まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

宝塚線西国七福神めぐり・2

2009年01月04日 | 旅行記E・関西

雨が降ったりやんだりの初詣を続ける。箕面から石橋に取って返し、池田に移動。ここで参拝するのは5ヶ所目の呉服(くれは)神社。ここは渡来人系統の神様のほかに「恵比須神」を祭っており、「池田のえべっさん」という愛称もあるとか。

P1024912この日初めての純粋な神社。小ぢんまりとした境内ではあるが、これまでとは違った雰囲気がある。境内の隣に幼稚園があったかと思えば、「スナック室街」という怪しげな建物もあったり・・・。それにしても、ここでもお神酒をいただいたが、阪急宝塚線沿線といえば伊丹の「白雪」(七福神の幟ともタイアップしている)のところ、ここは「福正宗」。何かこだわりがあるのだろうか。

これで大阪府内の5ヶ所を回り終えて昼食とし、兵庫県エリアに移動。残るは「寿老人」の中山寺と、「布袋尊」の清荒神となる。

P1024913まずは中山寺へ。駅を降りて参道を歩く人の波が一気に増えた。これまで回ったところがどちらかといえば地元の人が地元の寺社としてお参りする感じが強かったのに対し(私も、この集印めぐりがなければ、訪れていたかどうか)、中山寺ともなれば関西では名の通ったところ。昨年の初詣寺社めぐりでも訪れたのに続き2度目の参詣となる。

P1024916沿道には「大黒天」「弁財天」などの幟が立つ。ここは観音様やらお大師様、阿弥陀様をはじめ、七福神もおれば天神さんもいるという、「寺社のテーマパーク」といってもいいところ。「七福神参りならここに行けば全部いっぺんに済むやないか」という考えもあるが、まあそれはね、言ってはいけないでしょう。

人の多さと、今回は「寿老人」へのお参りということでそこそこに引き返し、いよいよ最終となる清荒神へ。ここの参道の人波がこれまたすごい。曲がりくねった参道の両脇にはお菓子やら土産物、仏具からそれこそ荒物までいろんなものを扱う店が多く、おまけに初詣客を当て込んだ屋台も数多く出ており、しきりに呼び込みを行っている。ただこの人波では、歩きながら見るのが精一杯。大和人さんのいう「関西のイクスピアリ」というのがうなずける(私は行ったことありませんが)。

P102491830分以上かかってようやく境内へ。ただここもいわゆる神宮寺で、まずは火の神である荒神さんにお参り、その後に寺のほうにお参りして、ここで布袋尊のご朱印を受ける。これでようやくにして、「七福神」制覇ということに相成った。やれやれ。

さすがにあの人波をもう一度歩くのはきつかったので、帰路はシャトルバスで宝塚駅まで運ばれる。これだけでも大幅な時間短縮になった。

これで当初の目的は果たせたわけだが、大和人さんが「門戸厄神に寄りませんか」という。この日使っているフリーきっぷの特典に縁起物との交換があるし、七福神で福を授かった後は厄除けのスポットで「抑え」としようということである。

P1024925宝塚から今津線に乗り、門戸厄神駅に到着。住宅街を抜けること15分、見晴らしのよい丘に立つ厄神へ。「日本三体の一」という幟がやたら目立つ。この時はどういう意味かわからなかったが、「厄神明王」の三体の一つということらしい。残りは高野山と石清水八幡宮だが、関東にある「関東三大厄除け大師」というのともまた違うようである。

ここで縁起物の破魔矢をいただき、これで宝塚線沿線の初詣寺社めぐりは終わり。後は梅田駅まで戻り、七福神を揃えた人への特典を受け取る。

それは、「宝船」ならぬ「宝電車」。電車のミニチュアの上に穴があり、そこに各寺社でいただいた七福神のミニチュアを乗せるというもの。私はまだ組み立てていないのだが、結構サマになっているようだ。ただこの車両が3タイプから選べるとあって、私と大和人さんは古い形式のものにしたが、京都線特急用の新型車両もあり(宝塚線なのに)、3回分ご朱印を集めて3種類せしめようかという向きがあるかもしれない(さすがに私はそこまでしません)。

なかなかハードな行程ではあったが、それだけ得られるものというか、ありがたみが多かったような気がする初詣行であった。2009年がよい年であったといえるようにしたいものである・・・・。

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宝塚線西国七福神めぐり・1

2009年01月02日 | 旅行記E・関西

2009年の初詣のお出かけということで、今年も例によって大和人さんとともに関西初詣行き倒しである。

P1024929昨年は神戸から宝塚方面というものだったが、今年は大和人さんからの提案で阪急宝塚線にターゲットを絞る。そのお目当ては、「西国七福神集印めぐり」というもの。宝塚線沿線に点在する7つの寺社を回り、それぞれのご朱印を受けると「お楽しみ」がある。なるほど、お互いにいろんなことがあったし、年の初めに福を授かって、よい年にしたいものである。

使うのは「2009初詣グルッとチケット」。600円で宝塚線・今津線・箕面線が1日乗り放題で、初乗りが150円とかだから、4回乗り降りすれば元が取れるというもの。

P1024900曇天の阪急梅田駅で大和人さんと合流し、まずは曽根駅に向かう。大阪郊外の住宅地が広がる高架駅だが、ここから歩いて5分のところで一つ目の東光院に到着。通称「萩の寺」というらしく、小ぢんまりとした境内では正岡子規などの句碑が並ぶ。ここでまず一つ目の「毘沙門天」。お参り後に集印用の「大福帳」を求め、ここでスタンプと、毘沙門天のミニチュアをいただく。

このスタンプラリー・・・もとい集印は、それぞれの寺社で300円を納めて朱印をいただくもの。300円×7ヶ所=2100円、大福帳でプラス300円か・・・という俗なことは言ってはいけない。大和人さんはこの大福帳のほかに、ご自身の朱印帳にも御朱印をいただいている。こちらは寺社の人が直筆でさらさらとご本尊の文字を書いていただく。やはり寺の人は達筆でないと務まりませんな。

P1024901曽根から2駅で蛍池。駅から歩いてモノレールの高架を見るとすぐに次のスポットである円満寺に到着。こちらは最近に立て直したのか、真新しい感じの本堂である。ここは「福禄寿」のお寺。先ほど萩の寺で見かけた人もおり、やはり同じようなコースで回る人も結構多いようである。

P1024902順番に北に向かう。石橋で箕面行きの電車に乗り換え、終点の箕面着。さすがに山の中とあって雲が広がっており、強い雨が降っていた。売店で傘を購入して山道に入る。紅葉の名所であるが、この時期は完全なシーズンオフで、「もみじの天ぷら」などの銘菓を売る店も手持ち無沙汰の様子。箕面のスパーガーデンを過ぎてわき道に入ると、3つ目の西江寺へ。

P1024903ここは「大黒天」のお寺・・・といいつつも、入り口には大きな鳥居。「ここから入っていいのか?」と顔を見合わせる。石段を上がっていくと大黒様を祭った建物もあれば、ご本尊も仏様か神様かはっきりしない感じである。朱印の受付も巫女さんの格好をした女の子がいて、私の分は巫女さんに押してもらったが、大和人さんの朱印帳への記入を頼むと「住職を呼んできます」とのこと。巫女さんと住職がひとつ建物にいるというのも妙な感じだ。聞くところではいわゆる「神宮寺」の歴史を残すところとかで、拍手を打つ参詣客もいれば般若心経を唱える参詣客もいるという、なんとも日本の宗教スポットらしいところである。

西江寺を出て、渓谷沿いの道を10分ほど歩くと瀧安寺に到着。4つ目の「弁財天」の寺である。琵琶湖の竹生島、江ノ島、厳島とならぶ「四大弁財天」のひとつでもあり、修験道のスポットとしても知られる。はじめは立派な観音堂がそうかと思ったがここは入り口で、弁財天はもっと奥におわした。集印めぐりをやっていなかったら手前の観音堂がそうと思ってそのまま引き返してしまったことだろう。

P1024908奥のお堂では山伏姿のお坊さんたちによる護摩祈祷が行われて賑やかである。かつては空海やら日蓮なども修行をしたことがあるとか。ここで4つ目の朱印を受け、開始から2時間あまりで七福神のうち4つを回ったことになる。早ければいいというものではないが、効率的である。

時間があれば箕面の滝も見物しようかと思ったがさすがに断念し、箕面駅へ引き返す。駅に着いたら雨がやんだ。お天道さんがからかっているのかもしれない。

石橋まで電車で出て、これから後半戦である・・・。

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