まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

満開の桜、満開の打線~BCリーグ福井対富山観戦記

2010年04月11日 | プロ野球(独立リーグほか)

Dscn8477九頭竜川の河口に面した福井・三国港。古くから北前船の海運で栄え、明治にはエッセル(あの「だまし絵」で有名なエッシャーの父)の設計により河口の整備が行われた港町である。現在も往年の町並みが残り、福井からのえちぜん鉄道の終着駅もある。

Dscn8494そんな三国の町並みを見下ろす高台にある三国運動公園野球場。10日、私にとって今季初めてのプロ野球独立リーグ・BCリーグの観戦である。この日の対戦カードは福井ミラクルエレファンツ対富山サンダーバーズ。

Dscn8496福井球団といえば、昨年秋のドラフトでBCリーグ初の「本指名」となる選手を出した。我らがオリックス・バファローズに入団した前田祐二投手。私の地元である藤井寺出身というのも親しみを持てる。故障もあり残念ながら二軍スタートとなったが、いずれ一軍のマウンドでその雄姿を見せてほしいものである。

Dscn8518そのオリックスの岡田監督に「いい投手がおるで」と言わしめたのが、現役時代からの師弟関係にある、元阪神のコーチでもあった福井の野田監督。昨年まで福井のコーチであったが今年からは監督に昇格し、これまで最下位の続いた球団を立て直す。一方の富山も鈴木康友前監督が西武のコーチとして復帰したため、横田投手コーチが監督に昇格。いずれも新監督だが相手の手の内はよく知り尽くしている。

Dscn8503さて三国運動公園。スタンドは小ぶりだがその分選手の姿も近く見える。この日はチームカラーの黄色と紺の帽子やらシャツを身に着けたファンでネット裏から一塁側スタンドは結構座席が埋まる。外野スタンドの奥に沿って桜が植わっており、ちょうど満開。野球場で花見・・・・野球ファンとしては「球春」をモロに感じさせる。ドーム球場はもちろん、現在NPBで使用しているメジャーな球場でもこういう風景は見られないぞ。こういう外の風景も合わせて楽しめるのがローカル球場ならではである。

Dscn8547また、外野フェンスの広告も「越前かに 東尋坊 やまに水産」とか、芦原温泉の旅館など、地元色が見られる。

Dscn8514_3試合前には地元中学校のブラスバンド部がスタンドで演奏を披露したり、少年野球の子供たちが選手をエスコートしてグラウンドを行進して風船を飛ばしたりのイベントも行われた。

Dscn8528さて試合。福井の先発はエースで元ロッテの藤井。ただ立ち上がり不安定な投球を見せる。

Dscn8530先頭の下島に四球を与え、バントと内野ゴロの間に三塁まで進ませると、4番・恭史には足への死球。

Dscn8532続く町田(打撃がいいので注目しています)がレフト前にはじき返して富山1点先制。

Dscn8551ところがこの日の福井打線は初回から好調。富山の先発・木谷に対し、2番・山本、3番・坂元(この日誕生日と紹介されていた)が連打。4番・小西も四球を選んで一死満塁。次の内田は浅い外野フライに倒れたが、続く北田が一・二塁間を抜く2点タイムリーで逆転。さらに織田のセンター前タイムリーで1点追加。3対1としてスタンドも大いに沸く。

Dscn8570福井打線の勢いは止まらず、続く2回は1番・西川、2番・山本の連打と盗塁で一死1・3塁のチャンスをつくると、坂元のピッチャーゴロを木谷が2塁へ送球するも間に合わず野選となり、4対1。この後、小西タイムリー、代わった富山2番手・田中から北田が2点タイムリー、織田の2点二塁打。

Dscn8577この回打者10人、6安打1四球で6点のビッグイニングとなり、9対1。早くも試合の流れは決まった。

Dscn8576こうなるとスタンドの応援も俄然盛り上がる。応援も年々しっかりしてきて、今年になり初めて各選手ごとのトランペット応援歌を聞いたが、西武ライオンズ系の曲も見られる。応援団にファンがいるのだろうか。

Rscn8586福井の藤井は常にランナーを背負う苦しい投球であったが、ここぞというところでは力強いストレートで三振を奪うなど、5回まで投げて失点は初回の1点のみ。大量リードということもあり、勝ち投手の権利を得たところでマウンドを2番手の川村に譲る。

Rscn8602川村が戦意喪失した感じの富山打線を封じ込めると、打線も6回、富山3番手の串田から坂元のタイムリー、内田の犠牲フライで2点追加。8回には坂元の代打・錦織のタイムリーが出て合計16安打12点。

Dscn8613こういう展開に福井のファンは大喜びでスタンドも盛り上がる。子どもたちも楽しんでいるようで「お父さん、エレファンツヒット何本打った?」「うーん、多すぎてわからんわ(この球場のスコアボードには安打数が表示されない)」「12点取られたら、富山の監督もブチ切れてるかな?」「そやろうな。機嫌悪いやろな」結構余裕の会話も出る。

最終回は富山が最後の粘りを見せる。先頭の「富山のゴリ」という成瀬がファウルで粘り、カウント2-3まで持ち込む。ここで「アンパイア!」と急に場内アナウンス。何かトラブルでも起こったか。

Dscn8620球審がアナウンス室のほうに向かい、その後4審判がグラウンドに集まる。ただ選手たちには動揺した様子もなく、「何があったの?」という感じ。

Dscn8622この後説明があり、スコアラーがカウントをつけ間違えて「四球ではないのか?」と審判に確認を求めたという。審判が勘違いすることはごくたまにあるが、スコアラーが球審を呼び出すとは私も聞いたことがない。結局2-3で試合再開となるが、成瀬は次のボールであえなく一塁ファールフライ。

この後、優士に安打が出てここで福井は川村から森元に交代。二死となるが代打・松橋が四球で1・2塁。次の七條が一塁に打ち上げここで試合終了・・・と思いきや、途中出場の山岸がまさかの落球で満塁。続く山内が押し出しの四球。「最後締まらんの!」というヤジも飛ぶ。

Dscn8631最後は一塁へのファールフライ。今度は山岸がきっちりとつかみ試合終了。やれやれとなったが結局12対2で福井の圧勝。私も各地の試合を見る中で、福井球団の勝利は初めてということになった。桜満開、打線満開である。

Dscn8639試合のMVPには初回の逆転打を含む4打点の北田が選ばれた。インタビュー後にはサインボールをスタンドに投げ入れ、取った人には福井米がプレゼントされるということで争奪戦。見事少年野球の男の子がキャッチ。こういうのはチームのみんなで分けるのかな??

Dscn8641試合後にはグラウンドの外で選手によるお見送り。チームによって形はそれぞれだがBCリーグの定番である。私もMVPの北田、誕生日の坂元(ファンからたくさんプレゼントの差し入れをもらってましたぞ)などからサインをもらう。これも観戦旅行のいい記念である。

Dscn8644夕暮れの中、宿泊地となる福井駅前まで20キロほどの道のりを移動。この日はクルマだったこともあり試合中のビールは控えていたのだが(こういう時、キリンのフリーはありがたい)、今夜の酒はおいしいものになりそう・・・・。

今季も「地域主義」をモットーに展開するBCリーグ、またどこかの球場への観戦旅行を楽しみたいものである。

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石川遼&菊池雄星世代

2010年04月09日 | ブログ

私の職場にこの4月に入社した高校卒業者の支店での最初の講習が今日で終了。本社での入社式以降、座学やら実技やら行ってきた、本当の第一歩の講習である。最終日は大阪港での現場に出向き、港湾での荷役について見学。高卒ルーキーたちも真剣な表情で見つめていた。

特に私のいる業界というのは単独というより「チームワーク」が求められる職種。これからは実際の現場に飛び込んで、先輩からさまざまな指導、時には叱咤されることもあるだろうけど、「彼らならやってくれるだろう」という期待がある。昨年の高校卒業者については採用には関わらなかったのだが(残念ながら早々と退職した者もいる)、今年のルーキーは私も採用選考で結構発言をして「自分が採ってきた」という思いもあるだけに・・・。

今年の高校卒業者といえば、ゴルフの石川遼、そして埼玉西武の菊池雄星と同学年の世代。今や日本のスポーツを代表するスターの一人である石川遼は「別格」として、2軍スタートとなった雄星の姿は「まずは基本をしっかりと固めること」という大人の育て方を感じる。私も「まずは、雄星の姿を自分になぞらえて励みにすることやで」と、講習中妙な例えで彼らにアドバイスしたのだが・・・・それってどうなん??

それにしても、今の18歳というのはホントさわやかな世代だと思う。1973年産まれの私の場合はといえば、イチローは別格として、楽天の中村ノリ、ソフトバンクの松中、巨人の小笠原、西武の石井一久、ハマの番長・三浦など、個性派というか、クセが強すぎるというか、コワモテの連中ばっかりで・・・・。

まあそれはさておき、ルーキーたちのこれからの活躍を大いに期待したい。将来は、ぜひ会社を背負って立つ存在になってくれ!

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巨人・木村拓也コーチが死去

2010年04月07日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

広島・マツダスタジアムでの広島対巨人の試合前の練習中にくも膜下出血で倒れて意識不明の重体となっていた巨人・木村拓也コーチが7日未明に亡くなった。

謹んで、ご冥福をお祈りいたします。

あまりにも突然の出来事に驚いている。特に持病があったとも聞かないし、ボールが頭部に当たるなどの事故があったわけでもなく、グラウンドで普通にノックしていて、急に倒れて、そのまま病院に運ばれて・・・。

ネット記事などを見れば、現役時代からヘビースモーカーだったとか、広島を離れて巨人に移ってからのホテル生活、そして引退してからのコーチ業の中でストレスが溜まっていたのではないかとかいう記事が載っている。くも膜下出血というのも、そこまで発症する確率は低いそうだが、いざなってしまうと生存率は半数以下という。

やはりストレス、生活習慣、こういったものが一見元気そうな世代の身体をいつしか蝕み、ある日突然悲劇を招くことになるのか。同じ世代の私も身体と精神のケアを大切にしなければと思う。

こういうことを書くと失礼かもしれないが、木村コーチにとっては現役時代の長年を過ごした広島遠征での出来事だったのが何かの縁だったのだろうか。よく、「グラウンドの上で死ねれば本望」などという言い方を聞くが、いざ本当にそうなってしまったら余計に悲劇である。

それにしても今年は、日本ハムの小林繁コーチ、オリックス・バファローズの小瀬浩之選手、そして巨人の木村拓也コーチと、現役の選手・コーチがペナントレースを前にして、あるいはペナントレースの最中で亡くなるという、プロ野球界にとっても暗い出来事が続く。野球ファンとしても辛いところだ。願うのは、こうした「野球人」たちが残してくれたもの、野球を愛する心というものを選手が立派に受け継ぎ、充実し白熱した試合を見せてくれること。そして、ファンもしっかりとそれをサポートすること。まだ長いシーズン、各チームの熱戦を期待したいものである・・・・。

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平沼新党ね・・・。

2010年04月06日 | ブログ

大臣が遅刻したり、「代返」がまかり通るなど、その役割が「ナメられてもしょうがない」という感じになっている参議院。ただそれでも参議院で、今年の夏の選挙が政権の行方を大きく左右するということはニュースでも伝えられているとおり。

そんな中で、平沼赳夫氏、与謝野馨氏らが中心となっての「新党」が作られるという。保守層の取り込みが狙いで、民主党、自民党とは一味違う第三極を目指すというが・・・。

ただどうだろう、確かにネームバリューのある議員が新党を結成するということでそれなりの面白みはあるが、新鮮さという意味ではちょっとな、という感じである。「この人たちならこの閉塞感を打破してくれるだろう」というワクワク感がない。それならば、一昔前の参議院選挙の比例区に出てきた、素人の人が「ナントカ党」といって自らの政治理念を選挙公報に書きなぐっているのを読んでいるほうが面白い。今の若手議員にもっと自発的な、いろんな動きがあってもいいのではないかと思う(正直、小泉チルドレンだの、小沢ガールズだの、単なる頭数にしか過ぎない議員はいらん)。

これは実際の選挙ではないが、子どもの頃にかんべむさし氏の短編小説で、「兵庫県を独立国にしてしまおう」ということを公約に国会議員に立候補した泡沫候補の演説を舞台にしたものを読んだことがある。まあ小説としてなら面白いのだが、実際に出てきたらどう思うかな。

正直、来る参議院選挙ではどの党に入れてよいか迷う。迷うといってもよりどりみどりではなく、「どれも買いたくないけどどれかを買わなければならない」という状態だけに。選挙区と比例区で「一人2票」を持っているので、どう組み合わせるかも戦略の一つなのだが・・・・。

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夙川の桜と西宮の酒で春の酔い

2010年04月04日 | まち歩き

この週末は関西でも桜がちょうど見ごろ。テレビでも桜の中継があちこちに出ていたりして美しい桜と賑やかな人出の様子が伝えられた。いよいよ、春の訪れである。

昨日は土曜日ながら仕事で出社しており桜は通勤のクルマの中でちらっと見ただけであったが、日曜日の今日はどこかに出かけることにしよう。

Dscn8367・・・ということで阪急塚口から電車に揺られて向かったのは夙川。昨年もここを訪れており、夙川の流れと桜のコラボが気に入ったところである。日本の桜の名所100選にも選ばれているだけあって、駅のポスターではまだ「五分咲き」とあったが、大勢の見物客で賑わっている。川べりをウォーキングする人、ブルーシートを敷いて花見の場所取りをする人、あるいはおそらく昨夜から通しで宴会を続けてきたとおぼしき集団(散らかった飲食物の入れ物と、何だかぐったりした様子で寝袋にくるまっている姿が・・・)。

Dscn8375まずは阪急の線路下をくぐって、上流のほうへ。天気もよく、ちょうど朝の光がいい感じで花びらを照らし出している。

Dscn8378Dscn8368この景色もよろしいもんですな。

再び阪急の線路下をくぐり、今度は少しずつ夙川を下りJRの線路際へ。まあ、下るといっても500mない距離であるが。

Dscn8389ただこの一角、先ほどとは空気が一変している。そう、「桜と夙川と列車」の構図での1枚を収めようという、「その筋」の人たちの姿が目立つ。特に国道2号線が夙川を渡る歩道には大勢の三脚が並ぶ。この光景には道行く人たちには結構滑稽に映っていたようで、「あの人達何?」「何が来るの?」「ああ、電車ね」「ああいう人たちを"何とかちゃん"っていうんやなかったっけ」・・・・こんな会話も聞こえる。

彼らがもっともお目当てにしているのは、おそらくディーゼル特急の「はまかぜ」である。実は私は昨年は偶然にこのショットを収めたのだが、現在の国鉄型車両の「はまかぜ」としては、桜の時期に走るのは今年が最後である。これを狙ってのことである。

私も大体の時間を読んで、それに合わせてこの場所に陣取った(といっても、こんな素人のデジカメ持参で)のだが、少し目を離したすきにスピードを上げてガタガタと鉄橋を渡って行った・・・。あちゃ~。

Dscn8396まあ、「大物」は取り逃がしたが、せっかくなのでこの鉄橋を軸に、いくつか桜の入った写真に挑戦してみる。三脚を立てる人の中からは「JRは色がケバいからイマイチ色が映えないんだよな・・・」という声も聞こえてくるが、阪急、阪神ともちょうど夙川の上に駅があり、フェンスその他が障壁になっているため、どうしてもJRがターゲットになる。

Dscn8398Rscn8414Dscn8417結局は、こんな感じ。

Dscn8421この後は阪神の香枦園駅まで歩く。このあたりは大阪と神戸を結ぶ阪急、JR、阪神の3路線が接近しているところで、北の阪急から南の阪神まででも1キロあまり。少し歩くだけで3つの路線に出会うということで、関西の鉄道の華のところともいえるだろう。

Dscn8443さて桜見物はこのあたりにして、阪神香枦園からさらに南に下ってさらに歩いたところにある、「白鹿記念酒造博物館」を訪れる。西宮は灘と並んで阪神間の酒どころ。マンホールの蓋によれば、西宮市のシンボルとして、桜、酒蔵、そして甲子園球場とある。まあアンチ阪神にとってみれば甲子園球場は別にどうでもいいのだが、桜と酒蔵の雰囲気を味わうということで、ウォーキングらしくなってきた。

Dscn8424まずは昔の酒造りの様子を紹介した「酒蔵館」へ。元々はレンガ造りの建物だったそうだが、阪神大震災により倒壊、その後「明治の酒蔵」をコンセプトに木造の酒蔵風建物が建ったという。酒造の工程を映像やパネルなどで紹介する中、実際の酒造の道具に触れることもできる。

Dscn8434また、震災で倒壊した建物から出てきた、壊れた酒造道具も展示されており、震災の記憶を伝えるコーナーもある。ただ現在もこうして酒造の伝統と文化は伝えられており、震災というものを乗り越える人々の強さというものにも改めて感心するところ。

Dscn8433今日は夙川公園を中心に「桜まつり」があり、それに合わせての訪問記念ということで、「白鹿」の吟醸の1合瓶をいただく。夙川公園まで戻ってクイッと花見酒・・・というのも一瞬頭に浮かぶが、さすがに戻るのはいいかな。

続いては道路を挟んだ向かいにある記念館へ。酒と桜に関する展示品を紹介しているということで、戦前から戦後にかけて桜の保護・育成に力を尽くした故・笹部新太郎氏の足跡や収集物を中心とした紹介。改めて、日本人と桜のつながりというものを感じさせてくれるところである。

・・・とはいうものの、花より団子、ではなく花より男子、でもなく花より酒かな、ということで、白鹿クラシックスへ。レストランのほうは待ち客も多かったので、結局はショップのほうへ。ここで白鹿の寒しばりや原酒などを試飲し、いい心持となって酒瓶を購入。

Dscn8440これでよしと思い、阪神西宮駅のほうに向かって歩くと、次に出会ったのは「白鷹緑水亭」。白鹿の次は白鷹である。ここで「蔵BAR」というのを見つける。超辛口、うすにごり、味吟醸の三種の「利き酒セット」なるものを注文し、カウンターで一献。三者三様の美味さがあるがいずれもさらっとしており、「日本酒といえばベタベタして」というのとは全くかけ離れたいい味である。先ほどまで桜の中を歩いてきた後のこととて、桜と酒とで心地よい酔いの気分となる。

Dscn8365穏やかな天候にも恵まれた、春の一日であった・・・・。

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2010年 熱闘BCリーグが開幕

2010年04月03日 | プロ野球(独立リーグほか)

NPBプロ野球が開幕から熱戦を繰り広げているのに続き、4月3日、上信越・北陸で活動するプロ野球独立リーグ・BCリーグが開幕。高崎、富山、金沢で試合が行われ、それぞれホームの群馬ダイヤモンドペガサス、富山サンダーバーズ、石川ミリオンスターズが開幕戦を勝利で飾った。

地域密着、地域活性化、地域貢献を基本とした興行を行うBCリーグも今年で4年目。各チームとも経営状態は苦しいが、それでも「県民球団」として、地域の人たちに野球観戦の楽しみと感動を与えている活動には私も興味を持っているところ。これまであちこちの球場に毎年数試合観戦に訪れているが、地域ならではのイベントが行われていたり、地元の人たちがボランティアで試合進行や球場での観客応対に当たっている手作り感に、NPBにはない温かさを感じる。選手との距離も近いし(試合終了後には必ず監督・コーチ・選手一同がサインや握手に応じてお見送りを行う)。各県とも広く読まれている地元紙があり、翌日のスポーツ面は必ずカラー写真入りで大々的に試合結果が載っている。観客席にいる私の姿が写っていたことも・・・。

別に写真に写るのはどうでもいいが、今年もまた数試合でも観戦に訪れたいものである。

このリーグからは楽天の内村、阪神の野原祐が育成枠から一軍デビューも飾ったり、昨年秋のドラフトで、福井ミラクルエレファンツから前田投手がオリックス・バファローズにリーグ初ドラフト「本指名」されたり、レベルアップが見られる。リーグの村山代表によればあくまで「NPBドラフト指名は副産物」という位置づけのようであるが、それでも、NPBを目指す原石を見るのも楽しみである。

ぜひ、豊かな歴史、自然や味覚に囲まれた上信越・北陸旅行の一環として、一人も多くの方に足を運んでほしいものです・・・・。

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『駅弁と歴史を楽しむ旅』

2010年04月02日 | ブログ

旅に出る時の楽しみといえば「食」と答える人が多いのではないだろうか。その土地の名物や魚などを地酒と友に味わうのは(地酒が余計という声も聞こえてきますが・・・)、「はるばるやって来たなあ・・・」と思わせるところである。

これが鉄道の旅となると、駅弁がこれに加わる。新幹線での移動でも車中の友となるし、鈍行列車に揺られながらというのもよい。ただなかなか、鈍行列車で駅弁を広げるというのも、空いていなければそうできるものではないことだが・・・。

51spna6u0kl__bo2204203200_pisitbsti『駅弁と歴史を楽しむ旅 ベスト100食、美味しい史跡めぐり』(金谷俊一郎著、PHP新書)。予備校の講師として、またテレビにもコメンテーターで出演するなど移動の多い中、駅弁を「約1000種類、のべ3000個以上食べつくした」という著者が、その中でもよりすぐりの100食を、日本史をたどる机上旅行に乗せて紹介するというものである。

本書の構成は、まずは「おくのほそ道」として関東から東北、北陸の駅弁を紹介し、次に「源平合戦」として東海道・近畿・山陽の弁当を紹介するというもの。その後で、老舗の駅弁や「戦国武将対決」、「居酒屋駅弁」などのジャンルで取り上げる。

著者によれば「駅弁には風土の味がコンパクトに凝縮されている」という。そのことで、味わうことでその風土の歴史にも思いを馳せることができるというもの。確かに、名前だけいかにもその土地っぽいが中身は普通の幕の内弁当というものも多いが、その土地の名産を使ったものといえば、それを食べることでその土地の「食」を楽しめる。私も、旅先では郷土料理の店を探して入ることが多いが、手ごろな店がなければ駅弁をその代わりにすることがある。特に魚系統の駅弁ならば、酒のアテに充分である。

文章からは、机上旅行ながら次々に駅弁が今目の前にあるかのような描写が生き生きとしていて、「これ本当に食べたいな・・・」と思わせる。巻頭と中間にカタログ写真が掲載されており、より楽しめる。

デパートで開かれる駅弁大会が常に賑わうのも、その土地を少しでも身近に感じることができるチャンスということがあるのかもしれない。

私もこれからの旅でチャンスがあれば、ぜひいろいろと味わいたいものである。

ちなみに、文中で気になったのは鳥取の「とっとりの居酒屋」(酒のアテがぎっしり)、松江の「ごきげん弁当」(宍道湖の味満載。地酒つき)。何や結局酒がらみかいな・・・。でも「乗り鉄」の中の「飲み鉄」に属する私としては一度これは味わいたいものだ。もっとも、予約が必要らしいが。

・・・・山陰地方を訪れるのが楽しみ。

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ブログ開設・5年目に入りました

2010年04月01日 | ブログ

拙ブログ「まつなる的雑文~a place in the sun~」をご覧いただき、ありがとうございます。

以前に別のプロバイダでもブログは書いていましたが、2006年の4月に現在のOCNで書くようになり、ちょうど4年が経過しました。

これまでに書いたものは1000近くの記事になりますが、主に鉄道やドライブによる旅行記の連載、オリックス・バファローズや独立リーグを追いかけたプロ野球観戦記、読んで「取り上げたい」書物、そして世間のよしなしごと、これに最近はDMとのおつき合い記録も加わったものがラインアップされています。

有名人のブログや人気系のブログには全く及びませんが、それでもアクセスしていただく方、コメントいただく方もいらっしゃるわけで、密かに応援していただいている方も含めまして、皆さんのパワーで成り立っていると思います。そういう方がいらっしゃる限り、パソコンに向かわねばという気持ちでやっています・・・。

これからの5年目のシーズンも充実したものになればと思いますので、これからもご声援のほど、よろしくお願いします!

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