先日久々にカミナリを落としたわたし。丹田に力を込めて言った「だらしないのもいい加減にしなさい!」が効いたのか、Kが少しまともな生活に復活しました。
昨日も今日も夕飯を一緒に食べ、荷造りを少しだけ進め、携帯電話のリニューアルの手続き(わたし達の分も)を一手に引き受け、
なんと今日などは、旦那の事務処理の手伝いまでしています。単純というか素直というか、まあ、これが続くかどうかは怪しいところですが……。
Kの部屋は台所からの続きにあって、一階には廊下が存在しないため、彼の部屋に一度入ってクローゼットを通り抜けないことにはわたしの部屋には行けません。
それで、ちょくちょく彼の部屋に一瞬だけ入ることになるんですが、どんなにそっとドアを開けても、ベッドで寝ているKが「うん?」と体を起こそうとします。
なんだかとても中途半端で、可笑しくて、見ているこちらがなんのこっちゃ?と思ってしまうようなKの反応。
それを見ていて、あることを思い出しました。
一家離散で親無しっ子になったわたしを、父方の伯母がしばらくの間だけ彼女の家に置いてくれたことがあります。
その時のわたしはとてもとても疲れていて、神経がヒリヒリと逆立っていたので、夜になってもなかなか眠れませんでした。
それで、当然朝になっても目が覚めにくく、ひどい時にはお昼近くまで、うとうとしながら布団の中に潜っていました。
でも、心の奥底では、自分は居候なのにという引け目を感じていて、こんなふうに寝ている自分を見てさぞかし伯母は腹を立ててるだろうなと心配していました。
洗濯物が入ったカゴを抱え、二階のベランダに干しに階段を上がってくる伯母の足音が聞こえると、早く起き!起きなあかんやんか!と自分に言うのだけれど、
目がどうしてもちゃんと開かなくて、惚けたような顔をして布団の中でうごめくわたしを、伯母はよく、小さなため息をつきながら見下ろしていました。
たまに、「なんちゅうアホみたいな顔してんの」と言いながら、情けなさそうな顔して笑っていたっけ……。
きっとKも、心の中では、こんなこっちゃアカンと思っているのだなあと、ふと今日は、そんなことを考えました。
けれども、なかなかちゃんとできないでいる自分を気にしていて、それを見て、親がかなり呆れているのも知っていて、だから深く眠れないでいるのだなあと、
あの時の、伯母の家の二階六畳間の、綿がいっぱい詰まった重たい掛け布団の中で困っていた自分がKの中にいて、ごめんなって言っているような気がしました。
昨日も今日も夕飯を一緒に食べ、荷造りを少しだけ進め、携帯電話のリニューアルの手続き(わたし達の分も)を一手に引き受け、
なんと今日などは、旦那の事務処理の手伝いまでしています。単純というか素直というか、まあ、これが続くかどうかは怪しいところですが……。
Kの部屋は台所からの続きにあって、一階には廊下が存在しないため、彼の部屋に一度入ってクローゼットを通り抜けないことにはわたしの部屋には行けません。
それで、ちょくちょく彼の部屋に一瞬だけ入ることになるんですが、どんなにそっとドアを開けても、ベッドで寝ているKが「うん?」と体を起こそうとします。
なんだかとても中途半端で、可笑しくて、見ているこちらがなんのこっちゃ?と思ってしまうようなKの反応。
それを見ていて、あることを思い出しました。
一家離散で親無しっ子になったわたしを、父方の伯母がしばらくの間だけ彼女の家に置いてくれたことがあります。
その時のわたしはとてもとても疲れていて、神経がヒリヒリと逆立っていたので、夜になってもなかなか眠れませんでした。
それで、当然朝になっても目が覚めにくく、ひどい時にはお昼近くまで、うとうとしながら布団の中に潜っていました。
でも、心の奥底では、自分は居候なのにという引け目を感じていて、こんなふうに寝ている自分を見てさぞかし伯母は腹を立ててるだろうなと心配していました。
洗濯物が入ったカゴを抱え、二階のベランダに干しに階段を上がってくる伯母の足音が聞こえると、早く起き!起きなあかんやんか!と自分に言うのだけれど、
目がどうしてもちゃんと開かなくて、惚けたような顔をして布団の中でうごめくわたしを、伯母はよく、小さなため息をつきながら見下ろしていました。
たまに、「なんちゅうアホみたいな顔してんの」と言いながら、情けなさそうな顔して笑っていたっけ……。
きっとKも、心の中では、こんなこっちゃアカンと思っているのだなあと、ふと今日は、そんなことを考えました。
けれども、なかなかちゃんとできないでいる自分を気にしていて、それを見て、親がかなり呆れているのも知っていて、だから深く眠れないでいるのだなあと、
あの時の、伯母の家の二階六畳間の、綿がいっぱい詰まった重たい掛け布団の中で困っていた自分がKの中にいて、ごめんなって言っているような気がしました。