大臣が遅刻したり、「代返」がまかり通るなど、その役割が「ナメられてもしょうがない」という感じになっている参議院。ただそれでも参議院で、今年の夏の選挙が政権の行方を大きく左右するということはニュースでも伝えられているとおり。
そんな中で、平沼赳夫氏、与謝野馨氏らが中心となっての「新党」が作られるという。保守層の取り込みが狙いで、民主党、自民党とは一味違う第三極を目指すというが・・・。
ただどうだろう、確かにネームバリューのある議員が新党を結成するということでそれなりの面白みはあるが、新鮮さという意味ではちょっとな、という感じである。「この人たちならこの閉塞感を打破してくれるだろう」というワクワク感がない。それならば、一昔前の参議院選挙の比例区に出てきた、素人の人が「ナントカ党」といって自らの政治理念を選挙公報に書きなぐっているのを読んでいるほうが面白い。今の若手議員にもっと自発的な、いろんな動きがあってもいいのではないかと思う(正直、小泉チルドレンだの、小沢ガールズだの、単なる頭数にしか過ぎない議員はいらん)。
これは実際の選挙ではないが、子どもの頃にかんべむさし氏の短編小説で、「兵庫県を独立国にしてしまおう」ということを公約に国会議員に立候補した泡沫候補の演説を舞台にしたものを読んだことがある。まあ小説としてなら面白いのだが、実際に出てきたらどう思うかな。
正直、来る参議院選挙ではどの党に入れてよいか迷う。迷うといってもよりどりみどりではなく、「どれも買いたくないけどどれかを買わなければならない」という状態だけに。選挙区と比例区で「一人2票」を持っているので、どう組み合わせるかも戦略の一つなのだが・・・・。