ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

なにが何でもいらんもんだらけのニッポンに、リニアまで増やしてどないする?

2013年09月20日 | 日本とわたし
リニアのことを最近書いた。
なにが何でもいらん物のひとつやと、心底思た。

この記事は、去年の6月に書かれてた記事。
わたしはその頃、リニアのことをほとんど知らんかった。
チラッとツィートで流れてたりするのを読んで、また、心配したり止めたりせなあかんと思うもんが新たに増えるのか……もう勘弁して欲しいと思たりしてた。
2020年に、東京オリンピックが開催されることになってしもて(もちろん返上を実現させたい!)、リニアはもう当然!とばかりのJR東海の上役の言動を知り、
これはえらいこっちゃ、あれもこれも考えてられへん、などと言うてる場合とちゃうと焦った。

そんな気持ちであの記事を見つけ、ここに転載させてもろた後、友人の幸雄さんが、こんなコメントを入れてくれはった。

『今朝、特集やってました。
私は不要だと思います。
この辺だと、最寄りは相模原(橋本近く)。
其処から甲府まで、たったの15分だと……。
葡萄を買いに甲府まで!の世界ですが、ウチから相模原までの乗車時間が1時間6分。
決定ルートを見れば、どの駅も似たようなモノじゃないでしょうか。
乗降客の利便性なんて、頭の中に無いんだと思います。ははは。
加えて品川・名古屋間、糸魚川静岡構造線を含む、幾重もの断層を突っ切ってのトンネル旅が、9割
災害救助用の数十カ所のエレベーターは、非常用電源付き……要らんわい、そんな物』


そして、こういう市民団体があることや、

リニア・市民ネット
リニアは夢の乗りものか?

実験走行を始めた途端、水源が枯れた話や、
リニアモーターカー反対論が報道されない理由より

↓引用はじめ

『1997年、リニアモーターカーが、山梨県大月市と都留市の間の18.4km区間で、実験走行を開始した。
すると、2年後の1999年、山梨県大月市朝日小沢地区では水源が枯れ、川から魚が消えた
当時、同市の水道組合の職員は、
「トンネルができて、3ヵ月後に水が枯れました
JR東海は、代替策として、地下水をくんでいます
問題は、その補償が30年で切れること。
あとは、自分たちでなんとかしなければ」と語っていた。

2009年10月にも、実験線の延伸工事に伴うトンネル掘削で、山梨県笛吹市御坂町の水源である天川が枯れ
昨年末も、山梨県上野原市無生野地区の、簡易水道の水源である、棚の入沢が枯渇した。

「川だけではなく、個人宅の井戸も数十件、リニア工事以後に枯れているんです」(笛吹市の建設部土木課)

実際に着工に入れば、より広範囲で、環境破壊が起こる危険性もある。
だが、こうした現実は、ほとんど報道されていない。
それはなぜか』


↑引用おわり


さらに、

この計画を、税金ではなく、JR東海が全額負担(約9兆円)までして事業を行うってんで、当のJR東海の労働組合が反対してることが書かれた記事を、教えてくれた。

リニアモーターカーの稼働には原発3~5基分の電力が必要

↓引用はじめ

『最近になって、計画に反対する声が挙がっている
その原因は「電力」

リニアは、超伝導磁石で車体を浮上させ“飛ぶ”新幹線。
電気抵抗がゼロの技術にもかかわらず、消費電力は東海道新幹線の約3倍である。
昨年の原発事故以降、節電の必要性が浸透しているなか、この事実はあまりアナウンスされていない。

もちろん、JR東海が、リニアのために原発を稼働させるべきと、公に明言したことはない。
だが、リニアと原発の関係は、否定できない

リニア建設に反対するJR東海労働組合書記長の小林光昭書記長は、
会社は、リニアのために、原発を稼働させたいのです」と推測する。

国土交通省に設置された「交通政策審議会中央新幹線小委員会」でも、昨年5月、家田仁委員長は、
「原子力安全・保安院は、浜岡原発の停止期間を2年程度としているため、現時点ではリニア計画に影響しない」と、リニア建設は原発稼働を前提としているかのような発言をした』


↑引用おわり

もういっぺんここに、かさこ氏が意見を載せさせてもらう。
千パーセント賛成やから。

リニア計画は、あまりにも狂気の沙汰だ。
にもかかわらず、何が何でも建設せねばと、ゴリ押ししているJR東海は、
採算が合わないにもかかわらず、リニア計画を猛進させるのは、
政治的な圧力があるからなのか、建設業との裏取引でもあるのだろうか?

結局、リニアも、原発やダムと同じく、
必要があるかではなく、国民のためになるかではなく、
失敗した時のコストや事故というリスクを、すべて国民に押し付けて、
計画したら、絶対に見直しやストップはせず、政治的な理由から推し進めてしまえ
という、
まがい物としか思えない。

一体、日本の狂気な行動は、何が原動力になっているのだろうか
そりゃ、いくら増税し続けても、借金が増える一方に決まっている。
誰か、何のために、このリニアをゴリ押ししているのだろうか。

いい加減な需要予測で、特定の人間だけが儲かる目的のために、
採算性のない事業に突っ込み、最終的にすべてのツケは国民が負わされるという、
詐欺投資話みたいな事業をゴリ押しする日本の慣習は、もういい加減やめるべき

やるなら、ハンをついた人間に、失敗した時のツケをすべて負わせる仕組みに改めるべきだと思う』




コメント (2)
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米国『積み木』事情

2013年09月20日 | 米国○○事情
朝からご近所が騒がしい。
まさか……隣の空き地ではあるまいな?と、慌てて窓の外を見た。
誰もいない……ふむ……。

仮住まいが偶然にも、すご~く近所だったK子さん。
お天気もいいし、せっかくやから、一緒に散歩でもしようと決めて、待ち合わせの通りまで行こうと外に出て、坂道を上がってったら……、

えっ……

巨大なクレーンが、まさに今吊り上げようとしてるのは……、


家やん……。

おそるおそる、責任者っぽい人に、写真撮ってもいいかどうか尋ねたら、もっちろんさ~、もっと近寄って撮ってきていいよ~と、ニコニコ顔で言われた。

人垣をかき分け、Excuse me~を連発しながら、どんどん正面に向かう。


お風呂や階段が見える。


こんなでっかいもんを、これで吊るってか……。


とか思てたら、すでに浮き始めてるではないか!


どきどき……。


いきなり怒声が飛び交い、周りが一気に緊張~!


どっかが引っかかってる、らしい……。


問題が解決し、どんどん浮いてく部屋。


唖然として見上げるわたしたち。


この部屋は2階の右半分らしい。配管や配線が丸見え!


向きが変わる。


どんどん高くなる。


隣の家にぶつからないよう、下から何人もの人たちが、ロープで調整してる。


職人技を披露してくれはるクレーンのお兄さん。


ぎゃ~!ぶつかるっ!


隣の家の人も、めちゃめちゃハラハラしながら、玄関ポーチから見上げてはる。そらそやろ……。


すでに土台に積まれた一部分に、じわじわと近づいていく。


方向を整えて、


もうちょっとぉ~!


降ろしてええかどうかを、必死で確かめる職人さんたち。


終了一秒前!


ふぅ~。


積み木の家は、その後、2階の残り半分も無事積まれ、仕上げを待つのみになった。

いやあ、おもしろいもん見せてもろたわ~などと思いながら、ふと、自分ちの隣の空き地のことを思い出した。
空き地を挟んだ隣の家に、最近引っ越してきた40代のご夫婦。
引っ越してきた途端に、家の外観を徹底的に修繕し始めた。
外壁、玄関ポーチ、屋根、窓、前庭と裏庭、とことんやって、見違えるようなすてきなお家になった。
彼らもやはり、自分ちと地続きの空き地のことが気になってるらしい。
数日前に突然、その空き地を買うた不動産会社が、『売ります』の看板を立てたので、余計に気になってる。
それはもちろん、我々も同じ。
なんとかこの空き地を、このまま空き地のまんまにしとかれへんか……。
誰かが買うて、一軒家が建ってしもたら、緑もお陽さんも見えんようになってしまう……。

そんなこんなの堂々巡りの心配が、またまた頭の中に戻ってきた。

まんまるのお月さんにお願いしよか。誰も買いませんように。


翌日の今朝、気功瞑想のクラスに行くと、生徒はわたしひとりやったので、あれこれと個人的なことを話した。

動物は、必要があって殺す。
ひとは、強欲によって殺す。

世界は常に変化していく。
わたしたちが望むと望むまいと。

望むことは悪いことではない。
恥ずかしく思う必要もない。
ただ、望むことで苦しまなければならなかったり、そのことに固執するあまり、考えや行いが偏らないよう、
その望みを持つ自分を、しっかりとコントロールしなければならない。

そして、自分の心の中を自分の目でよく見、よく聞いてみて、
その望みを持つことは、どうもあまり良く無いようだと判断したら、
自分がすでに持っているもの、すでに周りにあるものをしっかりと知り、すでに満ち足りていたことを喜ぼう。

ありがとう、ミリアム。
コメント (2)
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