ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

ロブスターとマルガリータと

2011年08月07日 | 家族とわたし
週末に予定が入ってないとイライラする旦那。
やっとこさ無事に家のローンも払えたし、ちょっと気がおっきくなったのか、海辺にでも行ってシーフード食べよか、などと言うてきた。
週末は、家でだらだらゴロゴロするのが好きなわたしを、食いもんで釣ろうったってそうは……行く行く、行くでぇ~
海老、蟹、貝には目が無い。いや、目がないのはわたしで、彼ら(海老さんと蟹さん)にはもちろんある。
う~ん、ムール貝にしよか、オイスターにしよか、海老サラダもええな~……などと思いながらうっとりしてたら、
「やっぱロブスター買うてきて、うちで食べよか」と旦那。

ロ、ロブスター
そ、そんな、贅沢なもん、ええんかいな。

けども、よう考えてみた。
海辺と家を往復するガソリン代、レストランで食べる料理の値段(シーフードは往々にして高め)、ワインやビール代とチップ、それを合計するよりは絶対に安い料金で、旦那とわたし、それから息子とMちゃんの、4人分が賄えるはず。

ほな、そうしよう!マルガリータもつけて!

マルガリータ用のライム絞りは息子とMちゃんが係。


さあ、冷凍庫でちょっと気絶してもろてたロブスターさん達、かんにんやで~、許してや~、怒らんといてや~。


黒いおめめが、なんか切なそうで、写真を撮ってええやら悪いやら……けど、ブロガーは心を鬼にして撮ったのであった!
あっついお湯につけられた瞬間。もうこれ以上は撮るまい。


すっかり茹で上がり……、


ほんの数分前まで、きゃ~、かわいそう~、どないしょ~とか言うてたMちゃんやわたし、無言でムシャムシャぱくぱく、うめぇ~!


庭からもぎ取ってきた胡瓜くんサラダと一緒に。



我が家では初めての、ロブスターが比較的安く手に入る東海岸に引っ越してきて、それでもさらに11年過ぎて初めての、超贅沢ロブスターディナーが実現した!
ひとり1尾、計4尾で合計37ドル。まあ、今みたいに円高やと、円に直すと別に高ないかもしれんけど……。
我が家にとっては、特にサマーシーズンの我が家にとっては、超がつく贅沢なのであった。

旦那が、「今度はもうひとりの息子も一緒に、またロブスター食べたいなあ」、とポツンと言うた。
わたしもまったくおんなじことを心の中で思いながら食べてたので、胸がキュッと熱うなった。
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EVOちごてEGO!!

2011年08月07日 | 家族とわたし
この二日間、このブログに来てくれた人の数が数千人になった。
なんでこんなことになったんか、一日目はさっぱりわからんかった。
二日目の今日になって、コメントしてくれはった三拾八さんが、ツィッターで読んで来た、と教えてくれたので、ハッと気がついた。
そうか、ツィッターでこのブログを広めてくれはった人がいはるんやなと、ちょっと調べてみた。
そしたら、すごい数の人達が、『EVO 2011』のことを書いた記事を読んで、ええ話やとか、ええ母親やとか、いろいろと持ち上げてくれてはって、
それを読みながらニヤニヤしたり、こんなにぎょうさんの人達が、うちの息子みたいに窮屈で後ろめたい気持ちでゲームをしてはるんや、と気の毒になったり、
とにかく、どんな形でもええ、わたしの失敗談がひとりでも、そういうしんどい気持ちを抱えてる人達にとって慰めになるんやったら……と、ちょっと得意になってたりもした。

午後になって、旦那が「あ、遼君や」とか言うて、テレビをつけた。
なんとまあ、石川遼くんが、WGCブリジストンの最終戦に、それも2位で頑張ってるやんか!
えらいこっちゃとばかりに、それまで全然知らんかったくせに、テレビの画面にかじりついた。
アナウンサーが、彼が今年の賞金を全部、被災地に寄付することや、今の日本には彼の活躍や勝利が、どんなに励みになるか、みたいなことを話してた。
わたしはその話を聞きながら、遼くんの親御さんは、さぞかし彼を誇りに思てはるやろなあ。親にとったら、ゲームが上手な息子でも誇りなんやから……と思た時、えらいことに気がついた。

ちょっとあんた、あんたがあんたの息子を誇りに思えたんは、彼があんたの冷たい視線にもめげんとひたすら練習して、やっとこさ世界大会とかに出て、それなりの成績を残すようになってからやったんちゃうん?
息子がそういうとこにまでのし上がってなかったら、やっぱりイヤミ言うて傷つけたり、ちゃんと認められてへんかったんちゃうん?
あんたがあんたの息子を誇りに思えるんは、あんた自身のエゴが満たされたからなんとちゃうん?

恥ずかしいけど、そうかもしれん。
息子はとうの昔にそういうことに気がついてて、わたしが態度をコロッと変えて急に応援したりするのを、しゃあないやっちゃなあと思いながら許してくれてるのかもしれん。

ツィッターで、わたしのこと、褒めてくれてる人が多いけど、きっと中には、調子のええやっちゃな~と呆れてる人や、エゴ丸出しやと怒ってる人もいると思う。

わたしは、そういうことも含めて、ほんまに反省せなあかんと思う。
息子はこんな母親と一緒に暮らしたことで、誰も認めてくれへん、それどころか、あからさまに嫌がられてるようなことがどうしても好きで、楽しくて、やめたくなくて、うまくなろうと頑張ってて、
みたいな、辛抱とがっかりの連続の毎日を、それなりに納得して、いい意味であきらめて生きる練習ができたんかもしれん。

とにかく、あの記事を読んで、息子と同じような境遇にいる人がほんまにたくさんいはるんやということがわかった。
ほんで、わたしのようなアホなオカンも、その数だけいるんやということも。

親業はまだまだ続くんやなあ……。
ゲーマーのみなさん、大切なこと教えてくれて、ほんまにありがとう!
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50回検閲された、在日フランス系市民から、日本と世界へのメッセージ

2011年08月07日 | 日本とわたし


みなさん、こんにちは。
2011年6月15日、日本、東京からです。
東京から北50kmにいます。福島第一原発から200km南に位置します。

日本からのニュースです。
新たに福島第一の6人の作業者から少なくとも250ミリシーベルトの被曝が検出されました。
前回の2人は600ミリシーベルトの被曝をしたとお伝えしました。
この6人がどれだけ被曝しているかは正確にはわかりません。
ここからわかることは、原発格納容器内部の放射能のレベルは現在でも大変高いということです。
4000ミリシーベルトとかそういうものでしょう。
次は第四原発の燃料棒プールが破壊されないようにしなくてはなりません。
現在公式に100ミリシーベルト以上の作業員被曝者は94人になりました。
公式発表によると、チェルノブイリでは作業員50人が死亡しました。
たったの50人です。公式にはね。
すでに100人近くが100~250ミリシーベルト(年間)の被曝を受けているのです。

他のニュースです。
今日(6月15日)になって、土曜日に日本の酪農家が首つり自殺していたことが発見されました。
彼は首を吊ったのです。
そして彼はチョークで壁に遺言を残したのです。
「原発さえなければと思います」「仕事をする気力を無くしました」、
そして他の酪農家に対しては、「残った酪農家は原発に負けないで頑張ってください」と残しました。

彼は牛乳を3ヶ月、大地に棄てなくてはならない農家のひとりでした。
放射能を浴びた牛乳を出荷できなったからです。
彼は最近30頭の牛を殺さなければなりませんでした。
そして、自分で首を吊ったのです。土曜日に。
6月の日本に私はいます。みなさんが自分の国で、福島の状況について何を読んでいるのが知りません。
あなたが読んでいることは完全に管理されたもので、真実ではないでしょう。

これは今日(6月15日)のジャパンタイムスです。(新聞を手に取り、記事を指差している)
イタリア市民です。彼らは幸せで大喜びです。原発にNOと言ったのです。
よくやったイタリア、よくやった。
これは幸せなイタリア市民で、その隣は日本市民の状況です。(イタリアの記事の右横を指差している)
福島の34,000人の子供たちは、線量計を渡されるのです。
イタリアは脱原発で喜んでいるのに、我々の政府は福島の子供に線量計を配布するのです。
線量計を体につけて、どれだけの放射能が体に浴びているかを教えるのです。
福島の34,000人の子供たちは、線量計を服に着けて通うのです。
ピッピッピッと音が鳴って、どれだけ放射線を浴びているか毎日伝えるのです。
日本は子供たちに線量計を学校でつけさせて通わせる世界初の国です。
日本の皆さんに、線量計は放射能から子供たちを守るものではない、ということをお伝えしなければなりません。
線量計は、毎日どれだけ放射能を浴びているか示すものです。
これは解決策ではありません。
解決策は原発を止めることです。

次のニュースです。
ここです。原発を止めると電気代が高くなるというニュースです。
原発を止めると電気代が上がると言って、人々を不安にさせようとしています。
原発を止めれば電気代がひと月1,000円上がるだろうと言っています。
1,000円です。10ドル、9ユーロです。
ひと月、これが原子力エネルギーを止めるためのコストです。
原発を止める為に1,000円多く払うことを恐れる人はいるのでしょうか。
私たちは1,000円多く払うことにしましょう。そして原発を取り除きましょう。無条件にです。
日本のみなさん、イタリアの人々、ドイツの人々は原発に反対したのです。
日本が原発により影響を受けていると彼らは信じているからです。
福島の状況を見て、彼らは原発を廃止することにしたのです。
何故、日本政府は、「原発が必要だ」などと言えるのでしょう?
私たちが千円多く払うからって?
それならば千円払いましょう。
そして原発を排除しましょう。
いいですか、34,000人の子供たちは、線量計を持たされるのですよ。
これが、日本から世界に伝える映像です。
子供たちが線量計を携えて、ピッピッピッと鳴らすのです。
これが、私たちの子供を守る方法なんでしょうか?

さて、次はここです。
東電は水質洗浄テストをする、とあります。
福島第一原発から、汚染水を海に排出する、と言っています。
720千億ベクレルを海に放出するのです。
この量は、大気中に放出された放射能とほぼ同じ量です。
これは、チェルノブイリの15%の放出量にあたります。
海水放出量も追加で15%です。
現時点で、チェルノブイリの30%以上の放射能を放出したことを意味するのです。
これは、人間の健康に影響が出ます。
海洋生物にも影響が出ます。
これが原子力です。
線量計などを持っても意味はありません。
こんなひどい状況でも、日本の政治家、海江田氏は「原子力は日本の中心的なエネルギー源だ」と言っています。
彼らは「すべての原発を再稼働させるべきだ」と言っています。
現在35%の発電所しか稼働してません。それでも電気は不足していません。
彼らは、日本の人々が恐れるようなことを言うのです。
原発を全て再稼働しなければ、我々の経済が低下すると。
日本のみなさん、これは真実ではありません。
私は日本に10年以上住んでいます。私は日本の生活様式を知っています。
日本は古くからある伝統と、モダンライフを共存させている唯一の国だと思います。
これが私が愛している日本です。
モダニズムが存在する一方で、日本の伝統は今でも生きているのです。
みなさんの経済は、原発を止めたところで、崩壊などしません。
原発産業ビジネスが崩壊するのです。
これがこれから起きることです。
彼らはこのことを恐れているので、経済が崩壊すると脅かすわけです。
これは真実ではありません。
原発に反対しても解決策はあります。
原発を持たない国はたくさんあります。

今日のニュースです。
日本政府は古い原発の再運転はしないと決定しました。
再開の協議はしないということです。
彼らはすべての原発を再開したがっていたのです。(この部分は事実を正確に伝えているかどうか不明)
福島原発事故後3ヶ月で、大気中と海洋に、チェルノブイリの30%に相当する放射能が漏れているのです。
ひと月あたり10%ということです。
来年の1月には、福島はチェルノブイリの放出量を超すということです。(この部分も事実に基づいているかどうか不明です)
こんな状況なのに、政府は原発を再開しないと経済が悪くなると言うのです。
私からの日本のみなさんへのアドバイスはこうです。
みなさんの国は偉大で、みなさんは偉大な方々です。
私はここに10年以上住んでいて知っています。
この原発政府に騙されないでください。
みなさんはとても強い文化を持っています。
原発産業に負けないでください。
原発産業に魂を売らないでください。
日本の文化はみなさんの未来です。
みなさんの文化を守ってください。
伝統を守ってください。
原発など必要ありません。
子供たちを守ってください。
伝統文化を守ってください。
原発を止めなくてはなりません。

私たち日本の住民は、放射能を大気と海洋に放出させてしまったのです。
現在のところチェルノブイリの30%の放出量で、それはまだ終わらず、今後も続くのです。
私たちは、日本の住人として責任があるのです。
私たちはここで、何が起きたかを目撃しているのです。
私たちは世界に放射能を放出したのです。
私たち、日本に住んでいる全ての者は、今すぐ世界に対して、原発を止める義務があるのです。
私たちはこの惨状の目撃者です。
私たちは世界中の原子力産業を止める義務があるのです。
日本よ、未来を守ってください。
伝統を守ってください。
原発は必要ありません。
経済が悪化するというのは嘘です。
日本経済は原発などに依存していません。
日本市民の皆さん、証明してください。
みなさんの経済は、原発に依存していない、ということを。
みなさんは世界に証明できます。
5年後に世界は、「ほら、日本の原発エネルギーをみろよ。原発なんて必要なかったんだ。ウソだったんだ。私たちも原発はいらない」と言うようになるんです。
私たちは我々の文化を必要としています。
私たちは我々の伝統を守る必要があります。
私たちの子供たちが、線量計を持たずに学校に通えるようにすることが必要です。
子供たちが安心して、校庭で遊べるようにすることを必要としているのです。
これが、私たちが必要としていることです。
放射能に汚染されていない水、大地が必要です。
私たちが幸せに生活するには、これらが必要なのです。
日本市民のみなさん、今がその時です。
原子力エネルギーを止める時です。
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