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おもしろいです。
ジャンルは、ホラーとサスペンスの中間です。社会派の要素も。
さて物語は、
白人女性・ローズは、恋人クリスが黒人であることを家族に隠したまま彼を実家に連れて行きます。
彼女の実家は、ニューヨーク郊外の高級住宅街で広大な敷地を持つ豪邸でした。
母は、心理学者で催眠術を操り、父親は脳外科医、息子も医者です。
家族はオバマ三選があれば彼を支持すると言うのに、黒人の庭師とメイドの使用人がいるのです。
ローズの家族は、二人につきあい始めてどのくらいかと聞きます。
すぐ「おかしい」と思います。家族に恋人のことを全く話していないなんて…。
半年ほどと二人は答えます。
映画は、以後も、二人がつきあい始めた経緯などは全く触れません。
しかし、実は、家族は彼のことを詳細に知っていたのです。
夫は、妻に催眠術をかけられ禁煙させられたと自慢気に話します。
こうして、はじめから彼に催眠術をかける様々な暗示をかけているのです。
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彼女は、クリスが気がつかないうちに催眠術をかけ、彼の深層を探り出します。
私は、実は家族は黒人に偏見を持っていて、術策を弄して二人の中を割くのが目的と思い始めました。
翌日、彼に黙って準備した家族の知人の集まり・パーティが開かれます。
皆胡散臭そうで怪しげで金持ちの白人ばかりです。
一人だけいた若い黒人男性の脇には彼の倍以上の年配の白人女性がしだれかかっていました。
別の初老の女性は、「たくましいのね」とクリスの体をなめ回すようにさわるのでした。
こんな怪しい空気なのに、ローズは帰ろうとは言いません。
このあとの展開は、サスペンスですから………。
何度も催眠術をかけられ、恐怖に襲われ始めたクリスは、ふと紙箱を目にします。
そこには、ローズが、二人の黒人使用人をはじめ何人もの黒人と二人で写っている写真が
何枚も入っていました。
最後はあっと驚く結末です。
この映画は、いろいろな読み方が出来る映画と思います。
やはり根本は、アメリカ社会に今なお根付く白人の黒人への強い偏見・差別があります。
そして、裕福なアメリカの「上流」階級のもつ傲慢さと恐ろしさです。
蛇足ですが、監督のジョーダンはクリスが射殺されるところで映画の終わりを考えていたそうですが、
トランプの大統領の当選で、それをやめて彼を生還させることにしたそうです。 【4月23日】