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ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

ピアノ弾きたない病

2010年04月18日 | 音楽とわたし
突然のことでびっくりしています。
楽譜を読んでも、指がちゃんと動かなかったり、音を外したりします。
なにより、胸の中にもやもやっとした灰色の煙がわいてきて、それが喉元のあたりでうう~っと固まってきて、ピアノから離れないと叫び出しそう。

これは疲れがたまっているんだろうな。
ここ最近、いくら良く眠れても、起きた瞬間から身体が岩のように重くて怠いのです。
二週間前に急にやってきた生理の出血も、量は少ないけれどまだ続いています。

まずはこの疲労感を取り去らないと。今夜は早寝をして、明日旦那に鍼を打ってもらい、しなければならない事だけをすることにします。

今週金曜日の小学校の音楽会、5月1日のあさちゃんとの舞台、5月14日の旅行前日の高校のコンサートと、練習しなければならない曲がたくさん!

とにかく気持ちのリセットができるよう、エネルギーを取り戻さないと。
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米国『さくらまつり』事情

2010年04月18日 | 米国○○事情
渡米一週間目を迎えたあさちゃんと旦那と三人で、我が町の『さくら公園』に行ってきました。
ソメイヨシノなどの早咲きの桜は皆散ってすっかり葉桜になっていましたが、ポンちゃん系八重桜が満開を迎えていてとてもきれい!





あさちゃんは渡米の準備や仕事の引き継ぎなどで忙し過ぎて、桜を楽しむ余裕など全く無く、やっとこうして楽しめたと、とても嬉しそう。
彼女とわたしは一日違いの牡羊座さくら女。やっぱりさくらを見逃してはいけません!


 
空を見上げると、気持ち良さそうに泳ぐタコが見えました。



バッチボールと呼ばれるゲームを楽しむおじさん達。ルールはカーリングをかなりシンプルにしたような感じ。



いきなりズラリと勢揃いしたクラシックカー。中からお気に入りの車を選んで、持ち主気分で微笑むあさちゃん。



後ろのトランクがいきなり座席になります?!



芝生の広場では、チビッコ達が身体にぶっといゴム紐をつけてもらい、ぴょ~んぴょ~んと気持ち良さそうにジャンプしています。
わたしもやりてぇ~!!



のっぺりと横たわる気球。



近寄って行くと、気球おじさんが楽しそうにカゴの中の説明をしていました。



気球の中に入ってっていいよ~ということで、わたし達も中に。あさちゃん、なんとなく太極拳っぽい仕草?!



とってもアメリカンなケーキ……我々には食べ物には見えない……ぐえっ!



催し物会場に突如現れた着物姿の女性陣。



舞台の上では、着付けの先生(ちょっと恐そう)が帯結びのパフォーマンスを披露していました。ちなみにこの帯結びは『鶴の女王』だそうです。



玉乗りさんも登場。お客さん参加の妙技に子供達は大興奮!



少し時期外れだったけれど、充分楽しめた『さくらまつり』でした。

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なにかが起こったら通報してください

2010年04月17日 | ひとりごと
両親が尖った物を手にして喧嘩するようになったある夜、思い切って警察に電話した。

「コチラハミンジニカイニュウデキマセン。ナニカオコッタラツウホウシテクダサイ」

中学生だったけれど、その事務的な声とミンジ、カイニュウ、ツウホウの言葉の響きをとてもよく覚えている。

19才のある夏の夜、借金の取り立てで毎晩脅迫電話をかけてきていた男が、嫌らしいほど柔らかな声で、「今から刀の切れ具合を試しにお宅に伺う」と言って電話が切られた時も、まるであの夜の録音が流れてきたように「コチラハ……」が聞こえてきた。

最近は多分、もう少し踏み込んだ対応をしてくれるのかもしれないけれど、恐ろしい狂気を抱えた家に住む者には、ナニカガオコッタ時にどうしたらいいのか、できる術もなければ知恵もない。

ナニカガオコッテ、それが記事に書かれる。その家族にとって突然起こったことのように。近所の人達も、まさかこの地域で、などと言う。
突然なんかじゃないのに。みんなもそのことにとうの昔から薄々知っていたのに。

一番くつろげるはずの建物の中で、殺されるかもしれない、と思えてしまうことの苦しさと恐ろしさ。
ベッドの枕の下に防御するための工具を隠し、鍵のかからない部屋のドアを睨みながら、暗闇の中で目を光らせていたあの頃のわたしの心の中には、狂気をたっぷり含んだ闇色の綿がギュウギュウに詰まっていたのかもしれない。

親という名の、とんでもないバケモノに痛みを加えられ続けた子供達は多分、わたしのように、警察に電話をかけることすらできない。
けれども多分、かけたところで、誰も助けになんか来てくれないのだから、その絶望感を味わうことがないだけでもマシなのかもしれない。

民事に介入できない警察と、民事(家族)に殺されていく人達。

狂気から避難できる場所、狂気を隔離できる場所、そういうものを作ったとしても、家族というしがらみとつながりは、そこに足を運びにくくさせる。

ある時期、心がパリパリと壊れてしまいそうなぐらい恐い思いをしていた自分を思い出している。
そして、深く傷ついたり、命を奪われた人達を思いながら祈っている。

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誕生日四方山話

2010年04月16日 | 家族とわたし
誕生日を丸一日、とても嬉しい気分で過ごさせてもらい、さてそろそろ寝よか、とパソコンを消しかけた時、
「かあさん、えらいこっちゃ、えらいことやってもた、超キケェ~ン!」
Tが深刻な顔してやって来て、彼が会社でミスをしたことを話してくれました。
なにやら、彼が担当しているMTVに、彼の勤務情報を間違って報告したとかなんとか……理由は、Tが契約要項をきちんと読んでいなかったからだとか。
彼のボスから、!マークが3つと?マークが3つついたメールが送られてきて、それがボスの怒りの度数を表しているようだと、大いにしょげるT。
わたしはどう言って慰めたらいいものかわからず、Tが奮発して買ってくれた贈り物のマウスを握りながら「これ、ありがとう、めちゃ気に入ったわ」と、全く見当違いのことを言う始末……。

これがその贈り物。ワイアレスはもちろんのこと、指先の腹で軽くマウスをなでなでするだけでなんでもできてとっても快適です!



「明日会社行って、ボスの顔見るのかなんなあ」
「そらそやろけど、そうやって怒ってくれるのはきっと、あんたのことをある意味見込んでくれてるからやで。人間やったら誰でも失敗するねん。けど、その後どないするかで、誰でもから、お、ちょっと違うなコイツって思てもらえる人間になれたりなれなんだりするんちゃう」
「どないすることもできひんかもしれへん」
「その時はその時、今考えたってどうしようもないし、やってしもたことももうどうしようもないし、とにかく寝て起きて会社行って謝り」

さて、どうなるのやら……。


昨日、記念日にだけ行く、わたし達の一番お気に入りの日本食レストラン『AOZORA』への道すがら、見つけたきれいな街路樹。



梅、でしょか?

お寿司、いつものごとく、とっても美味しゅうございました。
旦那とわたしは『おまかせ寿司』、TとKは『サーモンラバー』という、あの手この手でこれでもか!という勢いでもって、鮭のみで攻めてくる一品です。
それにプラス、いつもは金曜の朝にしか入ってこないマグロが今日は木曜なのに入ってきて、店主が意気込んでおります、とのことで、
あさちゃんからの『八海山』ですでに大いに盛り上がっていた我々、誕生日の勢いもあり、ついつい調子に乗って『大トロ』を注文してしまいました!



生まれて初めての大トロ。口に入れてからしばらく、四人とも無言。もぐもぐと、舌の上でとろけていく大トロさんと愛を交わしておりました。

そのレストランのデザートは予算の関係上割愛。旦那が買ってくれたバースデーケーキを、旦那が入れてくれるお茶と一緒にいただくことに。
お酒を飲む前に、誰が運転するのかを真剣に討議した結果、Kがお酒を控えて運転をしてあげようと申し出てくれたので、彼以外の三人はもうへべれけ~。



甘酸っぱくて美味しいケーキでした。

と……そこに冒頭のTが現れて……。

でも今日、昼休み頃を見計らってTに電話をかけると、大丈夫だったとのこと。
それどころか、クライアントから特別にインタビューと、1週間試しにTを使ってみたい、という申し出があったそうです。
「この1週間が勝負やな」と、昨日のことなんかすっかり忘れて興奮するTなのでした。
めでたしめでたし。けど、ちゃんと契約書、読みなさいよ!












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そして今日は渡米十周年記念日!

2010年04月15日 | 家族とわたし
そして今日は、13才と11才の息子達を引き連れて、グリーンカードを怖ず怖ずと出したJFK空港に、旦那が迎えに来てくれた日から丁度10年の記念日。

まる10年経った。べつに何年目でもわたしにとっては記念日だけど、やっぱり十年一昔、なんだか少し深い意味合いがあるような気もする。

記念日だからって仕事を休めるわけでもないし、伴奏バイトだってあったのだけど、偶然兄弟の生徒がキャンセルしてくれた?ので、少し散歩に出かけた。

わたし達の家から徒歩2分の所にある、マンハッタン直行の電車の駅では、日本花水木と八重桜が満開を迎えていた。



こちらにはアメリカンのと日本のとがあって、日本花水木は花が小ぶり。可憐で上品。わたしは断然こちらの方が好き!



毎朝このプラットホームから、Tはせっせと通勤している。



あ、丁度電車が入ってきた。



こんなふうに、春の花がほろほろと咲き誇る季節に生まれた。



この日をまた、元気に無事に迎えさせてもらえた。

なんだかとても、天に感謝したい気持ちになった。


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誕生日だぁ~!

2010年04月15日 | ひとりごと
昨日、このごろフライドチキンに凝っているKが、またまた夜遅くからクッキングをし始めた。
ふ~ん、今夜はMちゃんなのね……。
彼は今、強烈な貧乏中。よって、食材の購入においてはスポンサーが必要不可欠。
フライドチキン&スパニッシュライス&ビーンズを作っちゃるからカンパしてくれる?とばかりに別のMちゃん、Rちゃんと、相手を替えて家に戻ってくる。

昨夜は、ACMAのプレジデントのアルベルトからボードメンバーの我々に相談事のメールが送られてきて、ネット上で意見交換していたらすっかり遅くなってしまい、若者達におやすみを言ってから寝ようと、盛り上がっている台所に入っていくと、

「Happy Birthday!」と盛大に祝いながら、差し出してくれたのは小皿の上に乗っかった巨大カップケーキ?!
「ろうそく探したけど見つからんかった」とK。Tのノートパソコンのユーチューブからは『Happy Birthday』の歌が流れている。

泣ける……。

夕飯後は滅多に食べないわたしだけれど、そんな嬉しい気持ちを無にすることなんてできまっかいな!
巨大カップケーキと残り物のビール、そのけったいな組み合わせをありがたくいただいた。

幸せな気分と食べ物でお腹がいっぱい。かなり寝苦しかったけど、それはそれ、これはこれ。


翌、誕生日本番、旦那がいれてくれた美味しいコーヒーとブリオッシュで朝食。

数日前から「事の次第は内緒だけど、10時45分にある所の予約をしてあるので、それまでに体をきれいにしておくこと」、と旦那から言われていた。
体をきれいにってなによ?
いきなり泳げとか?
それとも入れ墨とか?
それともそれとも、マッサージとか?
まさか社交ダンスのお試しレッスンとか?
ええぇ~い、はっきり言うてくれぇ~!!
偶然に朝のレッスンがキャンセルになっていたので、ゆっくりシャワーを済ませ、旦那の運転する車に乗って思いっきり怪しんでいると……、



なぬぅ~!?サロンですとぉ~!?
あまりにも意外な展開にいきなりビビリまくるわたし……おろおろおろろん!
旦那の後についてお店の中に入り、螺旋階段を下りて行くと、



ぎゃっひぃ~ん!めちゃシビア!

「あの、ここは歯科医院じゃないですから、そんな緊張しないで」
などと慰められても……生まれてこのかた、こ~ゆ~場所には一歩たりとも足を踏み入れたことが無いわたしなのだ。無理です!はい!

なんという意外なアイディア。あの男がこんなことを思いつくとはお釈迦様でも気がつくめぇ~!

ありがたく、旦那からの贈り物として受け取らせていただいた。
わたしのためにとスペシャリストの彼女が選んでくれたBGMは喜多朗……実は聞くのは初めてだった……いきなり般若心経入ってたし……。
ロシアン訛りの彼女の英語はちょっと聞き取りにくかったけれど、酸素入りのほんわかスティームをたっぷり浴びながら、彼女の指先と手のひらが奏でるまことに気色の良いマッサージに身を委ね、あ、ちゃう、顔を委ね、1時間弱、極楽に行かせていただいた。

聞けば彼女は最近、旦那の患者さんになった方だそうで、彼女にこの話を頼む時、「この1回が命取りにならんかったらええのやけど……」と、旦那はかなり心配していたそうな。
ふぅ~……気持ちはわかる。貯金しよっと!

Thanks!!
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ちっこい手

2010年04月14日 | 音楽とわたし


朝の合唱練習時に、ピアノのすぐ隣で歌っていたルーベンが、パート別練習になるとジリジリと近づいてきて、なにやら真剣にわたしを観察し始めた。

ピアノ抜きの言葉の練習に入った時、彼がわたしの肩をチョンチョンと突っつくので、「なに?」と聞くと、いきなりでっかい手をわたしの顔の前に突き出してきた。
「比べっこしよ」
「おっしゃ!」

彼の手とわたしの手が合わさった途端、 

「ちっちゃ!」
「でかっ!」

わたしの手はルーベンの手の丁度半分?!彼の指の付け根を少し超えたあたりに、わたしの指先が力つきたようにくっついていた。

「こんなちっちゃい手で、まうみは今まで弾いてたんか……」と、彼は感無量な顔で、鍵盤の上に戻ったわたしの手をしげしげと見下ろし、
「こんなでっかかったら、そらどんな和音もオクターブも楽ちん、軽々と弾けるんやろなあ」と、わたしは恨めし気に彼の手を見上げた。

ヴァイオリンもチェロもギターも、弦楽器には演奏者の体格に応じたサイズがあるのに、ピアノはもう情け容赦なくあのデカい図体のみ。
欧米の男性に合わされて作られた、としか言い様の無い楽器を、四苦八苦しながら弾いているわたし達のような者がいったいどれだけいるのか……。
しかもわたしに限っては、ピアノの前にお琴に情熱を燃やしていたので、指の関節にピアノとは真逆の圧力をかけていて、急に反対にしなさいって言われてもどうにもならなくて、「あんた、タコやないねんから……」と先生に深~いため息山ほどつかれて、「辞めた方がいいよ」とかも言われて、
ハノンの一音一音を4秒ずつかけて弾きながら、自分の指のけったいな動きをスローモーションで直しながら流した涙と汗の粒は数えきれず……。

ほんま、えらいなあわたし!!健気やなあわたし!!

ということで、初めての、手の記念写真を撮った次第。
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ごめんなデイビッド

2010年04月13日 | ひとりごと
今日も今日とて、ダリル指揮によるお稽古があり、高校に行ってきた。

その高校は、前にも話した事があるけれど、スペシャルズの子供達のための高校で、心身のどちらかに障害のある生徒達が通っている。
障害と言ってもその度合いはバラバラ、種類も内容もそれぞれで、オーディションを受けて入ってきている合唱クラスの子達は非常に軽い。

男性合唱のテノールとバリトンパートに、デイビッドとジェイソンという、とてもハンサムな黒人の双子の兄弟がいる。
体もがっしりしていて、とてもおだやか。ダリルの理不尽な攻撃も適当にあしらえる。
怒りを調整できなくなる子や多動症の子、どうしても集中できずに、ついついおしゃべりしてしまう子がいる中で、彼らはいったいどんなことが問題になっているのだろうと、わたしはいつも首をかしげていた。
問題は、彼らがバラバラに練習室に入ってきて、わたしに挨拶してくれる時、顔見知りになってもう3年が経つというのに、どちらがどちらなのかいまだにわからなくて、「ハイ!うぅ~……」と唸っていると、「ハハハ!ジェイソンだよ」とか「デイビッド」とか言われてしまうこと。

アメリカ人は、小さい時から、人の名前を覚えることにかけてはすごい情熱をかける。
「ハ~イ、◯◯!」と、挨拶の直後はもちろんのこと、話の後に、話している相手の名前をいきなり挿入する、なんてのは日常茶飯事。
はじめはそれが耳に障って気になって仕方が無かったのだけど、一度なんらかのきっかけで話をした相手の名前は記憶し、また会った時にはきちんと名前で呼ぶのが礼儀、というか常識らしいこの国で生きていくには、そうやっていちいち名前を声に出して呼ぶことで覚える努力をしているのだろう。

そんなわけで、わたしはこの国の大人としては、怠慢でアホな部類に入っている。
日本に居た頃から、人の名前を覚えるのがとっても苦手だったのに、こっちの人の名前なんてもう……おまけにグループで40人とかになった日にゃ~!

ところがどうしてだか今日は、どうしても、デイビッドとジェイソンの見分けがつくようになりたくなってしまった。
それで、先に部屋に入って来たデイビッドに、「いったいみんなはどうやって見分けてるの?」と聞いた。
「う~ん、外から見た感じかな?」
ひょえ~!ますますわからんちんじゃ~!

そこにジェイソンが入ってきた。
するとダリルがいきなり「おい、デイビッド、ジェイソン、起立!」と言って、他の生徒達が勢揃いして座っている中、ふたりを立たせて並べた。
「俺にはどっちがどっちかすぐわかる。ほれ、ジェイソンの方がちょいとだけおっきくてほがらか。デイビッドは根暗、あ、言い方悪かったな、真面目」
そうダリルが言った時、デイビッドの唇がキュッと閉まった。目に怒りともあきらめともつかない暗い光が宿り、心にサッとカーテンが引かれた。

ごめんデイビッド。
あんたはきっと、今までにもう数えきれないほど、こうやって人にじろじろ見られた挙げ句、ジェイソンといろんなことで比べられてきたんだよね。
わたしが軽く言ったことで、またその回数が増えてしまった。そして傷つけてしまった。

ごめん、ほんとにごめんな。
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拾い食いしたら、坊さんが屁をこいた!

2010年04月12日 | アホな小話
今日も春

車2台を3人で使うべく、Kはスバルを、旦那とわたしは互いのスケジュールを照らし合わせながら日産を使いました。
アウディはまだ入院中。かなり重症だったようです……。
が、日産のご隠居も、シフトをファーストからセカンドに移す時、ポンッ!ポンッ!とポン菓子作りのおっちゃん顔負けの音を出し始めました

伴奏バイトに出かけるのに合わせて、旦那もちょいと早めの出勤。
伴奏バイトを終えて、いつもの出張レッスンまでの半時間を、超~久々の外食ランチと洒落てみました。
楽器店の隣のパイ屋さん。ここでほうれん草とチーズのパイとチャイティ、それからちっちゃなレモンタルトをデザートに買いました。

レモンタルトをちっちゃい箱に、ほうれん草パイを紙のお皿に、ほんでもってお茶と鞄を持っていたわたし、
お店のドアを開けるのに、タルトの箱の上にパイの紙皿とお茶を乗っけ、そろそろと外に出ました。
「ああ、今日はいい天気だし、向かいの公園のベンチに座って食べたらいいよ」とオーナーに言われ、「うん、そうする~」と返事をし、横断歩道を数歩進んだ所で、いきなり突風がビュイ~ン!うわっ
見事に空飛ぶ円盤と化した紙皿と一緒に、道路の真ん中に飛んでっちゃったパイ!お皿はそのまま空中に、パイはベチャッと道路のど真ん中に。
横断歩道の真ん中あたりで呆然と立ち尽くすわたし、急ブレーキをかけて止まる両車線の車、車、車……。
そこに居る全員の視線は……もちろん道路に落ちたパイ……

「Come on! Take it!」

そのかけ声を聞くまでもなく、体が素早く動いてパイを拾い、タルトの箱の上にポンと置いていたわたし。

「Don't worry, you will be fine!」

いやあ、見知らぬ皆さんの温かな励ましをいただきながら、横断歩道を渡り切り、公園のベンチに向かいました。

「ひ~ろっちゃった~やっちゃった~、た~べるもんね~いいもんね~」

即興の歌を歌いながらベンチに座り、とりあえずはきちんと点検開始。
けど、ローガン眼鏡が無かったので、いまいち詳しい状況が把握できません。
でも、あの間、3秒もかかってなかったな。バイキンマンも3秒以内だったら危害を加えることができないって誰かが言ってたしな。

パイなので、一番外側のペラペラを慎重に剥がし、それを足元にパラパラと落としました。
まろやかなチーズ風味のほうれん草パイ、チャイティーとの相性も良く、なかなかうまいやん……と、拾ったことなんかすっかり忘れて食べていると、
うん?……なんかみょ~に熱い視線を感じるではありませんか。

ふと左横を見ると……、
あっ……鳥さんが、わたしと『坊さんが屁をこいた』遊びしたがってる!

え~?なんでなんでぇ~?

無視してるふりして食べていると、なんと、ジリジリジリジリ、確実にこちらに近づいているではありませんか?!しかもペアで。
ああ、これか!わたしの足元に散らばっているパイ生地ね。
ふっふっふっ、『坊さんが屁をこいた』には蘊蓄をもつこのわたしに挑むとは……おぬしら、十年早いわ!

ほんの数十分の、普通のランチのはずが、なんかとってもドラマチックなランチになりました。
カメラが無かったので、携帯で鳥さん達の真剣な様子を写真に撮りましたが、ここに引き込む術を知らないために、載せることができないのが残念です。

お腹の調子も悪くなりませんでした。めでたしめでたし
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さいたさいた~チューリップの花が!

2010年04月11日 | ひとりごと
S子さんが、まだ寒い二月に、あっと言う間に植えてくれたチューリップが、とうとう咲き始めました。



まだまだつぼみがいっぱい!楽しみだなあ。

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