ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

うんこまってんねん

2013年05月18日 | アホな小話
なんと久しぶりの、待ちに待った『アホな小話』やことか……。
いやもう、ほんま言うたら、アホなことは日常茶飯事的に言いまくってるんやけど、
あんまり低俗過ぎて、なんぼなんでもこんな公共の場でお披露目したらあかんやろ、ということで、悔し涙を飲んできた。

もちろん、今日のんも、低俗ではあるねんけど、その中でもかなりマシちゃうかということで、こそこそっと載せとくことにした。

毎朝、旦那とわたしは、朝ご飯をゆっくり食べる。
早起きの旦那は、たいていは、わたしより先に食べて、後から合流したわたしに付き合うてくれる。
テーブルの上には、旦那の相棒のMac。
iTuneで選んだラジオ局からの音楽聞きながら、Facebook見たり、ニュース読んだり、たま~に一週間分の日記つけたり。

で、なんとなぁ~くわたしを放っといてるような軽い罪悪感があるんか、わたしがボォ~ッとしてたら気にして「どないしたん?」と聞いてくる。
基本的に、ボォ~ッとするのはわたしのクセやから、いちいち気にされたら鬱陶しいねんけど……。

朝食後に、決まっておっきい方をしとうなる旦那。彼は快便なんである。
わたしはというと、19才から36才まで、強烈なおベンピ症候群に苦しんできた挙げ句に、大腸にぎょうさん、キノコみたいなポリープができたけど、
アメリカに来てから、なんや知らん間にそのポリープが無くなって、おベンピ症候群もだいぶマシになってきた。
調子がええ時なんかは、朝食後にええ感じになってきたりする。

というわけで、わたしらふたりの朝ご飯には、その話題がよう出てくる。

今朝もいつものごとく、食べ終わってボォ~ッとした瞬間に、「どないしたん」と聞かれた。

「うんこ待ってんねん」とわたし。
「困ってんの?」
「え……?」
「なに困ってんの?」

自分でなに言うたかを、一所懸命思い出す。
「うんこ待ってんねん⇒うん困ってんねん」

ここに到達するのに、かなり脳ミソ使た。

バイリンガルな米国人と、ボケてる日本人の、アホな小話。


種の殻かぶったまんま、すっくと立ち上がったゴーヤくん。ぶらぼ~!


とぉ~りゃ~!!2番手ゴーヤくんも頑張る。


早よ畑に植えてんか~。
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「彼になにより足りなかったのは人権感覚。人間認識の根本的な誤りに気づいていないのが問題」琉球新報

2013年05月18日 | 日本とわたし


橋下氏釈明 認識の根本が誤っている
【琉球新報・社説】2013年5月18日
 
沖縄の米軍に、風俗業の活用を勧める発言の釈明として、橋下徹大阪市長は「国際感覚が足りなかった」と述べた。

だが、彼に何より足りなかったのは人権感覚だ。
人間認識の根本的な誤りに、気付いていないのが問題なのだ。
 
橋下氏は「米国の風俗文化の認識が足りなかった」と述べた。

風俗文化の知識の多少が問題だった、という認識なのか。
あきれてものが言えない。
 
さらに、「風俗」が売春を意味するか否かなど、どうでもいいことに問題をすり替えようとしているが、問題は別にある。

「海兵隊の猛者の性的エネルギーをコントロール」するはけ口として、生身の女性をあてがおうとする発想そのものが、おぞましいのだ。
「あてがわれる」立場に自分が置かれたら、と想像してみるがいい。
橋下氏は、そんな最低限の想像力も持ち合わせていないのだろうか。
その欠如は許し難い。
 
「慰安婦制度が必要なのは誰だって分かる」と述べたが、「分かる」はずがない。
周りを、自分と同じだと思われては迷惑だ。
 
しかも彼は、自らの、沖縄への差別的まなざしにも気付いていない。
在沖米軍に言うからには、あてがう場所は沖縄が前提だろう。
そのような施設を、自らの足元の大阪市にも置けるのか。
 
橋下氏の持論は、そもそもの前提が間違っている。
風俗活用発言は、米兵の事件抑止が狙いのようだ。
強姦犯は性衝動に突き動かされて犯罪をする、という発想が前提にあり、風俗の活用がその処方箋になる、と考えているのは明らかだ。
 
では彼は、風俗がなければ性暴力が発生するというのか。
典型的な「強姦神話」であり、前世紀の遺物的発想そのものだ。
強姦犯は、衝動どころか、用意周到に、場所と機会を選んでいる卑劣漢だというのは、もはや常識だ。
そんな常識と正反対のジェンダー意識を持つ人物が、21世紀の今、行政のトップ、公党の代表であることが信じ難い。
 
橋下氏は、女性をモノ扱いしただけでなく、「強姦神話」を前提にすることで、男性をも愚民視しているのだ。
 
橋下氏は、発言の背景として、
「それくらいのことを言わなければいけないくらい、沖縄の状態は鬼気迫るものがあるということ」と述べた。
いったい、誰が頼んだというのか。
沖縄にこと寄せて、さも沖縄の代弁者であるかのように装うのは、やめてもらいたい。



やめてもらいましょ!!
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大根マン、光る三角おにぎり、チャリデモ、ときたらこの人、黒森庵の晴っち♪

2013年05月17日 | 日本とわたし
黒森庵の店主、加藤晴之さん。
ひょんなことから知り合うて、ブログ『黒森庵の、こんくらい』を読んで大ファンになり、それから無理矢理仲良うしてもろてる。
手打ちの、超ウマのお蕎麦屋の店主さんやけど、「3.11以後、食材の安全を調べるあいだ休業いたし〼(←升のマスであるとわたしは思ふ)」ってはる。
この強い意思にも共感した。

最愛の奥さんが去年、この世を卒業しはってからは、5人の、これまたみんな、キラキラしたすばらしい才能と優しさと強さを持ち合わせた子りすちゃん達と暮らしてはる。

今回、東京新聞に、晴っちのことが掲載されたと知り、そらもう載せなあかんやろと、めちゃくちゃ嬉しい気持ちと一緒に書かせてもらう。


こから
定点観測 国会前


チャリデモ まだ走る



自営業
加藤晴之さん(60)
東京都杉並区

国会周辺を自転車で走りながら、脱原発を訴えています。
チャリデモの名前で、周りにも定着してきました。

昨年6月に、初めてデモに来たとき、歩道は人がいっぱいで動けない状態。
「だったら趣味の自転車で、自由に動きながら訴えよう」と思いついたのがきっかけです。
それから自転車好きの人がどんどん増え、今は千葉や埼玉からも、数十台が集まるようになりました。

デモに合わせて声を上げながら、1周1キロ余りを、10分ほどかけて走ります。
仲間が試乗体験で自転車を貸しているので、初心者のエスコートもします。
沿道から「頑張って」と声をかけられると、一体感があってうれしい。

高校生を含む5人の子どもの将来を考え、
「次の地震が来たら原発はどうなるのか。再稼働はおかしい」と感じました。
参院選も、ここで集まった声を届ける大切な機会です。

でも、ただ怒ってばかりだと疲れちゃう。
こうやって、半分楽しみながら、思い思いのやり方で声を上げるのが、長続きの秘訣じゃないかな。
私も還暦ですが、まだまだ走り続けます。
(聞き手・横井武昭)
【東京新聞】5.17.2013



今の世の中、なんでやねん!なことばっか。
けど、そんな世の中やからこそ、半分楽しみながら、思い思いのやり方で、声を上げ続けていかなあかんのやなと、しみじみわたしも思う。
くそったれの世の中を、ちょっとでもまともなんにしてからでないと、卒業式あげられへんもんな、晴っち♪
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『活断層』相手に、厳重抗議するおっさんは、日本原子力発電の浜田康夫社長です!ど~ん!

2013年05月17日 | 日本とわたし
活断層問題、規制委提訴に含み=「厳重抗議」と反発-原電・浜田社長


敦賀原発の活断層問題で、記者の質問に厳しい表情を見せる日本原子力発電の浜田康男社長=15日午後、東京・大手町
 
日本原子力発電の浜田康男社長は15日、東京都内で記者会見し、
原子力規制委員会の専門家検討会が、敦賀原発2号機(福井県敦賀市)の直下に活断層があると認定したことについて、
「厳重に抗議する」と反発した。
活断層はないとの主張が認められなかった場合、規制委を提訴する可能性に関し、
「今は考えていないが、検討しなければならない局面が出てくるかもしれない」と含みを残した。



びっくらこいた!
この男は、専門家がきちっと調べて、もっぺん調べてって言われてまた調べて、出てきた結果、
しかもそれが、原発の直下に活断層がある、やなんてとんでもないことやっちゅうのに、

そのことに「厳重に抗議する」って……。

抗議するようなことか、これが?!
抗議したら無くなんのか、活断層が?!


よりにもよって、ボクちゃんが社長やってる時にそんなこと言われるのはズルい!とでも言いたいのか?
他の人らはおんなじもん持ってて、それでガッポガッポ儲けて、今も悠々自適に暮らしてるのに、なんで自分だけがこんな目に遭わんならん、とでも言いたいのか?

そんな危ないもんが活断層の上に建ってるってことを、調べて上げてくれてありがとう、とちゃうんか?
おかげで、もしもの時にまた、福島みたいにえらいことになって、日本にまた重大被害をもたらすことにならんでよかった、とちゃうんか?
早急に、燃料を冷やして、安全な状態にして保管する作業に入らせてもらう、とちゃうんか?

常識も倫理も責任も持たんこんなおっさんに、社長なんかさせてる間に、おっきな地震がきたらどないすんのん?

辞任命令出させてもらいます。
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歴史を踏まえて次に進むべきは、自衛の為であっても武力行使を禁じ、外交で解決するよう義務化すること

2013年05月17日 | 日本とわたし
前回の記事で紹介させてもろたKamiyaさん。
彼から送られてきたメールの内容があまりにも大切で、今わたしが考えてることを、的確に言葉にしてくれはったので、無断でここに載せさせてもらう。

私は、Zenkoという集まりでいろいろと活動しています。
イラク戦争に反対し、イラクの人々とサナテレビ(イラク平和テレビ局)をつくって、イラク現地の戦争被害者の情報を発信したり、イラク戦争帰還兵の話を聞く活動を進める中で、
また、軍隊よらずに、自分たちの命と暮らしを守るための、無防備地域宣言運動に取り組む中で、
軍隊という組織の持つ非人間性について考えてきました。

戦争に反対する人は多いですが、本当は軍隊という存在であり、それを支える戦争体制をなくすことが必要だと思います。

軍隊においては、合法的に、人の命に序列がつけられ、基本的人権の制限が行われます
軍隊内でのレイプの問題もそうですが、そもそも軍隊を持つ国においては、統計上は、他国民の命を奪うことよりも、自国民の命を奪うことの方が多いということも知りました。
軍隊は、国民の命と暮らしを守るのではなく、時の権力者のために国民の命を奪う事もありうる、危険極まりない組織である、ということです。

今、国防軍の話が出ていますが、日本が他国に侵略したり戦闘を交えるようなことは、非現実的です。
問題は、私たちの人権を規制できる、有事体制を確立することにあります。
有事の際には、憲法で保証された、様々な民主的な諸権利を制約し、権力を自由に行使できる状況が生まれます
原発の際稼働も、TPPの強行も、消費税も改憲も、国民の声を無視して進むためには、有事を演出すれば良いということになります。

すいません長くなりました。
軍隊そのものの存在意義を、正面から問いかけ、無くしていく取り組みを進めて行きましょう


そして以下は、今日のページに載せられてたもの。

平和憲法を廃棄して国防軍を作ろう、という声が出てきている今こそ、
戦争も軍隊も不要であることを、明確にする運動を進めなければと思います。
戦争は不可避である、という前提に立つ限り、程度の差はあれ、軍隊が必要となり、
慰安婦も風俗も活用すべきだという、橋下や石原の設定した土俵に乗ることになります


国連加盟国の合意では、侵略戦争は禁止されており、自衛のための戦争という限定で、武力行使が容認されるのみです。
だからイラク戦争も、テロからの自衛の名目で行うしかありませんでした。

歴史を踏まえて次に進むべきは、自衛の為であっても、武力行使を禁じ、外交で解決することを義務化すること。
それを破った場合は、国際司法裁判所の権限を強化して、首謀者を罰すること。
たとえ国家が戦争を判断しても、個人や地方自治体単位での平和的生存権を対置して、戦争からの離脱・非協力を可能にすることだと思います。

現実味があるかどうかではなく、人類が戦争を起こさないための叡智の歴史は、この方向で進んできたし、これからも進んで行くということをはっきりと確信し、
好戦勢力によって、「戦争は不可避」と思い込まされて設定されるあらゆる土俵を根底からひっくり返す、正面からの議論と運動が重要だ、と思う今日この頃です。

慰安婦問題へのコメントは、倫理観や、女性の権利の視点や、公職者としての適否という点から発言されるだけでは不十分で、
橋下や石原がいうように、「戦場の軍隊にとって不可欠だ」という論理に、正面から、
慰安婦を不可欠とするような、戦場も軍隊もなくすにはどうすれば良いか?
そのために、あなたはどんな知見をもっており、どのように努力をするのか?
を問うべきではないか思います。

彼らは、
「戦争などなくならない。軍隊は必要だ。それは自明だ。」とうそぶくでしょうが、
そこで一緒になって「確かにそうだよな…」と同意した瞬間に、問題は、圧力行使の程度の問題や、武力保持の程度の問題にすり替えられてしまいます
そうではなくて、
あなたたちは公の代表者として、戦争によらない平和の構築について、どのように責任を感じ努力しているのか?」を、
マスコミも含めて追求して行くことが、必要なのではないかと思っています。



軍隊というものを、この世から無くす。

現実味があるかどうかではなく、「戦争は不可避」と思い込まされて設定されるあらゆる土俵を根底からひっくり返す、正面からの議論と運動を起こす。

不毛で不可能やと思い込まされてるものは、この世にいっぱい存在する。
わたしら一般の、めちゃくちゃ多くの人間らが、そう思い込まされ、しゃあないわとあきらめたから、議論も運動も実現せんまま、世界はめちゃくちゃ狂てきた。

現実味があるかどうかやない。

この言葉がほんまに大事。
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赤色から青色まで、フクイチ大爆発事件前なら、立ち入り禁止区域やでー!!

2013年05月17日 | 日本とわたし
先日、調べものをしてる時に辿り着いた、Kamiyaさんという方のFacebook。
今から書く記事は、彼のページに掲載されてたもので、その転載の許可をいただこうと、彼にメールをした。
彼は、Zenkoという集まりでいろいろと活動してはる人。
以下は、彼のメールからの無断抜粋。
『イラク戦争に反対し、イラクの人々とサナテレビ(イラク平和テレビ局)をつくってイラク現地の戦争被害者の情報を発信したり、イラク戦争帰還兵の話を聞く活動を進める中で、
また、軍隊よらず(まうみ注・もしかしたら軍隊に頼らず、かもしれん)に、自分たちの命と暮らしを守るための、無防備地域宣言運動に取り組む中で、
軍隊という組織の持つ非人間性について考えてきました』

このことについては、さらに詳しく発言してはるので、そのことはまた次回に紹介させてもらいます。


↓以下の記事は、汚染地区に人を戻そうとしてる自治体を、どうしても理解できんといろいろと調べ回ってた時に見つけた。
放射能を移染しただけの、一時期汚染値が下がっただけの、この先どないなるのかも誰にもわからんままのとこに、帰ってもええで、住んでもええでと言う。
新しい、中高一貫の学校を新設するという。
なんでやのん?
大丈夫やでって、いったい誰が言うてんのん?
言うてる本人は、その責任をどう取るつもりやのん?
わたしにはやっぱり、どないしてもわからへんねん。
故郷を追われたし、夜逃げもしたし、何回も突然に引っ越しして、新しいとこで生き直した。
自分の命と生活を守るために。
不安なまま、恐い恐いと思いながら生きるのは、住み慣れた、そこそこ立場も作れた場所をあきらめるよりも辛いとわかってたから。

わたしなら、自分の勘がおかしいと警告してるのを無視せえへん。
たとえ、そのために失うもんが、これが夢やったら覚めてくれ!と、吐きそうになるぐらい大きなもんでも。


↓以下、転載はじめ

人を帰す前に、帰村を促す政治家や官僚や御用学者やマスコミの幹部や東電の役員が住んでみろ、と言いたい。

高濃度放射能汚染地帯に住めというのは、国や放射能に殉じろということか?野蛮きわまりない!
なんで?帰れるわけ?
赤色から青色まで、フクイチ大爆発事件前なら、立ち入り禁止区域やでー!!
年間1ミリシーベルトやったんやから‼
20倍にしてんねんでー!
賠償と代替え地を、頭下げて謝罪して行えよ‼

町長がかわれば、町の方針もかわる。。
国会でも、いま(10:35)、嘘くさい議論がなされている……。


ーーーーーーーー

双葉町における「警戒区域」及び「避難指示区域」の見直しについて
http://www.town.futaba.fukushima.jp/oshirase/genshiryoku/20130507_03.html/

内閣府原子力災害対策本部は、5月7日(火)に、東京電力株式会社福島第一原子力発電所の事故に伴い、双葉町において設定された警戒区域及び避難指示区域について、
「ステップ2の完了を受けた警戒区域、及び避難指示区域の、見直しに関する基本的考え方、及び今後の検討課題について」(平成23年12月26日、原子力災害対策本部決定)に基づき、
警戒区域と避難指示区域の見直しについて決定しました。

以下、概要を掲載いたします。
詳細につきましては、こちら(経済産業省の原子力被災者支援のホームページ)をご覧ください。
区域見直しに伴い、町内への立入り方法が変更になります。
詳しくは、双葉町一時立入りのしおりをご覧ください。(現在掲載準備中です。)

1.見直しによる町内の新たな区域区分について
(1)避難指示解除準備区域
 大字両竹、大字中野、大字中浜 です。
(2)帰還困難区域
 上記の「避難指示解除準備区域」を除く町内全域です。

町内区域見直し図(PDF形式:287KB)
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YUJA WANGというピアニスト

2013年05月16日 | 音楽とわたし
えらいもん聞いてきた。
えらいもん見てきた。

YUJA WANG

中国生まれの25才。
うちの息子らのちょうど間に生まれた、まだピアノ歴20年の女の子。
ぴったり体にくっついたミニスカートで現れて、人間離れした高度のテクニックと、どないしたらあんな柔らかでかすかな、けどもしっかりと歌ってる音が出せるのか、
彼女の指が鍵盤の上でひらひらキラキラガンガンポトポト動いてるのを、はじめっから終わりまで、逐一見続けてたのに、それでもわからん。

なんちゅう子や……。人間ちゃうな、多分。

友人のジェーンから、突如「チケット余ったから、一緒に行かへん?」と誘われて行った、Yuja Wangのピアノソロコンサート。
カーネギーの大ホール満員のお客さまが、総立ちで、拍手をやめへんかったから、かわいそうに、疲れ切ってるやろに、アンコールを5曲も弾いたYuja。
わたしらの席は、2階の、舞台に一番近いバルコニー席。
彼女の背中を上から見下ろす。
けども、真後ろから見下ろしてるから、鍵盤と彼女の指が丸々見える。
これで25ドルって、めっちゃええんとちゃうかしらん。
音はもちろん、カーネギーやから、どこに座っててもすばらしく聞こえてくる。

ああ、ほんまにびっくりした。
あまりのことに、拍手しながら笑えてきた。

プログラムは、リバーマンという1961年生まれの現代作曲家、ラフマニノフのピアノソナタの2番、休憩を挟んで、スクリャービンのピアノソナタの2番と6番、そしてラヴェルのLa Walse。
どの曲も、わたしが一生かかったって、完璧に弾けることは無いやろな……。

彼女の超絶技巧と表現の幅の広さに、人生の年月を経た深みと慈しみが加わったら、いったいどないなことになるんやろか。
めちゃ楽しみなピアニストに出会た夜。


今夜の最後に弾いたラヴェルのLa Valse。
この曲は、わたしにとって超~特別な曲。
離婚を決めて、それをまだ、旦那以外の誰にも言うてへんかった時に、ピアノの師匠が、「この曲を2台ピアノで一緒に弾かへん?」と誘てくれはった。
ふたりで弾くにしても、相当大変な曲やったけど、人生の区切りにはふさわしいと思てチャレンジした。
舞台で弾きながら、壮大なワルツを踊りながら、「ばいばい、わたしのこれまでの人生」と思いながら演奏した。

ソロ用にアレンジされてるとはいえ、わたしの2本の腕でキチキチ精一杯やった第二ピアノパートを、彼女はふふん♪という感じでバラバラと弾いていく。
これは彼女が20才の時の演奏。


この3曲のうちの最初の曲は、ショパンが弾きとうて弾きとうてかなんわたしに、しぶしぶ師匠が許可してくれた初めてのワルツ。
今夜のアンコールの中の、4曲めに弾いてくれた曲。


彼女が弾くスカルラッティを、今度は生で聞きたいと思う。


これは、彼女がどれだけとんでもない速さで、けども一音も欠かさず、バランスも巧妙にとって弾けるかの証明。やっぱり人間とは思えん……。



わたしはただ、わたしらしく、わたしのままでいたい。

それが彼女の、今現在の強い思い。
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ケツの汚い人間に、いやいやであろうがなかろうが、結局は任せてんねんな、人生を

2013年05月16日 | 日本とわたし
室井佑月さんはいっつも、めっちゃ分かり易う、わたしがごちゃごちゃと頭の中で考えてることを、言葉にしてくれはる。
古いのんと新しいのん、ツィッターで見っけた。

こんなふうに、なんで他の、伝える力と立場を持ってる人が、もっともっと訴えはらへんのやろ?
おとなしいなあと思う。

今回の、大阪のアホ市長のこともそうやけど、
本人がとりあえず、言葉巧みに謝ったふりして、政局やの政党やのの行方のことばっかりに話を持ってかれて、それで終わり、ってなことになりそうな気配。
アメリカに怒る資格無いやの、昔はああやったこうやったやの、
ちゃうやろっ?!
たった今、わたしらが腹割って、心底真剣になって向き合わなあかんことは。

国も価値観も違う人に言うたから、わかってもらえんかった。
傷ついた人がいる『なら』、それは悪かった。
選挙に影響するのは当然やと思う。

海外で大騒ぎになって大慌てしてからも、そんなことばっか報道してるマスコミ。

なんでこんなトンデモな言葉が口から出てくるんか。
この国の『人として生きる権利』とはなんなんか。
昭和30年以降、その人権を守るために、人権を犯そうとする獣『権力』を頑丈な檻に閉じ込めてくれてる憲法を、学ばさんようにした文部省。
昭和32年生まれのわたしは、おかげ?で憲法のケの字も知らんと、のんきに半世紀以上も生きてきた。

なんで憲法を隠したかったか。
なんで憲法を、なんや古くさい、難しいもんとして印象づけたかったか。
なんで憲法を、ほんの一部の人間だけが知ってたらええ、ぐらいのもんにしたかったか。

人権蹂躙。

このことに、必死で、顔真っ赤にして怒らなあかんやんか!
まだ怒れるんやで、今やったら!
今度の選挙でまた、ムサシの機械で操作されてまう前に、なんかひとつでもええから、行動して見せなあかんと思うな。

全国の日本人のみなさん、大人も子どもも、自分がどう思てるのか、それをまとめてみませんか。
ちゃんとまとまらんでもええから、それを誰かに話しませんか。
台所でもええ、学校のクラスでもええ、熟の教室でもええ、校庭でもええ、地下鉄の中でもええ、喫茶店の中でもええ、フィットネスで運動しながらでもええ、
自分以外の人に、自分の声で、話しませんか。
自分の声で語られる自分の気持ちを、自分の耳と心で聞いてみませんか。


責任逃れる原発関係者は「お尻が汚い」と室井佑月氏
※週刊朝日 2012年10月26日号

「原発関係者全員、誰もケツ拭かない。ケツを拭かない国家に明日があると思いますか?」

これは、音楽雑誌に載った矢沢永吉さんの言葉だそうだ。
さすが永ちゃん。永ちゃんカッコいいっ!

そうだよ、誰かがケツ拭けよ。
なにが起きてもケツを拭かないとはなから決めている人たちに、物事の決定権なんてないに違いない。

前原誠司国家戦略相は、朝日新聞などのインタビューに、

「独立性の高い(原子力)規制委が安全だと決めたものを、また国で判断するのは論理矛盾。
規制委に申し出る事業者は原発を動かしたいのだから、安全が担保されたら再稼働する」と発言した。

いっぽう規制委の田中俊一委員長は、

「再稼働判断は事業者か国にしていただく」と答えた。

つまり、政府も規制委も、原発の再稼働において、なにか問題が起こったときの責任を押し付け合っているわけだ。

「最終決定したのは俺らじゃねーから」

今からそんな風に言いたいのが見え見えじゃ。
なのに、原発再稼働について、「じゃ、やめとこうか」とは絶対にならない、気持ちの悪い話し合い。

やっぱ、これは永ちゃんの言う通り、事故が起こっても誰もケツを拭かなくて済んだ、という現状がいけないのだ。



「もうすでに違ってる?」
※週刊朝日 2013年5月24日号

5月3日付の朝日新聞「プロメテウスの罠」を読んで、あたしはびっくらこいてしまったよ。

原発役人だった人々が、退職金1千万くらい多くもらって辞めて、その後、大手企業に天下りして顧問などに収まっているんだね。
マスコミが、更迭だと報じた人々の、その後だよ。 
更迭じゃなくて、栄転じゃん。
こんなことがまかり通っていいんだろうか。

歌手の矢沢永吉さんが、「原発関係者全員、誰もケツ拭かない国に、明日があると思いますか」といっていたが、ほんとだよ。
それが多くの国民の声だろう。

次の参議院選では、憲法改正が争点になるといわれているけど、自民党の改憲案だと、やたらと国の力が強くなる印象(他国に対してじゃない、自国民に対して)。
いいの? この流れで。

今でさえ、国の関係者の力は強いのに(失敗のケツ拭かないうえに栄転だもんな)、もっと強くしてどうするんだ。
やっぱ、今以上に強くしておかないと、ヤバいことがたくさんあるから? 
原発関係とかさ。

中部大の武田邦彦さんのブログに、「汚染水が増えるのはおかしい」というようなことが書かれていた。
冷却水は循環できているはずじゃない? 
未だに増えつづける汚染水に困っているのはどういうことなの? 
ほんとうのことが知りたい。

それから、ちょっと前の東京新聞に、「被ばく 生態系に異常 次世代への調査必要 サルの白血球数減少」という見出しの記事が載っていた。
原発事故の起こった福島の周辺では、蝶の奇形や、サルの白血球数減少といった異常が起きているそうだ。

記事には、「もちろん、それがそのまま人間に当てはまるわけではない」と書かれていた。
「しかし、生態系は人間の生活と不可分。調査から得られるデータを無視するわけにはいかない」とも。
当然だろう。

どうして、みんなは騒がないの? 
サルだよ、人間に近いサルの異常がわかったんだよ。
マスコミはもっとヒステリー気味になって、国をせっついていいはずだ。

まあ、「サルは野山に生えてるものを自由に食ってるからね」、そういう人もいる。
が、人間だって、ある程度しか防ぎようがないのが現状じゃん。

たしか日刊ゲンダイだった、福島在住のジャーナリストの「放射能汚染された山菜が、闇出荷されている」という告発が載っていたのは。

憲法改正するかしないか、そっちばかりがマスコミにフィーチャーされるのは、もうすでに国の意志が国民の意志を飛び越え、絶対だってことの証しかもしれない。
国というか、国を隠れ蓑にした一部の権力者たちの。

憲法って国民のものだと思っていたけど、そういう人たちに利用されるようじゃ、もうすでに違ってる?
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体を売るということ

2013年05月15日 | ひとりごと
直径50センチの堂々たる育ちっぷり!


一年ぽっきりで枯れてしまう、と聞いてたのやけど、なぜか葉っぱだけがどんどんおっきくなり、まさかまさかの開花。


ほんとはもっときれいな紫色です、はい。


ここ数日、騒いでる人は騒いでる、大阪市長の『慰安婦』発言。

あちこち読んでるうちに、胸くそ悪なってきた。

高校生活の後半は、保証人の判子を気軽に押しまくり、結局は借金を肩代わりせなあかんことになった父に、取り立て屋からの電話が毎晩かかるようになった。
もちろん父も義母も居留守を使い、そやけどとりあえず出て相手をした方がええからと、わたしがその電話受付番になった。

猫なで声でタラタラ話してるかと思たら、突然ドスのきいた声で脅し文句を言う。

「あんな、あんたの親の不始末は長女のあんたがなんとかせなあかんのやで」

内臓売ったらどないや。
働き場はなんぼでも紹介したるがな。
あんたがよう育ってるのんは知ってるで。ええ値がつくんやがなあ。

声色を変え、調子を変え、聞くに耐えへん言葉を投げかけてくる男らの顔を、結局わたしは知らんまま、受話器につけた耳が、心が、汚らしい言葉に冒されていった。

父が蒸発し、義母と彼女の子どもら、そしてわたしとわたしの弟の5人だけが、小学校の校庭の片隅に建ってたボロ屋に残った。

お金になる。このわたしさえ言うこと聞いたら……。
父も帰ってこられるやろし、この最低な生活から逃れられる……。
そう思たことも何回もあったけど、その頃、自分の性器が奇形やと信じ込んでたこともあって、罵られた挙げ句、追い出されるかもしれんと思い直した。

家具という家具に、ピアノに、なんでこんなもんまで?と思うもんまでに、赤紙がペタペタ貼られ、
ある日の早朝に、何人かの男がやってきて、家から全部運び出して行った。

もし父から電話がかかってきたら、今日のこと言わなあかんと思いながら、電話のすぐ横で寝た。
布団も持っていかれたから、残ってたボロ布を縁側に敷いた。

その夜中に、父の古くからの友人のおっちゃんが、電話をかけてきた。
「おまえ、売られたぞ。今すぐそっから出て行け!」


今だに、誰がわたしを売ったのか、そのことについては不明。
追い込まれてほとんど気がおかしくなった父かもしれん。
その時分に、父と離婚手続きを済ませ、わたしを養女にした義母かもしれん。
どっちにせよ、わたしは親から売られた。

その晩、弟に助けてもろて家を出たから、結果的には売られるとこやっただけで、売られたんではない。
そやから、そういう仕事に就いたこともない。
強制されたり、自分から望んだりして、やったこともない。
けども、あの頃の、おどろおどろしい空気を覚えてる。
晴れてても暗い、笑てても悲しい、ほんまの世界なんか夢の中なんか、生き苦しかった毎日のこと。


なんも実際にえらい目に遭うてもせんのに、それでもやっぱり、あの頃のことを思い出すきっかけがあったら重とうなる。
あの男は、慰安婦として働かされた人と会うたら、優しい言葉をかけたらなあかんと、何回も繰り返してた。
心情をしっかりと理解して、優しく配慮していく。
その一方で、風俗業に従事してる女性はみな、自由意思で、法に守られてて、会社員同様、あっけらかんと仕事してるんやから、性欲の解消にどんどん使いなはれと。
そんなこと言う男に優しい言葉なんかかけられても、腸煮えくりかえるだけやろ。


気分直し。

窓続きのマークの庭には、でっかいプールがある。
そのカバーの真ん中がしなり、そこに枯れ葉やの雨水やのがたまり、それが鳥さんらの水浴び場として超人気!


さぶいのに、水浸しやがな……。


さらにジャブジャブ!

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日本維新の会オフィシャル見解⇒『軍と売春はつきもの』『皆自由意思』『積極的活用を!』

2013年05月15日 | 日本とわたし
「戦場ジャーナリスト」として、イラクやレバノン、パレスチナ等の紛争地で最前線を取材しておられる志葉玲さん。

転載、転送歓迎とおっしゃられているので、ここに載せさせてもらいます。
↓以下、転載はじめ

橋下氏の「慰安婦必要」発言にキレたので、本日配信のメルマガを特別公開。
出典を明記してくださるなら、転載、転送も歓迎します。


*ジャーナリスト志葉玲のたたかう!メルマガ
http://www.mag2.com/m/P0007817.html

【今週の人権】橋下「慰安婦は必要」発言のツッコミどころ
──────────────────────────────────*
さて、橋下発言ですが、最初報道で目にした時は、本当に呆れ返り、コメントのしようもない程でしたし、
「またいつもの自作自演の炎上マーケティングか」と無視することも考えましたが、
やはりジャーナリストとして、論理的に、橋下発言の批判をしていかなくてはいけないと思います。
引用するのも、吐き気がしますが、まずは橋下発言の要旨から、問題部分を抜き出しましょう。

*******

「なぜ日本の慰安婦問題だけが世界的に取り上げられるのか。
日本は『レイプ国家』だと、国をあげて強制的に慰安婦を拉致し、職業に就かせたと世界は非難している。
その点についてはやっぱり、違うところは違うと言わないといけない」

「意に反して慰安婦になってしまった方は、戦争の悲劇の結果でもある。
戦争の責任は日本国にもある。
心情をしっかりと理解して、優しく配慮していくことが必要だ」

「あれだけ銃弾が雨嵐のごとく飛び交う中で命をかけて走っていくときに、そんな猛者集団というか、精神的にも高ぶっている集団は、
どこかで休息をさせてあげようと思ったら、慰安婦制度は必要なのは、これは誰だってわかる」

「ただ、日本国が、韓国とかいろんなところの宣伝の効果があって、レイプ国家だと見られてしまっている。
ここが一番問題。
証拠が出てくれば認めなきゃいけないが、今のところ2007年の(第1次安倍内閣の)閣議決定ではそういう証拠がないとなっている。
そこはしっかり言っていかなきゃいけない」


5月13日午前の会見(1分07秒くらい)から
http://www.youtube.com/watch?v=zMjVAaZBb0Y

*******

さて、以下、問題のポイントです。

■「強制ではなかった」は間違い!

「国をあげて強制的に慰安婦を拉致し、職業に就かせたと世界は非難している。
その点についてはやっぱり、違うところは違うと言わないといけない」(橋下氏会見から)


橋下氏にかぎらず、従軍慰安婦問題で旧日本軍を擁護する人々に多い主張が、「強制連行はなかった」というものですが、これは明確な誤り
です。
詳細な裁判資料があるものとしては、インドネシアで、日本軍がオランダ人女性達を強制連行し、従軍慰安婦とした、いわゆる「スマラン事件」*があります。
*http://194586245.web.fc2.com/13.html

また、かつて私が取材した、フィリピン人元従軍慰安婦のトマサ・サリノグさんの事例*にもあるように、
特に、日本軍が侵攻し占領地とした東南アジアでは、拉致・誘拐が横行していました。
* http://reishiva.jp/report/?id=560&category=56

他方、韓国や中国では、いわゆる「強制連行」よりも、「いい仕事がある」と慰安婦にする事例*が多く証言されています。
当たり前ですが、拉致・誘拐が無くとも、騙しておびき寄せ、監禁した上で売春を強いる、というのは、強制以外なにものでもありません。
*http://www.geocities.jp/yubiwa_2007/ianfukyousei.html

また、中国の事例でも、日本の裁判で拉致・強姦の事実認定した判例があります。
例えば、1996年から2007年にかけて争われた、中国人「慰安婦」損害賠償請求訴訟(第二次)では、
一、二審とも、日本軍が、当時15歳の郭喜翠さんと13歳の侯巧蓮さんを連行、監禁、強姦したことについては、事実認定しています。

従軍慰安婦制度を日本軍がつくり、管理していたことは、これまで公表されている公文書からも明らかですから、
強制の責任が、当時の大日本帝国にあったことは、明白です。

たとえば、
1938年の内務省史料、
「支那渡航婦女ノ取扱ニ関スル件伺」
「南支方面渡航婦女ノ取扱ニ関スル件」の2つの史料では、
中国南部を占領した第21軍の参謀と、陸軍省課長の要請を受けて、内務省警保局が大阪、京都、兵庫、福岡、山口各府県知事に慰安婦400名の徴集人数を割り当て
慰安所の経営にあたる業者を選定させ、台湾経由で中国に送るよう命じている。

また、「海軍航空基地第2設営班資料」には、
インドネシア・ボルネオ島(バリクパパン)の海軍基地で、「主計長(後の首相である中曽根康弘)の取計で土人女を集め慰安所を開設」とある。

以上のことから、橋下氏が「強制はなかった」と語る根拠となっている、2007年の第1次安倍内閣での閣議決定も、大きな誤りである、と言えましょう。


■橋下氏の女性観、従軍慰安婦制度の目的

「あれだけ銃弾が雨嵐のごとく飛び交う中で命をかけて走っていくときに、そんな猛者集団というか、精神的にも高ぶっている集団は、
どこかで休息をさせてあげようと思ったら慰安婦制度は必要なのはこれは誰だってわかる」(橋下氏会見から)


まず、
「精神的に高ぶっている集団を休息させる」には、女でも与えておけ、という発想自体が、
あまりにも野蛮で、女性をモノとしかとらえていない、どう扱ってもいいという橋下氏の性差別や人権意識の欠如
を露骨に表しています。

また、極限状況に置かれれば、誰彼かまわずセックスしたくなる、というのを男性一般に当てはめるというのも、世の男性への侮蔑ではないでしょうか。

その上で、あえて橋下氏の発言にそってツッコミを入れると、当時の公文書等にも書かれているように、日本軍が慰安婦制度を推奨したのは、主に、
反日感情を招く日本兵による性犯罪の抑制、戦力低下を招く性病蔓延の防止などであり、
兵士たちを「休息させる」ことではありませんでした。
しかも、上記したように、
従軍慰安婦制度自体が、強制を伴うもの、つまり国家ぐるみで性犯罪をやらかしていたのですから、
日本軍の立場からしても本末転倒だった上、性犯罪抑止効果も無かった
のです。

精神科医で、陸軍の軍医であった早尾乕雄中尉は、軍医部と軍法務部から依頼され、『戦場に於ける特殊現象と其対策』(1939年6月)という報告論文をまとめ提出しますが、
その中に、このような記述があります。

「…軍当局は軍人の性欲は、抑える事は不可能だとして、支那婦人を強姦せぬ様にと慰安所を設けた。
然し、強姦は甚だ旺(さか)んに行われて、支那良民は、日本軍人を見れば、必ず是を怖れた…」


橋下氏は、13日午後の会見で、
「慰安婦制度じゃなくても、風俗業っていうものは必要だと思う。
だから沖縄の海兵隊・普天間に行ったとき、司令官に『もっと風俗業を活用してほしい』と言った」
等、発言しましたが、
橋下氏の見解は、女性蔑視というだけではなく、上記、論文に書かれていように、軍による犯罪抑止という点でも誤っている、というわけです。


■ツイッターでさらに恥の上塗り

その後、橋下氏は、「慰安婦は必要」発言について、「ツイッター」で、彼なりの補足説明(?)を連投しています。
しかし、その内容が、これまた酷いもの。

例えば、これ。

「批判者は、風俗業=売春業=性行為と短絡的に考えているね。
日本人は賢いから、性行為に至る前のところで、知恵をこらしたサービスの提供を法律の範囲でやっているよ。
そして、今の日本の現状からすれば、貧困からそこで働かざるを得ないと言う女性は、ほぼ皆無。
皆自由意思だ。
だから積極活用すれば良い」

https://twitter.com/t_ishin/status/334197169198354432

いろいろツッコミどころ満載なのですが、
国政に関わる政党の長として、現在の日本の女性たちが置かれている貧困を、まったく把握していない、というところは、やはり無視できないかと思います。
国立社会保障・人口問題研究所の調査(2010年)では、20~64歳の独身女性の32%が、年間の可処分所得112万円以下の貧困層です。
NHKの番組「あさイチ」でも、貧困から風俗で働く女性を取り上げ、話題になりました。
詳しい言及は避けますが、私自身の知り合いにも、「お金が無くなって、風俗で働くことを考えたことがある」という若い女性がいました(結局、思いとどまったようですが)。
橋下氏が、「貧困からそこで働かざるを得ないと言う女性はほぼ皆無」と断言できる根拠は、一体何なのでしょうか。

「当時が良かったからと言って、今の時代で全て正当化されるものではないのは当たり前。
ただ、当時の状況はしっかりと知る必要がある。
自らを正当化するためではなく、不当に侮辱されないため」

https://twitter.com/t_ishin/status/334060432807567362

これも誤り。
当時の状況においても、日本軍がやっていたことは違法です。
日本政府が1932年に批准した、「強制労働条約第29号」に
被害者女性たちの、慰安所での状態が違反していると、後にILO(国際労働期間)の条約勧告適用専門家委員会は認定しています
また、当時の日本の法律においても、刑法226条で、国外移送目的での略取・誘拐、人身売買は、2年以上の有期懲役とされました

「敗戦国として侵略の評価はしっかりと受け止めなければならない…負けは負け。
潔く負けを認めなければならない…」

https://twitter.com/t_ishin/status/334057346118606848

橋下氏はその発言のなかで、「敗戦国だから」「戦争に負けたから」という言い方を繰り返していますが、
これまで解説してきたように、日本が先の戦争でやってきたことは、敗戦国云々に関係なく、普遍的な人権や、当時の国際条約・国内法において問題だったわけです。
仮に、今後日本が他国と戦争することとなり、戦争に勝ったとしても、従軍慰安婦制度のようなことをすれば、
当然、国際社会からの批判は避けられませんし、戦争犯罪とみなされます。


■橋下氏、石原氏らは即刻辞職を!

橋下氏のみならず、日本維新の会の共同代表の石原慎太郎議員も、
「軍と売春はつきもので、歴史の原理みたいなものだ。それを踏まえて発言したと思う。
彼はそんなに間違ったことは言っていない」
「あなた方(メディア)のとらえ方にも問題がある。
この問題は被虐的に考えない方がいい」
と発言。

橋下、石原両共同代表がそろって、先の戦争での従軍慰安婦制度を容認発言したということは、
日本維新の会という政党の、オフィシャルな見解と観られても仕方ない
でしょう。

同党の松井一郎幹事長も、
「(慰安婦は)現実にあったわけで、必要とされていた。
(橋下氏は)そういう問題を建前でなく、本音で解決するために言ったと理解している」
と発言しているのですから、
もう、弁解の余地もないでしょう。

橋下氏の一連の発言は、人としても政治家としても許せないものであり、また、あまりに無知、かつ事実をねじ曲げたものであります。
さらに、橋下氏の発言を、米ニューヨーク・タイムズや英BBCが取りあげ、中国や韓国の政府関係者らが強い不快感を示すなど、
日本のイメージや外交関係を著しく悪化させるなど、非常に大きな損失をもたらしつつあります

橋下氏や石原氏、松井氏は、即刻、辞職するべきでありましょう。
(了)

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↑以上、転載おわり


まったく……敗戦国やから、負けたから、みんなもやってたからって……おまけに、歴史の事実確認もちゃんとやらんと。
そこらのバーで、一杯ひっかけながらやる、おっさん同士のスケベ談議の延長を、公の場で、しかも為政者が、自分の仕事も放ったらかして延々とやってる。
それだけでもうすでに、首長なんかやってる資格あらへんのんとちゃうの?
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