ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

がんばれT!その2

2009年07月07日 | 家族とわたし
がんばれT!と心の中で叫びながら、今度こそパソコンを消そうと思ったら……、またまたチャット信号が入ってきました。まだ行ってへんかったんかいな?

「かかあ、留学理由を書かなあかん」
「留学って……そんなん、親の都合で振り回されましたって書いたら?」
「そんなん書けへん。どう成長したかってことを書かなあかんみたい」
「どう成長したかって……親の勝手でアメリカに連れてこられて、読み書きもろくにできひんのに分厚い英語の本で勉強させられて、そやのに四年目には成績優秀で政府から表彰してもろて、陸上やらマーチングバンドを精一杯頑張って、五年後には難しい工科大に入って、途中ほとんどくじけそうになったのに蘇って、日本文化クラブのリーダーやったりしながら卒業までにこぎ着けた。これを成長って言わんでなにを成長って言うん?」
「そういうの書いたらええか」
「わたしはそれでええと思うで。ガンガン書け!」

以上以下、全部ローマ字書きで交わす会話です。彼のパソコンには日本語で書いても文字化けしてしまうのです。読むのがめちゃんこ大変です。もう慣れましたけど。

「あ、黒い靴下見つからん」
「そこに誰もおらへんの?」
「おらへん」
「コンビニ行って買うといで」
「買うてくるわ」

おいおい、大丈夫かなあ……。おかんは心配で寝られへんがな~。

追加に。
眠ろうとしてもなかなか眠れなくて、さっきのチャット会話を思い出していたら、成長っていうのは、学校の成績とかそういうのじゃないよな、と思いました。
彼の一番の成長は、異文化との葛藤と吸収に尽きるんじゃなかったのか、と気づき、慌ててたからって、しょうもないことをガアガア言うたもんだと後悔しました。
次の、君の成長って何?欄には、そういうことを書いてみたらって言おうと思います。
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がんばれT!

2009年07月06日 | 家族とわたし
「おかん、東京、ぜんぜん分からん!」

Tがチャットで叫んでました。人生で初めての東京。そりゃ分からんわなあ。

今日からジョブフェアの始まりです。はっきり言って、わたしはジョブフェアも就職活動も、常識テストも面接も、さっぱりなんにも知りません。
なので、聞かれても相談されてもなにも教えてあげることができないし、アドバイスをあげることもできません。なんとも頼りない母です。

でも、なんか大丈夫なような気がする。Tを欲しい会社がきっとどこかにあるような気がする。それだけは伝え続けてきました。

体に気をつけて、ケチり過ぎてちゃんと食べんかったりせんと、失敗したらそれは次への踏み台になるから喜んで、自分を卑下せず強く信じてがんばれ!がんばれT!
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洗濯ができるぞ!

2009年07月06日 | お家狂想曲
やっとやっと、洗濯ができる日がやってきました!
そもそも二階に洗濯室を作るということから始まったこのゴタゴタ。でも……どうしても……あそこでは洗濯したくなかったのです。

日本で旦那が英語講師をしていた時、大人クラス用の教材として使っていたアメリカのテレビ番組の中に、『Dinosaurs』というファミリードラマがありました。
出演者は皆、恐竜の着ぐるみを着て、ティピカルアメリカンのある家族(両親と息子&娘&赤ちゃん)の日常を描いたものです。
夫は毎日外で働き、妻は家事と育児を担当。息子と娘はティーンエイジャーで、赤ちゃんはまだヨチヨチ歩き。
ある日、妻が落ち込んだ様子で「I hate my life」と呪文のように繰り返すのを見て、いったい何が彼女に起こったのかさっぱり訳が分からない夫。
妻は、毎日毎日繰り返される家事と育児に疲れ果て、誰からも評価を受けず、報酬も無く、これからも延々と続く日々を思って急にイヤになったのでした。
でも、そんなことには全く気がつかない、というか、無視しがちな夫は、そんな彼女をなんとか励まそうと必死に考えます。
そして「そうだ!」とひらめいた最高のアイディア、「洗濯機の横にラジオを置いたらいいじゃん!」と、声も高らかに妻に言います。
それを聞いた妻は更に暗くなって、地獄の底から響くような声で「I hate my life」と繰り返し、エピソードは終わり。

先日、水道工事の技術師ロブが来てくれた時、地下に一緒に下りて、どんなに洗濯をやる気が失せる場所かを伝えたかった時、
「ああ、いいアイディアがある!ここにテレビを置けばいいじゃん!」と嬉しそうに言った時、旦那とわたしはそのエピソードを思い出して大笑い。
まったく……男ってのはやっぱり、ここぞ!というところがチョイとズレてるような気がしてなりません。

ということで、わたしにはかなり珍しく、我がままを通させてもらった二階の洗濯室。今日、とうとう活動開始となりました。

のれんの奥が洗濯室。元は台所だった部屋です。



それにしても、やっぱこっちの物はデカい!洗濯機&乾燥機です。今日から当分フル回転してもらわにゃいけません。



サムスンという韓国の会社の製品です。コンスマーリポート(製品を痛々しいまでにテストしてランク付けする調査機関)でガリガリに調べた結果、これが一番ということと、値段が他の会社の三分の二ぐらいだったので、今年の春のコンサートバイトで稼いだ分で買いました。

フロントロードは今回は初めて。Kがまず初体験。しばらく前に座り込んで、中の様子をじぃ~っと見ていた我ら三人。音が静かでびっくりしました。
こんなんでほんまに洗えてるのかなあ……とかなり心配だったけど、洗い終わりに出てきた水の色を見て納得。おいおい、こんな汚れてたんか~君!
まあ、しばらくはこんな調子で、洗濯機の前でぼぉ~っと立って見学することになりそうです。
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ハウスウォーミング

2009年07月05日 | お家狂想曲
昨日の夜、丁度独立記念日の花火が上がり始めた頃に、旦那姉一家がここを訪ねてきてくれました。初めてのお泊まりゲストです。
旦那の誕生日と引っ越し祝いを兼ねて、ペンシルバニアから来てくれた彼ら。昨日から今日にかけて、家のことでいろいろと話しました。
旦那姉のご主人E氏は建築デザイナー。プロの目から見た感想や意見を惜しみなく我々に与えてくれました。
彼はこの古いレンガの家がたいそう気に入ったようで、アイディアが次から次へと出てくる出てくる、まるで水量の多い噴水のよう。
面白いものでは、ピアノの部屋の天井に、三階の屋根からぶち抜いた丸い円柱の穴を開け、天窓のように自然光を入れる、とか、
台所からの続きにデッキを造り、それが自然に段になって下がって行き、窓からの景観を崩さないままいつの間にか外に出ているようにする、とか。
特に、台所には無駄なスペースがあり過ぎるのと、デザインや色があまりにも昔風で重苦しいということで、
部屋のありとあらゆる所の長さを計り、「僕のアイディアをコンピューターグラフィックにして送るから」と言って、メモした紙を持ち帰りました。
持つべき者は建築デザイナー、なんて調子のいいことを思う女が若干一名。

旦那姉夫婦からの誕生日プレゼントは芝刈り機に決定!さっそくホームセンターに行って品物選びです。
最初は充電できる電動芝刈り機、ということで意気揚々とでかけた我々。でも、売り場に並ぶ二万円、三万円とする器具を見ているうちに、
「ボクらの庭は、芝ってったってほんの少しだし、だから手押し式で充分だと思う」と旦那が言い出しました。
わたしもそれだったら使えるし、気軽だし、環境汚染も破壊もしないし、使うのは体力と腕力だけだし、なんだかとてもいいアイディアだと思い賛成しました。
それでも百ドル近くもしちゃって、それに加えて、垣根のトリミングをするための巨大ハサミも買ってもらっちゃいました。
姉夫婦ったって、わたしより6才も下の彼らに甘えてる自分がちょっとトホホでしたが、まあ彼らもとても幸せそうだったので、甘えさせてもらうことにしました。

その後お昼を食べにダイナーに。クラブサンドイッチとアイスクリーム?!こりゃまたブトるぜぃ!
お礼にもうすぐ5才の姪のベビーシッターを全力投球でいたしました。5才といえど英語はわたしより上手。延々としゃべり続ける姪っ子を、すげ~、英語ウマッとうっとり眺める五十路伯母。なかなか情けないものがありますね。

彼らが帰った直後に、改装の進む前の家の中の様子を見せてもらいに行きました。
向こうまでのドライブで、いつも曲がっていた道を曲がりドライブウェイに車を入れた時、なんだか懐かしいような場違いなような、奇妙な感じが胸をかすめました。
部屋の壁がすっかり新しく塗り替えられ、天井がきれいに整備され、いろんな所がバージョンアップしています。
でも、わたしは、あの所々歪んだ床や、はげ落ちたりひび割れしていた壁に愛着があったので、きれいだけど寂しい色に見えました。
家見学の後は後ろの庭でベーベキュー。チキンとパスタサラダ、そしてグリーンサラダに大好物のすいか!お腹がパンパンです!
旦那が何かの折に彼らにあげたビールの大瓶を残してくれてあって、それをみんなで乾杯して飲みました。
9年間、同じ屋根の下に暮らしていたわたし達4人。本当に気持ちのいい店子生活をさせてもらったことを心から感謝!
旦那が診察室に置いて世話していた植物が大きくなり過ぎて運び込めなかったのを、今夜はサンルーフを全開にして運んでみようということになり、試しに上から入れてみたら……ありゃ、入っちゃった。



ということで、大家さん夫婦の車に追走してもらいつつ、超低速運転で家に戻ることになりました。
20マイルのノロノロ運転でも、サンルーフから体半分を出している木の葉は、まるで今にもちぎれそうです。
旦那は、「もうちょっとやから。家に帰ろうな。寂しかったやろ?あんな所にひとりぼっちで」などと、珍しく声をかけています。
さて、今度は我々の家の紹介です。古い家の持ち主同士、ここが好き、あそこも好きと言い合いながら、三階から地下までぐるりと見学。

昨日から今日にかけて、丸々二日、いろんな人達から祝福を受けたウィンザーの家。
家猫だけ、すっかり拗ねちゃって、いろんな所に隠れて姿を現しませんでした。
24時間オールイングリッシュ、パソコン遊びも無し。わたしの脳みそもかなり拗ねちゃってるようです。
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米国独立記念日事情

2009年07月04日 | 米国○○事情
くっきり晴れた、これぞ6月、あ、もう7月だった……の、超快晴の良き日。今日はめでたい独立記念日です。

開店一番乗りで旦那は息子の洗濯物をコインランドリーに洗いに行き、わたしは朝ご飯を食べさせたり準備の確認をしたり、
なんとも忙しない記念日の朝でしたが、洗い終わったホカホカの洗濯物をクルクルまとめて旅行鞄に詰め込み、見事、15分で7週間分のパッキング終了?!
なんだかなぁ~と思いつつも、時間が無いので、バタバタと出かけて行く息子Tを見送りました。
「僕を雇ってくれる会社あるかなあ……」とポツリとこぼした息子に、「僕を雇わんで誰を雇うんです?ぐらいの気持ちで行け!」と背中を押した母。「Tはいい意味でユニークな存在やから、会社が放っとかへん」と、何気に渋い励ましをする旦那。神さん、よろしゅうお頼う申します。


見送ってからこちらもバタバタ!シャワーに入り、日焼け対策のための厚塗りをし(「どないしたん?」とみんなに聞かれた……)、パレードの演奏に出かけました。

それでは一挙に写真でご紹介です。(参加者ゆえ、ほんの周りの人達と風景しか撮られなかったのですが……)

まずは水鉄砲隊パイレーツのちびっ子達





パレードの時間が迫ってきた!大急ぎ大急ぎ!



モントクレア美術館仕様です。



我らがモントクレア・コミュニティバンドの舞台となるトラック&スタッフ御用達車。



ワンちゃんも待機です。



ニュージャージー州の海の町からやって来た、めちゃくちゃシリアスなマーチングバンド。練習に余念がありません。



ストレッチリモの屋根の上で、スパイダーマンもお手伝い。



クラシックカーも参加です。



曲と曲の合間のドラミングに、ちょっと盗み撮り。おいおい、真面目に演奏しなはれ!



パレードが開催される沿道には、快晴ともあって、すごい人達が椅子に座ったり立ったり、ダンスしたりしながら見物していました。
手を振って「Happy July Forth!」と声を掛け合ったり、拍手や声援を受けながら演奏しました。みんなそれはそれは嬉しそう。こっちまでハッピーな気持ちになります。
今日は二度目のパレード参加でしたが、手を振るのはまだちょっと照れくさいわたし。でも、去年同様、とっても楽しい時間を過ごせました。

Tがとうとう日本での暮らしの第一歩を踏み出した独立記念日。彼にとって本当の独立記念日になるといいなと思いながらも、やっぱり少し寂しいわたし。
今日のパレードは、見送った後のなんとも言えない切ない思いに沈み込むわたしをヒョイッと救い上げてくれました。
今日はもうひとつ、旦那とわたしが、大阪の区役所に婚姻届を出した後、親しい友達と身内だけの披露宴をした日でもあります。
アメリカの独立記念日は、旦那とわたしの、そして息子Tの、新しい門出記念日にもなりました。

とても気持ちのいい、初夏の記念日でした。





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いっぱいあった日

2009年07月03日 | ひとりごと
今日は、このブログを通じて知り合えたさえちゃんが遊びに来てくれました。
北海道出身の、そりゃもうきれいなツルリンとした白い肌の、可愛い女の子さえちゃん。
どっちかってぇと、友人っていうよりは娘っていう年の開き具合なんだけど、そんなことはまあ気にしない気にしない、よく食べよくしゃべり、楽しい時間を過ごしました。
こちらに突然来て、いろんな思いをした最初の半年間の大変さ&辛さは、年は違えど同じこと。そぉ~そぉ~、そぉ~なんだよね~と共感しまくり!
また来てね。これからもよろしくね。


さて、今日はまたまた工事の人が朝から来てくれてまして、実は洗濯機、地下に置くことになったと愚痴っていたのですが、やっぱり二階に置くことに決めました。
んで、そのために必要な工事が山盛りで、まずは壁をぶち抜いて水の配管、次に電気工事、そして乾燥機の排気管工事(レンガの壁に穴開けました)、
そういった工事のためにぶっ壊された壁の修復などなど、すぐにやってくれる人がなかなか見つからなくて大変でした。
ただ、すぐにやったげるよ~と言って、しかも費用もなかなかにリーズナブルな職人さんが来てくれたのは良かったのだけど、
壁の埋め合わせがなんとも……わたしでももうちょっとマシにできるべ的。
終わったよぉ~見てみる?と言われて二階に上がった時のショックといったら……旦那もかなり後悔しておりました。
まあ、洗濯機がドカンと前に置かれるのだからと、自分で自分を慰めている最中であります。

というわけで、我が家ではまだ洗濯機が作動しておりません。引っ越してきて早2週間が過ぎようとしているのに……。
しかも、掃除やら荷物運びやらで、汗だくになる毎日。旦那なんか、お気に入りの下着パンツは裏表両方はいてる、などと自慢しております。


そんなところに、明日の朝、就活をしに日本に発つ息子Tが帰って来ました。
昨日の夜にやっとサマーコースのテストとレポートを終え、フラフラで長距離を運転して来たT。夜の8時過ぎに着いてまずは食事。
あ~しんど~と言いながらも、明日からの6週間半の就活旅行のためのパッキングをしなければなりません。
服がギュウギュウ詰めになったデカい袋を5つも持ち帰ってきたT。思いっきりイヤ~な予感が……。
「さてと、洗濯すっか」
「え?まだうち、洗濯機使えへんで」
「マジっすかぁ~?!」
……というわけで、いったいどこで洗濯をさせてもらえるか会議が開かれ、とりあえず時間も時間だし、何回かに分けて洗わないとだめだっちゅうことで、コインランドリーに3人で行って、何台かの機械をいっぺんに使おうということになりました。
いざいざ出陣!22才の息子の、てんこ盛りの洗濯物をトランクに入れて、コインランドリー探しに出かける父ちゃんと母ちゃん、健気ですねえ~。
ところが……残念なことに、どこのコインランドリーも夜の9時で終了。早起きの得意な旦那が、朝に行ってしてくれることになりました。

今Tは隣りの部屋のソファの上で、パソコンで日本のバラエティ番組観ながらニヤニヤ笑ってます。
せっかく帰ってきたのに、もう明日は行っちゃうあんぽんたん。でもまあ、彼の未来がかかってるのだから、母ちゃんのノスタルジーに付き合ってる場合ではない!
親なんてつまんないもんです。もちろんいいこともいっぱいあるけど。


さて今日は、今まで気になりながらちゃんとできてなかった所の掃除をガンガンしました。
特に拭き掃除。分かってるのだけど、そこまで手が回らなかった、という箇所です。
強力な洗剤を使うのが嫌いなわたしは、白い豆腐のような特殊なスポンジを使っていろんな所を磨きます。
今日のハイライトは二階の浴槽。水を含ませたそのスポンジで、30分ほどかけてゴシゴシ磨きました。60年分の黒ずんだ汚れが、かなり取れて満足しています。
旦那はそのわたしの姿を見て、ボクも基本的にはその方法が好きだけど、こういう特別な汚れの時は市販のキツいのを使うべき、と呆れ顔。
三階から一階までの階段、それからキッチンの床。え?まだ拭いてなかったのって?ごめんねぇ~さえちゃん。もしかして足の裏、黒くなってたりして……。

さて、明日は早い。ドロドロになりながらまだパッキングしている息子を放っといて先に寝ま~す。


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2009年07月02日 | ひとりごと
こちらに越してから初めて、夕方の散歩に出かけました。
今日も朝から夕方遅くまで、無茶苦茶な天気。じゃじゃ降りかと思えばサァッと晴れて、雷がゴロゴロと聞こえたかと思いきやまた晴れて、そうかと思うとどんより曇ってしとしと雨が降り始め……、
基本的に何もかもがじっとり湿っているので、雨が上がったら窓を開けたいわたし。
一日中天気に振り回されて、一階から三階までの窓を開けたり閉めたり開けたり閉めたり、まったくもう、なにやってんだか……。
でも、この湿気はすごい。朝シャワーで使ったタオルが夜になってもまだ濡れていて、朝洗ったお茶碗も夜にしまおうとしてもまだ水滴がついています。
こんなこと、こっちに来てから初めてです。

ということで、こうなりゃもう蚊と蛍の独壇場。
この時期、どの家の庭の芝生からも、まるでUFOのようにスウッと上がってくる蛍が観られるのだけど、今年はこの雨の多さもあって数が多いこと多いこと。


蛍は種類によって光る間合いの秒数が違うのだそうです。あるものは3秒間隔、あるものは5秒間隔というように、種類によって空き時間が決まっています。
それで、メス蛍は自分と同じ種類のオスの誘いに応えるのだけれど、たま~に狡賢いオスがいて、わざと時間を違う種類のに変えたりもするそうな。
もっと狡いのは、応えるメスのふりして近づいていき、そのオスを襲うやつもいるそうで、蛍といえど、優雅にのんびりと光ってるわけではないんですねえ。

蛍狩りっていうと、なんかこう、しっとりと密やかな空間が似合ってる気がするんだけど、こっちの蛍はもう、イェ~イ!みたいなノリで数も多い?!
まあ、こういうのもお国柄ってのがあるんでしょうか。
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台所の中のマイケル

2009年07月01日 | ひとりごと
マイケル・ジャクソンが亡くなってから、うちの台所のテーブルの上のノート型パソコンの中で、マイケルがダンスをしながら歌っています。
旦那もわたしも、こちらに引っ越してきてからまだテレビを観ていません。
だから、マイケルが亡くなったことも、パソコンの中のニュースで知りました。
でも、それっきり、彼に関するニュースは、パソコン内の物でも読んでいません。
だって、どんなふうに話が膨れ、乱れ、誇張やウソや偏見、そして掌を返したような美談などで収拾がつかなくなっていくのが見え見えだからです。

今の今まで、マイケルの歌を聞いたりダンスを観たり、そういうことを特にしてこなかったし、特別ファンだったということもなかったわたし達なのに、
気がついたらユーチューブで彼を呼び出して、彼の歌を聞きながら食事の支度をしたり片付けをしたり、
時にはテーブルに肘をつきながら、彼の見事なまでに完成されたダンスを観たりしています。
そして決まって、なんだかちょっと寂しくなってしまいます。
それが、自分でも訳が分からないぐらい唐突に命を落としてしまった彼への、わたし達の気持ちなんだと思います。

今夜、旦那はとうとう、マイケル風ダンスをし始めました。身振り手振りはウププッだけど、なんと、ムーンウォークができるのを発見っ!
あの時代、みぃ~んな必死で練習したもんなあ……。
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