昨日の中日新聞の「中日春秋」に、下記の事が書かれていました。
中日春秋
2022年12月18日版
ヘラクレスが道を歩いていると、リンゴのようなものが落ちていた。
踏みつけると二倍の大きさになった。
さらに強く踏みつけ、こん棒で殴りつけるとまた大きくなる
そこにアテナ女神が現れ、教える。
「およしなさい。それは敵がい心であり、争いなのだ。相手にならなければ元のままで、もみ合うほどにこんなふうにふくれ上がるのだ」-
イソップ寓話(ぐうわ)の「ヘラクレスとアテナ」。
防衛関連予算の倍増や反撃能力(敵基地攻撃能力)の保有で、防衛力の抜本的強化を図りたい岸田首相の記者会見。
聞いていて頭に浮かぶのはあの不気味なリンゴか
中国の挑戦的な動きなど国際秩序は不安定であり、万が一の場合、現在の防衛力では国民の命を守れない-。
首相の主張のあらましはこうだ。抑止力を強めることで相手に攻撃を思いとどまらせる
なるほど相手がひるんでくれればありがたい。
されど、戦後の安保政策の根幹である専守防衛の枠を離れてまで防衛力を強化することはやはり、あのリンゴを踏みつけることにはなるまいか。
相手を踏みとどまらせるどころか、日本への敵がい心がさらにふくらむことを恐れる
政府方針に中国が反発している。
またリンゴが大きくなった。
大きくなりすぎればやがて外交努力ではリンゴを取り除くことが難しくなるだろう。
それは衝突を避け、国民の命を守る道とはやはり異なる。
以上です。
>されど、戦後の安保政策の根幹である専守防衛の枠を離れてまで防衛力を強化することはやはり、あのリンゴを踏みつけることにはなるまいか。
相手を踏みとどまらせるどころか、日本への敵がい心がさらにふくらむことを恐れる。
確かにそうでしょうね。
日本が専守防衛の枠から離れて防衛力を強化すれば、第二次大戦の日本を思い出し、近隣国は警戒心を増大させるでしょうね。
防衛力の強化は、かえって日本の平和の維持から遠くにいくのではないかと懸念します。
話は少し逸脱しますが、北朝鮮は我が国民を拉致したのに、返そうとしません。
これは国家を挙げての犯罪です。
本当なら戦争ものです。
日本は専守防衛の国ですから、戦争を仕掛ける訳にはいきません。
例えば拉致された人ひとりに対して100億円払うと言えば、北朝鮮は話に乗ってくるでしょうか?
百人として1兆円、防衛費(来年の防衛費6兆8千億円)を考えれば安いものです。
その内容で外交官が北朝鮮と交渉してみたらいかがでしょうか。
拉致された日本人を、このままにしておいていいんでしょうか。
政治家は胸に青いバッチを付けているだけではなく、なんとか生存されているうちに助け出すことが出来ないでしょうか。
加山雄三&谷村新司:サライ (1992年)
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