%はよく見られるものの、VR改の5%は極めて珍しい。

2.8591オリックス(1707円)
 1707円からの切り返しでOSCは+3%の23%に。明日が正念場。

3.9107川崎汽船(300円)
 船の中ではこれと9113乾汽船が綺麗に抜け出る気配。

4.9766コナミ(1293円)
 カプコンほどは強くないけれど、ここから意地を見せるか?

以上です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

任天堂とドワンゴの勝ち日

2009-02-24 11:06:57 | 株に出会う
円安にもかかわらず最悪の市場環境になってきました。

これまでは、円安は日本株にとって輸出産業が潤うということで追い風になってきましたが、このところあの中川大臣の一件があってからというもの、外人の日本を見る目が変わって来て、円安は日本の将来への失望のサインになり下がりました。

よって、円安、株安、債券安という3重苦の世界が訪れていたのです。

ところが、ドル・円が二枚腰から昨日ここまで上げてくると、これはいささか様子が違ってきます。

円安で大きなメリットを受け、業績が落ちていない銘柄と言えば、言わずと知れた任天堂です。

昨日はマイナスでしたが、ジリジリと上げる展開のところに、ダウの大幅安での寄り付きからの投げ。これで売り方がいなくなったところに、気がついたら怒濤の上げです。

一方、ドワンゴはニコニコ動画の有料会員が増え続けて黒字転換したのに、昨日はOSCが24%にまで落下。もう駄目かと思わせておいてのいつもながらの急な噴け上がりです。迂闊にもこの2銘柄を監視しておりませんでした。

この2銘柄以外は、偏屈株の6674GSユアサぐらいしか気を吐いておりません。

実は、今日はこうした日での、底値拾いのコツを体得するため、6305日立建機や5631日本製鋼所を中心に出来高が多い銘柄を見ておりました。

この2銘柄の値動きは対照的です。朝方の反転の動きはほぼ同じですが、その後は地合に敏感に反応しているのが日立建機。ジリジリと押されて勢いをなくしているのが日本製鋼所です。

この違いは一体何故か?これが今日のテーマですが、楽天のマーケットスピードを使っている方なら簡単に出せる「パラボリック」という指標があります。これを筆者もずっと使っておりましたが、使い方が良く理解できませんでした。もちろん、後付でなぞることはできます。

実は、このパラボリックで見ると、この両銘柄に大きな差があります。筆者は2分足チャートにパラボリックのショートを組み合わせているのですが、日本製鋼所は昨日はほぼ引けにかけてかなりの上昇トレンドを描いて終了しております。

一方、日立建機の昨日は揉み合いでした。

この2銘柄のパラボリックの軌跡を見れば、上記の筆者の疑問は解けました。日本製鋼所は昨日のひけからは一貫して青いパラボリックがなだらかに落ちております。これが戻しがない理由ですね。日立建機はずっと赤いパラボリックのままで、引けにかけて青いのがチョイと出てきております。上げに陰りが見えている証拠ですね。ですが、その間は950円を割ったところでは必ず押し目買いが入りそれなりにボックス圏ですが上げております。日本製鋼所の倍はボラティリティがあります。

このように、その日のパラボリックラインの出方、それも傾斜にも気を付けて、転換点をうまく捉えれば、底値の確認にも役立つと、今更ながらに気がついたのが今日の朝の収穫でした。

と言う訳で、今日はまたしてもノートレードです。後場は、この「発見」をうまく駆使?して、何とか日当相当の日銭だけでも稼がねばなりません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

市場概況(2.23.09)

2009-02-24 07:37:56 | 明日のモニタリング銘柄
テクニカル用語の簡単解説  赤字部は24日朝のコメント

2月23日(月)の市場概況です。

◆日経先物:780円(+-0円)、OSC38%(+7%)2月19日の30%から切り返したか?。
◆日経平均:7376円(-40円)、OSC38%(+10%)2月18日の25%から切り返し顕著だが。
◆日経平均指数値倍率:135(+-0)数字が増えるほど下降傾向を示します。昨年10月27日の139ポイント以来の悪化。
◆TOPIX:735.28(-4.3) OSC38%(+8%)2月17日の26%からコンバージェンス継続。
◆マザーズ指数:289.32(-7.98)、OSC26%(-1%)10月10日の26%に並ぶ。
◆ヘラクレス指数:453.19(-5.93)OSC40%(+9%)2月20日の31%からコンバージェンス。
◆国債先物:139.61円(+11銭)OSC34%(-7%)方向感なし。昨年10月20日の31%以来の低さ。
◆ドル・円:94.66円(1円34銭円安)OSC72%(+2%)1月27日の47%から円安へと切り返し中。二枚腰発揮。95円目途まであとひと息更新
◆日経先物イーブニングセッション:7440円(大証終値比+60円)
◆シカゴCME日経先物:7150ドル(円建て)大証終値比-230円)更新
◆NYダウ:7115ドル(-251ドル)OSC36%(-8%)10月15日の35%以来の低さ。底抜け状態。更新

後場は、結局前場の無理がたたって、なだらかな下降線を描いての終了。これでは持ち越しも厳禁。日経平均は金曜日の安値を一旦は攻略したものの引けには失速。

高値・安値ともに切り下げての終了は、やはりまだまだ本復は遠いのか。

後場は、何もしないのは癪ですので、5802住友電工や9766コナミで遊びました。引けまでには薄利撤退。

今日はGlobexのダウ先物に引っ張られて、先物は前日同値で終わったようなものですが、今晩のNY市場では、特に目立った経済指標の発表はありません。

そうなると、もし上がるとすれば、オバマ大統領が週末に発表した財政赤字の削減プランか先週発表の住宅差し押さえ策への期待からの上げぐらいしか思い当たりませんが、前者は、いわゆる出口戦略を今から提示しておかないと、世界から今後増発される国債を買って貰えないための、いわゆるリップサービスです。

しかし、ない袖は振れません。中国も当面は手持ちのドルの暴落が怖いので適当な買いは入れるのでしょうが、これまでのような貿易黒字が積み上がらない以上、買い増しはかなりの無理を伴いますね。

麻生総理がヒラリー・クリントンにまでアメリカ国債の買い増しを口約束していなければ良いのだが、どうも何かおみやげを与えた様な嫌な予感が。

とにかく、今のレームダック状態の政権を何とか放逐しないことには、ますますこの国は泥沼にはまり込むばかりか。

-------24日朝のコメント-------

ついにNYダウは底が抜けた状態に。シティバンクの国有化を巡り近々何かの発表があるとの憶測。アトランタ連銀総裁は世界経済全体に触れ、特に日本が再度のデフレ圧力が加速していると注意を喚起。

FRBは繰り返し、今年後半には緩やかに回復するものの、それまでは逆風が吹き荒れるとしております。株価が半年ほど先取りするとしても、やはり夏過ぎまではこのまま下落基調が続くものと思います。

欧州株も、トリシェ総裁が「ユーロ圏の金融システムは深刻な緊張状態にある」等と悲観的な見方をしたことや、欧州委員の一人が利下げを示唆ことから、このところ少し持ち直していたユーロ・ドルが急落し、株式も総崩れ。

シティだけでなく、AIGも600億ドルに及ぶ損失を発表し、政府に追加資金の注入を求める見込みとCNBCが伝えております。

要するに、国有化でもしないと、こうして不良資産がダラダラと出てきて、公的資金が砂漠に吸い込まれる水のような状態になっているのが今のアメリカの金融機関です。簿外に飛ばして巨額の損失額をこいているのをあからさまにするには、権力の介入しかないのですが、これは日債銀や長銀が国有化された経緯とそっくりですね。

どの金融機関もトコトン追いつめられても本当のことは世の中には晒しません。シティが社用のジェット機を世論に指摘されるまで発注していたのは、ひょっとするとこの沈み行く巨艦から搾り取れるだけ搾り取る高度な判断だったのかも知れません。或いは、実態を把握していないがためにそのような奢侈に走ったのなら、全くもって無能な経営者が未だにこの銀行を支配していることになります。どちらにしても、権力の介入以外にこの銀行の内実をあからさまにはできないのでしょうね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明日のモニタリング銘柄(2.23.09)

2009-02-23 20:58:10 | 明日のモニタリング銘柄
ポンド・円が主導する形で、ロンドン時間に入ってからドル・円が94.59円まで円安が進行しております。Globexの米株価先物も+89ドルと堅調。

何だか、特段のニュースがある訳ではなし、少々不気味ですね。

明日のモニタリング銘柄ですが、OSC値を中心にいつも見ておりますが、その値が跳ね上がっている銘柄が多い割には、新興市場銘柄などでは結構に売り込まれてOSCが低く沈んでいる銘柄も多く、かなり銘柄毎に錯乱状態を呈しております。

つまり、明日の地合次第ではどれを買っても上がるし、どれを買っても反落するという、全く方向感が掴めない状態といっても過言ではありません。

そうは言っても、それなりに絞り込みはしておかないとまずいので、明日のモニタリング銘柄をいつものようにスクリーニングしてみました。( )内は今日の安値。

【モニタリングA】 買い候補銘柄

1.8601大和証券(363円)
2.7731ニコン(850円)
3.5631日本製鋼所(755円)
4.6674GSユアサ(363円)
5.4573アールテックウエノ(174K円)

【モニタリングB】 底値見極め銘柄

1.6305日立建機(940円)
2.3632グリー(4730円)
3.2440ぐるなび(200100円)
4.4756カルチュア・コンビニエンス・クラブ(647円)

以上です。はっきり言って、これらの銘柄の基準を適用すれば、他にもわんさと出てきます。一体どれが明日跳ねるのか全く不明に近い状態です。

一応、Aの方は今日は綺麗にプラ転している銘柄ですが、明日はリターン・リバーサルの洗礼を受ける可能性があります。Bの方はOSCがコンバージェンスしているか、大きく押されすぎている銘柄を挙げております。これらは、梯子を外される怖れが強くあります。

2159フルスピードはOSCが19%にまで落とされております。一体、何が起こったのでしょうね。今日もストップ安で立ち上げかけたところに大量の売りが湧いておりました。

それに8591オリックス。OSCを1%落として20%です。これも後場は頓挫しました。安値を更新している限り、売りが売りを呼んでいるようです。19日のOSC17%からは脱しつつありますので、明日か明後日あたり1つの節目に到達しそうです。

7974任天堂あたりも、この円安ですからそろそろ跳ねてもおかしくはありません。

まあ、明日の風向き次第です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする