ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

ぶっつけ本番!

2009年06月30日 | 音楽とわたし
ほんの先日まで、どこに隠れたのか、全く見つからなかったクラリネット。
おかげでというか、しょうがなくというか、正直言うと、疲れ過ぎて楽器を吹くエネルギーが残っていなくて、練習を今日までサボっていました。
でも……居ないよりゃマシかと思い、思い切ってコンサートに出ることにしました。
なんていい加減な団員

今日もまずまずの天気と思いきや、三人兄弟妹の生徒がいる家に入った途端に、空がとんでもなく不気味な色に。
まるで、ハニワ顔じゃなくて、とても怖い顔になった大魔神がヌォッと出てくる寸前のような空になりました。
「まうみぃ~、嵐を連れてきたらあかんじゃ~ん」と、出迎えてくれたチャイニーズのおとうさんにしっかり言われてしまいました。
二人目のレッスンをしている時にはもう、じゃじゃ降りに加えて稲妻と雷の大合唱。そこまでがんばらんでも……。
どうなることかと思いましたが、三人目を教え終わる頃には雨も止み、日頃の行いの良さを褒めてもらいながら次の生徒の家に向かいました。

今夜から始まる夏の夜の野外コンサートパート1は、どうやらホールで行われることになりそうだな、と思いながら家に戻ると、旦那が何年間か日本語を教えていた男の子が家に遊びに来ていました。
彼はお父さんの違う妹&弟のいるお兄ちゃんで、去年大学に進学した子です。
とても旦那のことが好きで、というより、兄のように慕っていて、日本語を習いに来てるのか、話をしに来てるのかよくわからないぐらいだったんですね。
で、帰省中にどうしても旦那に逢いたいという電話がかかったきたので、仕事帰りに彼を迎えに行ったそうです。
旦那は彼に、豚ヒレをささっと焼いて食べさせてやろうと思ってたのですが、冷蔵庫から出すとなにやら怪しい色と臭いが……。
「まうみになら食わせても大丈夫だけど、彼に万が一のことがあったらいかん」と妙にひっかかることをブツブツ言いながら、冷蔵庫の中に頭を突っ込んでる旦那。
結局めぼしい物は見つからず、わたしがコンサートに行っている間に、なんと、二人してお茶漬けの素でお茶漬けを食べたそうな?!
その前にチーズとクラッカーで腹ごしらえしたから大丈夫って……まあいいんですけどね、本人がそれでよかったんなら……。

さて、話を戻して。コンサートの本番はなぜか、久しぶりだったからか、異様に集中できてほとんど無事に吹き通せました。
もしかしたら、こんなふうに練習サボった方がいいのかな……なぁんて、すぐに調子に乗る悪い癖。
夏に3回行われる野外コンサート。すり鉢状の底に芝生の広場があり、そこでわたし達が演奏します。
お客さんには、石と芝で作った階段の上から聞いてもらうのですが、各々好きな椅子を持参したり、シートを敷いて寝転がったり、ワインとチーズ持参だったり、
それはそれはリラックスした楽しいコンサートなので、プログラムもそれなりに軽い内容になっています。だからなんですよね、初見でもそこそこ吹けるのは。

次は二週間後の火曜日の夜です。次回はちゃんと練習し~よぉっと