チリの落盤事故で、約70日もの間、地中約620メートルという、極限の環境に閉じ込められた33人の、下は19才から上は63才の男達。
彼らの中の最初のひとりが、たった今救出されました。
息子と思われる男の子が、強張った顔でじっとワイヤーの動きを見つめていて、カプセルが見えた途端にオイオイと泣き出したのを見て、わたしももらい泣きしました。
これから長い時間をかけて、地中に残るすべての作業員達が救出されることを祈りたいと思います。
あの暗い、狭苦しい地中で、二ヶ月と十日、彼らがどんなふうに自分達の心と闘ったのか、想像を絶する毎日だったと思うけれど、もうそれをしっかり映画にするために、撮影のクルーが映像を撮っているそうです。
鉱山で働く作業員の人達は皆、苦しい生活を続けていると聞きました。
今回のこの、異様とも奇跡ともいえる出来事はきっと、この33人のこれまでの人生を、いいようにも悪いようにも大きく変えることでしょう。
映画になってもいい、本になってもいい。でも、彼らに群がる大勢の人々の中には多分、彼らにとって害になる人がいます。
せっかくつなぎ止めたかけがえのない命が生きる場を、そういう人達に汚されないことを祈るばかりです。
今回の救出にあたり、アメリカの穴掘り名人やNASAの技術がとても貢献したそうです。
チリ政府も、不眠不休で救出作業に取り組みました。
当初の予定よりうんと早く(それでも当人達にとっては長過ぎたでしょうけれど)救出にこぎ着けたのは、そういう人々の心と行動が結びついたからでしょう。
タイトルは、一番年上の、33人の精神的支柱となっている63才のマリオさんの奥さんが言った言葉です。
これを新聞で読んだ瞬間、胸がじーんと熱くなりました。
彼らは30年前に籍だけを入れ、その後はずっと苦しい生活を続けていました。彼が地上に戻ってきたらすぐに、町の教会で結婚式を上げるそうです。
そういうこともきっと、カメラや報道陣でごった返す中で行われるのだろうけれど、彼女が言った「あなただけで、何もいらない」という言葉を大切に、これからの人生を幸せに生きていってほしいと思います。
テレビ中継を観ながら書いているので、今、二人目の作業員の方がカプセルに入る時間になってしまいました。
こうやってひとりずつ、きっと無事に、地上に運ばれますように。
彼らの中の最初のひとりが、たった今救出されました。
息子と思われる男の子が、強張った顔でじっとワイヤーの動きを見つめていて、カプセルが見えた途端にオイオイと泣き出したのを見て、わたしももらい泣きしました。
これから長い時間をかけて、地中に残るすべての作業員達が救出されることを祈りたいと思います。
あの暗い、狭苦しい地中で、二ヶ月と十日、彼らがどんなふうに自分達の心と闘ったのか、想像を絶する毎日だったと思うけれど、もうそれをしっかり映画にするために、撮影のクルーが映像を撮っているそうです。
鉱山で働く作業員の人達は皆、苦しい生活を続けていると聞きました。
今回のこの、異様とも奇跡ともいえる出来事はきっと、この33人のこれまでの人生を、いいようにも悪いようにも大きく変えることでしょう。
映画になってもいい、本になってもいい。でも、彼らに群がる大勢の人々の中には多分、彼らにとって害になる人がいます。
せっかくつなぎ止めたかけがえのない命が生きる場を、そういう人達に汚されないことを祈るばかりです。
今回の救出にあたり、アメリカの穴掘り名人やNASAの技術がとても貢献したそうです。
チリ政府も、不眠不休で救出作業に取り組みました。
当初の予定よりうんと早く(それでも当人達にとっては長過ぎたでしょうけれど)救出にこぎ着けたのは、そういう人々の心と行動が結びついたからでしょう。
タイトルは、一番年上の、33人の精神的支柱となっている63才のマリオさんの奥さんが言った言葉です。
これを新聞で読んだ瞬間、胸がじーんと熱くなりました。
彼らは30年前に籍だけを入れ、その後はずっと苦しい生活を続けていました。彼が地上に戻ってきたらすぐに、町の教会で結婚式を上げるそうです。
そういうこともきっと、カメラや報道陣でごった返す中で行われるのだろうけれど、彼女が言った「あなただけで、何もいらない」という言葉を大切に、これからの人生を幸せに生きていってほしいと思います。
テレビ中継を観ながら書いているので、今、二人目の作業員の方がカプセルに入る時間になってしまいました。
こうやってひとりずつ、きっと無事に、地上に運ばれますように。