2011年8月17日[1/7] 福島の子どもたちの声を政府に届ける集会&記者会見
以下の文章は、zara's voice recorderという、zaraさんとおっしゃる方の記事から転載させていただきました。
『山本太郎、福島の子どもたちとともに内閣府、文科省、保安院の役人と対峙「場当たり的なことはやめてください!」と声を荒げる
17日、俳優の山本太郎が衆議院議員会館にて、子どもたちを放射能から守る福島ネットワークが主催の『子どもの声を政府に届けよう!』に参加した。
この日、永田町の議員会館には、4人の小中学生たちが、福島から自分たちの声を政府に届けるためにやってきた。
「福島県民よりもお金が大切なんですか?」
「福島の子どもたちは、プールにも入れません。マスクをして、登下校をしているのに、基準値を何十倍も引き上げて、どうして安全と言えるんですか?」
「こんなことになった、原発がわたしは大嫌いです」
まっすぐな意見が、子どもたちから向けられるなか横一列に並んだ内閣府、文科省、保安院の10名の"おとな"たちは、うつむくばかり。
6月に転校をしたという女の子は、
「わたしは6月に転校をしてとても悲しい思いをしました。友達も泣いて別れを惜しんでくれました。
こんなふうにバラバラになっていくのは、わたしたちにとって耐え難く悲しいことです。
出て行った人も残った人もお互いのことが心配でたまりません。
ですから、わたしたちが学校の友だちとみんなで安全な場所に避難できるよう、真剣に考えてください。
そして、わたしたちが避難している間に、森も山も川も田畑も、福島県全域を徹底的にきれいにする計画を立てて、実行してください。
わたしたちが将来安心して暮らせるよう、最大限の努力をしてください」としっかりとした口調で訴えた。
だが、大人たちからの回答は、
「いまの皆さんの意見は持って帰ってできる限りのことをします。除染はしっかりとやっていくことを先週表明しました」
「早く帰れるように、頑張ります」と、集団疎開など具体的なことについてはまったくふれず、除染への"最大限の努力"を話すばかり。
この態度に対し、山本が、
「補償はどうするつもりなんですか? 除染したって、毎日毒が出続けているんだから住めるわけないでしょう。場当たり的なことはやめてください」と思わず声を荒げる場面もあった。
あいまいな、はぐらかすような回答ばかりが目立つ大人からの回答に、失望感でいっぱいな子どもたちの様子に、
「(今日のやりとりをみた)感想は残念の一言に尽きます。
でも仕方がないと思うのは、おそらく決定権がない方々。
だからおっしゃることは"持って帰って"ばかりです。
持って帰ってもそこからは何も生まれないんでしょう。
でも今日の子どもたちの話を聞いたことで、個人レベルでは、変えて行きたいと思ったはずです。
皆さんかつては、こんなときに人々を救いたいという熱い思いでいまの仕事につかれたはず。
だから、皆さんにお願いしたいのは、皆さんにも戦って欲しい。
やっているふりはいりません。
この子どもたちは、これから先の日本を支えていく子たちです。
子どもたちのために勇気を出して戦ってください」と真剣な表情で訴えた。
また、北海道から帰ったばかりの山本に、この日決定した北海道の泊原発に関して記者から質問が及ぶと、
「もう原発は動かしちゃダメだと思う」と訴える福島の子どもたちとともに、
「いったい福島の事故でなにを学んだのか?なにも学んでいない!」と再稼働への怒りを伝えた。
この日は数か月前に、山本が文科省の前で20ミリシーベルト問題を訴えたときに比べると、数えきれないほどの報道陣が駆けつけ、テレビ局、新聞各社が山本を取り囲んだ。
ニコニコ動画での生放送は、2万人近くの人が見守った。
事務所を辞め、福島の子どもたちのために立ち上がった山本の決意は、マスコミを動かした。
「僕ら大人が子どもたちを守らなければいけない。子どもたちのために、勇気を出して戦ってください」という彼の想いは、日本中の大人たちの心にどのように伝わっていくのだろうか。
山本太郎「子どもたちの未来を守って」 "声を政府に届ける"集会に出席
『原発反対』の声を上げている俳優の山本太郎氏は、2011年8月17日、東京・衆議院第一議員会館で開かれた『福島の子どもたちの声を政府に届ける集会』に参加。
山本氏は、会合に出席した原子力災害対策本部の職員ら政府側に対して、
「(除染など)場当たり的なことはやめてください!」と声を上げ、「子どもたちの未来を守ってください」と語った。
山本氏は福島第1原発の事故を受け、「反対って言うと、芸能界で仕事干されるんです、御存知でした?でも言ってやります、反対!」と自身のツイッターで反原発を訴えた。
発言が波紋を呼んだのか、その後、所属事務所に迷惑をかけられないと、5月には自ら事務所を辞めている。
会合では、今でも福島県内に在住している小学生や福島県外に"疎開"した中学生ら4名から、原子力災害対策本部と文部科学省の担当者へ、福島県を中心とした子どもたちの「思い」を込めた手紙などが手渡された。
これを受けて、政府側の担当者が感想を述べているところ、
「保障はするんですか。毎日、毒が出ているのに住めるわけない。除染だけしたって。場当たり的なことはやめてください」
と、山本氏が、会合の空気を変えるような叫び声を上げた。
その後、4名の子どもたちが質問をして、政府側が答える形式のやり取りが行われた。
しかし、子どもの質問に対して、政府側は誰が答ればよいのか分からず、マイクを譲り合うような場面も見られた。
主催者側から、こうしたやり取りについての感想を求められた山本氏は、
「非常に残念です。残念の一言に尽きる」ときっぱりと答え、
「ここにいらっしゃる(政府側の)皆さんは、おそらく決定権がない。おそらく(上司から)『お前たち行って来い』ということで、ここに来られた」とした上で、
「この子どもたちの声を聞いたことで、おそらく(政府側の)個人レベルでは『変えていきたい』という思いはすごく強い(だろう)と思う。
それが普通の人間だ。
おそらく(政府側の)皆さん、この職業に就かれる前で志があった時は、『こういう状況にあった時は人々を救いたい』という、熱い思いで今の職業に就かれたと思う」
と、政府側の担当者の立場に理解を示した。
その上で山本氏は、
「だから、皆さんにも戦ってほしい。
このように不条理を受けた人々が、日本の中にたくさんいらっしゃるということが分かっている。
除染……はっきり言って除染したからどうだ、という話だ。
毎日フレッシュなものが届いている。
お金がかかるだけだ。
やっているふりはいらない。
疎開、そのくくりは何だ。
(放射線の)線量が高い地域を言う。
では、彼らが住んでいるところは線量が低いのか。
彼らが浴びている線量は、健康になる線量なのか。
そういうわけじゃない」
と政府の対応を批判しながら
「だから、皆さんにも戦ってほしい。
すごくしがらみの中で大変だと思うけど、今変えなきゃ、未来の納税者がここにいる。
これから日本の未来を支える子どもたちがここに育っている。
この先の、この子たちの孫の代まで、ずっと続けていかなきゃいけない、日本という国を。
あと20年、30年で終わりにするような政策を、今続けてらっしゃると思う。
ぜひ勇気を出して、一緒に皆で戦っていきませんか。
今変わらないと、本当に終わってしまう。
"サテライト疎開"をしないと、もう終わってしまうと思う。
福島の人たちはどうすればいいのか。
このまま見殺しにされるのか。
その福島で作られた食べ物とか、影響のあるところは、全国に回って行く。
瓦礫も全国にばらまいて、その先に何があるかは、皆さん一番ご存じだと思う。
そういう情報にシャッターを閉じずに、しっかりと目を見開いて、日本の未来のために進んで行ってほしい。
子どもたちの未来を守ってください。よろしくお願いします」
と訴え、自身の主張に対して協力を求めた』
子どもたちの声を聞くのが辛かった。
その声で、なんて悲しい言葉がどんどん出てくるのだろうと、途方に暮れた。
子どもたちはすっかりわかっている。そしてものすごく深く絶望している。
それでも、なんとかして国にわかってもらおうと、東京にまで出てきて、自分たちの思いを一所懸命に伝えようとした。
それに応えるべき大人はどうだったろう?
しっかり受け止める覚悟を持ってあの場所に来ていただろうか?
あの、マイクを押し付け合う姿を見て、心の底の底から、これはだめだと失望したのは、わたしだけではないだろう。
文科省も経産省も、そして原発関連団体のどこからも、長に当たる人間はひとりとして顔を見せなかった。
このビデオを、大きなスクリーンに映し、よそ見をしないよう顔を四方から固定して、官僚や責任者全員に見せたい。
まず、なにはともあれ避難!
各町や村の自治体を存続させることを前提に、集団避難、あるいは疎開を実現し、
地道で徹底的な除染に取り組み、
汚染を他の地域に拡大させないよう、食をはじめとするあらゆる物資の流通の制度を新しく制定する。
さっさとやれ!
以下の文章は、zara's voice recorderという、zaraさんとおっしゃる方の記事から転載させていただきました。
『山本太郎、福島の子どもたちとともに内閣府、文科省、保安院の役人と対峙「場当たり的なことはやめてください!」と声を荒げる
17日、俳優の山本太郎が衆議院議員会館にて、子どもたちを放射能から守る福島ネットワークが主催の『子どもの声を政府に届けよう!』に参加した。
この日、永田町の議員会館には、4人の小中学生たちが、福島から自分たちの声を政府に届けるためにやってきた。
「福島県民よりもお金が大切なんですか?」
「福島の子どもたちは、プールにも入れません。マスクをして、登下校をしているのに、基準値を何十倍も引き上げて、どうして安全と言えるんですか?」
「こんなことになった、原発がわたしは大嫌いです」
まっすぐな意見が、子どもたちから向けられるなか横一列に並んだ内閣府、文科省、保安院の10名の"おとな"たちは、うつむくばかり。
6月に転校をしたという女の子は、
「わたしは6月に転校をしてとても悲しい思いをしました。友達も泣いて別れを惜しんでくれました。
こんなふうにバラバラになっていくのは、わたしたちにとって耐え難く悲しいことです。
出て行った人も残った人もお互いのことが心配でたまりません。
ですから、わたしたちが学校の友だちとみんなで安全な場所に避難できるよう、真剣に考えてください。
そして、わたしたちが避難している間に、森も山も川も田畑も、福島県全域を徹底的にきれいにする計画を立てて、実行してください。
わたしたちが将来安心して暮らせるよう、最大限の努力をしてください」としっかりとした口調で訴えた。
だが、大人たちからの回答は、
「いまの皆さんの意見は持って帰ってできる限りのことをします。除染はしっかりとやっていくことを先週表明しました」
「早く帰れるように、頑張ります」と、集団疎開など具体的なことについてはまったくふれず、除染への"最大限の努力"を話すばかり。
この態度に対し、山本が、
「補償はどうするつもりなんですか? 除染したって、毎日毒が出続けているんだから住めるわけないでしょう。場当たり的なことはやめてください」と思わず声を荒げる場面もあった。
あいまいな、はぐらかすような回答ばかりが目立つ大人からの回答に、失望感でいっぱいな子どもたちの様子に、
「(今日のやりとりをみた)感想は残念の一言に尽きます。
でも仕方がないと思うのは、おそらく決定権がない方々。
だからおっしゃることは"持って帰って"ばかりです。
持って帰ってもそこからは何も生まれないんでしょう。
でも今日の子どもたちの話を聞いたことで、個人レベルでは、変えて行きたいと思ったはずです。
皆さんかつては、こんなときに人々を救いたいという熱い思いでいまの仕事につかれたはず。
だから、皆さんにお願いしたいのは、皆さんにも戦って欲しい。
やっているふりはいりません。
この子どもたちは、これから先の日本を支えていく子たちです。
子どもたちのために勇気を出して戦ってください」と真剣な表情で訴えた。
また、北海道から帰ったばかりの山本に、この日決定した北海道の泊原発に関して記者から質問が及ぶと、
「もう原発は動かしちゃダメだと思う」と訴える福島の子どもたちとともに、
「いったい福島の事故でなにを学んだのか?なにも学んでいない!」と再稼働への怒りを伝えた。
この日は数か月前に、山本が文科省の前で20ミリシーベルト問題を訴えたときに比べると、数えきれないほどの報道陣が駆けつけ、テレビ局、新聞各社が山本を取り囲んだ。
ニコニコ動画での生放送は、2万人近くの人が見守った。
事務所を辞め、福島の子どもたちのために立ち上がった山本の決意は、マスコミを動かした。
「僕ら大人が子どもたちを守らなければいけない。子どもたちのために、勇気を出して戦ってください」という彼の想いは、日本中の大人たちの心にどのように伝わっていくのだろうか。
山本太郎「子どもたちの未来を守って」 "声を政府に届ける"集会に出席
『原発反対』の声を上げている俳優の山本太郎氏は、2011年8月17日、東京・衆議院第一議員会館で開かれた『福島の子どもたちの声を政府に届ける集会』に参加。
山本氏は、会合に出席した原子力災害対策本部の職員ら政府側に対して、
「(除染など)場当たり的なことはやめてください!」と声を上げ、「子どもたちの未来を守ってください」と語った。
山本氏は福島第1原発の事故を受け、「反対って言うと、芸能界で仕事干されるんです、御存知でした?でも言ってやります、反対!」と自身のツイッターで反原発を訴えた。
発言が波紋を呼んだのか、その後、所属事務所に迷惑をかけられないと、5月には自ら事務所を辞めている。
会合では、今でも福島県内に在住している小学生や福島県外に"疎開"した中学生ら4名から、原子力災害対策本部と文部科学省の担当者へ、福島県を中心とした子どもたちの「思い」を込めた手紙などが手渡された。
これを受けて、政府側の担当者が感想を述べているところ、
「保障はするんですか。毎日、毒が出ているのに住めるわけない。除染だけしたって。場当たり的なことはやめてください」
と、山本氏が、会合の空気を変えるような叫び声を上げた。
その後、4名の子どもたちが質問をして、政府側が答える形式のやり取りが行われた。
しかし、子どもの質問に対して、政府側は誰が答ればよいのか分からず、マイクを譲り合うような場面も見られた。
主催者側から、こうしたやり取りについての感想を求められた山本氏は、
「非常に残念です。残念の一言に尽きる」ときっぱりと答え、
「ここにいらっしゃる(政府側の)皆さんは、おそらく決定権がない。おそらく(上司から)『お前たち行って来い』ということで、ここに来られた」とした上で、
「この子どもたちの声を聞いたことで、おそらく(政府側の)個人レベルでは『変えていきたい』という思いはすごく強い(だろう)と思う。
それが普通の人間だ。
おそらく(政府側の)皆さん、この職業に就かれる前で志があった時は、『こういう状況にあった時は人々を救いたい』という、熱い思いで今の職業に就かれたと思う」
と、政府側の担当者の立場に理解を示した。
その上で山本氏は、
「だから、皆さんにも戦ってほしい。
このように不条理を受けた人々が、日本の中にたくさんいらっしゃるということが分かっている。
除染……はっきり言って除染したからどうだ、という話だ。
毎日フレッシュなものが届いている。
お金がかかるだけだ。
やっているふりはいらない。
疎開、そのくくりは何だ。
(放射線の)線量が高い地域を言う。
では、彼らが住んでいるところは線量が低いのか。
彼らが浴びている線量は、健康になる線量なのか。
そういうわけじゃない」
と政府の対応を批判しながら
「だから、皆さんにも戦ってほしい。
すごくしがらみの中で大変だと思うけど、今変えなきゃ、未来の納税者がここにいる。
これから日本の未来を支える子どもたちがここに育っている。
この先の、この子たちの孫の代まで、ずっと続けていかなきゃいけない、日本という国を。
あと20年、30年で終わりにするような政策を、今続けてらっしゃると思う。
ぜひ勇気を出して、一緒に皆で戦っていきませんか。
今変わらないと、本当に終わってしまう。
"サテライト疎開"をしないと、もう終わってしまうと思う。
福島の人たちはどうすればいいのか。
このまま見殺しにされるのか。
その福島で作られた食べ物とか、影響のあるところは、全国に回って行く。
瓦礫も全国にばらまいて、その先に何があるかは、皆さん一番ご存じだと思う。
そういう情報にシャッターを閉じずに、しっかりと目を見開いて、日本の未来のために進んで行ってほしい。
子どもたちの未来を守ってください。よろしくお願いします」
と訴え、自身の主張に対して協力を求めた』
子どもたちの声を聞くのが辛かった。
その声で、なんて悲しい言葉がどんどん出てくるのだろうと、途方に暮れた。
子どもたちはすっかりわかっている。そしてものすごく深く絶望している。
それでも、なんとかして国にわかってもらおうと、東京にまで出てきて、自分たちの思いを一所懸命に伝えようとした。
それに応えるべき大人はどうだったろう?
しっかり受け止める覚悟を持ってあの場所に来ていただろうか?
あの、マイクを押し付け合う姿を見て、心の底の底から、これはだめだと失望したのは、わたしだけではないだろう。
文科省も経産省も、そして原発関連団体のどこからも、長に当たる人間はひとりとして顔を見せなかった。
このビデオを、大きなスクリーンに映し、よそ見をしないよう顔を四方から固定して、官僚や責任者全員に見せたい。
まず、なにはともあれ避難!
各町や村の自治体を存続させることを前提に、集団避難、あるいは疎開を実現し、
地道で徹底的な除染に取り組み、
汚染を他の地域に拡大させないよう、食をはじめとするあらゆる物資の流通の制度を新しく制定する。
さっさとやれ!