ガジェット通信8月12日の記事より。
『結局、セシウムが検出されてしまった
8月12日に、陸前高田から届いた薪を検査した結果が発表され、1130ベクレル/kgの放射性セシウムが検出されたことから、
これらの薪を、京都五山の送り火に使うことを中止した、という報道がなされた。
大震災と津波被害の渦中で、多くの人の記憶に残った陸前高田の松と、古都京都の伝統行事である五山送り火。
しかし、結果として、陸前高田にとっても、京都にとっても、悲しい結末となってしまった。
検査結果はなぜ削除されたのか?
8月12日の発表を持って、陸前高田の薪の使用中止は確定したようだが、
実は、以前このプロジェクトの発案者のブログに、
薪の検査結果画像(上の写真図)が貼り付けられ、
その中に、
「ストロンチウム」が検出された、とする結果が含まれていたことがわかった。
ただし、そのブログ記事は、何故かその後削除されており、現在は見えなくなっている。
上の写真図は、当時貼り付けられた、検査結果画像のスクリーンショットである。
検査日は5月20日となっている。
これは、
8月12日に、京都市がセシウムを検出した、と発表した薪とは、また別のものだ。
この検出結果の中に「Sr (ストロンチウム)」が含まれている。
そもそも、この検査方法では、放射性物質の検出には不十分だといわれており、検出されたからといって、即問題とはいえないだろうが、
この検査結果を削除してしまう、というのは不思議だ。
その後、別の薪から、セシウムなどが検出されたことを考えれば、この時点ですぐに、詳細な調査がおこなわれていれば、今回のような騒動にならずに済んだ可能性もある。
そして、この検査結果が、ブログからなぜ削除されたのかというのは不明である。
尚、この薪のプロジェクトを主導したのは、「元福井市議」と、福井県のNPO法人「ふくい災害ボランティアネット」だと言われているが、
なぜ福井の人達が、岩手の薪を京都へ売ろうとしたのか、
その販売価格はどれくらいで、どのようなお金の流れがあったのかは不透明なままだ。
結局京都側は、これらの薪を買い取ったのだろうか。
そして、
陸前高田の薪から、このようにセシウムが検出されたという事実についても、福島原発からこれだけ離れた陸前高田でなぜ、という不思議な部分は残る。
さらに、発案者のブログの魚拓を読むと、京都の送り火の保存会側から正式に了承をもらう前から、薪の調達をスタートし、マスコミの取材まで受けていたことなどもわかり、
そもそも、京都側とコミュニケーションをきちんとおこなった上で準備を進めていたのか、疑問に感じる部分もある。
今回は、送り火での薪の使用を中止した京都側を、一方的に非難する各マスコミの報道が、騒動の発端となったが、
部分的な出来事だけではなく、これまでの経緯を含めた全体の流れを見て報道をおこなえば、これほどの問題にはならなかった可能性がある。
尚、京都五山送り火は、予定通り8月16日(火)におこなわれるとのこと。
薪はなくても、同じく鎮魂の想いを込め見守りたい。
関連)
送り火に、陸前高田の薪計画・発案者(みかわ工房 藤原了児氏)ブログ
http://megalodon.jp/2011-0713-1232-11/huji.hinamaturi.lolipop.jp/
大文字送り火に、陸前高田の松原の薪・計画
参考)
京都府と岩手県陸前高田の送り火偏向報道問題まとめwiki - 結局誰が悪いの?
結局誰が悪いの?
経緯にある通りですが、誰か一人、どこか一箇所が悪かったというものではありません。
*各マスコミの行動
『京都大文字の送り火、被災地の松使用を中止』と、これまで何も伝えていなかったくせに、急に京都バッシングを始めた。
経緯を無視した偏向報道により、多くの人に誤解を与え、火種を作った張本人。
偏向報道に限らず、
「放射性物質はゼロ」「保存会が立案者」など完全に誤った報道を行っている社もある。
これがなければ問題は大きくならなかった。
マスコミだけは完全に悪い。
*発案者方の行動
(1) 藤原了児氏
『被災地の松を送り火に』の発案者。
以下の問題点が指摘されている。
・初期、送り火を執り行う保存会に連絡せず、まず薪の調達やマスコミへの連絡を進めていた。
→まず初めに、大文字保存会に話を持ちかけるべきであった。
そうすれば、護摩木の規格など『送り火とは何か』について話ができたはず。
・ブログのコメントを承認しない、問い合わせに回答しない、記事やHPを削除するなど、周辺の声に耳を傾ける姿勢が見受けられない。
→放射能汚染が頭になかった、無知であったのだとしたら素直にそう言えば良かった。
素直に対応して測定などを行えばこうも関係が悪化しなかった。
・企画を思いついたはいいものの、薪の管理は鈴木旅館に任せるなど、進行を執り仕切るようではなかった。
→周囲に負担を押し付けるのではなく、放射能測定や運搬などを、率先して行うべきだった。
(2) 後藤有一氏
『陸前高田薪プロジェクト』を立ち上げた。
放射能を懸念する声に対して、「原発から電気もらってるんだから、放射能を受け入れろ」など、周囲を顧みない発言をした。
後に謝罪している。
氏の立ち上げたプロジェクトでは、放射能検査をせずに、一般に被災地の薪を販売しているが、後の京都の検査で、セシウムが検出されている問題もある。
*岩手県関係者の行動
(1) 鈴木旅館
藤原了児氏から、薪の保管を頼まれた。
薪が足りなくなった時に、周囲の瓦礫を、薪に仕立てる作業を行っていた。
この行動に対しては、放射能汚染を懸念する声が上がっていた。
しかし、あくまでも保管を頼まれただけの場所であり、放射能測定は、企画立案者が行うべきである。
*京都府関係者の行動
(1) 大文字保存会
薪の準備や、マスコミへの連絡が進んだ後に、藤原了児氏から話を持ちかけられた団体。
一度は了承したものを撤回したことで、非難を浴びた。
検査結果を公表せずに、中止を決定した点については、順序に問題があった。
だが、現地にて、迎え火を厳粛に執り行ったり、また、メッセージを護摩木に写して、送り火で焚くことを申し出るなど、非常に献身的に協力している。
(2) 五山保存会(正式にこの名称ではなく、それぞれの山に保存会がある)
大文字保存会が、松の使用中止を決定した後、松の使用を表明した。
後に、大文字保存会も、この他の四山と足並みを揃えて、松を使用すると表明した。
(3) 京都市長 門川大作
「松の使用中止」から、急に声を上げだした、京都市の市長。
大文字保存会が、中止を決めたにもかかわらず、陸前高田市に松の引取りを申し出たり、五山それぞれに、松の使用を要請したりした。
また、NPO団体から、被災地の松で作った薪を買い取り、五山に渡すだけでなく、京都市役所前にて、キャンプファイヤーを行おうとしていた。
結局は、放射性セシウムが検出されたことにより断念。
被災地から運び出す前に放射能測定を行う、という、当然の手順を踏まなかったがために、このようなことに』
大震災と津波被害の渦中で、多くの人の記憶に残った陸前高田の松と、古都京都の伝統行事である五山送り火。
原発事故がこんなに酷なかって、事故の収束がすでに終わってたら、
人の思いと思いが、静かに、厳かに、祈りと哀しみの中に溶け合うて、大文字の送り火の中で、癒しにつながっていったはずや。
放射能は、人の体だけやのうて、心まで蝕む。
こんな放射能をまき散らす物を、いったいどこの誰が、残して欲しいと思てるん?
アメリカか?
わたしはただの一市民やから、国家的なつながりとか駆け引きとかの世界なんかいっこもわからへんけど、
もうあんな、よその国の空まで軍機飛ばして、劣化ウランやら核兵器のまがいもんやらをボコボコ落として、
そこに暮らす大人も子供も赤ん坊も、それから動物も草木も水も、みんなまんべんに放射能被曝させて、
それが『正義』やとかなんとかいうてる、地球でも3本の指に入る阿呆な国の機嫌ってのは、そんなに気にせなあかんもんなん?
ここで腹決めて、原発とも核ともアメリカとも、いったんすっぱり切って、一から立て直して立ち上がったら、
それこそ地球一のオトコマエや!
やれるおっさんおるん?