『集団的自衛権』
天ぷら男がまた、好き勝手な持論を、公の場で、声も高らかに述べたようですね。
いっぺん、あの男を公開討論の場に立たせ、小沢氏が読売の記者に問い質した以下の質問に、答えさせてみたいもんです。
デモも抗議行動も、署名ももちろん意味があるし、今後も続けていかなければならないことだと思っていますが、
政府与党の好き勝手のし放題に、まるで手も足も出ない状態というのは、やっぱりどこか、やり方を工夫したり変えたりしていかなければならないのではないかと思うのです。
大手のマスコミ幹部らが、カネと接待漬けでダニと化してしまっているのですし、裁判官なども然り、頼れる機関などほぼ無くなってしまいました。
これほどに、国の在り方を変えてしまうほどの大きな事柄について、個人の趣味や願望丸出しの押しつけをまかり通させてしまっては、
日本という国と、国民の質の程度を、疑われることになってしまいます。
国というものにとって市民は、ただの数であり、20年ほど世話をしてやれば、後は延々とカネを払わせることができるモノとしか捉えていません。
もとから市民の命や健康、生活の質の向上などを考慮し、協力しようなどとは考えていませんし、そのつもりもありません。
ただ、あまりに困窮させてしまうと、カネが流れてこないので、ある程度の生活力を保持できるよう、自己責任という聞こえの良い言葉を使って操っています。
民というのはもともと、目を潰され、見えなくされてしまった奴隷という意味です。
それすらも棄てた国の代表である政府に、もう振り回され、殺されるのはまっぴらだと、立ち上がって声を出してください。
↓以下、転載はじめ
<集団的自衛権>
小沢一郎「何を使うの?それは武力でしょ。だから意味が分かってないんじゃないか?メディアも」5/12定例会見(文字起こし)
集団的自衛権って言われたって、分からないんじゃないか?
法制局でさえ分からないんだから。
メディアだってわかる訳ないわな。
小沢一郎さんが、集団的自衛権の意味をちゃんと理解していない記者のみなさんに、優しく解説していらっしゃいます。
聞いていてなるほどと思い、そして、記者の方の反応も興味深かったので、文字起こししました。
小沢一郎代表 定例記者会見
文字起こし部分のoYoutube→http://youtu.be/TF9c01sCHKg?t=7m29s
読売新聞シゲマツ:
今日の朝刊なんですが、弊紙の世論調査で、集団的自衛権の行使を容認するという声が、7割を超えたんですけど、
これについての受け止めをよければ。
小沢:
いま、飛行機の中でちょっと、ちらっと見たけれども、「集団的自衛権」というふうには読売は言ってないね。
「集団自衛権」って言ってるね。
もう、用語からしてゴチャゴチャなんだよ、メディアも。
だから意味が分かってないんじゃないか?みんな。
集団安全保障えいきゅうらいは、国際的な安全保障、国連を中心とした事を、そう言ってきた。
集団安全保障。
かたや、自衛権について、集団的自衛権と言ってきた。
最近では「的」を除いて「集団自衛権」「集団自衛権」って言って、国連の安全保障と似たようなイメージになって捉えられていて、
果たして、本当に国民が、「集団的自衛権」、
簡単に言えばアメリカと共同歩調で、海外で、日本と直接関係のない海外とでも武力の行使を出来ると、いう話になりますから、
ま、アメリカだけでなく、どこの国とでもいいという事に、なんか報じているのもありましたが、
いずれにしても他の国と共同して、国際紛争の解決にあたると。
そのために自衛隊派遣という話になりますから、
それを明確に聞いたうえでないと、訳わかんないんじゃないか?国民は。
集団的自衛権と集団自衛権、似たようになるものに考えたら……、
どうなってるの?
俺知らないけれど、詳しくは、読売の朝刊は。
読売:
今回設問としては「集団的自衛権」という聞き方をしておりまして、
で、見出しで「集団自衛権」と。
小沢:何で見出しで外すんだ?
読売:
設問の方ではですね、「集団的自衛権」について、あの、「あなたの考えに最も近いものを選んで下さい」と、
小沢:
「集団的自衛権」という事自体がどういうことなのか?
ま、共産党や社民党は「それですぐ戦争だ」という言い方をするけれども、それは別として、
集団的自衛権の解釈というのは、法制局でさえいい加減だし、
ましてやメディアの解釈もハッキリわかってないんじゃないかなと、俺は思うよ。
だから、「自衛権の行使」でさえ、「武力行使できる」って言う事になるだろ?
ちがう?
そうだろ?
「自衛権の行使」というのは武力行使を当然含むんだよ。
あたりまえでしょ?
当然、国連、もしくはそれに準ずる多国籍軍に参加する、と言うのは、
旧来の内閣法制局だと、あれも集団的自衛権だと、こう言っているんだよ
これは、全くの論理的な過ちだと思うけど、
ま、コロコロコロコロ変わった挙句にそう言っているんだけども、
そういう論理でやろうとしているのか、そこまでも考えているのかどうかは良く分からないけれども、
いずれにせよ、本件の事とはまったく別個に、
どこかの国と一緒に、国際紛争解決するために、海外に軍を派遣できるっていう話になっちゃうので、
そこをみんな国民が分かっているのかな?っていう。
集団的自衛権って言われたって、分からないんじゃないか?
法制局でさえ分からないんだから。
メディアだってわかる訳ないわな。
わかるか?
国連の41の42条と、集団的自衛権とはどう違うか?っていうの。
俺は何回も言っているけど、なかなか明快に説明できないでしょ?
法制局でさえ、何度も言うように、間違えているんだから。
俺から言わせれば、間違えたおかしな解釈をしている訳だから。
だから、まァ、なんとはなしに「いいんじゃないの」っていう雰囲気があるのかなぁ?
そういう事かもしれない。
それで、集団的自衛権を認めるかどうかで、武力の行使もいいか?って聞いてるの?
読売:
武力の行使については……ちょっとぼ……あの……、
小沢:
え?
読売:
集団的自衛権について、あなたの考えに最も近いものを一つ選んでほしい。ということで、
全面的に使えるようにすべきだと、
小沢:
なにを使うの?
使えるって、何を使おうっていうの?
読売:
あの、「集団的自衛権」という権利。
小沢:
それは武力でしょ。
「集団的自衛権」だなんて観念的な事、抽象論を言ったってわからんじゃないの。
「アメリカと一緒にアフガンに行くか?」って言う事でしょ。
簡単に言えば。
「イラクに行くのか?」って言う事でしょ。
「集団的自衛権」ってそういう事でしょ。
違うの?
何やるの、それじゃ?集団的自衛権で他に。
読売:
それは、限定するかどうか、あの、説明としては、
全面的に使えるように容認するべきか、それとも最小限の範囲ですべきか、もうひとつ。
小沢:
「限定的」って、どういうふうに限定するの?戦争を。
読売:
それはまァ、これから議論になって、あの……。
小沢:
え?
読売:
「歯止めをどういうふうにかけていくか」っていう議論になっていくかと。
小沢:
戦争っていうのは、どういう形でどんなふうに起きるか分からないでしょ?
今問題になっている、ロシアとあれのことだって、戦争って言えば戦争だよ。
それで、アメリカが「あそこに行く」って言ったら、日本も行くのか?
集団的自衛権って言っただろ?
読売:
……。
小沢:
分かんないだろ?よく。
だって、ドンパチ、事実上バシバチやっているわけだし、これ、こじれたら本当にそうなるよ。
ロシアも、事実上は覆面なんかして、顔隠しているけど、ロシアの部隊が入っている事は事実なんだし、
それとドンパチになるかもしれないんだよ。
国連の決定ではなくて、アメリカ、もしくはNATOでもどっちでもいいけど、
決定に従って日本も行くっていう事になるか?
そういう事になるだろ?理屈上は。
読売:
……。
小沢:
それとも遠いからダメ?
近いからいいけど、遠いからダメって言うのは、それは理屈にならないだろ?
どこかの記者:
ウクライナが地球の裏側かどうか?っていうことも問題になる。
小沢:
地球の裏側!
「地球の裏側には行かない」って言ってるの?
どこかの記者:
そう。
小沢:
表だったらいいの?
そしたらどこまでの、
どこかの記者:
それが、だから分からない。
小沢:
最初から分からないで言ってるんだよ。
地球の裏って言ったら、真下に掘れば、ブラジルかあっちの辺か、
どこかの記者:
だから、チリとかアルゼンチンとかが、地球の裏側だと。
小沢:
アルゼンチンか。
どこかの記者:
3ヶ月ぐらい前に、防衛大臣が、
小沢:
「そこへは行かない」って言うのか。
ハハハッ・・・ほう。
じゃあ、それ以内じゃないか、ウクライナは。
アフガンなんて、それに比べりゃすぐ傍じゃない。
ま、少し、諸君も議論してみたら?
なんか、言葉の遊びみたいになっちゃってるね。
軍を動かすっていうのは、政治の最終の手段なんだよ。
人を殺すことができるわけでしょ。
政治の最終の手段を、そういういい加減なことで決定してはいけないと俺は思うよ。
だから、戦前の昭和史の悲劇が出来たんでしょ。
そうよね。
だから、軍の武力で兵を生み出す人間に対して、武力をもって鎮圧できるっていうのは、国連の憲章に書かれてあるから、
国連で決定してやるという事に、日本が参加するという事については、私は、おおいに、積極的に考えるべきだと思っているけれど、
国連ではなくて、アメリカなり、どこでもいいけど、オーストラリアでもカナダでも、どこでもいいけど、
その一国が、「けしからんと、武力を使ってでもやる」って言ったら、それに同調するっていう事になるよね。
集団的自衛権、違うの?
読売:
……。
小沢:
読売のは違うのか?
読売:
……。
小沢:
そうだろ?論理的には。
違うか?
読売:
「どこまで出ていくか?」っていうのが、今議論になっていて、
小沢:
だから、「どこまで」なんていう事を限定できるか?っていうんだよ。
戦争っていうのは、どうやって起きるのか分からないだろ?
例えば、「朝鮮半島有事だっていうのはいい」って言ってるんだろ、読売やその他は、なんとなく。
アバウトでいうと。
朝鮮半島で、どういう事件が起きたら、集団的自衛権を行使するの?
読売:
……。
小沢:
わからないだろ?
わからないんだよ。
前もって戦争がどういう格好で起こるかなんてわかりゃせんだよ。
だから、…最終的には政府の判断なんだよ。
あの…、どういう事態で自衛権の発動をするか?っていうのはね。
だけども、「集団的自衛権」で、一般的にそれを認めて、
簡単に言うと日米安保、あるいはその他でもいいけど、同盟国と協調の歩調を取る、という理屈になるだろ?
そうすると、アメリカはそうじゃなくたって、日本に「参加しろ参加しろ」っていう訳だから、
アフガンの時もイラクの時もそうだった。
前のクエートの、イラク戦争の時はそうじゃないけどね、
これは、国連が、ソ連と中国は棄権したけれども、安保理で決定したことだからね。
これは、国連の決定事項だったけれども、この間もそうじゃないし、アフガンもそうじゃないでしょ。
アメリカは、米軍は、アフガンはアメリカの戦争だと。
「とやかく、他のやからに言われる筋合いはない」と言って、戦争をおっぱじめた訳だ。
「それに協力する」っていう話になっちゃうよな?
だろ?
ちがうのか?
読売:
……。
小沢:
「分かんない」じゃ困るんだよ。
ちゃんと社内で議論してだな、
「集団的自衛権というのはどういう事だ?」と、
あるいは、「的」を落としたらどういう話なんだ?という事をやっぱり議論しないと、
間違えちゃうよな、世論形成を。
地理的に制限する、と言う事も事実上不可能だし、
あるいは、戦争の形態で持って限定する、という事も不可能だし、
予め戦争について、これが日本の自衛権の発動として妥当かどうか?ということを、文章で決めておくっていうのは不可能じゃないか?
読売:
……。
小沢:
と思うけどな。
俺は、集団的自衛権は否定していないんだよ。
もうずーーっと何十年も前から。
知ってるだろ?それは。
ただ、日本とまるっきり関係のない所に行って、紛争解決のために、自衛権の発動と軍を派遣するという事は、9条がある以上出来ませんよ、と。
だから、やるんなら、9条を改正せなあかんよと。
やりたいんならね。
僕は、9条のあの基本を、改正する必要はない。
それは、国連の平和活動に積極的に参加する事で、紛争解決に努力するという議論だから、ちがうけれども、
真っ向から、とにかく「日本がやりたいんだ」という事になれば、9条を改正する以外にはないわな。
と、俺は思うよ。
~23:20
集団的自衛権、行使容認71%…読売世論調査
【読売新聞】2014年05月12日
政府が目指す集団的自衛権の行使に関して、
「必要最小限の範囲で使えるようにすべきだ」とした「限定容認論」を支持する人は63%に上ることが、読売新聞社の全国世論調査で分かった。
「全面的に使えるようにすべきだ」と答えた8%と合わせて、計71%が、行使を容認する考えを示した。
行使容認論の国民への広がりが鮮明となり、近く本格化する、集団的自衛権を巡る与党協議にも、影響を与えそうだ。
9~11日に実施した世論調査では、限定容認論を選んだ人が、前回調査(4月11~13日)より4ポイント上昇した。
一方、「使えるようにする必要はない」と答えた人は25%で、前回より2ポイント下がった。
支持政党別にみると、限定容認論への支持は、自民支持層で7割を超えた。
公明党は、集団的自衛権の行使容認に慎重だが、限定容認論を選んだ同党支持層は7割近くに上り、党と支持者の間で考え方に隔たりがあった。
民主支持層と無党派層でも、限定容認論は、いずれも6割近くに上った。
↑以上、転載おわり
天ぷら男がまた、好き勝手な持論を、公の場で、声も高らかに述べたようですね。
いっぺん、あの男を公開討論の場に立たせ、小沢氏が読売の記者に問い質した以下の質問に、答えさせてみたいもんです。
デモも抗議行動も、署名ももちろん意味があるし、今後も続けていかなければならないことだと思っていますが、
政府与党の好き勝手のし放題に、まるで手も足も出ない状態というのは、やっぱりどこか、やり方を工夫したり変えたりしていかなければならないのではないかと思うのです。
大手のマスコミ幹部らが、カネと接待漬けでダニと化してしまっているのですし、裁判官なども然り、頼れる機関などほぼ無くなってしまいました。
これほどに、国の在り方を変えてしまうほどの大きな事柄について、個人の趣味や願望丸出しの押しつけをまかり通させてしまっては、
日本という国と、国民の質の程度を、疑われることになってしまいます。
国というものにとって市民は、ただの数であり、20年ほど世話をしてやれば、後は延々とカネを払わせることができるモノとしか捉えていません。
もとから市民の命や健康、生活の質の向上などを考慮し、協力しようなどとは考えていませんし、そのつもりもありません。
ただ、あまりに困窮させてしまうと、カネが流れてこないので、ある程度の生活力を保持できるよう、自己責任という聞こえの良い言葉を使って操っています。
民というのはもともと、目を潰され、見えなくされてしまった奴隷という意味です。
それすらも棄てた国の代表である政府に、もう振り回され、殺されるのはまっぴらだと、立ち上がって声を出してください。
↓以下、転載はじめ
<集団的自衛権>
小沢一郎「何を使うの?それは武力でしょ。だから意味が分かってないんじゃないか?メディアも」5/12定例会見(文字起こし)
集団的自衛権って言われたって、分からないんじゃないか?
法制局でさえ分からないんだから。
メディアだってわかる訳ないわな。
小沢一郎さんが、集団的自衛権の意味をちゃんと理解していない記者のみなさんに、優しく解説していらっしゃいます。
聞いていてなるほどと思い、そして、記者の方の反応も興味深かったので、文字起こししました。
小沢一郎代表 定例記者会見
文字起こし部分のoYoutube→http://youtu.be/TF9c01sCHKg?t=7m29s
読売新聞シゲマツ:
今日の朝刊なんですが、弊紙の世論調査で、集団的自衛権の行使を容認するという声が、7割を超えたんですけど、
これについての受け止めをよければ。
小沢:
いま、飛行機の中でちょっと、ちらっと見たけれども、「集団的自衛権」というふうには読売は言ってないね。
「集団自衛権」って言ってるね。
もう、用語からしてゴチャゴチャなんだよ、メディアも。
だから意味が分かってないんじゃないか?みんな。
集団安全保障えいきゅうらいは、国際的な安全保障、国連を中心とした事を、そう言ってきた。
集団安全保障。
かたや、自衛権について、集団的自衛権と言ってきた。
最近では「的」を除いて「集団自衛権」「集団自衛権」って言って、国連の安全保障と似たようなイメージになって捉えられていて、
果たして、本当に国民が、「集団的自衛権」、
簡単に言えばアメリカと共同歩調で、海外で、日本と直接関係のない海外とでも武力の行使を出来ると、いう話になりますから、
ま、アメリカだけでなく、どこの国とでもいいという事に、なんか報じているのもありましたが、
いずれにしても他の国と共同して、国際紛争の解決にあたると。
そのために自衛隊派遣という話になりますから、
それを明確に聞いたうえでないと、訳わかんないんじゃないか?国民は。
集団的自衛権と集団自衛権、似たようになるものに考えたら……、
どうなってるの?
俺知らないけれど、詳しくは、読売の朝刊は。
読売:
今回設問としては「集団的自衛権」という聞き方をしておりまして、
で、見出しで「集団自衛権」と。
小沢:何で見出しで外すんだ?
読売:
設問の方ではですね、「集団的自衛権」について、あの、「あなたの考えに最も近いものを選んで下さい」と、
小沢:
「集団的自衛権」という事自体がどういうことなのか?
ま、共産党や社民党は「それですぐ戦争だ」という言い方をするけれども、それは別として、
集団的自衛権の解釈というのは、法制局でさえいい加減だし、
ましてやメディアの解釈もハッキリわかってないんじゃないかなと、俺は思うよ。
だから、「自衛権の行使」でさえ、「武力行使できる」って言う事になるだろ?
ちがう?
そうだろ?
「自衛権の行使」というのは武力行使を当然含むんだよ。
あたりまえでしょ?
当然、国連、もしくはそれに準ずる多国籍軍に参加する、と言うのは、
旧来の内閣法制局だと、あれも集団的自衛権だと、こう言っているんだよ
これは、全くの論理的な過ちだと思うけど、
ま、コロコロコロコロ変わった挙句にそう言っているんだけども、
そういう論理でやろうとしているのか、そこまでも考えているのかどうかは良く分からないけれども、
いずれにせよ、本件の事とはまったく別個に、
どこかの国と一緒に、国際紛争解決するために、海外に軍を派遣できるっていう話になっちゃうので、
そこをみんな国民が分かっているのかな?っていう。
集団的自衛権って言われたって、分からないんじゃないか?
法制局でさえ分からないんだから。
メディアだってわかる訳ないわな。
わかるか?
国連の41の42条と、集団的自衛権とはどう違うか?っていうの。
俺は何回も言っているけど、なかなか明快に説明できないでしょ?
法制局でさえ、何度も言うように、間違えているんだから。
俺から言わせれば、間違えたおかしな解釈をしている訳だから。
だから、まァ、なんとはなしに「いいんじゃないの」っていう雰囲気があるのかなぁ?
そういう事かもしれない。
それで、集団的自衛権を認めるかどうかで、武力の行使もいいか?って聞いてるの?
読売:
武力の行使については……ちょっとぼ……あの……、
小沢:
え?
読売:
集団的自衛権について、あなたの考えに最も近いものを一つ選んでほしい。ということで、
全面的に使えるようにすべきだと、
小沢:
なにを使うの?
使えるって、何を使おうっていうの?
読売:
あの、「集団的自衛権」という権利。
小沢:
それは武力でしょ。
「集団的自衛権」だなんて観念的な事、抽象論を言ったってわからんじゃないの。
「アメリカと一緒にアフガンに行くか?」って言う事でしょ。
簡単に言えば。
「イラクに行くのか?」って言う事でしょ。
「集団的自衛権」ってそういう事でしょ。
違うの?
何やるの、それじゃ?集団的自衛権で他に。
読売:
それは、限定するかどうか、あの、説明としては、
全面的に使えるように容認するべきか、それとも最小限の範囲ですべきか、もうひとつ。
小沢:
「限定的」って、どういうふうに限定するの?戦争を。
読売:
それはまァ、これから議論になって、あの……。
小沢:
え?
読売:
「歯止めをどういうふうにかけていくか」っていう議論になっていくかと。
小沢:
戦争っていうのは、どういう形でどんなふうに起きるか分からないでしょ?
今問題になっている、ロシアとあれのことだって、戦争って言えば戦争だよ。
それで、アメリカが「あそこに行く」って言ったら、日本も行くのか?
集団的自衛権って言っただろ?
読売:
……。
小沢:
分かんないだろ?よく。
だって、ドンパチ、事実上バシバチやっているわけだし、これ、こじれたら本当にそうなるよ。
ロシアも、事実上は覆面なんかして、顔隠しているけど、ロシアの部隊が入っている事は事実なんだし、
それとドンパチになるかもしれないんだよ。
国連の決定ではなくて、アメリカ、もしくはNATOでもどっちでもいいけど、
決定に従って日本も行くっていう事になるか?
そういう事になるだろ?理屈上は。
読売:
……。
小沢:
それとも遠いからダメ?
近いからいいけど、遠いからダメって言うのは、それは理屈にならないだろ?
どこかの記者:
ウクライナが地球の裏側かどうか?っていうことも問題になる。
小沢:
地球の裏側!
「地球の裏側には行かない」って言ってるの?
どこかの記者:
そう。
小沢:
表だったらいいの?
そしたらどこまでの、
どこかの記者:
それが、だから分からない。
小沢:
最初から分からないで言ってるんだよ。
地球の裏って言ったら、真下に掘れば、ブラジルかあっちの辺か、
どこかの記者:
だから、チリとかアルゼンチンとかが、地球の裏側だと。
小沢:
アルゼンチンか。
どこかの記者:
3ヶ月ぐらい前に、防衛大臣が、
小沢:
「そこへは行かない」って言うのか。
ハハハッ・・・ほう。
じゃあ、それ以内じゃないか、ウクライナは。
アフガンなんて、それに比べりゃすぐ傍じゃない。
ま、少し、諸君も議論してみたら?
なんか、言葉の遊びみたいになっちゃってるね。
軍を動かすっていうのは、政治の最終の手段なんだよ。
人を殺すことができるわけでしょ。
政治の最終の手段を、そういういい加減なことで決定してはいけないと俺は思うよ。
だから、戦前の昭和史の悲劇が出来たんでしょ。
そうよね。
だから、軍の武力で兵を生み出す人間に対して、武力をもって鎮圧できるっていうのは、国連の憲章に書かれてあるから、
国連で決定してやるという事に、日本が参加するという事については、私は、おおいに、積極的に考えるべきだと思っているけれど、
国連ではなくて、アメリカなり、どこでもいいけど、オーストラリアでもカナダでも、どこでもいいけど、
その一国が、「けしからんと、武力を使ってでもやる」って言ったら、それに同調するっていう事になるよね。
集団的自衛権、違うの?
読売:
……。
小沢:
読売のは違うのか?
読売:
……。
小沢:
そうだろ?論理的には。
違うか?
読売:
「どこまで出ていくか?」っていうのが、今議論になっていて、
小沢:
だから、「どこまで」なんていう事を限定できるか?っていうんだよ。
戦争っていうのは、どうやって起きるのか分からないだろ?
例えば、「朝鮮半島有事だっていうのはいい」って言ってるんだろ、読売やその他は、なんとなく。
アバウトでいうと。
朝鮮半島で、どういう事件が起きたら、集団的自衛権を行使するの?
読売:
……。
小沢:
わからないだろ?
わからないんだよ。
前もって戦争がどういう格好で起こるかなんてわかりゃせんだよ。
だから、…最終的には政府の判断なんだよ。
あの…、どういう事態で自衛権の発動をするか?っていうのはね。
だけども、「集団的自衛権」で、一般的にそれを認めて、
簡単に言うと日米安保、あるいはその他でもいいけど、同盟国と協調の歩調を取る、という理屈になるだろ?
そうすると、アメリカはそうじゃなくたって、日本に「参加しろ参加しろ」っていう訳だから、
アフガンの時もイラクの時もそうだった。
前のクエートの、イラク戦争の時はそうじゃないけどね、
これは、国連が、ソ連と中国は棄権したけれども、安保理で決定したことだからね。
これは、国連の決定事項だったけれども、この間もそうじゃないし、アフガンもそうじゃないでしょ。
アメリカは、米軍は、アフガンはアメリカの戦争だと。
「とやかく、他のやからに言われる筋合いはない」と言って、戦争をおっぱじめた訳だ。
「それに協力する」っていう話になっちゃうよな?
だろ?
ちがうのか?
読売:
……。
小沢:
「分かんない」じゃ困るんだよ。
ちゃんと社内で議論してだな、
「集団的自衛権というのはどういう事だ?」と、
あるいは、「的」を落としたらどういう話なんだ?という事をやっぱり議論しないと、
間違えちゃうよな、世論形成を。
地理的に制限する、と言う事も事実上不可能だし、
あるいは、戦争の形態で持って限定する、という事も不可能だし、
予め戦争について、これが日本の自衛権の発動として妥当かどうか?ということを、文章で決めておくっていうのは不可能じゃないか?
読売:
……。
小沢:
と思うけどな。
俺は、集団的自衛権は否定していないんだよ。
もうずーーっと何十年も前から。
知ってるだろ?それは。
ただ、日本とまるっきり関係のない所に行って、紛争解決のために、自衛権の発動と軍を派遣するという事は、9条がある以上出来ませんよ、と。
だから、やるんなら、9条を改正せなあかんよと。
やりたいんならね。
僕は、9条のあの基本を、改正する必要はない。
それは、国連の平和活動に積極的に参加する事で、紛争解決に努力するという議論だから、ちがうけれども、
真っ向から、とにかく「日本がやりたいんだ」という事になれば、9条を改正する以外にはないわな。
と、俺は思うよ。
~23:20
集団的自衛権、行使容認71%…読売世論調査
【読売新聞】2014年05月12日
政府が目指す集団的自衛権の行使に関して、
「必要最小限の範囲で使えるようにすべきだ」とした「限定容認論」を支持する人は63%に上ることが、読売新聞社の全国世論調査で分かった。
「全面的に使えるようにすべきだ」と答えた8%と合わせて、計71%が、行使を容認する考えを示した。
行使容認論の国民への広がりが鮮明となり、近く本格化する、集団的自衛権を巡る与党協議にも、影響を与えそうだ。
9~11日に実施した世論調査では、限定容認論を選んだ人が、前回調査(4月11~13日)より4ポイント上昇した。
一方、「使えるようにする必要はない」と答えた人は25%で、前回より2ポイント下がった。
支持政党別にみると、限定容認論への支持は、自民支持層で7割を超えた。
公明党は、集団的自衛権の行使容認に慎重だが、限定容認論を選んだ同党支持層は7割近くに上り、党と支持者の間で考え方に隔たりがあった。
民主支持層と無党派層でも、限定容認論は、いずれも6割近くに上った。
↑以上、転載おわり