今日は朝から、ふたりともなんだかピリピリ。寝ても疲れが取れないのと、引っ越し準備の埃で鼻が詰まって息苦しいのが原因のようです。
けれども太陽が昇ると一日は始まり、いつものように素知らんふりして続いていくので、どよ~んと重い仕草でトーストを焼き、コーヒーを入れ、アーモンドとカボチャの種をローストし、バターとジャム各種をぬり、ヨーグルトに少量のジャムを混ぜて食べました。
そういう時は、冷蔵庫に貼ってあるカレンダーを見てもダメ。こんな時ぐらい、仕事やしなければならないことを考えるな!と、旦那が文句を言います。
そうは言っても、ふたりの頭の中は引っ越しのことでパンク寸前。契約終了が9日の午後4時半、それからどんなに急いでも、床のサンドかけは翌日の10日。
床面積が結構広いし、サンドかけの後のコーティングは合計3回行われるそうで、乾くのに数日かかると聞きました。
わたし達が今のこの家に居られるのは15日まで。なので、どうしても来週末の日曜には引っ越しを終了しておかなければなりません。
さて……そんなにうまいこと全部が片付いていくのでしょうか……ここはアメリカで、職人さん達もここのノリです。ああ不安ああ心配。
ということで、引っ越し会社の査定を受けるために、数社と連絡を取ったのですが、互いに話し合って決めた時間に来てくれた会社がなんとゼロ……!
そこで、前に旦那と息子がアルバイトをした、日通の下請けで引っ越し業をやっている、その道30年の日本人の男性に連絡をしてみようということになりました。
ところが、どんなに調べても彼の連絡先が見つかりません。仕方がないので、日通に連絡してみました。
すると……係の人が次々に代わり、その誰もがなんだか暗~い雰囲気……え?ヤバかったのかな……なんでかな……。
でも、ここで引き下がるわけにはいきません。だって、もう日が無いんですもん。
「彼はねえ、もうあんまりこことは関係無いんですよねえ。なんかあっちこっちでやってるみたいだし……でもまあ、どうしてもってことなら、こちらから向こうに連絡して、そちらにかけるように言うことならできますけど……」
なんでもいいです(とは言いませんでしたが)、ありがとうございます!とっても助かります!あなた様の方にお願いしないで申し訳無く思っています!
旦那は旦那で、彼の家がどこにあるかをインターネットで調べ出し、仕事帰りに行ってみたそうです。
そんなこんなの我々の思いが通じたのか、やっと彼と話すことができました。
そして……、
彼はその週末は他の仕事が入っているので、彼の仲間を紹介してくれました。
スパニッシュの男性で、日通で働いている人ですが、週末だけアルバイトで、ちょっと割安で、個人的にやってくれるのだそうです。
なので、我々の希望の日曜日の方が、向こうも都合がいいとのことでした。ホッ。
それで、問題の料金ですが、もちろん我々がすべて荷造り&箱詰めをして、後は運べばいいだけという状態にすることが条件ですが、
大型のトラック一台、それとプロの助っ人が別にひとり、そしてなんと、グランドピアノの運搬も込みで$700?!という答が返ってきました!
いくらなんでも安過ぎるんじゃ……また彼、特別にまけといたる、なんて思ってくれてるんじゃないやろか……などと心配しつつも、超ハッピーな気分で電話を切りました。
日本だと、グランドピアノだけで10万円払った記憶があります。しかもそれはかれこれ15年以上も前の話です。
こちらでも調べてみましたが、やはり最低600ドル近くしています。
なので、今回は、ピアノを運ぶくらいの費用で全部運んでもらえるということになり、しかも急な週末でもオッケーということで、ありがたいったらありません。
ただし、14日の朝までに、床のコーティングが乾いてくれてたら……の話なんですが……。
あ~も~、鍵さえもらえてたら、ほんと、こんなにあれこれ心配しなくてもいいんだよなあ~。時期とかタイミングとかも、もうちょっとうまく計画できるし。
あと、洗濯機を置く二階部屋の壁の裏に、水の配管とか充分な電力とかがまだ残されているかどうか、それもきちんと確認しなければなりません。
前は台所だったし、電気のオーブンを使ってたし、食器洗い乾燥機のすぐ横に洗濯機を置いてあった形跡があるので、それを残しておいてくれさえいれば大丈夫。
もしも、腹立ち紛れに取っ払ってしまわれてたらアウトです。お願い!残っててぇ~!
ってなことを午前中バタバタと考えたり行動したりしているうちに、ずっと濃い霧がかかってよく見えなかった道が少しずつ見えてきました。
というところでお昼。また食事をなにか作らなければなりません。こういう状況になると、無性に、宇宙食のようなチューブや錠剤で済む食事がしたくなります。
とりあえずお腹を膨らませて、午後からの仕事の前にちょこっとまた掃除をしていると、なにやら外がギュンギュン騒がしくなってきました。
数日前から、元気印のスパニッシュふたり組が、この家の数ある問題を解決すべく、朝早くから夕方まで、スパニッシュ音楽をガンガンかけながら上に下に、上ったり下りたり、そりゃもうすごい働きっぷりを見せてくれています。
わたしの部屋の窓の下半分を覆っていた木が消えちゃったので、朝からずっとブラインドを下ろしておかなければならなくなりました。
ギュンギュン音は鳴り止まず、今日はうちで教えるんだけどなあ……と思いながら台所に行くと、ぎゃ~!見えん!部屋の中が霞んで見えん!なぜじゃ~!
犯人は……お兄ちゃんなのでした。勝手口を出た所のレンガ造りの階段を、すごい勢いで研磨しているのでした。彼はしっかり防塵マスクをしています。
そして彼からほんの2メートルぐらいの所にある、我々の勝手口のドアは、思いっきり開いているのでした……。
ちょっとぉ~、そんな仕事する前にドアを閉めてくれ!っつぅか、もしくはあんたが閉めといてよぉ~。
あっという間に息が詰まり、喉がザラザラになってしまいました。慌てて、旦那がアレルギー解消のために買った空気清浄機をトルネードレベルにセット。
旦那が外に出て、ゲホゲホ言いながらお兄ちゃんに注意してました。ま、反応は、「あ、わりぃわりぃ~」でしたけど……。
台所のどこもかしこも、うっすらとレンガ色の粉がかかっています。これから詰め込もうと思っていた食器にも、まんべんなく平等に……しくしく……。
たったひとつだけ……この空気清浄機のトルネードレベル、すごい勢いで空気をきれいにできるってことが分かったことは良かったです、はい……。
引っ越しってほんと、いろいろありますねえ~。
けれども太陽が昇ると一日は始まり、いつものように素知らんふりして続いていくので、どよ~んと重い仕草でトーストを焼き、コーヒーを入れ、アーモンドとカボチャの種をローストし、バターとジャム各種をぬり、ヨーグルトに少量のジャムを混ぜて食べました。
そういう時は、冷蔵庫に貼ってあるカレンダーを見てもダメ。こんな時ぐらい、仕事やしなければならないことを考えるな!と、旦那が文句を言います。
そうは言っても、ふたりの頭の中は引っ越しのことでパンク寸前。契約終了が9日の午後4時半、それからどんなに急いでも、床のサンドかけは翌日の10日。
床面積が結構広いし、サンドかけの後のコーティングは合計3回行われるそうで、乾くのに数日かかると聞きました。
わたし達が今のこの家に居られるのは15日まで。なので、どうしても来週末の日曜には引っ越しを終了しておかなければなりません。
さて……そんなにうまいこと全部が片付いていくのでしょうか……ここはアメリカで、職人さん達もここのノリです。ああ不安ああ心配。
ということで、引っ越し会社の査定を受けるために、数社と連絡を取ったのですが、互いに話し合って決めた時間に来てくれた会社がなんとゼロ……!
そこで、前に旦那と息子がアルバイトをした、日通の下請けで引っ越し業をやっている、その道30年の日本人の男性に連絡をしてみようということになりました。
ところが、どんなに調べても彼の連絡先が見つかりません。仕方がないので、日通に連絡してみました。
すると……係の人が次々に代わり、その誰もがなんだか暗~い雰囲気……え?ヤバかったのかな……なんでかな……。
でも、ここで引き下がるわけにはいきません。だって、もう日が無いんですもん。
「彼はねえ、もうあんまりこことは関係無いんですよねえ。なんかあっちこっちでやってるみたいだし……でもまあ、どうしてもってことなら、こちらから向こうに連絡して、そちらにかけるように言うことならできますけど……」
なんでもいいです(とは言いませんでしたが)、ありがとうございます!とっても助かります!あなた様の方にお願いしないで申し訳無く思っています!
旦那は旦那で、彼の家がどこにあるかをインターネットで調べ出し、仕事帰りに行ってみたそうです。
そんなこんなの我々の思いが通じたのか、やっと彼と話すことができました。
そして……、
彼はその週末は他の仕事が入っているので、彼の仲間を紹介してくれました。
スパニッシュの男性で、日通で働いている人ですが、週末だけアルバイトで、ちょっと割安で、個人的にやってくれるのだそうです。
なので、我々の希望の日曜日の方が、向こうも都合がいいとのことでした。ホッ。
それで、問題の料金ですが、もちろん我々がすべて荷造り&箱詰めをして、後は運べばいいだけという状態にすることが条件ですが、
大型のトラック一台、それとプロの助っ人が別にひとり、そしてなんと、グランドピアノの運搬も込みで$700?!という答が返ってきました!
いくらなんでも安過ぎるんじゃ……また彼、特別にまけといたる、なんて思ってくれてるんじゃないやろか……などと心配しつつも、超ハッピーな気分で電話を切りました。
日本だと、グランドピアノだけで10万円払った記憶があります。しかもそれはかれこれ15年以上も前の話です。
こちらでも調べてみましたが、やはり最低600ドル近くしています。
なので、今回は、ピアノを運ぶくらいの費用で全部運んでもらえるということになり、しかも急な週末でもオッケーということで、ありがたいったらありません。
ただし、14日の朝までに、床のコーティングが乾いてくれてたら……の話なんですが……。
あ~も~、鍵さえもらえてたら、ほんと、こんなにあれこれ心配しなくてもいいんだよなあ~。時期とかタイミングとかも、もうちょっとうまく計画できるし。
あと、洗濯機を置く二階部屋の壁の裏に、水の配管とか充分な電力とかがまだ残されているかどうか、それもきちんと確認しなければなりません。
前は台所だったし、電気のオーブンを使ってたし、食器洗い乾燥機のすぐ横に洗濯機を置いてあった形跡があるので、それを残しておいてくれさえいれば大丈夫。
もしも、腹立ち紛れに取っ払ってしまわれてたらアウトです。お願い!残っててぇ~!
ってなことを午前中バタバタと考えたり行動したりしているうちに、ずっと濃い霧がかかってよく見えなかった道が少しずつ見えてきました。
というところでお昼。また食事をなにか作らなければなりません。こういう状況になると、無性に、宇宙食のようなチューブや錠剤で済む食事がしたくなります。
とりあえずお腹を膨らませて、午後からの仕事の前にちょこっとまた掃除をしていると、なにやら外がギュンギュン騒がしくなってきました。
数日前から、元気印のスパニッシュふたり組が、この家の数ある問題を解決すべく、朝早くから夕方まで、スパニッシュ音楽をガンガンかけながら上に下に、上ったり下りたり、そりゃもうすごい働きっぷりを見せてくれています。
わたしの部屋の窓の下半分を覆っていた木が消えちゃったので、朝からずっとブラインドを下ろしておかなければならなくなりました。
ギュンギュン音は鳴り止まず、今日はうちで教えるんだけどなあ……と思いながら台所に行くと、ぎゃ~!見えん!部屋の中が霞んで見えん!なぜじゃ~!
犯人は……お兄ちゃんなのでした。勝手口を出た所のレンガ造りの階段を、すごい勢いで研磨しているのでした。彼はしっかり防塵マスクをしています。
そして彼からほんの2メートルぐらいの所にある、我々の勝手口のドアは、思いっきり開いているのでした……。
ちょっとぉ~、そんな仕事する前にドアを閉めてくれ!っつぅか、もしくはあんたが閉めといてよぉ~。
あっという間に息が詰まり、喉がザラザラになってしまいました。慌てて、旦那がアレルギー解消のために買った空気清浄機をトルネードレベルにセット。
旦那が外に出て、ゲホゲホ言いながらお兄ちゃんに注意してました。ま、反応は、「あ、わりぃわりぃ~」でしたけど……。
台所のどこもかしこも、うっすらとレンガ色の粉がかかっています。これから詰め込もうと思っていた食器にも、まんべんなく平等に……しくしく……。
たったひとつだけ……この空気清浄機のトルネードレベル、すごい勢いで空気をきれいにできるってことが分かったことは良かったです、はい……。
引っ越しってほんと、いろいろありますねえ~。