ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

万歳!

2009年06月01日 | お家狂想曲
契約書を交わす日にちが決まりました!
たった今、旦那のところにメールが送られてきました!
6月9日火曜日、午後3時から4時半、山盛りの書類にサインして、家の持ち主さん&弁護士さんと握手して、鍵を手に乗っけてもらいます!

さあ、いよいよ引っ越し。
10日から3日間は、一階の床磨きとコーティングの工事のために家の中に入れません。それから、二階の洗濯室の配管工事もあります。
なので、荷物をせっせせっせと運ぶのは、14日の日曜日からになりそうです。

ちなみに、今日やっと、旦那が引っ越し会社の真実を知りました。やれやれ……。
らくらくパックだ~♪お気楽だ~♪と念仏のように唱えていたくせに、いきなり、Kの友達は力持ちが多いよな、だの、前に引っ越しを手伝った人に頼もうか、だの、めちゃんこセコいことをブツブツとつぶやいています。

明日、荷造り用の箱を集めに、方々行ってみようと思います。COSTCOなどには、山盛りの使用済みの箱が積んであるはずです。
さ~、これでごちゃごちゃ文句聞かずに荷物の詰め込みができるぞぉ~!頑張るぞぉ~!


コメント (8)
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愚痴るピアノ教師

2009年06月01日 | ひとりごと
つまらない愚痴です。自分でもそう思っています。でも書きます。日記ですから。

足掛け33年飽きもせず凝りもせず、どちらかというと必要に迫られて、片手間でもなく真剣に、いろんな子供や大人の人にピアノや音楽全般を教えてきました。
出会った人の数だけ、わたしは学ばせてもらいました。その中には失敗も後悔もあるけれど、いいことの方が断然多かったと感謝しています。

こちらに移ってから、また少しずつ教え始めました。
環境や文化の違いは、生徒と教師の関係にも影響していて、はじめはいろんなことに驚いたりたじろいだりしながら、少しずつ新しい形に馴染んでいきました。
子供も子供の親も、わたしのことをファーストネームで呼び、言いたいこと聞きたいことを我慢せずにどんどん口にします。
レッスンまでの一週間にどんなことがあったか、レッスンの日の朝からやる事続きでどんなに疲れていて、だから集中できないのはそのせいだとか、黙って弾き始める人はまずいません。
弾いている途中も、あれ?とか、ちょっと待って!とか、そんなつもりじゃなかった!とか、ブツブツ言いながら弾きます。横で見ていて楽しいです。

わたしは最初、自分の英語に自信が無かったということもあって、彼らの話を聞き過ぎてしまい、向こうのペースに巻き込まれることが多くありました。
生徒第二号の7才の女の子は、まるで練習をしない、「わたしは練習なんか大っ嫌い!」とはっきりと言っていた子でした。
おしゃまというか生意気というか、レッスン中に注意されたりして嫌気が差してくると、わたしを英語でイジメて、そのストレスを解消していました。
「まうみ、タコって英語で言ってみてよ」
「オクトパス」
「け、だ~めだめ、オクトプス」
「オクトプス」
「プププッ!へったくそぉ~、違うよ、オクトプス!(オを言う時に、微妙に口の開け方が違うんですね、多分)」
「オクトプス」
「だぁ~からぁ~、オクトプスだってばぁ~」ってな具合に……

またある時は、超金持ちの家の3人兄妹弟を教えていたんですが、3人ともお金と同じぐらいの超我がまま。
疲れていたり眠かったり、気分が悪かったりすると、わたしの言った言葉尻を捉えてイチャモンをつけてきました。
最初のうちは子供だからと聞き流していましたが、ある日、「疲れ過ぎて音符をひとつも読みたくない」と言うので、「じゃあ今日はもうやめよう」と言うと、
「まうみにそんなことを言う権利なんか無いじゃん。こっちはまうみにお金いっぱい払ってるんだから、その分教えろ!」という言葉が返ってきました。
彼らとは、そりゃもういろ~んなことがあって、何度もう教えに行くのは辞めようと思ったかしれません。
どちらの親も、仕事やパーティや旅行でほとんど家に居なかったので、その家のお手伝いさん達(料理係と子供の世話係と遊び係の3人)と協力して、子供達に、とりあえずわたし達が思う常識を持ってもらえるように、いっぱい話し合いました。

モントクレアの町には、常識を超えたお金持ちが多く住んでいます。わたしの生徒の中にも数人、桁がちょっと外れているお金持ちがいます。
全部が全部とは決して思わないけれど、悩まされる生徒は、そういうお金持ちの家の子供や親だという確率がかなり高いです。

なぜだろう……。
外からしか見ていないので推測に過ぎませんが、長年、彼らと付き合ってきて、あるパターンがあることに気がつきました。
まず、やりたいことは全部やりたい。やらせたいことは全部やらせたい。
やれるだけのお金はあります。けれども、時間は一日24時間。どんなにお金を持っていても時間を買うことはできません。
けれどもどうしてもやりたい、やらせたいのです。
なので、そんな親の子供は毎日一日も欠かさずお稽古事やクラブが複数あって、通っている私学の教師達からの山盛りの宿題を抱えています。
親自身も、自分のビジネスやフィットネスクラブ、ファンドレーザーのパーティ、買い物、旅行など、自分のことで目が回りそうなくらい忙しい。
お抱え運転手を雇える人はいいけれど、そこまでには至らない家は、親のどちらかが、子供の数×送り迎えをしなければなりません。

今年はじめから生徒になった3人のティーン達の母親がそうです。彼女はおまけにシングルマザー。なので、その事情を理解しているつもりでした。
でも……まともにレッスンできた回数が少な過ぎなんです。ドタキャンもよくあります。そしてそれが三回続き、事前に連絡できる時はして欲しい、と言うと、
「もう~どうしたらいいかしら。子供達のスケジュールがややっこし過ぎて、わたしにはオーガナイズすることができないの。だから、2ヶ月休ませてもらえる?その頃には落ち着くと思うから」という電話がかかってきました。
まあそれも仕方が無かろうと思い、彼らの家に行っていた時間を空けたまま、その2ヶ月を待ち、今日がレッスン再開の日なのでした。
万が一、というより三が一、ということもあるので、前日から確認の電話をかけていましたが返事は無く、今朝も無く、昼過ぎにもう一度こちらからかけました。

今日の朝から行った、2ヶ月前から習い始めた、これまたお金持ちの女性。彼女もキャンセルクィーンですが、とりあえず前日に連絡はあります。
けれども今朝は違いました。
行くと、「あら~、テキストメッセージで二回も連絡したのに~、どうして来ちゃったのぉ~、困ったわぁ~、ほら、こんなんで弾けないでしょ~」
とケラケラと言って、きれいにコーティングした爪を見せてくれました。
どうやら、朝からネイルデザイナーを呼んで、爪のお手入れをしてもらっているようでした。
彼女には再三、わたしに連絡したい時は、携帯かe-mailを使うようにと伝えてあります。わたしはテキストメッセージを使わないからです。
「ごめんね~、キスキス!」と言って玄関で投げキッスをする彼女に見送られながら車に戻り、帰り道にかかってきた電話が前述の子供達の母親からなのでした。

「あのね、今だにゴチャゴチャしていて困ってるの。あと2週間ほどはこんな感じだから、また落ち着いた頃にこっちから電話するから」と言ってきました。

頭にき過ぎて、その直後に行ったヨガのレッスン中、ムカムカが消えずに困りました。
余計なことを考えないで。楽しいことを思い出しながら息を吸い込んで~、心の中のイヤなことを息と一緒に吐き出して~、スゥ~ハァ~スゥ~ハァ~……。

そんなこと言われてもですね、できる日とできない日があるんですよ。でもそれが人生ってもんなんでしょうね。
ピアノ教師なら、もうちょっと音楽的なことで悩みたいもんです

付け足し。

でも、今いる26人の生徒さん達、とっても頑張っています。宿題もきちんとする子(人)がほとんどです。
いろんな個性があって、いろんな弾き方があって、そのそれぞれに応じた、一番合った教え方を探りながら、わたしも一緒に学んでいます。
なので、愚痴ったのは、ほんの一部の人達のことです。
言いたいことを言ったので、もう今夜、ここで忘れます。付き合ってくださってほんとうにありがとさんでした。
コメント (4)
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