まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

「8時半の男」逝く

2006年07月13日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

プロ野球元巨人投手で、巨人、中日などで投手コーチを務めた宮田征典氏が死去したという。

宮田投手といえば「8時半の男」というニックネームというか枕詞のような言葉がどこに行ってもついてくる。昭和40年代に活躍したリリーフ投手。その出番が試合終盤、だいたい8時半くらいだったことからついた愛称が「8時半の男」。当時の川上監督も試合運びに余裕のある時など、わざわざ時計を見てちょうど「8時半」にマウンドに送り出したことがあるとか。

プロ野球も70年以上の歴史の中でさまざまなニックネームやら愛称やら異名がつけられた選手が数多くいる。その多くがその選手の枕詞のようなもの。その中で「8時半の男」と、時間を冠せられた選手というのかそれまでもなかっただろうし、今後も出てこないだろう。それだけインパクトがあったということだろう。

そのためか、プロ野球以外のところでも「8時半の男」というのはたくさんいる。そのココロはやはり「決まってその時間になると現れる男」ということなのだが・・・。

私も今の運輸業界に入って現場で働いていた時に、数あるお客の中でよく配達時間を「8時半」に指定してくる会社(倉庫)があった。もっとも「8時半」といってもこちらは午前の8時半だけど・・・。その会社の配達がある時には決まってこのドライバーというのがあったのか、翌日の配車を組むときに、操配担当のおっちゃんが「○○さん、明日は「8時半の男」で頼むよ!」というのが合言葉のようになっていた。かくして○○さんの明日の朝の仕事はその会社への配達ということになるのだった。「8時半」の男として。

まあ仕事に限らず、飲み屋に行っても「8時半の男」というのはたくさんいるだろう。遅めの仕事を終えて店に来る、あるいはどこかで一杯ひっかけて、「満を持して」8時半頃お繰り込みになる・・・。

現役時代では今のリリーフ投手の草分け的存在であったが、コーチになってから、あるいは解説者としての理論というのも優れたものがあった。

その早い死去というのが惜しまれる。

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