ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

あとみっつ寝ると

2011年10月26日 | 音楽とわたし
最後の合わせの練習のために、サラがマンハッタンの貸し練習室を予約してくれた。
時間は夜の7時半から9時半まで。
場所はマンハッタンのアッパーウエスト。

最後の生徒のレッスンを明日に移動して、6時半の電車に飛び乗った。
乗ってから、指にテープを巻こうとして、結局マグネットを貼ったところで止めていたことに気がついた。
どっひぇ~、ペン・ステーションから地下鉄に乗り換える地下道で、テープとハサミを買わにゃ~。

急いで薬局に飛び込み、スポーツ用布テープとはさみを買い、近くの店で卵サラダサンドと水を買い、地下鉄で72ストリートまで上がった。

最終の合同リハーサルでのわたし達の演奏に対する批評に、ピアノの力が強過ぎる、というのがあったので、まずそれを解決することに集中した。
それから細かい所の間の取り方、それぞれにここはこんなふうに演奏したいという意思表示を明確にし合ったりしながら、
けれどもこの曲は、通しで演奏すると二人ともヘトヘトの汗まみれになるので、少し時間を繰り上げて終わることにした。

曲の丁度真ん中あたりに、ピアノのソロがあって、その後バイオリンが慟哭しているような音で加わってくるのだけれど、
何回かに一回、バイオリンが加わった途端に自分の音が聞こえなくなって、いったいなにを弾いているのかわからなくなることがある。
いったいどういう作用が脳に関係するのか今だにわからないのだけど、本当に見失ってしまうのだからどうしようもない。
そうするともう止まるしかない。
誤摩化し様がないのだから仕方がない。
普段は『誤摩化しの天才』などという、あんまりかっこ良くないあだ名を旦那に付けられてるわたしだけど、
今回のこればっかりは、どないもこないも、戻り様も進み様も無い。う~ん……。
個人練習をしている時は、絶対に起こらない現象なので、だから余計に恐ろしい。
今日も最初の2回、どちらもパニックになって止まってしまった。
これをわたしは、一回目の合同リハーサルと、池田氏に見ていただいたレッスンでやってしまっている。
音楽の神さん、どうか、どうか、わたしにダンボの耳ください!

せっかくコツコツ練り上げてきた音色の違いや、表現の幅や、流れのスムーズさを、そんな魔の海域みたいなもんで沈没させたくない。
だから頑張ろう。あと二日。


ツィッターで知り合ったペンシルバニア州在住のあやちゃんが、わたしの小指のことを知って、なんと、キネシオテープなるものを送ってくれた。
手作りのよもぎ茶と一緒に。
明日か明後日に着く予定なので、到着したらもちろん、もっと詳しいことを記事に書こうと思う。
ほんとにありがとうあやちゃん!感謝感激!
コメント (6)
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