ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

自分だってそうだった

2009年06月05日 | 家族とわたし
先日久々にカミナリを落としたわたし。丹田に力を込めて言った「だらしないのもいい加減にしなさい!」が効いたのか、Kが少しまともな生活に復活しました。

昨日も今日も夕飯を一緒に食べ、荷造りを少しだけ進め、携帯電話のリニューアルの手続き(わたし達の分も)を一手に引き受け、
なんと今日などは、旦那の事務処理の手伝いまでしています。単純というか素直というか、まあ、これが続くかどうかは怪しいところですが……。

Kの部屋は台所からの続きにあって、一階には廊下が存在しないため、彼の部屋に一度入ってクローゼットを通り抜けないことにはわたしの部屋には行けません。
それで、ちょくちょく彼の部屋に一瞬だけ入ることになるんですが、どんなにそっとドアを開けても、ベッドで寝ているKが「うん?」と体を起こそうとします。
なんだかとても中途半端で、可笑しくて、見ているこちらがなんのこっちゃ?と思ってしまうようなKの反応。
それを見ていて、あることを思い出しました。

一家離散で親無しっ子になったわたしを、父方の伯母がしばらくの間だけ彼女の家に置いてくれたことがあります。
その時のわたしはとてもとても疲れていて、神経がヒリヒリと逆立っていたので、夜になってもなかなか眠れませんでした。
それで、当然朝になっても目が覚めにくく、ひどい時にはお昼近くまで、うとうとしながら布団の中に潜っていました。
でも、心の奥底では、自分は居候なのにという引け目を感じていて、こんなふうに寝ている自分を見てさぞかし伯母は腹を立ててるだろうなと心配していました。
洗濯物が入ったカゴを抱え、二階のベランダに干しに階段を上がってくる伯母の足音が聞こえると、早く起き!起きなあかんやんか!と自分に言うのだけれど、
目がどうしてもちゃんと開かなくて、惚けたような顔をして布団の中でうごめくわたしを、伯母はよく、小さなため息をつきながら見下ろしていました。
たまに、「なんちゅうアホみたいな顔してんの」と言いながら、情けなさそうな顔して笑っていたっけ……。

きっとKも、心の中では、こんなこっちゃアカンと思っているのだなあと、ふと今日は、そんなことを考えました。
けれども、なかなかちゃんとできないでいる自分を気にしていて、それを見て、親がかなり呆れているのも知っていて、だから深く眠れないでいるのだなあと、
あの時の、伯母の家の二階六畳間の、綿がいっぱい詰まった重たい掛け布団の中で困っていた自分がKの中にいて、ごめんなって言っているような気がしました。
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五十肩

2009年06月05日 | ひとりごと
YMCAの会員になって、その建物の中にある施設をフルに活用しようと意気込んで申し込んでは尻切れとんぼ。
毎月の会費は四千円ちょっと。一日中なんでもかんでも好き放題使え、エクササイズのクラスにも通え、プールの後にはサウナでぐったり、もとい、ゆったり、
お得だといえばお得だけれど、気がつけば片手の指の数も行っていないという月が続き、そのうち一度も行かなくなり、銀行からお金が引き落とされていくだけ、
という状態になり、そこで一時退会。半年の間に復活すれば入会金が免除されるので、おずおずと再入会、そして……また足が遠のく……。
そんなことを繰り返していましたが、ひょんなことから知ったピラテス、これだけはなぜか続けることができ、二年ほど前からまたYMCA通いが始まりました。
どうせ会費を払うなら、ピラテスだけに細々と通う(週に二回)より、ジムやプールにもと欲を出し、見よう見真似でマシーンを使ったわたし。
説明をちゃんと聞いていなかったからか、妙にひねったからか、アッと思った時にはもうすでに遅し……二の腕の根元に痛みが走りました。

それから少し様子を見い見い、ピラテスだけには通っていましたが、痛みはどんどん増すばかり。しまいには左腕がほとんど上がらなくなってしまいました。
なので、ブラジャーのホックもままならず、壁を利用して片手だけでつけたり、家から出ない日は無しで過ごしたり、
本当は旦那に言って、鍼を打ってもらえばいいのに、マシーンの誤使用で自分自身を傷つけたってのがバレるのがイヤで、かなり長い間黙っていました。
でも、そりゃ分かりますよね、動きを見りゃ。それでも半年ほど隠していたんですけどね。
鍼の治療を何回か受けて、かなり楽になったのだけど、それでもまだ少し違和感が残っていました。
結局、1年ほどの間に少しずつ少しずつ、踵擦りの軽石みたいに、気がつかないけど確実に痛みが減っていき、しまいにはまったく消えていました。

そして……それからしばらくすると、今度は急に右肩の端の、少しポコンと骨が出ている所が痛み始めました。
そんな所を打った覚えも無いし、運動やジムで妙な姿勢をした覚えもありません。
けれどもとにかく痛くて、右の方に向いて寝ることができなくなってしまいました。
その痛みはどういう痛みかというと、打ち身っぽい、普段にまでジクジクと痛まないけれど、押さえたり重みをかけたりした時に感じる程度のものです。
それもここ最近、気がつくとかなり痛みの強さが減っていました。これに関しては何もしていません。鍼も打ってもらっていません。
いったいなんだろうなあ……と思っていたら、昨日、五十肩という名前の医療相談の記事があり、ピンとくるものがあったので覗いてみました。

なぁ~んや、わたしもちゃあんと五十になってたんやぁ~……と、しみじみと納得した朝なのでした。
コメント (4)
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