ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

『Martha's Vineyard(マーサのぶどう園)』序三段

2011年08月22日 | 友達とわたし
昨夜の、早めの蚊取り線香大作戦は大成功!
数匹飛んではいたものの、線香ボケしてたのか、退治は簡単。よう眠れたからか元気復活!
そこで今日は、更に環境改善作戦を実行することにした。
題して、『網戸の穴は許しまへんで~!』作戦。
こういうことにかけては、しつこい性格が功を成す。
そこまでせんでもよろしやんか~と呆れられるほどに、徹底的にやってしまう。
ちょっと見栄えは悪いけど、塞ぐ効果の高いダックテープを使い、細かく切っては貼り、また切っては貼り、
大きな穴から小さな穴まで、蚊が入れずにジリジリしてるとこを想像して、ニマニマしながら貼り続けた。
よぉ~っし、かかってこぉ~い!

部屋が整ったところで、今日は浜に行って泳ぐぞ~!おぉ~!

なんかごっつうデカい鳥の巣発見!名前を聞いたけど……知らん……。


この浜は許可証が要る。Gが持ってる許可証は、彼の親戚のんらしい。
なので、この場ではGはジェイソンさん。同じ頭文字でもちょいとちゃう。
車の中で呼ぶ練習をしてたらゲートに着いた。


ちょいと浜までは歩かなあかんけど、こんな景色ならちょちょいのちょい!
こんなふうに息子らも、旦那に肩車してもろてたっけな~……嗚呼ノスタルヂ~。
写真をよくよく見ると、渋いぞ!Gパパの雪駄の裏!


両端の緑は、実はポイズンアイビーの園?!ポイズンアイビー恐怖症の旦那は、ど真ん中をひたすら歩く。
なので、食べられるらしいこの実にも手は出ません。


海の反対側に、真水の大きな池がある。これがこの島の特徴。
なんちゅうきれいなお水やこと!あんまり深くないので、ちっちゃな子がいる家族でにぎおうてた……というても、すごく大きいのでスカスカ。


今日の波はちょいとおっきい。K君、やや腰がひけてる。
けど、こういう時に限ってグングン沖合に行ってしまうどっかの息子よりゃ、君はきっと安全で賢い人生を歩むよ、うん。


まったくもって、どっから見ても堂々の海っぷり。


ワテはもう、飽きましたわ……。


KママとK君。わたしにもうんとうんと昔、こういう時がありましてん……ウルウル……。


デカい!Gよ、大丈夫かっ?!


「あかんやないか、もっと波の動きを見極めながら動かな!」
「はい、すんませんコーチ……(そんなこと言うんやったらいっぺん自分でやってみぃ……ぶつぶつぶつぶつ)」
↑もちろんわたくしのただの妄想です。がはは!


浜までは、こんなふうな林の中を、延々とドライブする。


やっと道路に出て、ランチを食べるはずやったちょいと有名なレストランの近くまで来ると……異様な雰囲気……入れへんし……。


こりゃきっと、この島に滞在中のオバマ大統領一家が、この辺でうろうろしてはるに違いない!
とばかりに、カメラを片手にグングン群衆の中に入っていくわたし。
旦那はその時点で、めちゃくちゃイヤ~な予感がしてたに違いない。付き合い長いもんね~。

どうやらこの店の中らしい。


周りはどこも人だかり。


待てども待てども誰も出て来ん。
ちっちゃいK君もいるし、お腹も減ってるし、待たせるのも悪いし、そやからあきらめなあかん、と思うのやけど、しつっこい性格のわたしはあきらめがつかず、
ええよええよと言うてくれるG夫妻の言葉に甘えて、待つ事1時間経過……。
旦那はもうとっくにキレてて、『ええ加減にせえよ光線』を発光しまくり。
目つきの悪い、いや、鋭い、シークレットサービスの面々よりもおっとろしい……。
そやし、もうやっぱりあきらめよか、と思うとなんでか、その時に限っていきなりピリリと空気が緊張したり、
避暑に来てるダラけたおっちゃんを装ってるSSの面々が、ササッと機敏に動き出したり……どないせえっちゅうねんっ?!

そんな中、進入禁止区域に氷の配達に来たお兄ちゃん、皆の注目を浴びて緊張したのか、歩道に上げる所で見事にガッシャン!
待ちぼうけで、すっかり暇を持て余している我々から拍手喝采を浴び、片手をグイグイ振り上げて上機嫌。
その後ろで、慌てて後始末するSSの方々。
彼らの仕事は、このように多様なのであった……。


それにしても出て来んなぁ~……暇やから、この島から始まったという、有名な『Black Dog』のお店の旗をパチリ。


彼女もSSのメンバー。


お店の二階の窓辺にも、さり気なく潜むSS。


やっとこさ、とうとうのとうとう、お買い物が終わったらしいミッシェルさん。どうやらオバマ大統領はここには居はらへんっぽい。
いきなり、周りの様子にピリピリし出すSSのお兄さん方。


彼らもそら、こんなこと毎日やって大変なんは解る。
せやけど……、
店のド真ん前の、絶好のスポットに立ってたわたしに、「そこはだめ、あっちの浜の方が撮影には絶好のスポットだから、あっちに行ってあっちに」と追い払おうとしたSSさん、
あんたの指差す方を見ると、確かに店から出てくるミッシェルさんを横から丸々見ることはできそうやけど、
彼女が乗る予定の車は店のド真ん前に停められてあるし、そのスポットの真ん前には、どでかいアメ車が微妙な角度で停まってて、どぉ~もイヤな予感がしたんで言うことを聞かんといてん。
そしたら案の定、直前に移動したアメ車で絶好スポットに立ってた人の視界は完全遮断、「ノォォォォ~!」の悲鳴も完全無視。
性格悪過ぎちゃいまんのんっ!

またある人が、「いったいいつんなったら出てくるの?」と聞いたら、「知るか!」とやけっぱちに答えたあんさん、
そらなあ、最悪、身代わりに撃たれたり、怪我したりするかもしれんかって、
お守りせなあかん人らは、そんなあんたらのことも、時間のことも気にせんと、好きなように楽しんでて、
それをずっと、とりあえずその人の無事を確認しながら、ひたすら待たなあかんかって、
有名人目当てにドワ~ッと集まってくる、わたしらみたいなもんの監視もせなあかんかって、待ちくたびれた観衆の文句も聞かなあかんかって、
しんどい仕事やとは思いまっせ。けど、嘘ついたり、やけっぱちな言い方はしたらあきまへん。
おばちゃんはそう思いますねんけど……。
 
ミッシェルさん、テレビで観るより何倍もべっぴんで若かった……。
結局、かなり近くから生で、しかも真正面から観たけど、肝心の写真は……。


みんなの2時間を無駄にしたわたしを、許してつかぁさい……めちゃくちゃ反省しましたです、ほんまに!

この島の典型的なおうち。


車の中の、胸きゅんシーン。ママの腕をしっかり握る、K君のかわいい手。


Gも、そしてKちゃんも飛び込んだという、海にかかった橋からのダイブ。順番待ち?


昨日、旦那が獲った貝。もちろん蒸していただきました。毛がちょっとグロい。


シャボン玉遊びをするG一家。


G&Kのママパパぶりを、初めて間近で、長い時間眺めていると、感心することがたくさんあった。
彼らはわたしより10~16も若い、共働きの夫婦やけど、実にしっかり、一番大切なことを、K君に教えてると思う。
K君は、まだ2才半やけど、気持ちがこもった「ありがとう」が言える。
日本語でも英語でも。どんなちっちゃなことにでも。
ほんでそれは、たまにありがちな、大人へのウケ狙いともちゃう。
それはもう、彼自身の心にすっかり定着していて、そやからすごく自然で、当たり前で、感謝の気持ちがこもってるのがわかる。
それはきっと、GやKちゃんが、事あるごとに、自分達がそうやって見せてきてるからやと思う。

どんなちっちゃいことでも、嬉しかったら、楽しかったら、誰かが自分のために何かをしてくれたら「ありがと」。
それが、足の裏に刺さったトゲ抜きで、「お願い!やめて!やめて!」と泣き叫んでもやめてくれなくて、
何本ものおっきな手でぐいぐい押さえつけられてて、身動きひとつ取れんまま散々悲鳴を上げてた直後でも、
「さあ終わった。取れたよK君よかったね」と言うパパを、泣き腫らした目でじっと見ながら、「ありがとパパ」と言えるK君。

パパとママのあふれんばかりの愛情をいっぱい受けて、一年、また一年とおっきくなっていくんやろなあ。
コメント (2)
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