ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

阿呆の一つ覚えか『世界最高水準』、汚染水を1リットルでも完全にブロックしてから言え!安倍首相!

2013年09月30日 | 日本とわたし
よく読ませてもらってる『秋場龍一のねごと』から、そうやそうや!と心の中で叫びながら読ませてもろた記事を紹介します。
ちょっと付け加えさせてもらうとしたら、この、50代のいい歳した男が、シャレにならん酔っ払いのオヤジギャグみたいなことを言うたんは、
ここアメリカでも指折りの、バリバリの保守派連中(いわゆる1%)で構成されてるシンクタンクの集会でした。
まあ、そやからこそ、こんなどうしようもないデタラメの妄想も、ニコニコと受け入れてもらえたんやと思います。
これがもし、リベラルで、普通の常識を持った人間の集まりやったらもう……多分、卵やトマトや靴が飛んできてたかも……。

↓以下、転載はじめ

「日本は、原発の安全技術で、これからも世界に貢献していきます」って、酔っ払いのオヤジギャグじゃなかった!
2013年9月27日金曜日

50代のいい歳をした男が、仕立てのいいスーツを着込み、世界の報道陣やテレビカメラを前に、自信たっぷりにこう言い放った。

「日本は、原発の安全技術で、これからも世界に貢献していきます。放棄することはありません」

これ、その辺の呑み屋で、酔っぱらったオッサンのギャグなら、まあ苦笑いで済ませる。
でも、この男、一国の代表。
そう、一応、日本国首相なのだからシャレにならない。

しかし、それにしても、アメリカ・ニューヨーク証券取引所まで出向いて、こんな演説ができるのは、ある種の才能かもね。
こんなことをシラフで、しかもマガオで言える日本人って、誰かほかにいる? 

もし、日本の原発に言及するなら、
日本は、原発の未曾有の巨大事故を起こし、世界に大変なご迷惑とご心配をお掛けして、申し訳ありません。
今後は、一刻も早い事故収束に向けて、全力で取り組んで参ります

とでも話すのが、まずは人としての礼儀ってやつではないかな。

で、このギャグじゃなかった演説は、つづきがある。

「福島の事故を乗り越えて、世界最高水準の安全性で、世界に貢献していく責務があると考えます」

ゴラッ、大風呂敷ひろげるのも大概にしとけ。
その世界最高水準で、汚染水を、1リットルでも完全にブロックしてから言えよ。


さらに、まだこの文脈で、つづきがある。

「その福島の海では、未来の発電技術が開花しようとしています。『浮体式』の洋上風力発電技術です」

おいおい、『未来の発電技術』より、いまこの現在の危機を、なんとかするのが先だろ。
その福島の海の魚から、放射性物質が、完全に検出されなくなってから言えよ。
それが人の世の義理であり、理路というもんだろ。


また、この話の前段には、こんなことも述べておるのだ。

「高い効率を誇る、日本のLED照明。白熱電球と比べ、電力消費は5分の1以下です。
ある試算によれば、65億個にのぼる世界の白熱電球需要を、すべて日本のLED電球に置き換えれば、
最新の原発200基分以上の、省エネとなります」

そうですか。
それなら、まずは、日本中のすべての白熱球を取っ払って、LEDに換えればいいじゃないか。
そうすれば、日本のほとんどの原発は、再稼働する必要がなくなるのでは。

それに、LEDで、これだけ省エネが世界中で進むなら、
巨費がかさむ原発発電プラントなんて、完全に時代遅れで、どこの国も採用しないはずだ。
もう、外国に、首相が原発を売る、御用聞きに回らなくてもよくなるし。


以上、この9月25日の「ニューヨーク証券取引所 安倍内閣総理大臣スピーチ」は、「首相官邸」のHPに全文掲載されている。

(首相官邸 http://www.kantei.go.jp/jp/96_abe/statement/2013/0925nyspeech.html

おっと、ご飯食べながら読むとだめだよ。噴飯ものだから……。

このスピーチって、誰が書いたのかな。
こんな内容で、スピーチ文を依頼されたスピーチライターがいたら、自己の良心との葛藤で、発狂するんじゃないか。
おなじ売文業として同情するよ。
その前に断われよって。
それもそうだ。
チャンチャン。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

海中にカーテン吊り下げたら、放射性物質拡散を防げると信じてるトンデモ頭な首相とその一味!ど~ん!

2013年09月30日 | 日本とわたし
【シルトフェンス破損】 
福島第1原発の港湾内 今年4月にも



福島第1原発5、6号機の取水口付近で、破損が見つかったシルトフェンス(矢印)。
海中にカーテン状の布をつり下げる海面の浮きが切れている=26日(東京電力提供)
 
東京電力は26日、福島第1原発港湾内の5、6号機取水口近くで、
放射性物質の拡散などを防ぐため設置した、「シルトフェンス」と呼ばれる水中カーテンが、破損したと発表した。
詳しい破損状況は不明で、東電は影響や原因を調べている。
 
これを受けて、原子力規制庁は、港湾内外の海水に含まれる放射性物質の濃度を測定し、汚染が広がっていないか調べるよう、東電に指示した。
 
東電によると、作業員が、26日午前10時40分ごろ、破損しているのを見つけた。
第1原発付近は、台風20号の影響で波が高く、東電は、天候が落ち着いてから修復する方針。
5、6号機取水口近くのシルトフェンスは、今年4月にも破損した。
 
シルトフェンスは、カーテン状の布に重りを付けて、海面の浮きから海中につり下げる構造。
水の流れを抑制し、海底の汚染土砂が拡散しないようにする効果があるとされ、
1~4号機と5、6号機の、取水口近くに、それぞれ設置されている。



東電は26日、港湾内外の海水に含まれる、放射性セシウム濃度の測定結果を公表。
「過去6カ月の変動の範囲内で、今のところ影響はないと考えている」と説明した。
 
5、6号機では、取水口から、放射性物質を含んだ海水をくみ上げて、原子炉冷却に使った後、放水口から外洋(港湾外)に直接放出しているが、
東電は、「法定基準以下の濃度と確認し、放水しており、問題ない」としている。
 
第1原発の汚染水については、安倍晋三首相が国際オリンピック委員会(IOC)総会で、
「状況はコントロールされている」「影響は港湾内0・3平方キロメートルの範囲内で、完全にブロックされている」などと発言した。
(共同通信)


完全にブロックされてるって……全然されてへんやん……。
ほんで、法定基準以下の濃度と確認して放水して、今のところ影響はないと考えてるのが、他のどこでもない、あの東電やし。

海に枠ないし。
波は始終揺れ続けてるし。
あの発言を、なんで撤回させへんのか、それがわたしにはわからん。
ウソをついて申し訳なかった。
こんなコントロール不能の緊急事態が続いてる中、オリンピック招致、などというふざけたことを言うて申し訳なかったと、
なんで言わせへんのかな?

オリンピックになんかにかまけてる場合か。
夢も希望も元気もみんな、今抱えてる、日本に暮らしてるすべての人が、自分のこととして考えなあかん、極めて深刻な問題を、解決してこそ得られるのとちゃうのか。
そして、解決しようと懸命に考え、行動しようとしてる人を、ガンガン支えなあかんのとちゃうのか。

よその国がなんぼ「大うそつき!」と詰っても、あの男も取り巻きも平気やけども、
日本の大人や子供が大声で非難したら、さすがに耳に届くやろに。

こんな子供だましのことをして、へらへらと誤摩化してる人間らを、嘆いてるだけで放っとくのは、あまりにも情けないのとちゃうやろか。

もういっぺん、あの、オリンピック招致の際の『大ウソスピーチ』読んでみて。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

インディアンサマーと瞑想とココナッツと

2013年09月30日 | ひとりごと
インディアンサマー(毎年10月の末に3日ほど、夏のような蒸し暑い日が突如やってくる)のような毎日が続いてる。
早ないか?



けども、散歩や気功にはもってこいで、旦那はせっせと歩き、わたしはゆっくりと18の型をやる。



畑にはもう、黄色いトマトと、最後のゴーヤの赤ちゃんがいるだけ。



そんな昨日の日曜日に、ミリアムの家で、気功瞑想の3時間クラスを受けてきた。

立ち瞑想30分、続いて座式瞑想1時間、またまた続いて立ち瞑想(上級編)30分、そして最後にまた座式瞑想1時間。
計3時間ぶっ通しの瞑想は、初めての経験で、その間、いろんな所に旅をした。

どちらの瞑想も、自己治癒のためのもので、特に立ち瞑想中の後半に、どちらも上半身がボワ~ッと熱くなり、汗が流れたのには驚いた。
洋服の一枚の布でさえ、その重さが感じられたり、妙なところに鈍い痛みを感じたりした。

そしてなぜか、むくむくと、突然に、感謝の念が湧き出てきた。

ありがとうありがとうとくり返しながら、立ったり座ったりの3時間。
不思議な体験をした。


次男くんとまなっちゃんが、一緒に飲みましょうと買ってきた生ココナッツ。
開け方を知ってる次男くんが、壊れてもいい包丁ある?と聞いてきた。
渡すと、ガシガシ、てっぺんをひたすら切り落としていく。
開いた!切り口までナミナミと、ココナッツ水が……生唾をゴクリ。


フタの裏にはこんなゼリー状のものが……甘くない牛乳寒天みたい。


ひとまず大きな容器に移し替えましょう。


突然のちっちゃな冒険。楽しかった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

政府がトボケる⇒東電がケチる⇒作業に影響する⇒事故や故障がまた起こる

2013年09月30日 | 日本とわたし
フェイスブックともだちの幸雄さんは、わたしにはチンプンカンプンな分野の専門家です。
こういうニュースについて、頭の中に?マークが飛び交っているわたしに、いつもわかりやすく説明してくださいます。

これは、今、動いたり動かなくなったりしてる『アルプス』という設備についての解説です。
みなさんの中にも、わたしのように、チンプンカンプンな方がおられたらと思い、ここに転載させていただきます。

↓以下、転載はじめ

私には行程しか理解出来ませんが、此処にあるリンク先の系統図を見ると……、
 
最初、ALPSと言う設備は、まず、前の設備で、2種類の組成に仕分けられた廃液を、
其々バッチ処理タンク1・2で、別々に受けるように見えたのですが、
この後に行われた続報を見ると、この系統図には、1本点線が抜けていますね。
(バッチ処理タンク1からも、スラリーポンプへラインが無くては、話の辻褄が合いません)
つまり、この設備は、並列した2系統で廃液を受け、第一の処理行程を行うのです。
恐らく、2系統を交互運転、止まっている系統がバックアップにもなる……という構成でしょう。
 
今回のトラブルは、その、最初の行程ラインで起きたようです。

最初の処理行程を整理すると――

①バッチ処理タンク1・2に、スラリー(沈殿物)生成用の薬液を注入して、上澄みと沈殿物に分ける。
 この後、廃液は、上澄みと沈殿物の、2系統に分かれる。

②●上澄み:バッチ処理タンク→デカントポンプで引き抜かれ→デカントタンク
②●沈殿物:バッチ処理タンク→スラリーポンプで引き抜かれ→循環タンク→循環ポンプによってクロスフローフィルタを通しながら循環→
 濃い沈殿物→スラリー用HIC1/濾されて澄んだ廃液→デカントタンク

※つまり、薄いのと濃い状態に分け、濃い方は濾されてから薄い方と合流……というプロセスです。
(この後、更に供給ポンプで引き抜かれ、沈降をさせてから、2度目の濾過行程に行く……と、系統図には記されています)

トラブル内容の、「バッチ処理タンクからスラリーを排出するラインにおいて、流量が十分出ていない」と言うのは、
上記の、「②●沈殿物」のラインで起こった、と言う事です。

【バッチ処理タンク→スラリーポンプ→循環タンク→循環ポンプ→クロスフローフィルタ→デカントタンク】のラインです。
(流量が出ないと言う表現から、クロスフローフィルタ→スラリー用HIC1のラインではないと思います)

【バッチ処理タンク→スラリーポンプ→循環タンク→循環ポンプ→クロスフローフィルタ→デカントタンク】間で定格の流量が出ない、と言う事は、
ラインの何処かに、漏れや詰まり、或いは、ポンプにトラブルがある、と言う意味を持っています。

少し具体的に言えば、
●バッチ処理タンク:出口に詰まり
●スラリーポンプ:入/出口に詰まり
●循環タンク:入/出口に詰まり
●循環ポンプ:入/出口に詰まり
●クロスフローフィルタの詰まり
●上記全てを繋ぐ配管・継手・バルブの漏れか詰まり
 
少なくとも、これらを想定しなければなりません。
ポンプに関しては、異音や電流値に言及していませんから、あったとしても、バルブの閉塞くらいだと想定できますね。

多核種除去設備(ALPS)C系統におけるスラリー移送ポンプの停止について|東京電力www.tepco.co.jp


この前の記事と関連です。
バッチ処理タンク2内に、異物(ゴム)です。
See Translation
多核種除去設備(ALPS)C系統におけるスラリー移送ポンプの停止について(続報2)|東京電力www.tepco.co.jp


この前の記事と関連です。
バッチ処理タンク2内に、異物(ゴム)があり、スラリーの出口を塞いだようです。
See Translation
多核種除去設備(ALPS)C系統におけるスラリー移送ポンプの停止について(続報3)|東京電力www.tepco.co.jp


運転再開の目途が立ったようです。
See Translation
多核種除去設備(ALPS)C系統におけるスラリー移送ポンプの停止について(続報4)|東京電力www.tepco.co.jp

↑以上、転載おわり
ありがとう、幸雄さん!


で、これが、今日の福島民報の記事。

作業員の人為ミス原因 第一原発「多核種除去」停止
福島民報 9月30日(月)8時59分配信
 
東京電力福島第一原発で、試運転を再開したばかりの汚染水処理設備、「多核種除去設備(ALPS)」が停止したトラブルは、
作業員の人為ミスが原因だった。
東電は29日、不具合があった付近のタンク内部から、ゴム製シートを発見した、と発表した。
シートは、試運転前に作業で使用したが、作業員が回収せず置き忘れた
シートが、タンクの排水口をふさぎ、不具合が起きたとみられる。
他のタンク内の状況も調べたが、異常はなく、準備が整い次第、処理を再開する。 
 
東電によると、ゴム製シートは、縦横約20センチ、厚さ3ミリ。
汚染水タンク内に出入りするための、はしごの滑り止め用で、はしごの脚とタンク床面に挟んでいた。
作業後に剥がして回収する必要があったが、作業員は、接着剤で固定されている別のシートと勘違いし、残したままにしたという。 
 
東電は、タンクの水を抜き、原因を調査した。
これまで、配管やポンプに、異常は確認されていない。
他のタンクも水を抜いて調べ、異常はなかった。
「水張り作業を行い、準備が整い次第、運転を再開する」としている。
再発防止に向け、作業員の確認作業を、徹底させる。 


これって、違う意味で大丈夫かな……と思う。
作業員の人為ミスは事実であったとしても、こういう種類の仕事にふさわしい知識と経験がある人やったら、まず起こらんのとちゃうかな。
そういう人をまず揃えて、しっかりと仕事をしてもらえるように、環境も整えなあかんのとちゃうかな。
確認作業を徹底させたら済む問題とちゃうと思うのやけど。

作業員さんらから、常に出てくるのが、労働環境と生活環境の悪さ。
東電は、お金をケチる。
それが一番ひびくのが、作業員さんの身の上。
そういうことをしっかり報道して、世の中の関心と支援を集めな、こんな事故はまたなんぼでも起きる。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする