ミリアムの家の前庭で
金曜日の朝は、気功瞑想を学びに、ミリアムの家に行きます。
9時半から11時半まで、これまでにもいろんな人が加わっては去り、また加わっては去りして、
結局はわたしと、1年ぐらい前から一緒に学ぶようになったマリアンと、そして先生のミリアムの3人、というのが定番になりました。
生粋のニューヨーカーのマリアンと、イスラエルのキブツ出身のミリアムと、そして14年前にやってきた日本人のわたし。
この3人が寄ると、政治や環境、そしてその時に抱えてる家族の問題など話題が尽きず、下手をすると瞑想や道教の勉強の時間が減ってしまいます。
けれども、そうやって話していると、すべてはつながりを持っていて、だからまとまらなくても、中途半端でも、心が満たされます。
クラスが終わり、ミリアムの家の近くの林を通りかかった時、なにやら真っ赤なものが目に入りました。
なんだろうと、車から出て確かめてみると、
そのすぐ横には、
こうして見るとカーディナルのように見えるのですが、頭のてっぺんの形がちょっと違います。
しかも、カーディナルには、こんな鮮やかな黒い羽根がありません。
なあ鳩さん、あの仔はなんていう鳥なんやろねえ。
知るかいな、自分らが鳩って呼ばれてることも知らんのに……。
ごもっとも……。
ずいぶんと、近所の通りも萌えてきました。
やっと来てくれた春ですが、気温は急に25℃を超えたり、0℃に落ちたりと、湯たんぽを入れたり出したり、落ち着きません。
今週はなぜか、生徒や生徒の親御さんからのメールが相次ぎました。
6才の坊やのおかあさんは、彼が急に音符の名前を言えなくなった時のわたしの反応が良くなかったことを知らせてくれました。
60才の女性は、これまで学んだことがない、腕全体、そして手の平ではなく手の甲の脱力について戸惑い、弾く気力が無くなった、どうしたらいいかと尋ねてきました。
わたしはまず、彼や彼女に、自分の言動の至らなさを謝り、一緒に考えながら、試しながら、ピアノを弾くということを学んでいこうと伝えました。
学びということにはゴールがありません。
まだまだ学ぶことが山ほどあります。
そんなこんなの、土曜の朝のレッスンをしている間、旦那はマイペースで庭仕事をしてくれていました。
もう9割方枯れてしまっているりんごの木。それでも素人が切ろうということは、なかなかの重労働のようです。
縦長の庭の奥の方から。
これはその逆。
うちの庭は、合計6件の家の庭とつながっています。
そのうちのひとつ、カーラの庭の八重桜が、それはそれは誇らし気に咲いています。
生徒のすが子さんが「これはゲタの材料になる木ですよ」と教えてくれた木。
この木は、カーラの家の庭から生えて、うちの庭の小屋に寄りかかっています。
そして木肌がとても艶かしいのです。
すっかり枯れてしまったツタ。
庭続きのお隣さん、大きな工事が始まっていました。
前の持ち主であったポールとピンキーが、相次いで亡くなってしまうまでの50年もの間、子どもや孫たちと一緒に、愛用していたお家のプールです。
ここに引っ越してから毎年、泳ぎにおいでよ~と誘ってもらっていたのに、ついに一回も入らせてもらわなかったプール……。
こんなふうになってたんだと、驚きながら進行を見学させてもらっています。
そして夕方、マンハッタンで内臓に対するマッサージを学んでいる母が、夕飯を一緒に食べないかと誘ってくれたので、旦那と一緒に出かけました。
突き当たり奥は、セントラルパーク。
次男くんの恋人のまなっちゃんが勤めている『ゴージャス・エンターテイメント』が、中心になって企画している『ジャパンデー』。
本番は今月の11日。
なので彼女は、毎晩真夜中まで働き、その上週末の休みも返上して、リハーサルの手伝いをしています。
この日も朝から出かけて行ったので、待ち合わせの時間までの間、次男くんも一緒にレストランに合流することに。
すっかり夜になったのに、まだ青い空のマンハッタン。雷と雨の嵐が、丁度通り過ぎたところのようです。
母のアパートメントは、ダコタハウスのすぐ隣にあるので、せっかくなのでストロベリーフィールドに寄ることにしました。
『IMAGINE』の文字を見ていると、ジョン・レノンの声が聞こえてきました。
Imagine there's no Heaven
It's easy if you try
No Hell below us
Above us only sky
Imagine all the people
Living for today
Imagine there's no countries
It isn't hard to do
Nothing to kill or die for
And no religion too
Imagine all the people
Living life in peace
You may say I'm a dreamer
But I'm not the only one
I hope someday you'll join us
And the world will be as one
Imagine no possessions
I wonder if you can
No need for greed or hunger
A brotherhood of man
Imagine all the people
Sharing all the world
You may say I'm a dreamer
But I'm not the only one
I hope someday you'll join us
And the world will live as one
想像してごらん 天国なんて無いんだと
ほら、簡単でしょう?
地面の下に地獄なんて無いし
僕たちの上には ただ空があるだけ
さあ想像してごらん
みんなが
ただ今を生きているって
想像してごらん 国なんて無いんだと
そんなに難しくないでしょう?
殺す理由も死ぬ理由も無く
そして宗教も無い
さあ想像してごらん
みんなが
ただ平和に生きているって
僕のことを夢想家だと言うかもしれないね
でも僕一人じゃないはず
いつかあなたもみんな仲間になって
きっと世界はひとつになるんだ
想像してごらん 何も所有しないって
あなたなら出来ると思うよ
欲張ったり飢えることも無い
人はみんな兄弟なんだって
想像してごらん
みんなが
世界を分かち合うんだって
僕のことを夢想家だと言うかもしれないね
でも僕一人じゃないはず
いつかあなたもみんな仲間になって
そして世界はきっとひとつになるんだ
『僕たちの上には、ただ空があるだけ
国なんて無い
殺す理由も死ぬ理由も無い
そして宗教も無い
みんなが世界を分かり合うんだ』
群青色の空には、三日月が浮かんでいました。
金曜日の朝は、気功瞑想を学びに、ミリアムの家に行きます。
9時半から11時半まで、これまでにもいろんな人が加わっては去り、また加わっては去りして、
結局はわたしと、1年ぐらい前から一緒に学ぶようになったマリアンと、そして先生のミリアムの3人、というのが定番になりました。
生粋のニューヨーカーのマリアンと、イスラエルのキブツ出身のミリアムと、そして14年前にやってきた日本人のわたし。
この3人が寄ると、政治や環境、そしてその時に抱えてる家族の問題など話題が尽きず、下手をすると瞑想や道教の勉強の時間が減ってしまいます。
けれども、そうやって話していると、すべてはつながりを持っていて、だからまとまらなくても、中途半端でも、心が満たされます。
クラスが終わり、ミリアムの家の近くの林を通りかかった時、なにやら真っ赤なものが目に入りました。
なんだろうと、車から出て確かめてみると、
そのすぐ横には、
こうして見るとカーディナルのように見えるのですが、頭のてっぺんの形がちょっと違います。
しかも、カーディナルには、こんな鮮やかな黒い羽根がありません。
なあ鳩さん、あの仔はなんていう鳥なんやろねえ。
知るかいな、自分らが鳩って呼ばれてることも知らんのに……。
ごもっとも……。
ずいぶんと、近所の通りも萌えてきました。
やっと来てくれた春ですが、気温は急に25℃を超えたり、0℃に落ちたりと、湯たんぽを入れたり出したり、落ち着きません。
今週はなぜか、生徒や生徒の親御さんからのメールが相次ぎました。
6才の坊やのおかあさんは、彼が急に音符の名前を言えなくなった時のわたしの反応が良くなかったことを知らせてくれました。
60才の女性は、これまで学んだことがない、腕全体、そして手の平ではなく手の甲の脱力について戸惑い、弾く気力が無くなった、どうしたらいいかと尋ねてきました。
わたしはまず、彼や彼女に、自分の言動の至らなさを謝り、一緒に考えながら、試しながら、ピアノを弾くということを学んでいこうと伝えました。
学びということにはゴールがありません。
まだまだ学ぶことが山ほどあります。
そんなこんなの、土曜の朝のレッスンをしている間、旦那はマイペースで庭仕事をしてくれていました。
もう9割方枯れてしまっているりんごの木。それでも素人が切ろうということは、なかなかの重労働のようです。
縦長の庭の奥の方から。
これはその逆。
うちの庭は、合計6件の家の庭とつながっています。
そのうちのひとつ、カーラの庭の八重桜が、それはそれは誇らし気に咲いています。
生徒のすが子さんが「これはゲタの材料になる木ですよ」と教えてくれた木。
この木は、カーラの家の庭から生えて、うちの庭の小屋に寄りかかっています。
そして木肌がとても艶かしいのです。
すっかり枯れてしまったツタ。
庭続きのお隣さん、大きな工事が始まっていました。
前の持ち主であったポールとピンキーが、相次いで亡くなってしまうまでの50年もの間、子どもや孫たちと一緒に、愛用していたお家のプールです。
ここに引っ越してから毎年、泳ぎにおいでよ~と誘ってもらっていたのに、ついに一回も入らせてもらわなかったプール……。
こんなふうになってたんだと、驚きながら進行を見学させてもらっています。
そして夕方、マンハッタンで内臓に対するマッサージを学んでいる母が、夕飯を一緒に食べないかと誘ってくれたので、旦那と一緒に出かけました。
突き当たり奥は、セントラルパーク。
次男くんの恋人のまなっちゃんが勤めている『ゴージャス・エンターテイメント』が、中心になって企画している『ジャパンデー』。
本番は今月の11日。
なので彼女は、毎晩真夜中まで働き、その上週末の休みも返上して、リハーサルの手伝いをしています。
この日も朝から出かけて行ったので、待ち合わせの時間までの間、次男くんも一緒にレストランに合流することに。
すっかり夜になったのに、まだ青い空のマンハッタン。雷と雨の嵐が、丁度通り過ぎたところのようです。
母のアパートメントは、ダコタハウスのすぐ隣にあるので、せっかくなのでストロベリーフィールドに寄ることにしました。
『IMAGINE』の文字を見ていると、ジョン・レノンの声が聞こえてきました。
Imagine there's no Heaven
It's easy if you try
No Hell below us
Above us only sky
Imagine all the people
Living for today
Imagine there's no countries
It isn't hard to do
Nothing to kill or die for
And no religion too
Imagine all the people
Living life in peace
You may say I'm a dreamer
But I'm not the only one
I hope someday you'll join us
And the world will be as one
Imagine no possessions
I wonder if you can
No need for greed or hunger
A brotherhood of man
Imagine all the people
Sharing all the world
You may say I'm a dreamer
But I'm not the only one
I hope someday you'll join us
And the world will live as one
想像してごらん 天国なんて無いんだと
ほら、簡単でしょう?
地面の下に地獄なんて無いし
僕たちの上には ただ空があるだけ
さあ想像してごらん
みんなが
ただ今を生きているって
想像してごらん 国なんて無いんだと
そんなに難しくないでしょう?
殺す理由も死ぬ理由も無く
そして宗教も無い
さあ想像してごらん
みんなが
ただ平和に生きているって
僕のことを夢想家だと言うかもしれないね
でも僕一人じゃないはず
いつかあなたもみんな仲間になって
きっと世界はひとつになるんだ
想像してごらん 何も所有しないって
あなたなら出来ると思うよ
欲張ったり飢えることも無い
人はみんな兄弟なんだって
想像してごらん
みんなが
世界を分かち合うんだって
僕のことを夢想家だと言うかもしれないね
でも僕一人じゃないはず
いつかあなたもみんな仲間になって
そして世界はきっとひとつになるんだ
『僕たちの上には、ただ空があるだけ
国なんて無い
殺す理由も死ぬ理由も無い
そして宗教も無い
みんなが世界を分かり合うんだ』
群青色の空には、三日月が浮かんでいました。