紀伊勝浦のホテルにチェックイン後、夕食を求めて街中をぶらつく。勝浦といえば「まぐろ」ということで、まぐろを扱った料理店や魚屋のマップ入りのパンフレットを参考にぶらつく。ただ、まぐろ丼を出すいわゆる「食堂」が多くて店じまいも早く、まだ18時を回ったところなのに商店街も暗い感じである。やはり温泉地ということで、食事はホテルの宴会ということで、外食する人などそんなにいないのだろう。
こちらとしてはまぐろの刺身なんぞで一杯やりたいなというモードになっており、そんな中で見つけた1件の小料理屋に入る。若いご夫婦が切り盛りしているところだ。
単品でまぐろのいろいろな部位を食べさせるようだが、「おすすめコース」というのがあったので、そちらを注文。まぐろ赤身の刺身、胃袋の酢の物、まぐろのチゲ鍋(赤身に胃袋まで入っている)、カマ焼き、最後はまぐろ丼というものである。これに生ビール1杯がついて3000円。観光漁港価格ということを考えればお得である。カマ焼きまでが出たところで、「後はごはんものですから、飲み終わってちょうどいいところでまた声をかけてください」とのお言葉。
これに地元の酒「太平洋」を追加注文。じっくりと味わうことができた。
来たときは客は私だけだったが、そのうちに地元の人やらまぐろ料理を求める観光客やらがやってきて、小さな店内はすぐに満席となり、客を断るようになった。そりゃ、大将と奥さんだけでは多くの客はさばけない。
うーん、もうちょっと飲んで追加注文でもしたかったが、何だか長居するのが悪いような気がして、まぐろ丼をこしらえてもらい、そこそこに店を後にする。
やはり夜の町としてはちょっと物足りないのかな。次行くぞ!といっても次行く店がないし・・・・。
その代わり、港に面したところに足湯の設備があった。ここは対岸のホテル浦島などへ渡る船の乗り場に近く、また日曜日の朝には「ふれあい市場」というのが開かれるようで、観光客の立ち寄りスポットとか。少しぬるめだが足湯にしばしつかり、ホテルの部屋は普通のユニットバスだったので、せめてこれで温泉に浸かったことにする。対岸のほのかな夜景を眺めつつの入浴というのもまたよいものである。
・・・ところで、この記事のタイトルは「那智山とまぐろ」だったが、那智山のことまで書くスペースがなくなってしまった。まだまだ続きます・・・・。