ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

いい人ぶるの、やめます

2009年07月22日 | ひとりごと
夏は家でも町でも国でも、人の出入りが多くなる季節です。
こちらで生活している子持ちの日本人女性が、子供に日本の学校を少しでも体験させようと、6月から帰省することが多くなりました。
大人もそれぞれ好きなタイミングをとり、二週間三週間、多い人だと一ヶ月から二ヶ月、海外や離れ島で休暇を過ごします。
我が家はもともと、時間はともかく、お金にそういう余裕の無い家なので、長い休暇を取られないまま九年経ちました。
今年は特に、大きな買い物をした直後の夏ということで、いつも通りの仕事をしながら、チマチマと近場で遊ぼうと思っています。

旦那の大学時代からの友人に、億万長者がふたりいます。
どちらも男性で、ひとりはドイツでITの勉強をしていて、時代を読んで企業を起こし大成功した人、
あとのひとりは、アメリカの電話会社に勤めていて、ふとしたきっかけでベルギーに出張を命じられ、そのままベルギーで電話会社を始めちゃった人。
ベルギー版長者S氏は、お金はもういらないほど持っているのだけれど、健康面で大変なことが二度ありました。心臓発作と非常に厄介なタイプの癌です。
アメリカで最高と言われているニューヨークの癌専門の病院で治療を受けていましたが、右頬をほとんど撤去しなければならず、本当に苦しんだと聞いています。
小さな子供が二人いるのだけれど、どちらの子もとてもしっかりしていて、お父さんの体をいつも労っている優しい子達です。
その家族がベルギーから帰省していて、プリンストンに家を買ったので、明日の木曜日に遊びに来てよ、とメールが送られてきました。
でっかいプールがあるので水着を忘れずにね。と書いてありました。

金曜日は、ペンシルバニアの旦那姉一家が宿代わりに泊まらせて、とメールを送ってきました。
旦那姉もまだ46才というのに、甲状腺のところに問題があって、今回また腫瘍の撤去手術を受けなければなりません。
その手術前に、楽しいことややっておかなければならないことをしておこうというので、マンハッタン巡りに来ると決めたそうです。

そして土曜日はふたつのパーティ。ひとつは息子KのガールフレンドMちゃんの大学卒業祝いパーティ、あとひとつは、前の家の隣りに住むジャマイカン夫婦が主催するパーティ。どちらも随分前からお誘いを受けています。

わたしはひとが好き。いろんな人と話をするのも好き。会うのも楽しい。
でも、いわゆる社交っぽいことが続くと、しかもそれが英語100%だったりするとちょっと疲れます。だいぶ慣れましたけど。
それに、小さな子供がいると、ついつい遊んでしまう癖があります。すると、子供って賢いので、あ、この人は遊んでくれる人なんだと目をつけます。
そうなるともう、子供自身がぐったり疲れてしまわない限り、わたしはその期待満々の目に見つめられると断れず、ずっと遊ぶことになります。
今日はそのことについて旦那と話をしました。
「わたしだけに子供がくっついてこんように、あんたも子供の親も、ちょっとでいいから気をつけてもらえへんかなあ」
「え?それはまうみ自身の問題やろ?なんでボクらが気をつけなあかんの?」
「遊び相手はまうみだけじゃなくて、ボクも、それからママやパパも遊んだげるよっていうサインを出すとか」
「そんなこと……バカらしい。まうみがはっきり言うたらええだけのことやん。わたしはもうこれ以上遊びたくない。それでええやん」
「そんなん……」
「それに、親にもはっきりと、わたしは○○のことを好きやけど、ベビーシッターじゃないのやから、わたしにばっかり子供を押し付けないでって言うべき」
「そ、そんなん……」

察する&空気を読む気ゼロの旦那。旦那の上をいく旦那姉。
思っていることを言葉にしてぜ~んぶ言ってしまわないと分かってもらえない……なんて、困ったなあ……。
あれれ?夏のお誘いの話が、夏の愚痴話になってしまいました。
でもこれも結局のところ、わたしが自分のことをいい人いい伯母だと思って欲しいがための問題なんだろうと思います。
思い切ってこの夏は、いい人じゃないってのを暴露してみようかな。
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皆既日食

2009年07月21日 | ひとりごと
今日はアジアの各地で皆既日食が見られた日でした。
自然はやっぱり素晴らしい。











あんまりきれいなので、ここに思わず転載しちゃいました。
これを生で見られた人、うらやましいなあ。

皆既日食がどうして起こるか。
これを旦那に聞くと、「一直線上にまうみ、そしてボクがいる。すると、ボクの目の前に居る人からは、いくらまうみの頭がデカくても、ボクの小さな頭に隠れて輪郭しか見えない。そういうこと」と説明してくれました。
ずいぶん経ってから、おいこら!わたしの五頭身をまたバカにしたなっ!とムカつきました。
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インナーチャイルド

2009年07月21日 | 家族とわたし
昨日の夜から雨が降っています。今はすごい大雨です。
日本の山口県では、大雨から発生した災害で多くの人命が奪われてしまいました。

雨音を聞きながら眠っていた時、とても辛い夢を見ました。
細かい状況はもう思い出せませんが、息子Tが家から離れることになって、知り合いの人の車でどこかに送ってもらうという感じでした。
Tが乗った車を、旦那とわたしと息子Kとで見送っていました。
TもKもまだ小さくて、小学生という感じ。
でも、Tがそのままずっと遠くに離れていくのを知っているわたしは、寂しい気持ちで彼を見送っていました。
Tはいつまでもこちらを振り返って、最後に「ありがとう、おかあさん」と唇を動かして言いました。
それを見た途端、すごく切なくなって、涙が出そうになったけれど、ここで泣いたらあかんと思い、頑張って笑い顔を作り、手を振って見送りました。
彼らの車が走っているのは、高速道路ではないけれど、片道三車線の大きな道でした。
しばらく見送って、さあそろそろ家に戻ろうと体の向きを変えた時、いきなりどの車もすごい勢いで逆走してくるではありませんか?!
びっくりして様子を見ると、車の中の人達が皆血だらけで、パニックになって車から飛び出してくる人もたくさんいます。
わたしは近くに来た人に「どうしたんですか?」と尋ねると、「向こうに化け物が出て、みんなを食ってしまった!」と言いました。
彼が指差す方向にTが居る。彼は大丈夫だろうか。途方に暮れてまた別の人に尋ねると、「みんなやられてしまった!」と……。
わたしはもう、どうしようもないほど辛くて悲しくて、その場にガクンと膝をついて呆然と傷だらけの人々を見ていました。
アスファルトについた膝に、生暖かいザラザラとした感触がありました。
Tの名前を叫ぼうと思うのだけど、喉が締めつけられて声が出ません。涙も出ません。ただただ胸の真ん中に大きな穴があいていくのを感じていました。

そして目が覚めました。

真っ暗な部屋の中に、わたしの心臓の音が微かに聞こえていました。
日本に居るTに何か起こったのだろうか?彼は大丈夫だろうか?それともこれは、これから何か起こるかもしれないという予告なんだろうか?

ここしばらく治まっていた『愛する者を失いたくない病』が、またムクムクと出てきてしまいました。
横で静かに眠っている旦那を起こそうかどうか迷ったけれど、なんとか自分で対処しようと息を整えました。
そして、彼の無事を祈って祈って、目を閉じて深く祈り続けているうちに、また眠ることができたようです。

すると、さっき別れた時と同じ年頃のTが出てきました。
「あんた、生きてたん!」と、わたしは飛びかかるようにして彼を抱きしめました。小さい肩がわたしの腕の中でモゾモゾしていました。


今日、あまりに夢が鮮明だったので、自分の子供が死ぬ夢を見ることについて、ちょっと調べてみました。

『自分の子供が死ぬ夢を見た場合は、インナーチャイルド(大人になっても存在し続けている子供のような心の部分)の深い悲しみや不安の現れであることがある』

わたしのインナーチャイルドの悲しみの深さや不安を、大人になったわたしがどこまで癒してあげられるのか。
もう二度と、ああいう夢は見たくありません。本当にもう二度と。

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今日ものんびり

2009年07月20日 | 友達とわたし


昨日、うちに遊びに来てくれたアマディオさんが、早朝サイクリングでわざわざ届けてくれたスペインからのオリーブオイル。
うちもオリーブオイルをよく使うので、丁度無くなりかけていて助かりました。

今日はこれから、ひと月ぶりのYMCAのヨガクラスに行こうと思っています。
引っ越しで毎日のように体を動かしていたけれど、やっぱりあちこちがカチンコチンになってきたような気がします。
階段が多くて膝もちょっと痛んできたし、そろそろちゃんとプログラムされたエクササイズを再開しないと、ガタが来てからでは遅過ぎます。
そしてもうひとつ、夕方にちゃんと時間をとってピアノの練習をします。
これで今夜は、眠る時に、なんとなぁ~く後ろめたい気持ちにならなくて済みそうです。
ちゃんと運動とピアノ。なんだかいまだにどっかの学校の生徒みたいで、我ながら可笑しいです。



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Google Earth

2009年07月19日 | 世界とわたし
なんにもしない!と固く誓った日曜日。
息子Tが置いてった汚れ物の山を見て見ぬふりをして通り過ぎ、部屋の隅っこに固まっている家猫の毛も無視して過ごしました。

朝は日本の師匠宅とスカイプ。痩せたやんって言ってもらえたかと思ったら、すぐその後に、ちょっと~やつれた?年取った?って……
はいはい、確かにね、わたしもそう思ってましたよ。50才過ぎて痩せると(といっても大した量ではなく)やつれます、哀しいことに。
師匠宅にはウィーンのS子や、二週間後にこちらに来てくれるA子もいて、みぃ~んな酔っぱらってめちゃ楽しそう。
白魚の釜揚げやら柿の葉寿司やら食べてさぁ~……よだれがたら~りうらやましぃ~

お昼前に、確か今、スペインに休暇で出かけているはずの生徒の家から電話がかかっていました。
あれ?おかしいなあ。彼女達、9月前までずぅっとスペインのはずなのに。と思いながら電話をかけると、
「ああ、わたしはアマディオといいます。妻はクニコ。この家の人達と家の交換をして滞在させてもらっている者です」とご主人が説明してくれました。
そういや、今度の交換相手は日本人の女性だからと、生徒からも聞いていたことを思い出しました。
夕方、出先から戻ってこられたおふたりを迎えに行って、うちでお茶しようということになりました。
クニコさんはスペイン在住四十年!!ご主人は二十五年近くYKKスペイン支社で勤務しておられたそうです。
クニコさんは、今も住んでらっしゃる地域に、日本人として初めて移住したというパイオニア。日本語の先生をずうっと長くされています。
ご主人は退職されて、今は悠々自適の隠居生活。五カ国語を操るそれはそれは穏やかなスペイン男性です。
おふたりとも、もう二十年ほど前から、互いの家を交換して旅行する方法で、世界各地を回ってらっしゃる旅の達人。
「スペインの今の失業率はすごいですよ。15%になってしまいました。でもね、なんだか別にそんなに大変な問題じゃない、みたいに考えてしまうところがスペインっぽいんですよね。そういう時は親が子供を擁護するっていう風潮もあるし。ただ、その親も居ない人達は、そりゃもう大変です」
40年もの間続いた独裁政治が終わり、バルセロナオリンピックがあり、住宅バブルがあり、それがはじけた今までのスペインを見続けてきたクニコさん。
「いやあ、大変でした」……クニコさんのその一言には、わたしなどには想像もつかない苦労話がいっぱいこもっているに違いありません。
スペインのいろんな話を聞いているうちに、一度行ってみたいなあという気持ちがムクムクとわいてきました。
うちとは、家の交換なんかしなくてもいいから、5月か9月にスペインにいらっしゃい。海辺のアパートを貸したげるから!と約束してくださいました。
話がどんどん盛り上がり、昨日のバーベキューの残りをまた焼いて四人で食べました。
アマディオさんは辛いものが大の苦手。唐辛子はもちろんのこと、わさびも全くだめ!インド料理や韓国料理などはもってのほか!
というのを聞いて、インディアンスパイスてんこ盛りのお肉が大丈夫かどうか心配しましたが、この辛さなら大丈夫。でもこれがマックスだけどねとニッコリ。
スペインの人は辛いもの好き、と勝手に勘違いしていたわたしはビックリ!
どこの家庭にも塩とニンニクとオリーブオイルはあるけれど、香辛料はあまり見かけないのだそうです。
クニコさんから、パエリアが地元では有名だと聞いて、わたしの大好きなご飯料理!と思わず叫んでしまいました。

さて、ご主人のアマディオさんが、あまりにもこの地域に詳しいので、「ほんの数日でよくそこまで覚えられましたね」と言うと、
「ボクはいつも、旅をする前にグーグルアースで徹底的に調べるんですよ」とおっしゃいました。
そこで、我が家のパソコンでもやってみようということになり、みんなでMacの前に集まって、まずはうちを検索してみました。
すごい!レストランや道路状況まで出てきます。交通機関などもみな、これで全部検索できるようです。
スペインのおふたりのコンドミニアム、海辺沿いのアパート、それから町のあちこちに点在している素敵な建築物、そしてなによりも美しい、遠浅の地中海!

底抜けに明るいクニコさん、物腰の柔らかい優しいアマディオさん。
持参してきた特別美味しいオリーブオイル、まだ半分残ってるのであげます、とクニコさん。明日の早朝、自転車で散策がてら届けます、とアマディオさん。
では、近々、向こうでお会いしましょう。そう約束してお別れしました。
グーグルアースで見た空からの風景が、この目で見ることができる日が来ることを楽しみに、また明日から頑張って働かにゃ~!





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初めてのバーベキューパーティ

2009年07月18日 | 友達とわたし
旦那が大学生時代から愛用しているレシピに沿って作ってくれているマリネ用ソース。香りをお届けできないのがとても残念です!

 

インディアンスパイス総出&ドライマスタード&ヨーグルト&ショウガ&ニンニク&オリーブオイル、だそうです。
旦那は分量を計る時、手のひらを使います。ひじょ~にアバウトです。手のひらに小さなくぼみを作って、そこでなんとな~く感じるそうです。

今日のお肉は豚肉と鶏肉。マリネした肉と野菜を串に刺してバーベキューでいただきました。

 

昨日で完全に(現時点での、という意味ですが)片付けが終わったので、『引っ越しました~パーティ』をしようと思いつき、いろんな人に声かけしました。
残念ながら、今は夏のバケーション期間なので、来てもらえなかった人が多かったのですが、
ニューヨーク州からTが、モントクレアからK子とDが来てくれて、とても楽しいパーティになりました。
ビールをありがと!T。サラダをありがと!K子。手作りデザートとイチジクをありがと!D。もうお腹がパンッパンです。

食器洗い乾燥機無しでパーティの後片付けをするのは、なんと九年ぶり?!大津の台所を懐かしく思い出しながら洗いました。
旦那にとって大津でのパーティは、英語で思いっきり話せる唯一のチャンス。なので、毎週のように英語人を家に呼んでパーティをしていました。
別に特別な料理を作るでもなく、ただただ一緒に飲んだり食べたりしながらおしゃべりをする、そんなパーティでした。
特別な料理でなくても、人数が多いと洗う食器もやはり多くなり、狭い台所のシンクの周りには山積みの食器がドカン!
パーティは楽しいけれど、皆が帰って気がフッと抜けた時、あの山を見るとぞぉ~っとしたものです。
旦那は「今夜は絶対に洗いたくない。手伝いもイヤ。明日の朝だったら洗う」と言って他の部屋に行ってしまいます。
わたしは、次の朝起きて台所に入った時、そこがすっきりしていて欲しい方なので、洗い物を残して寝ることができません。
ということで、結局はわたしが全部洗ってしまうことになりました。
あの頃はまだTもKも小さくて、わたしも仕事と家事と育児で普段から疲れ気味だったので、独りぼっちで夜中近くまで食器を洗っていると哀しくなりました。

今夜も、あの頃とまったく同じようなことをしているのにまるで哀しくありません。
それどころか、これはわたしがやりたくてやっているんだから、なんて考えてたりして、自分でも可笑しくなりました。
息子達も巣立ち、いろんなことが前よりも楽になったので、心と体にゆとりが生まれたからなんでしょうか。
だからといって、わたしを前のように、人間食器洗い乾燥機みたいに思われても困るんですけどね。


今日のゲストに、明るくて、とてもいい『気』が流れている家だと言ってもらいました。

明日でここに越してから丸四週間になります。なんにも片付けることのない、特に掃除もしない、ゆるゆると過ごせる初めての日曜日にしようと思っています。




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三階ひとまず終了

2009年07月17日 | お家狂想曲
和風こたつ部屋にはまだまだほど遠いですが、ひとまず片づきました。



父の六番目の奥さんのおかあさん(息子達からはおっきいばあちゃんと呼ばれていた優しい女性でした)が作ってくれた木目込みの五月人形と、若かりし頃のわたしに嫁入り道具として伯父が買ってくれた人形を、やっとやっと並べて飾ることができました。

つい立ての右横は三階専用の小さな冷蔵庫と電子レンジ。三階に住むK用だなんてそんな贅沢な!と旦那は渋い顔でしたが、一階の台所まではやはり遠いと思って。



つい立ての向こう側の物置。とりあえず、旦那の言う通り、高く積まず、両側が良く見えるように置いてみました。



ついでにお客さま&T部屋。manma夫妻訪米には間に合いませんでした。ごめんよ~。



そして……この巨大な黒い袋いっぱいに詰まっているのが、Tが持ち帰ってきた汚れ物の山!これを洗ってもらえると思うヤツの頭ん中はいったい……



あともう一部屋、Kの部屋も写しちゃおうと思いましたが、見事に断られてしまいました。彼の部屋のクローゼットはこの家一番の優れものです。

さあて、これから冬までに、お古のこたつを見つけられるかなあ。
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スジャータ考

2009年07月17日 | ひとりごと
先日、ムクゲという木の名前が分かった時の記事に、ハッピーがコメントを寄せてくれました。
そこで、サンスクリット語の響きがいいね、そういえばスジャータもサンスクリット語なんだよと教えてもらい、へぇ~とばかりに再びウィキペディアに直行!

♪スジャ~タ、スジャ~タ♪頭の中にはあのコマーシャルのフレーズがぐるぐるぐるぐる回り続けています。イカレたLPみたいに。


『スジャータ(サンスクリット語及びパーリ語:Sujāhtā, 正確にはスジャーター)は、釈迦が悟る直前に乳がゆを供養し命を救ったという娘である。

釈迦は6年にわたる生死の境を行き来するような激しい苦行を続けたが、苦行のみでは悟りを得ることが出来ないと理解する。
修行を中断し責めやつしすぎた身体を清めるためやっとの思いで付近のネーランジャー川(尼連禅河)に沐浴をした。

スジャータは「もし私が相当な家に嫁ぎ、男子を生むことがあれば、毎年百千金の祭祀(Balikamma)を施さん」とニグローダ樹に祈った。
その望みの通りになったため、祭祀を行っていた。
スジャータの下女はプンナー(PuNNā)樹下に坐していた釈迦を見て、樹神と思い、スジャータに知らせると、彼女は喜んでその場に赴いて釈迦に供養した。
釈迦はスジャータから与えられた乳がゆ(Pāyāsa)を食してネーランジャー川に沐浴した。
心身ともに回復した釈迦は心落ち着かせて近隣の森の大きな菩提樹下に座し、12月8日、遂に叡智を極め悟りを得て仏教が成道した』

スジャータの名前の由来に、まさかお釈迦様が出てくるとは思ってもみませんでした。
釈迦が悟る直前に乳がゆを供養し命を救ったという娘スジャータ→コーヒーフレッシュ→褐色の恋人スジャータ……なんか感動しちゃった。

日本企業の、自社製品の命名については、いろんな楽しいエピソードがあるのを聞いたことがありますが、これはすごいなって思いました。
これを考えついためいらくの社員の方って、いったいどんな人なんだろう。いっぱい会議をして、他の人達も加わって、決まっていったのかしらん?
テレビから「スジャ~タ、スジャ~タ」って聞こえてくるたびに、まるで我が子のことのように嬉しくなるんだろうなあ。















 
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庭便り

2009年07月16日 | お家狂想曲
今日はこの地域にしては湿度も上がり(といってもたかだか50%ぐらいですが)、太陽もガンガン照り、なかなかの夏らしい日になりました。
二時間近くもドライブしてレッスンを受けに来てくれるTさんと、レッスンの後、庭の散策をしました。
植物に詳しいTさん、あ、これは山芋のツル、あ、これは林檎、あ、ここに山牛蒡もある!と、次から次へと葉っぱを指差して教えてくれました。

山芋さん



りんごさん



山牛蒡さん



「前に住んでたのは日本の方だったんですか?」と真剣に聞いてくるTさん。
ぶどうがツルを伸ばして鈴なりになっているのを見て、「イヤッホー!ワインワイン!」と叫んでいました。
ぶどうの木は、なんと巨大化したりんごの木にも巻き付きながら、隣りの土地の電話の線とか他の木の枝とか、見境無く節操も無く、無邪気に実をつけています。

再び登場、無邪気なぶどうさん



そしてもうひとつ、面白い発見が。
二等辺三角形の庭のてっぺん近くにある、ほとんど朽ち果て寸前の小屋を覆うように生えている大きな木は、日本では下駄を作るのに使われているのだそうです。
うちの土地から生えているのだけど、隣接する近所さんちのポーチに随分出っ張っていて、できたら切ってもらいたいと頼まれました。
下駄、何足できるかなあ……。葉っぱがすごくおっきくて面白い木です。



おまけ。
旦那が早朝太極拳に励みつつ、なんか見つけては集めているガラクタ。元伝書鳩小屋付近にいろいろあるそうな。



もひとつおまけ。
旦那がついさっき、うちの庭主のグラウンドホッグ君を追っかけてました。こういう顔しています。彼は我が家の猫よりひとまわりデカい?!です。



ついでにウィキペディアで調べてみました。

『グラウンドホッグは2月2日に冬眠から覚めるが、外に出て自分の影を見ると、驚いて巣穴に戻ってしまう」とされており、春の到来時期が以下のように占われる。
 
影あり(晴れ)→ 影を見て驚き、冬眠していた巣穴に戻る→「冬はあと6週間は続くだろう」
影なし(曇・悪天候)→影を見ず、そのまま外へ出る→「春は間近に迫っている」

世界的に報道されるのはパンクサトーニーの占い結果だが、北米各地で同様のイベントが行われ、地方ニュースで報道される。
グラウンドホッグを飼育していない動物園などでは、プレーリードッグやミーアキャット、ハリネズミなどを代用することもある』

って、結局は2月2日が晴れてりゃ冬が長引いて、曇ってりゃ春は間近ってこと?みたいにわたしには思えちゃうんですが……ま、あまり深く考えないでおこう。

さて、うちの主くんは、2月2日にどんな占いの結果を出してくれるでしょ?





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ムクゲ(無窮花)

2009年07月15日 | お家狂想曲
Unknownの物知りさんから、境界線上に咲く花の木の名前を教えていただきました。
さっそくウィキペディアで調べてみました。

『ムクゲ』

胃腸薬や、水虫など皮膚炎の薬用に広く使われている。
刈り込みにも良く耐え、新しい枝が次々と分岐する。そのため、庭の垣根に利用されることもある。
根が横に広がらないため、比較的狭い場所に植えることができる。自然樹形は箒を逆さにしたようになる。
朝花が開き、夕方にはしぼんで、また翌朝開き、一重のもので2~3日。八重の長く咲くもので2週間くらい、一輪の花を楽しめる。

漢文では、帝舜の名前に使われ徳を象徴する花として、儒教や道教であつかわれ、仏教の「一切空」の概念を表すシュニャータ(サンスクリット)の発音を舜若多と漢字で書くことから、仏教の基本原理を象徴する花とも考えられてきた。

日本では夏の御茶事の生け花として飾られたり、庭木として広く栽培されている他、胃腸薬、皮膚炎の薬としても用いられている。

大韓民国の国花で、しばしば韓国の象徴とされ、国章にも意匠化されている。また、韓国内ではホテルの格付けなどの星の代わりにも使用されている。

どの韓国人の方からも、あなたは韓国人に違いない!と太鼓判を押されるわたし。これもきっと何かの縁。この木はうちの木になる!そう確信しました。

ありがとう!Unknownさん。もしよかったら、お名前を教えてくださいまし。
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