ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

地震帯国原発事情「この数値では地震が来るともたない」⇒「データを偽造し地震に耐え得るようにする」

2014年05月07日 | 日本とわたし
学者とマスコミが人類を破滅に導く
浜岡原発は南海地震、東海地震、富士山噴火と、どれが起こっても危ない

小澤紀夫 (40代 大阪 営業、企画 )13/08/05 PM11 

国際的な外交官として知られる、元国連職員の松村昭雄氏が、富士山の噴火による新たな原発事故を心配しています。
浜岡原発です。
南海地震、東海地震、富士山噴火と、どれが起こっても危ない位置にあるからです。

カレイドスコポープ~日本の責任:富士山噴火のリスクと原子力発電所
2013年7月31日By松村昭雄リンクから紹介します。

もし富士山が噴火したら? 
この質問は、無作為で挑発的なものに思えるかもしれません。
しかし、考えなければならない問題です。

福島原子力発電所の大惨事を引き起こした、2011年3月の東北大地震が、2年以内の富士山噴火の要因になるのではと、科学者達に懸念をあたえています。
幾つかの兆候、マグマ溜りの圧力上昇、近くの湖の水面低下、地殻の亀裂など、300年間休眠している火山が、最近の地震活動に影響されていることを示しています(Japan Todayの記事)。

2013年7月27日に公表された、日本の産業技術総合研究所の調査では、
富士山は、過去二千年の間に、47回噴火していると結論づけたことを、読売新聞が報じています。

大地震(マグニチュード9以上)が起これば、3年以内に火山が噴火するという、有効性の高い前例があります。
2004年12月26日:インドネシアのスマトラ地震(M9.2)
↓↓↓
2005年4月12日:タラン(Talang)火山噴火。
2005年3月13日:西ジャワのタンクバンプラフ(Tangkuban Perahu)火山噴火。

1964年3月27日:米国アラスカ地震(M9.2)
↓↓↓
1966年1月24日、リダウト(Redoubt)火山噴火。

1960年5月22日:チリのヴァルディビア(Valdivia)地震(M9.5)
↓↓↓
1960年5月24日、コルドン・カウジェ(Cordon Caulle)火山噴火。

火山の噴火がいつ起るかは、誰にも正確な予測はできません。
しかし、噴火の起る可能性を(それが1年、5年、20年、100年以内であろうと)無視することは、危険で無責任なことです。
原子力発電所近くの、火山の予測不可能な噴火の話(未曾有の事態)をするのは、人騒がせな事と論判する人もいるでしょうが、私はそれを、責任あることと思います。

原子力は現実のものです。
そして地震も噴火も、他の自然災害、人為的災害も、また現実なのです。
政府と公益事業社は、10年、100年の間に起る災害が、大きな原子力事故を引き起こすことを現実視し、
電力との引き換えに、直面するリスクがあるということを、国民に説明しなければなりません。


この点の、原子力に関する議論は、まだ不十分です。

私の大きな懸念は、福島原発を建設する際に、大地震や津波の可能性を軽視したと同じように、
政府や科学者達は、また、富士山の噴火は予測不可能だ、というかも知れない
ことです。
ましてや、原子力発電所が、その日本の聖像である火山の陰に、存在するのですから。

静岡県御前崎市にある、浜岡原子力発電所のことが、とても心配です。

2011年5月6日、管直人首相は、マグニチュード8以上の地震が、30年以内に起きることが、87%の確率で予測されることから、発電所の停止を要請しました。
今日現在(2013年8月)でも、その使用済燃料は、更に3年以上、プールで冷却することが必要なのです。
火砕流、水、火山灰、噴石が、原子力発電所の電源喪失を起こし、原子力圧力容器と、原子炉格納容器の冷却装置を途絶することは、科学者でなくともわかります
噴火は、火山灰、噴石を、数週間出し続けることもあり、それが緊急修理を妨げる可能性もあります
私は、事が起きた場合に、最も安全な措置は、プールの中の使用済燃料を移動すること、と理解していますが、
移動には、長い時間を要する手順が必要です。

そして、次に 根本的な疑問です。
それをいったい、どこに運ぶのでしょうか?
日本は、リスクがあると思われる原子力発電所が、富士山の周りにいくつあるのか考えたのでしょうか?
私たちは、原子力発電所の廃炉には、約50年はかかるのだということを、過小評価してはなりません

2013年4月に、全ての原子炉は、段階的になくさなければならないと、米国原子力規制委員会のグレゴリー・ヤツコ前委員長が述べました
高い評価を受ける、原子力専門家のゴードン・エドワード博士が、この発言の意味を、以前私達に説明してくれました。
ヤツコ氏は、全ての潜在的に危険な機械は、その全てを完全に停止できる「緊急停止スイッチ」を備えているべきである、 という、最も基本的な認識に至りました。
原子力発電炉には、それが無いのです。
ですから、ヤツコ委員長は、全ての原子炉は、段階的に廃止すべきである、という結論を出したのです。
原子力発電炉は、完全に停止させることはできないのです。
どんなに緊急な場合であろうとも、です。
とんでもない構造欠陥です!
止めることのできない自動車や、消せない火事を、想像してみてください。

日本はすでに、54基の原子力発電所を、建設しました。
私達は、天災と核物質という、悪い組み合わせの確率に、永遠に勝ち続けることはできません
福島の原発事故から私が学んだ主な教訓は、原子力の永続性です。
それが、人間のミスによるものであろうと、自然災害によるものであろうと、テロ攻撃によるものであろうと、
いかなる原子力事故も、放射線と健康へのリスクを、少なくとも数百年にわたって私たちに残す、ということです。
日本は、電力と引き換えに直面するリスクについて、国民に正直でなければなりません



浜岡原発2号は東海地震に耐えられない 
設計者が語る

谷口雅春 07/13 2005


72年当時、自分が担当していた部分は、原子炉圧力容器内の炉心支持構造物であった。
(マーカー着色部分) 
  
実際に原子炉設計に携わり、「データを偽造して地震に耐えうることにする」との会議に立ち会ったことから、
技術者の良心で辞表を出した経緯を公表し、警鐘を鳴らした設計者。
しかし、電力会社を広告主にもつ大手マスコミは、この事実を取り上げず、行政に知らせても音沙汰なし

東海地震が起きれば、関東・関西一円に、放射能汚染が広まる危険性は高く、早急な対策が必要だ。
「このままでは大変なことになる」という、設計者の決意の証言を報じる。
(取材・代筆、佐々木敬一)
 
私は、1969年に、東京大学工学部舶用機械科の修士課程を修了後、東芝子会社の「日本原子力事業」に入社し、
1972年当時は、申請直前だった、中部電力の浜岡原子力発電所2号機(静岡県御前崎市)の設計に携わっていました。
東芝が、浜岡原発の受注先の一つで、私は、東芝に出向中でした。

浜岡2号機の設計者は数十人で、1「炉心構造物設計」、2「制御棒設計」、3「汽水分離機・蒸気乾燥器設計」の3つのチームに分かれていました。
私は1に所属し、核燃料を支える、炉心支持構造物といわれる箇所を担当していました。
原子炉の中心的な部分です。

必要なデータを私が集計し、それをもとに、計算担当者が耐震計算を行っていました。


◇「この数値では地震がくると、もたない」
 
ところが、1972年5月頃、驚くべき事態が起こりました。
部門ごとの設計者の代表が集まった会議で、計算担当者が、
いろいろと計算したが無理だった。この数値では、地震がくると浜岡原発はもたない」と発言したのです。

原因は、第一に、浜岡原発建設地の岩盤が弱いこと、第二に、核燃料集合体の固有振動数が、想定地震の周波数に近いため、とのことでした。

第一の、「岩盤が軟弱」という点では、
浜岡原発の建設地は、150年前に発生した安政の大地震など、200年周期でM8クラスの地震が起きており
岩盤が断層、亀裂だらけで、地震に非常に弱い地盤です。
しかも、今後起こるといわれる東海大地震の震源域は、駿河湾といわれており、その駿河湾の震源地が、ちょうど浜岡原発の真下に位置しているのです。

第二の、「固有振動数」については、
地震が起きた際には、周波数があります。
その周波数と、核燃料集合体の固有振動数が近い場合は、地面と燃料集合体が共振し、何倍も大きく振れることになります
耐震計算の結果、浜岡原発の核燃料搭載部分は、その共振が著しく、地震が起きたらもたない、との結果が出たのです。


◇3つの偽造
 
会議では、さらに驚くべきことに、計算担当者が、「データを偽造し、地震に耐えうるようにする」と述べました。
偽造は三点でした。

第一に、岩盤の強度を測定し直したら、浜岡原発以前に東電が建設した福島原発なみに、岩盤は強かった、ということにする。

第二に、核燃料の固有振動数を実験値ではなく、技術提供先である米ゼネラル・エレクトニック社(GE)の推奨値を使用することで、地震の周波数は近くないことにする。

第三に、原発の建築材料の粘性を、実際より大きいこととし、これにより、地震の振動を減退していることとする。


私は、それを聞いて「やばいな」と思い、しばらく悩んだ末に、上司に、会社を辞める旨を伝えました。
自分の席に戻ったところ、耐震計算結果が入った、三冊のバインダーが無くなっていました
そのため、証拠となるものは、何も持っておりません


技術者の良心から日本原子力事業を辞することに。
その時の辞表。


受理を伝える手紙だけ来たが、その後3ヶ月、音沙汰なし。 

それから1ヵ月位慰留を受けた後、私は技術者の良心に従い、警告の意味を込めて、退社しました。

この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。



【シミュレーションの状況設定】
■事故想定:突然、1~4号炉のうち2号炉がメルトダウン事故(BWR1タイプ)。
■事故原因:ミサイルテロ、東海地震、等考えられるが、ここでは特定しない。
■風向き:年間のうち御前崎で観測される約7割の南西風(偏西風)
■日時:実測の大気データ2002年8月9日で拡散した場合
◆放射性物質発生データ提供:京大原子炉実験所(小出裕章助手)
◆拡散分布シミュレーション計算協力:鈴木基雄(元日本気象協会調査部)

引用: 「浜岡原発、巨大地震対策虹のネットワーク」より

↑以上、転載おわり
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肉と水

2014年05月07日 | 世界とわたし
TABILABO(旅ラボ)の記事から



映画『SAMSARA』より
*SAMSARA
サンスクリット語で、輪廻転生という意味


大量生産、大量消費。
わたしたちの食卓に並び、口の中に入れられるまでの現実……。
田舎の嫁をしていた時、一度だけ、飼っていたニワトリを絞める場に出くわした。
命を奪う、ということの非情さ、荒々しさ、むごたらしさを目の前にして、動物の命をいただくということを意味を、何日かずっと考え続けた。
そして日が過ぎて、もうすっかりそんなことは忘れ、またバクバクと、うまいうまいと言いながら、肉に食らいついている。

ベジタリアンの人たちの多くは、この殺戮が自分の食のために行われている、ということが受け入れられないと言う。
わたしはいったい、どうなのか。
考えても考えても、堂々巡りになってしまう。
せめてもの言い訳に、大きな動物の肉から止めよう、などと言って。




続いて水です。
このビデオを、どうしてもここに転載することができません。2時間以上がんばりましたが……。
なので、下の青い文字をクリックして、観てください。

写真と記事をここに転載させていただきます。
↓以下、転載はじめ

ニューヨークに出現した「汚い水」の自販機に並ぶ、たくさんの人々。その意外な理由とは?

Cholera for Sale in New York! (Dirty Water Vending Machine)
https://www.youtube.com/watch?v=TtOQda0aKIc

この男性が持っているペットボトル、なにが入っているかお分かりだろうか?



実は、こんな水・・・!!!



数億人もの人々が、未だに安全な水を手に入れられないこの世界。
こんなにも汚く濁った水が、途上国のあちこちで、実際に飲まれている。

では、この「汚れた水」を、そのままペットボトルに詰めて、自販機で売ってみたらどうだろう?



おしゃれな印刷のラベルを貼られた「汚い水」のペットボトル。



本当に先進国の街頭へ、「汚い水」ペットボトルの自動販売機が出現した!
(マンハッタン・ユニオンスクエアにて。2009年3月22日から29日までの試み)



自動販売機を見て、「まさか!」という表情の女性。



photo by Cholera for Sale in New York! on youtube

1ドルで売られるこれらの水を、高いと見るか、安いと見るか。

1ドルあれば、途上国に暮らす40人の子どもたちに、安全な水を送ることができるのだ。

この事実を知った町の人々。
結局、誰も水を飲む人はいなかったけれど、たくさんの寄付が集まった



UNICEFが行うこのプロジェクト。
伝えたいことはシンプル!
まさに「水の大切さ」だ。
水道設備の整った、先進国に生きるわたしたちに、忘れがちな大切なことを教えてくれる。

途上国の子どもたち全員に、キレイな水を送るまで、彼らのこうした取り組みは終わらない。

↑以上、転載おわり


わたしも、飲料水については、かなり神経質な方。
住んでいる家は100才を超えていて、なので水道管などもとても古い。
そして、近所の地域一帯に、マンハッタン計画のありがたくない名残が、地面の下に残っているなどということも聞き、
お水を買おうか、それとも、水道水にフィルターを付けようかと、思案しながら何年も過ごしてきた。
そしてここアメリカは、フッ素大国でもある。
虫歯予防に良いから、などという聞こえの良い理由をつけて、長年、水道水にフッ素を混入し続けてきた。
さすがに、そのことについて考える市民が多くなり、反対運動などもあちこちで起こり、ありがたいことに、ニュージャージー州のほぼ8割は、フッ素の添加を中止した。
それでもまだ、2割の市町村は入れられているのだけれども……。

フッ素の心配はしなくても良い代わりに、放射性物質や、他の大手の薬品会社の元工場が、移転に際し、適当に埋めてしまった毒物などもある。
そんなものを、どこまで希釈や除去ができるのか……。
などと、悶々と考えていた。

でも……この記事を読んで、なんと贅沢な、そして世界知らずな悩みだったんだろうと思った。
もちろん、だからといって、やっと決めたフィルター設置をやめようとは思わない。
4リットル入りの水を、6個セットで売ってる店に行き、ひいひい言いながら車に積み、腰を痛めてしまったり、
きれいな水を配達してくれる会社と契約し、水とお湯が出る器械のコードをコンセントにつなぐより、
せめて自分の家の水道から流れてくる水を飲むことは、世界の水環境にとっては、少しはマシかもしれない、などと言い訳を考える。
コメント (8)
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