Jonathan Spottiswoode(スポゥド)のミュージカルを観に行ってきました。
彼の書いた戯曲が認められ、今年2010年の『NEW YORK MUSICAL THEATRE FESTIVAL』が、ものすごい数のショーから選んだ、30組のミュージカルの中のひとつが、彼の『ABOVE HELL'S KITCHEN』なのでした。
ここからまたさらに、12のショーが選ばれます。ああドキドキする……。
最後の生徒のレッスンが終わってすぐに、旦那と一緒に電車に乗ってマンハッタンに。
冷たい風がビュンビュン吹いて、冬のコートと手袋をしていても全然おかしくない寒さの中、ペンシルバニア・ステーションから外に出ると、
クラクションの音がけたたましい、まさしくそこはマンハッタンのど真ん中。
劇場はとてもこじんまりとしていて、壁のコルクで作ったオブジェがすてき。
さあ始まるでぇ~!彼のいつものバンドメンバーが、せっせとチューニングをしています。
ABOVE HELL'S KITCHEN
Book, Music, and Lyrics by Jonathan Spottiswoode
As his appetite for women threatens to consume him, a tortured rock musician wrestles with his inability to stay faithful during a series of gothic therapy sessions. Jonathan Spottiswoode and his cult band, Spottiswoode & His Enemies, bring a sexy expressionist twist to Don Giovanni that is at once comic, tragic, and lyrical, and tinged with Jazz, blues, rock, gospel, classical, and punk. They say love is a game-so who can you blame for playing?
すご~く楽しくて可笑しくてエッチで、ちょっと恐かったりする、一分たりとも退屈することのない素晴らしいショーでした。
音楽は、いつもの彼の舞台のごとく、バラエティに富んでいて、セクシーで、ワイルドで、それはジャズだったりブルーズだったりロックだったりゴスペルだったりクラシックだったりパンクだったり、今夜は歌い手が彼だけではなかったので、さらにパワーアップ。
どうしてもひとりの女性に留まることのできない、中途半端に売れているロック歌手の、けれども本当は運命的な女性を求めている、けれどもだからといって責任を持ちたいかというとそこがなんとも……という、本音丸出しの世界が可笑しいやら哀しいやら。
ドン・ジョバンニのオペラの筋書きが元になっていて、彼の苦悩(浮気癖)を告白していた精神科医こそが、彼がただひとり、運命の女性だと信じていた女性で、実は彼はもうすでに死んでいて、しかもその死は、娘に手を出されたことに激昂した彼の興行主の父親に、エレベーターの溝に突き落とされたというのが原因なのでした。
今回のショーで、スポゥドの脇を固めたブロードウェイのプロ中のプロの方々です。
中でも、上段真ん中の、準主役の精神科医を演じたAndreaさんの歌は、ほんっとに素晴らしかったです。
もちろん、どの方もとてもうまくて(そりゃそうです、ライオンキングやサウス・パシフィックなどのショーで活躍している人達なんだもん)、その中にひとり、初演で挑戦しているスポゥドは初々しく、観ている我々の目には新鮮に映りました。
ライブでの彼は、カリスマが服着て歌ってるような、オーラ出まくりのパフォーマーなのに、不思議ですねえ、今夜の舞台で、なにもしていない時(誰かが歌っているとかしゃべっているとか)の彼の仕草が、わたし達の部屋の中で居る時の彼のように見えて、そう気づいた瞬間にドキドキしてしまいました。
でもまあ、姉のような気分でいるわたしとしては、弟のように思っている彼が、演技とはいえ、キスしたり、いきなりおっぱいを鷲掴みにしたりするのを見ると、やっぱりギョッとしてしまいまして……役者の身内気分というものを少し味わうことができたような気がします。
とにかく、彼のショーは大成功だ!とわたしは太鼓判を押したいと思います。
きっと次の12グループに選ばれて、近い将来、ブロードウェイに進出することを祈るばかりです。
おめでとうスポゥド!
なんて言ってギュッとハグして、「千秋楽まであと二日、頑張ってね!」と言うと、「それが、明日は朝から結婚式で歌う仕事も入ってるんだ……」なんてことを言うスポゥドなのでした。頑張れスポゥド!
彼の書いた戯曲が認められ、今年2010年の『NEW YORK MUSICAL THEATRE FESTIVAL』が、ものすごい数のショーから選んだ、30組のミュージカルの中のひとつが、彼の『ABOVE HELL'S KITCHEN』なのでした。
ここからまたさらに、12のショーが選ばれます。ああドキドキする……。
最後の生徒のレッスンが終わってすぐに、旦那と一緒に電車に乗ってマンハッタンに。
冷たい風がビュンビュン吹いて、冬のコートと手袋をしていても全然おかしくない寒さの中、ペンシルバニア・ステーションから外に出ると、
クラクションの音がけたたましい、まさしくそこはマンハッタンのど真ん中。
劇場はとてもこじんまりとしていて、壁のコルクで作ったオブジェがすてき。
さあ始まるでぇ~!彼のいつものバンドメンバーが、せっせとチューニングをしています。
ABOVE HELL'S KITCHEN
Book, Music, and Lyrics by Jonathan Spottiswoode
As his appetite for women threatens to consume him, a tortured rock musician wrestles with his inability to stay faithful during a series of gothic therapy sessions. Jonathan Spottiswoode and his cult band, Spottiswoode & His Enemies, bring a sexy expressionist twist to Don Giovanni that is at once comic, tragic, and lyrical, and tinged with Jazz, blues, rock, gospel, classical, and punk. They say love is a game-so who can you blame for playing?
すご~く楽しくて可笑しくてエッチで、ちょっと恐かったりする、一分たりとも退屈することのない素晴らしいショーでした。
音楽は、いつもの彼の舞台のごとく、バラエティに富んでいて、セクシーで、ワイルドで、それはジャズだったりブルーズだったりロックだったりゴスペルだったりクラシックだったりパンクだったり、今夜は歌い手が彼だけではなかったので、さらにパワーアップ。
どうしてもひとりの女性に留まることのできない、中途半端に売れているロック歌手の、けれども本当は運命的な女性を求めている、けれどもだからといって責任を持ちたいかというとそこがなんとも……という、本音丸出しの世界が可笑しいやら哀しいやら。
ドン・ジョバンニのオペラの筋書きが元になっていて、彼の苦悩(浮気癖)を告白していた精神科医こそが、彼がただひとり、運命の女性だと信じていた女性で、実は彼はもうすでに死んでいて、しかもその死は、娘に手を出されたことに激昂した彼の興行主の父親に、エレベーターの溝に突き落とされたというのが原因なのでした。
今回のショーで、スポゥドの脇を固めたブロードウェイのプロ中のプロの方々です。
中でも、上段真ん中の、準主役の精神科医を演じたAndreaさんの歌は、ほんっとに素晴らしかったです。
もちろん、どの方もとてもうまくて(そりゃそうです、ライオンキングやサウス・パシフィックなどのショーで活躍している人達なんだもん)、その中にひとり、初演で挑戦しているスポゥドは初々しく、観ている我々の目には新鮮に映りました。
ライブでの彼は、カリスマが服着て歌ってるような、オーラ出まくりのパフォーマーなのに、不思議ですねえ、今夜の舞台で、なにもしていない時(誰かが歌っているとかしゃべっているとか)の彼の仕草が、わたし達の部屋の中で居る時の彼のように見えて、そう気づいた瞬間にドキドキしてしまいました。
でもまあ、姉のような気分でいるわたしとしては、弟のように思っている彼が、演技とはいえ、キスしたり、いきなりおっぱいを鷲掴みにしたりするのを見ると、やっぱりギョッとしてしまいまして……役者の身内気分というものを少し味わうことができたような気がします。
とにかく、彼のショーは大成功だ!とわたしは太鼓判を押したいと思います。
きっと次の12グループに選ばれて、近い将来、ブロードウェイに進出することを祈るばかりです。
おめでとうスポゥド!
なんて言ってギュッとハグして、「千秋楽まであと二日、頑張ってね!」と言うと、「それが、明日は朝から結婚式で歌う仕事も入ってるんだ……」なんてことを言うスポゥドなのでした。頑張れスポゥド!