展示会報告も第5弾、1歳募集馬のラスト回となりました。
そのラストを飾るのは、吉澤さん同様に毎年おなじみの坂東牧場になりますが、育成場を調教師が自由に選ぶ方針に変更してからも、こうやって毎年馬を預かっているのは、さすがに坂東牧場さんといったところでしょうか。
何だか荒木マネージャーの元気なお顔を拝見するのも、広尾ツアーの恒例行事になってきた気がします。
それでは坂東牧場で見学した馬の一頭目、まずはレフィナーダ’17です。
レフィナーダ'17は、昨年(ナグラーダ)のダンカークからカジノドライヴに父が替わっています。
姉に出資馬エンパイアブルーがいて、さらにレイナグラシア、ナグラーダと続けて姉兄に出資をし、ある意味執拗にレフィナーダ仔を追いかけている私にとっては、当然ながら本馬も有力な出資候補になっています。
そして、本馬を管理する尾関先生は、実はレフィナーダの二番仔、イエローフライトの管理調教師だったんですよね。
イエローフライト(父グラスワンダー)には私は出資をしませんでしたが、だいぶ以前に展示会のオプショナルツアーで見学をさせてもらったとき、本当にきれいな牝馬だと感じたのを今でもよく覚えています。
バス車中のクラブからの情報によれば、尾関先生はイエローフライトで結果を出せなかったことを口惜しがっておられ、「この馬でリベンジを!」と意気込んでいるとかいないとか。。(ホントなのかな?(^_^;))
ちなみにレフィナーダにカジノドライヴを配するのは、実は本馬が3回目。 これまでは残念ながら日の目を見ていませんが、三度目にしてようやく募集されたカジノドライヴ×レフィナーダの牡馬ですから、その意味でも注目の一頭と言えるでしょう。
レフィナーダ’17は現在459kg、体高は159cmだそうです。
6月に見たときは、少しガレ気味の馬体でしたが(あえて脚元の負担を軽くするためにそうしていたようですが)、今回はだいぶ肉がついてきた印象で、前回感じた頼りなさは影を潜めていたように思います。
今でも体高が159cmあるわけですが、前後のバランス、まだトモの高い体形を見る限りでは、あと数ヶ月もすれば更に背丈も幅も大きくなって、いずれ500kg超級の馬になっていくような気がします。(多分、間違いなく…?)
姿かたちに関しては、脚長でスラッと見せるのはレフィナーダ仔の特徴で、それにカジノドライヴが加わることで、実際の背丈以上にフレームを大きく見せる、アスリート系大型馬(←私の造語です)になったのかもしれません。
そして、歩かせた時の身体の使い方、脚の捌きが柔らかいのも、レフィナーダ仔に共通する良いところです。
まだトレーニングで鍛える前ながら、本馬もゆったり大きく身体を使って歩けていましたし、関節もとても柔らかい印象でしたので、母系の良いところは充分に受け継いでくれていると思います。
坂東牧場のスタッフさんも、「歩かせると本当に繋ぎが柔らかくてストライドが伸びる馬です。今は昼夜放牧で体力をつけている最中ですが、どこがイイというよりも全ての面でレベルが高い馬ですね。期待できると思います」と褒めておられました。
柔らかさは緩さに繋がって、時間が掛かる要素にもなり得ますが、そこは荒木さんが、「今でもかなりしっかりしていますから、むしろ早めから動けるタイプではないでしょうか」とフォローしてくれました。
うーむ。。 とは言えこの馬に関しては、私は時間がかかると思っていたんです。
確かに6月に見た姿からは随分よくなっているのですが、早い時期から動けるタイプではないだろうなぁと…
坂東牧場のあとに木村秀則牧場に当歳馬を見にいった時、生産者の木村さんとも会話をしたのですが、木村さんもレフィナーダ'17に関しては「もう少し時間をください」派なんですよね。
まあ、時間をくださいと言っても、「来年になれば、今よりもう一段、二段、さらに良くなっていくので」という前向きな意味でのご発言でしたが、これまでのレフィナーダ仔の経緯を考えれば、やはり早い時期からのタイプには思えなくて。。
ただ、同じようなケースが昨年もあって、あの時はスイートマカロン’16、つまりグランソヴァールに関する評価が木村さんと荒木さんで別れたんですよね。 木村さんは“時間が必要派”で、荒木さんは“早くからいける派”という具合に。
結果的にグランソヴァールは比較的早くから動いてくれて、(紆余曲折はあったものの)今週デビュー戦を迎えることになりましたので、その時と同じことが起きる可能性もなくはない、と思っていけばイイのかもしれません。
いずれにしても、本馬はすぐに完売はしないでしょうから、木村さんが仰る「もう一段の変わり身」を待つのが正解かなぁ…
私の場合、この馬にはいずれ出資をしている可能性が高そうですが、今年は当歳馬の募集も絡んでいるので、なかなか難しいんですよね、お金とポイントを使うタイミングが… (^^ゞ
レフィナーダ'17
牡1歳 栗毛 2017.04.08生 新ひだか産
父:カジノドライヴ 母:レフィナーダ (母の父:サンデーサイレンス)
美浦・尾関知人厩舎
販売総額 1,800万円 / 総口数 2000口
募集時写真
坂東牧場の2頭目は、ステラリード‘17です。
ステラリード‘17に会うのも6月の木村秀則牧場以来になります。
その時の印象と今回の印象の違いなのですが、実は、本馬に関してはあまり大きく変わっているとは思いませんでした。
牝馬にしてはどっしり体型なのも、6月の時からそうでしたし、馬体のバランスも大体こんなイメージだったと思います。(1枚目の写真に写り込んでいる人がいますが、あの方は怪しい人物ではないです。ご安心を!)
馬体に関しては、よく言えば安定感がある、悪く言えば、もう少し胴が伸びるなど変わり身を見たかった、という感じでしょうか。
でもまあ、馬の成長曲線には個性がありますし、まだ昼夜放牧のみですからね。 本当にこの馬が変わってくるのはこの秋冬、或いは来年にかけてトレーニングが始まってからという事でしょう。
ステラリード'17の体高は155cm、体重は442kgとのことです。
サイズ的には大き過ぎず小さ過ぎず、この時期の牝馬としては充分でしょう。
これも木村さんが言い続けておられることですが、ステラリードは種牡馬によって毎年違うタイプを産むという。。 その意味では、確かに本馬はどの姉とも違う姿かたちをしていますので、逆に楽しみも大きいです。
この先、トレーニングが本格的になれば、子どもっぽく見える馬体にメリハリが出てくるでしょうし、(もともとのバランスは悪くないだけに)そうなると印象がガラッと変わるタイプかもしれません。
坂東牧場さんの主な評価としては、落ち着いていてきちんとした馬。 馬体には幅があってしっかりしており、歩かせた時の関節の柔らかさが特徴的。 身体全体にバネがあり、関節の柔らかさと相俟って、ストライドが綺麗に伸びるタイプ、というものでした。
なかなか高い評価と言えますが、坂東牧場産は馬を褒めるのがうまいですからねぇ(^_^;
いや、確かにステラリード'17はイイ馬だと思うのですが、正直、まだ子どもっぽいところも残っているし、本当に高い評価をしてあげるのは、もう少し先でもいいような気がします。
ステラリード自身は2歳夏に重賞を勝ちましたが、この系統は基本的に晩成ですから。
残念ながらステラリードは母として活躍馬を出せていません。
が、チャンスはこれからたくさんありますので、まずは本馬が突破口を開く存在になってくれたらと思います。
そうですねぇ、この馬に突破口を開いてもらい、18年産モーリスの牡馬で大爆発!、そんな妄想を楽しむのも悪くないですね(^^ゞ
ステラリード'17
牝1歳 鹿毛 2017.01.18生 新ひだか産
父:ルーラーシップ 母:ステラリード (母の父:スペシャルウィーク)
美浦・高柳瑞樹厩舎
販売総額 1,680万円 / 総口数 2000口
募集時写真
坂東牧場の3頭目、今回の展示会で見た1歳馬のラストはスマイリンアスク'17です。
そうなんです、スマイリンアスク'17は大暴れをしていました(^_^;
まだ移動をしてきたばかりで環境にも慣れておらず、大人数の前に立たされるのもおそらく初めてでしょうし…
繊細な牝馬であることも一因だと思いますが、ステラリード'17が落ち着いていただけに、余計に目立ってしまって可哀相でした。
スマイリンアスク'17は体高が155cm、馬体重は418kgで、見た目にもステラリード'17よりシャープな身体つきですよね。
このあたりは気性が身体つきに現れているとも言えますが、まだ本格的なトレーニングが始まる前の段階ですから、もう少しフックラ余裕があった方がイイのかもしれません。
荒木さんは、気性がイイとは言いませんが、普段からずっとこんな感じではないですし、(今までの経験上)キチンと接してあげればそのうちに何とかなるレベルでしょう、と仰ってくれていましたが(^_^;
もちろん、展示会のこの時間だけで気性難と決めつける必要はなく、引き続き見守っていけばいいでしょう。
ただ、繊細な気性とシャープな身体の裏返しとして、歩きなどはキビキビしていてとても俊敏な印象でした。
坂東牧場のスタッフさんも、バネがあるし手先が素軽い、ステラリード'17がストライドで勝負するタイプだとしたら、こちらは回転の速さでスピードを出すタイプ、要するに、ワークフォース産駒っぽくない、とコメントしておられました。
でもなぁ、この、「ワークフォースっぽくない」というのが意外にクセモノな場合もあるんですよねぇ…
まあ、先を読むのには限界がありますから、結局はもう少し調教が進んでからでないと分からないんですけどね(^_^;
父ワークフォース、母父ディープインパクトの本馬ですが、これが父ディープインパクト、母父ワークフォースだったら何倍のお値段になるのか、そんな事を考えていたら、危険回避のために、スマイリンアスク'17はだいぶ遠くに連れていかれてしまいました(^~^;
本馬の場合は、やはりこの気性がどういう方向に出るかでしょう。
これが成長とともに落ち着いて、前向きな気性、闘争心に繋がるようなら、母父ディープインパクトのモデルケースとしては(お値段もソコソコなので)面白いかもしれません。
多少のリスクは覚悟するとして、キチンと調教が積めることがハッキリしたら、あとは好みと懐具合に相談ですかね(^^ゞ
スマイリンアスク'17
牝1歳 青鹿毛 2017.03.28生 平取産
父:ワークフォース 母:スマイリンアスク (母の父:ディープインパクト)
美浦・中舘英二厩舎
販売総額 1,600万円 / 総口数 2000口
募集時写真
坂東牧場では、まだ出資が出来る2016年産馬、ストームハート(Miss Fear Factor'16)も見学しました。
再び麗さんにご登場いただきます(^^ゞ
ストームハートの馬体重は538kg…
もう何度も書いていますが、来日前からほとんどロクに運動をしていませんので、太いのは仕方がないですね。
血統的にはすごく魅力があるだけに、早く軌道に乗って欲しいと願うばかりです。
一応、坂東牧場さんの本馬に対する評価を書いておきます。
「本格的なトレーニングはこれからながら、軽めのキャンターでもスピード感のあるイイ走りをするので、15-15に進んだ時が楽しみ。 性格はピリッとしているものの、キツイというほどではない。 走りの質は、ピッチ走法ではなくストライドタイプ。 1200m限定とは思えず、マイルぐらいまではこなすのではないか」
という事でしたが、まずはキチンと乗り込みが出来るようになるのが先決ですね。
では、いつから本格的にやり出すのかですが…
それに関しては、「当面は基礎固めを優先し、馬の状態を見ながら決めていく」とのこと。
普段はハッキリ発言される荒木さんからも、明確な答えがありませんでした。
最終的には野中先生と相談なのでしょうが、おそらくまだまだ時間が掛かると思った方がよさそうです。
Miss Fear Factor'16(ストームハート)
牝1歳 鹿毛 2016.02.04生 米国産
父:Uncaptured 母:Miss Fear Factor (母の父:Siphon)
栗東・野中賢二厩舎
販売総額 2,500万円 / 総口数 2000口
募集時写真
*広尾TC募集馬ページ → https://www.hirootc.jp/sellhorses/
*馬の評価は素人の感想、見解です。出資はあくまでも自己責任でお願い致します(^^ゞ
*文中の引用コメントは私の記憶に基づいて書いています。誤り、ニュアンスの違いなどは全て私の責任ですm(_ _)m
*広尾TC様のご厚意により、クラブ公式HP等からの情報転載の許可を頂いています。
そのラストを飾るのは、吉澤さん同様に毎年おなじみの坂東牧場になりますが、育成場を調教師が自由に選ぶ方針に変更してからも、こうやって毎年馬を預かっているのは、さすがに坂東牧場さんといったところでしょうか。
何だか荒木マネージャーの元気なお顔を拝見するのも、広尾ツアーの恒例行事になってきた気がします。
それでは坂東牧場で見学した馬の一頭目、まずはレフィナーダ’17です。
レフィナーダ'17は、昨年(ナグラーダ)のダンカークからカジノドライヴに父が替わっています。
姉に出資馬エンパイアブルーがいて、さらにレイナグラシア、ナグラーダと続けて姉兄に出資をし、ある意味執拗にレフィナーダ仔を追いかけている私にとっては、当然ながら本馬も有力な出資候補になっています。
そして、本馬を管理する尾関先生は、実はレフィナーダの二番仔、イエローフライトの管理調教師だったんですよね。
イエローフライト(父グラスワンダー)には私は出資をしませんでしたが、だいぶ以前に展示会のオプショナルツアーで見学をさせてもらったとき、本当にきれいな牝馬だと感じたのを今でもよく覚えています。
バス車中のクラブからの情報によれば、尾関先生はイエローフライトで結果を出せなかったことを口惜しがっておられ、「この馬でリベンジを!」と意気込んでいるとかいないとか。。(ホントなのかな?(^_^;))
ちなみにレフィナーダにカジノドライヴを配するのは、実は本馬が3回目。 これまでは残念ながら日の目を見ていませんが、三度目にしてようやく募集されたカジノドライヴ×レフィナーダの牡馬ですから、その意味でも注目の一頭と言えるでしょう。
レフィナーダ’17は現在459kg、体高は159cmだそうです。
6月に見たときは、少しガレ気味の馬体でしたが(あえて脚元の負担を軽くするためにそうしていたようですが)、今回はだいぶ肉がついてきた印象で、前回感じた頼りなさは影を潜めていたように思います。
今でも体高が159cmあるわけですが、前後のバランス、まだトモの高い体形を見る限りでは、あと数ヶ月もすれば更に背丈も幅も大きくなって、いずれ500kg超級の馬になっていくような気がします。(多分、間違いなく…?)
姿かたちに関しては、脚長でスラッと見せるのはレフィナーダ仔の特徴で、それにカジノドライヴが加わることで、実際の背丈以上にフレームを大きく見せる、アスリート系大型馬(←私の造語です)になったのかもしれません。
そして、歩かせた時の身体の使い方、脚の捌きが柔らかいのも、レフィナーダ仔に共通する良いところです。
まだトレーニングで鍛える前ながら、本馬もゆったり大きく身体を使って歩けていましたし、関節もとても柔らかい印象でしたので、母系の良いところは充分に受け継いでくれていると思います。
坂東牧場のスタッフさんも、「歩かせると本当に繋ぎが柔らかくてストライドが伸びる馬です。今は昼夜放牧で体力をつけている最中ですが、どこがイイというよりも全ての面でレベルが高い馬ですね。期待できると思います」と褒めておられました。
柔らかさは緩さに繋がって、時間が掛かる要素にもなり得ますが、そこは荒木さんが、「今でもかなりしっかりしていますから、むしろ早めから動けるタイプではないでしょうか」とフォローしてくれました。
うーむ。。 とは言えこの馬に関しては、私は時間がかかると思っていたんです。
確かに6月に見た姿からは随分よくなっているのですが、早い時期から動けるタイプではないだろうなぁと…
坂東牧場のあとに木村秀則牧場に当歳馬を見にいった時、生産者の木村さんとも会話をしたのですが、木村さんもレフィナーダ'17に関しては「もう少し時間をください」派なんですよね。
まあ、時間をくださいと言っても、「来年になれば、今よりもう一段、二段、さらに良くなっていくので」という前向きな意味でのご発言でしたが、これまでのレフィナーダ仔の経緯を考えれば、やはり早い時期からのタイプには思えなくて。。
ただ、同じようなケースが昨年もあって、あの時はスイートマカロン’16、つまりグランソヴァールに関する評価が木村さんと荒木さんで別れたんですよね。 木村さんは“時間が必要派”で、荒木さんは“早くからいける派”という具合に。
結果的にグランソヴァールは比較的早くから動いてくれて、(紆余曲折はあったものの)今週デビュー戦を迎えることになりましたので、その時と同じことが起きる可能性もなくはない、と思っていけばイイのかもしれません。
いずれにしても、本馬はすぐに完売はしないでしょうから、木村さんが仰る「もう一段の変わり身」を待つのが正解かなぁ…
私の場合、この馬にはいずれ出資をしている可能性が高そうですが、今年は当歳馬の募集も絡んでいるので、なかなか難しいんですよね、お金とポイントを使うタイミングが… (^^ゞ
レフィナーダ'17
牡1歳 栗毛 2017.04.08生 新ひだか産
父:カジノドライヴ 母:レフィナーダ (母の父:サンデーサイレンス)
美浦・尾関知人厩舎
販売総額 1,800万円 / 総口数 2000口
募集時写真
坂東牧場の2頭目は、ステラリード‘17です。
ステラリード‘17に会うのも6月の木村秀則牧場以来になります。
その時の印象と今回の印象の違いなのですが、実は、本馬に関してはあまり大きく変わっているとは思いませんでした。
牝馬にしてはどっしり体型なのも、6月の時からそうでしたし、馬体のバランスも大体こんなイメージだったと思います。(1枚目の写真に写り込んでいる人がいますが、あの方は怪しい人物ではないです。ご安心を!)
馬体に関しては、よく言えば安定感がある、悪く言えば、もう少し胴が伸びるなど変わり身を見たかった、という感じでしょうか。
でもまあ、馬の成長曲線には個性がありますし、まだ昼夜放牧のみですからね。 本当にこの馬が変わってくるのはこの秋冬、或いは来年にかけてトレーニングが始まってからという事でしょう。
ステラリード'17の体高は155cm、体重は442kgとのことです。
サイズ的には大き過ぎず小さ過ぎず、この時期の牝馬としては充分でしょう。
これも木村さんが言い続けておられることですが、ステラリードは種牡馬によって毎年違うタイプを産むという。。 その意味では、確かに本馬はどの姉とも違う姿かたちをしていますので、逆に楽しみも大きいです。
この先、トレーニングが本格的になれば、子どもっぽく見える馬体にメリハリが出てくるでしょうし、(もともとのバランスは悪くないだけに)そうなると印象がガラッと変わるタイプかもしれません。
坂東牧場さんの主な評価としては、落ち着いていてきちんとした馬。 馬体には幅があってしっかりしており、歩かせた時の関節の柔らかさが特徴的。 身体全体にバネがあり、関節の柔らかさと相俟って、ストライドが綺麗に伸びるタイプ、というものでした。
なかなか高い評価と言えますが、坂東牧場産は馬を褒めるのがうまいですからねぇ(^_^;
いや、確かにステラリード'17はイイ馬だと思うのですが、正直、まだ子どもっぽいところも残っているし、本当に高い評価をしてあげるのは、もう少し先でもいいような気がします。
ステラリード自身は2歳夏に重賞を勝ちましたが、この系統は基本的に晩成ですから。
残念ながらステラリードは母として活躍馬を出せていません。
が、チャンスはこれからたくさんありますので、まずは本馬が突破口を開く存在になってくれたらと思います。
そうですねぇ、この馬に突破口を開いてもらい、18年産モーリスの牡馬で大爆発!、そんな妄想を楽しむのも悪くないですね(^^ゞ
ステラリード'17
牝1歳 鹿毛 2017.01.18生 新ひだか産
父:ルーラーシップ 母:ステラリード (母の父:スペシャルウィーク)
美浦・高柳瑞樹厩舎
販売総額 1,680万円 / 総口数 2000口
募集時写真
坂東牧場の3頭目、今回の展示会で見た1歳馬のラストはスマイリンアスク'17です。
そうなんです、スマイリンアスク'17は大暴れをしていました(^_^;
まだ移動をしてきたばかりで環境にも慣れておらず、大人数の前に立たされるのもおそらく初めてでしょうし…
繊細な牝馬であることも一因だと思いますが、ステラリード'17が落ち着いていただけに、余計に目立ってしまって可哀相でした。
スマイリンアスク'17は体高が155cm、馬体重は418kgで、見た目にもステラリード'17よりシャープな身体つきですよね。
このあたりは気性が身体つきに現れているとも言えますが、まだ本格的なトレーニングが始まる前の段階ですから、もう少しフックラ余裕があった方がイイのかもしれません。
荒木さんは、気性がイイとは言いませんが、普段からずっとこんな感じではないですし、(今までの経験上)キチンと接してあげればそのうちに何とかなるレベルでしょう、と仰ってくれていましたが(^_^;
もちろん、展示会のこの時間だけで気性難と決めつける必要はなく、引き続き見守っていけばいいでしょう。
ただ、繊細な気性とシャープな身体の裏返しとして、歩きなどはキビキビしていてとても俊敏な印象でした。
坂東牧場のスタッフさんも、バネがあるし手先が素軽い、ステラリード'17がストライドで勝負するタイプだとしたら、こちらは回転の速さでスピードを出すタイプ、要するに、ワークフォース産駒っぽくない、とコメントしておられました。
でもなぁ、この、「ワークフォースっぽくない」というのが意外にクセモノな場合もあるんですよねぇ…
まあ、先を読むのには限界がありますから、結局はもう少し調教が進んでからでないと分からないんですけどね(^_^;
父ワークフォース、母父ディープインパクトの本馬ですが、これが父ディープインパクト、母父ワークフォースだったら何倍のお値段になるのか、そんな事を考えていたら、危険回避のために、スマイリンアスク'17はだいぶ遠くに連れていかれてしまいました(^~^;
本馬の場合は、やはりこの気性がどういう方向に出るかでしょう。
これが成長とともに落ち着いて、前向きな気性、闘争心に繋がるようなら、母父ディープインパクトのモデルケースとしては(お値段もソコソコなので)面白いかもしれません。
多少のリスクは覚悟するとして、キチンと調教が積めることがハッキリしたら、あとは好みと懐具合に相談ですかね(^^ゞ
スマイリンアスク'17
牝1歳 青鹿毛 2017.03.28生 平取産
父:ワークフォース 母:スマイリンアスク (母の父:ディープインパクト)
美浦・中舘英二厩舎
販売総額 1,600万円 / 総口数 2000口
募集時写真
坂東牧場では、まだ出資が出来る2016年産馬、ストームハート(Miss Fear Factor'16)も見学しました。
再び麗さんにご登場いただきます(^^ゞ
ストームハートの馬体重は538kg…
もう何度も書いていますが、来日前からほとんどロクに運動をしていませんので、太いのは仕方がないですね。
血統的にはすごく魅力があるだけに、早く軌道に乗って欲しいと願うばかりです。
一応、坂東牧場さんの本馬に対する評価を書いておきます。
「本格的なトレーニングはこれからながら、軽めのキャンターでもスピード感のあるイイ走りをするので、15-15に進んだ時が楽しみ。 性格はピリッとしているものの、キツイというほどではない。 走りの質は、ピッチ走法ではなくストライドタイプ。 1200m限定とは思えず、マイルぐらいまではこなすのではないか」
という事でしたが、まずはキチンと乗り込みが出来るようになるのが先決ですね。
では、いつから本格的にやり出すのかですが…
それに関しては、「当面は基礎固めを優先し、馬の状態を見ながら決めていく」とのこと。
普段はハッキリ発言される荒木さんからも、明確な答えがありませんでした。
最終的には野中先生と相談なのでしょうが、おそらくまだまだ時間が掛かると思った方がよさそうです。
Miss Fear Factor'16(ストームハート)
牝1歳 鹿毛 2016.02.04生 米国産
父:Uncaptured 母:Miss Fear Factor (母の父:Siphon)
栗東・野中賢二厩舎
販売総額 2,500万円 / 総口数 2000口
募集時写真
*広尾TC募集馬ページ → https://www.hirootc.jp/sellhorses/
*馬の評価は素人の感想、見解です。出資はあくまでも自己責任でお願い致します(^^ゞ
*文中の引用コメントは私の記憶に基づいて書いています。誤り、ニュアンスの違いなどは全て私の責任ですm(_ _)m
*広尾TC様のご厚意により、クラブ公式HP等からの情報転載の許可を頂いています。
展示会報告の第4弾は、毎度おなじみの吉澤ステーブル編です。
吉澤ステーブルにはスイートマカロン'17、クリヴィア'17、ウインアルエット'17の3頭がお世話になっています。
そして、案内をして頂くのは、これまたおなじみ、広報担当の本田さん。
さすがに200馬房を誇る大育成牧場だけあって、何から何まで洗練されていて安心感がありますね(^^)
そう言えば見学の終了後、Y代表が吉澤ステーブルの良さを説明しようとしてこんなことを仰ったんです。
「吉澤さんは、調教師の皆さんからも信頼、人気があって、預託希望もとても多いので、今では名のある調教師、実績のある調教師でないと、なかなか馬を預かってもらえないそうです」
その横に立っていた本田さん、ちょっと困ったような表情をされていましたねぇ…。。
調教師を選ぶ生意気な育成場、みたいな噂が立たなきゃいいけれど…。。
冗談はさて置き、吉澤ステーブルには池江調教師も絶大な信頼を寄せておられるようで、社台Gr生産以外の池江厩舎馬は、基本的に吉澤さんで育成されるとのこと。(一部に例外はあったようですが…)
なので、例えばウインアルエット'17も必然的にこちらでの育成になっています。
ということで、まずはウインアルエット'17からいきましょう。
お気づきかもしれませんが、この時はちょうど雨が降っていました。
しかも、馬を見ている間だけ雨が降って、見学が終わる頃に止むことの繰り返し…
Y代表の雨男ぶりには頭が下がるというか何と言うか┐(´~`)┌ ヤレヤレ
それはさて置き、ウインアルエット'17は現在480kg、今はBTCで22秒ぐらいを乗っているとのことでした。
さらに、早い始動ながら馴致も全く問題なかったそうで、大きい馬でも背中の使い方が良いので重さがなく、乗り役さんの評判も上々、いろいろなコースを使っているのでだいぶ力もついてきた、とのことでした。
確かにこの馬、この世代では一番早く馴致、トレーニングを始めたんですよね。
早く始めるのが単純にいいとは思いませんが、こういう進み具合を見てしまうと、早い始動に耐えうる馬を持ってくる池江先生の判断が素晴らしかったんだろうなぁ、と思ってしまいます。
そして、馬を見た私の感想ですが…
『うーん。。やはり、無理してでも出資しておけばよかったなぁ』です(^_^;
基本的に実馬を見てから出資を決めたい派の私としては、今回発生した募集開始時期と展示会開催時期のアンマッチは厳しい話でして、ミスペンバリー'17は個人的に木村さんのところに行って確認をしたものの、当時まだ桑田牧場さんにいた本馬については見学のチャンスがなく、必然的に出資対象には入れにくかったんですよね。
少し愚痴っぽくてアレですが、結果的に募集開始二週間で満口になってしまっては、私にはどうすることもできませんでした。
それが今回間近で見て、これほどいい馬だったとは… です。
立ち姿もそうですが、歩かせても柔らかくてゆったり動くし、落ち着いていて動じない性格もなかなか立派なものでした。
他の馬に比べてトレーニングが進んでいるせいもあるでしょうが、今回見た全ての1歳(ミスペンバリー'17、バートラムガーデン'17を含めて)の中で、見た目の良さなら1、2を争う存在ではないでしょうか。
父エピファネイアが未デビューなので、実際には未知数な部分も大きいですが、池江先生が「春の路線に乗せたい」と仰っているのも満更セールストークばかりではないのかも、と思わせるオーラを持った牝馬だったと思います。
ウインアルエット'17
牝1歳 黒鹿毛 2017.04.02生 浦河産
父:エピファネイア 母:ウインアルエット (母の父:ダンスインザダーク)
栗東・池江泰寿厩舎
販売総額 2,520万円 / 総口数 2000口
募集時写真
続いては、スイートマカロン’17です。
スイートマカロン’17は現在404kgと、ウインアルエット'17よりもだいぶコンパクトな感じです。
ただ、体高は155cmありますし、管囲も19.5cmと充分なので、サイズに関してはあまり心配はいらないのでしょう。
今のメニューは角馬場でのダク、ハッキングを2200mほどで、これまたウインアルエット'17よりもだいぶゆっくりした始動です。
私はこの馬にも6月に会っていますが、その時の印象は、人懐こくて好奇心が強く、他馬や人間を恐れずどこにでも顔を出したがるタイプというもので、派手な大流星+後肢ソックスという見た目込みで、『何となく気になる存在』だったのは確かです。
本田さんからは、馴致も非常に順調で精神的にも落ち着いているし、体質面も強そうなのでとても扱いやすい馬。 まだ促されて走っている段階ではあるものの、バランス良くまとまっているので心配な点がない、という主旨のコメントがありました。
確かに立ち姿も歩かせた時も、どこと言って大きな欠点がないですし、まだ幼さが残る中にも安定感がある馬でした。
ただ、逆に言えば目立った特徴がないと言いますか、芝なのかダートなのか、短いところなのか長いところなのか、全てはこれからの成長とトレーニング次第といった印象でもあります。
私は兄のグランソヴァールに出資をしていますが、もしかしたら、本馬の売れ行きは兄のデビュー戦に掛かっているかもしれません。
グランソヴァールが期待に応え、その間に本馬の成長が進み、ある程度の速めが始まったときにどういう評価になってくるか。。
父スピルバーグの評価も未知数ですから、様子見が出来るならその方が安心ですし、(クラブには申し訳ないですが)出資検討に関しては、あまり慌てず来年になってからでもいいタイプではないでしょうかm(_ _)m
スイートマカロン'17
牝1歳 鹿毛 2017.03.20生 新ひだか産
父:スピルバーグ 母:スイートマカロン (母の父:Tale of the Cat)
栗東・小崎憲厩舎
販売総額 1,960万円 / 総口数 2000口
募集時写真
吉澤ステーブルの最後は、クリヴィア'17です。
クリヴィア'17も402kgとコンパクトで、体高も154.5cmとスイートマカロン'17とほぼ同じサイズ感です。
ただし、こちらはすでにBTC坂路で22秒を乗られているようですから、調教の進度で言えば、スイートマカロン'17ではなくウインアルエット'17と同じレベルということになりますね。
本田さんからは、馴致からBTCで乗り始めるまで非常に順調で進みがすごく早かった。大きくないけれど馬体に力があって調教を進めやすい。大人っぽくて頭も良く、気持にも身体にも問題がないので今後も順調にいくだろうとの、非常に前向きなコメントがありました。
毎年のように本田さんのコメントを聞いていると、本当にいいと感じている馬と、ややセールストークに寄っている馬との差を感じられるようになりますが、本馬に関しては、皆さんが思っているよりイイ馬ですよ、とのムードが出ていたかもです。
いや、もちろんこれは私の勝手な解釈ですけれど(^^ゞ
ただ、この馬はエレナレジーナを新馬勝ちさせた加藤先生が見つけてきた牝馬、これは紛れもない事実です。
ご自身で納得した馬しかやらないのは加藤先生だけではないですが、預かった馬でしっかり実績を出している先生ですし、その面での信頼感は、本馬の大きなセールスポイントと考えて良いのではないでしょうか。
で、馬を見ていて思ったのですが、加藤先生はこういうコンパクトながらバランスが良く、きれいな牝馬が好きなんですかね?
毛色も血統も違うのですが、本馬には何となくフェニーチェやエレナレジーナのラインと共通の雰囲気を感じました。
歩いた時もキビキビ綺麗に動いていましたし、運動神経の良さを感じさせる牝馬。 正直、6月生まれのクロフネ牝馬ということで、個人的にはあまり食指が動いていなかったのですが、展示会期間中にアエロリットが毎日王冠を勝っちゃいましたしねぇ…
本馬はお値段もソコソコですし、思っていたよりも実馬は全然よく見えたので、余裕があれば出資検討対象に入れたいぐらいです。
問題は、すでに矢作セットを購入し、木村秀則牧場応援も含めてレフィナーダ'17やハイアーラヴ'17を検討中の私にその余裕があるかどうか。。 とまあ、そういう状況を抜きにすれば、加藤先生が見込んだ馬ですし、結構面白い活躍が期待できると思います。
ウインアルエット'17は売り切れなので諦めるしかないですが、この馬はまだ買えるんだよなぁ…
本馬が遺伝子型T:Tなのはちょっと気になるものの、悩ましいところだなぁ…
クリヴィア'17
牝1歳 栗毛 2017.06.09生 日高産
父:クロフネ 母:クリヴィア (母の父:トニービン)
美浦・加藤征弘厩舎
販売総額 1,760万円 / 総口数 2000口
募集時写真
*広尾TC募集馬ページ → https://www.hirootc.jp/sellhorses/
*馬の評価は素人の感想、見解です。出資はあくまでも自己責任でお願い致します(^^ゞ
*文中の引用コメントは私の記憶に基づいて書いています。誤り、ニュアンスの違いなどは全て私の責任ですm(_ _)m
*広尾TC様のご厚意により、クラブ公式HP等からの情報転載の許可を頂いています。
吉澤ステーブルにはスイートマカロン'17、クリヴィア'17、ウインアルエット'17の3頭がお世話になっています。
そして、案内をして頂くのは、これまたおなじみ、広報担当の本田さん。
さすがに200馬房を誇る大育成牧場だけあって、何から何まで洗練されていて安心感がありますね(^^)
そう言えば見学の終了後、Y代表が吉澤ステーブルの良さを説明しようとしてこんなことを仰ったんです。
「吉澤さんは、調教師の皆さんからも信頼、人気があって、預託希望もとても多いので、今では名のある調教師、実績のある調教師でないと、なかなか馬を預かってもらえないそうです」
その横に立っていた本田さん、ちょっと困ったような表情をされていましたねぇ…。。
調教師を選ぶ生意気な育成場、みたいな噂が立たなきゃいいけれど…。。
冗談はさて置き、吉澤ステーブルには池江調教師も絶大な信頼を寄せておられるようで、社台Gr生産以外の池江厩舎馬は、基本的に吉澤さんで育成されるとのこと。(一部に例外はあったようですが…)
なので、例えばウインアルエット'17も必然的にこちらでの育成になっています。
ということで、まずはウインアルエット'17からいきましょう。
お気づきかもしれませんが、この時はちょうど雨が降っていました。
しかも、馬を見ている間だけ雨が降って、見学が終わる頃に止むことの繰り返し…
Y代表の雨男ぶりには頭が下がるというか何と言うか┐(´~`)┌ ヤレヤレ
それはさて置き、ウインアルエット'17は現在480kg、今はBTCで22秒ぐらいを乗っているとのことでした。
さらに、早い始動ながら馴致も全く問題なかったそうで、大きい馬でも背中の使い方が良いので重さがなく、乗り役さんの評判も上々、いろいろなコースを使っているのでだいぶ力もついてきた、とのことでした。
確かにこの馬、この世代では一番早く馴致、トレーニングを始めたんですよね。
早く始めるのが単純にいいとは思いませんが、こういう進み具合を見てしまうと、早い始動に耐えうる馬を持ってくる池江先生の判断が素晴らしかったんだろうなぁ、と思ってしまいます。
そして、馬を見た私の感想ですが…
『うーん。。やはり、無理してでも出資しておけばよかったなぁ』です(^_^;
基本的に実馬を見てから出資を決めたい派の私としては、今回発生した募集開始時期と展示会開催時期のアンマッチは厳しい話でして、ミスペンバリー'17は個人的に木村さんのところに行って確認をしたものの、当時まだ桑田牧場さんにいた本馬については見学のチャンスがなく、必然的に出資対象には入れにくかったんですよね。
少し愚痴っぽくてアレですが、結果的に募集開始二週間で満口になってしまっては、私にはどうすることもできませんでした。
それが今回間近で見て、これほどいい馬だったとは… です。
立ち姿もそうですが、歩かせても柔らかくてゆったり動くし、落ち着いていて動じない性格もなかなか立派なものでした。
他の馬に比べてトレーニングが進んでいるせいもあるでしょうが、今回見た全ての1歳(ミスペンバリー'17、バートラムガーデン'17を含めて)の中で、見た目の良さなら1、2を争う存在ではないでしょうか。
父エピファネイアが未デビューなので、実際には未知数な部分も大きいですが、池江先生が「春の路線に乗せたい」と仰っているのも満更セールストークばかりではないのかも、と思わせるオーラを持った牝馬だったと思います。
ウインアルエット'17
牝1歳 黒鹿毛 2017.04.02生 浦河産
父:エピファネイア 母:ウインアルエット (母の父:ダンスインザダーク)
栗東・池江泰寿厩舎
販売総額 2,520万円 / 総口数 2000口
募集時写真
続いては、スイートマカロン’17です。
スイートマカロン’17は現在404kgと、ウインアルエット'17よりもだいぶコンパクトな感じです。
ただ、体高は155cmありますし、管囲も19.5cmと充分なので、サイズに関してはあまり心配はいらないのでしょう。
今のメニューは角馬場でのダク、ハッキングを2200mほどで、これまたウインアルエット'17よりもだいぶゆっくりした始動です。
私はこの馬にも6月に会っていますが、その時の印象は、人懐こくて好奇心が強く、他馬や人間を恐れずどこにでも顔を出したがるタイプというもので、派手な大流星+後肢ソックスという見た目込みで、『何となく気になる存在』だったのは確かです。
本田さんからは、馴致も非常に順調で精神的にも落ち着いているし、体質面も強そうなのでとても扱いやすい馬。 まだ促されて走っている段階ではあるものの、バランス良くまとまっているので心配な点がない、という主旨のコメントがありました。
確かに立ち姿も歩かせた時も、どこと言って大きな欠点がないですし、まだ幼さが残る中にも安定感がある馬でした。
ただ、逆に言えば目立った特徴がないと言いますか、芝なのかダートなのか、短いところなのか長いところなのか、全てはこれからの成長とトレーニング次第といった印象でもあります。
私は兄のグランソヴァールに出資をしていますが、もしかしたら、本馬の売れ行きは兄のデビュー戦に掛かっているかもしれません。
グランソヴァールが期待に応え、その間に本馬の成長が進み、ある程度の速めが始まったときにどういう評価になってくるか。。
父スピルバーグの評価も未知数ですから、様子見が出来るならその方が安心ですし、(クラブには申し訳ないですが)出資検討に関しては、あまり慌てず来年になってからでもいいタイプではないでしょうかm(_ _)m
スイートマカロン'17
牝1歳 鹿毛 2017.03.20生 新ひだか産
父:スピルバーグ 母:スイートマカロン (母の父:Tale of the Cat)
栗東・小崎憲厩舎
販売総額 1,960万円 / 総口数 2000口
募集時写真
吉澤ステーブルの最後は、クリヴィア'17です。
クリヴィア'17も402kgとコンパクトで、体高も154.5cmとスイートマカロン'17とほぼ同じサイズ感です。
ただし、こちらはすでにBTC坂路で22秒を乗られているようですから、調教の進度で言えば、スイートマカロン'17ではなくウインアルエット'17と同じレベルということになりますね。
本田さんからは、馴致からBTCで乗り始めるまで非常に順調で進みがすごく早かった。大きくないけれど馬体に力があって調教を進めやすい。大人っぽくて頭も良く、気持にも身体にも問題がないので今後も順調にいくだろうとの、非常に前向きなコメントがありました。
毎年のように本田さんのコメントを聞いていると、本当にいいと感じている馬と、ややセールストークに寄っている馬との差を感じられるようになりますが、本馬に関しては、皆さんが思っているよりイイ馬ですよ、とのムードが出ていたかもです。
いや、もちろんこれは私の勝手な解釈ですけれど(^^ゞ
ただ、この馬はエレナレジーナを新馬勝ちさせた加藤先生が見つけてきた牝馬、これは紛れもない事実です。
ご自身で納得した馬しかやらないのは加藤先生だけではないですが、預かった馬でしっかり実績を出している先生ですし、その面での信頼感は、本馬の大きなセールスポイントと考えて良いのではないでしょうか。
で、馬を見ていて思ったのですが、加藤先生はこういうコンパクトながらバランスが良く、きれいな牝馬が好きなんですかね?
毛色も血統も違うのですが、本馬には何となくフェニーチェやエレナレジーナのラインと共通の雰囲気を感じました。
歩いた時もキビキビ綺麗に動いていましたし、運動神経の良さを感じさせる牝馬。 正直、6月生まれのクロフネ牝馬ということで、個人的にはあまり食指が動いていなかったのですが、展示会期間中にアエロリットが毎日王冠を勝っちゃいましたしねぇ…
本馬はお値段もソコソコですし、思っていたよりも実馬は全然よく見えたので、余裕があれば出資検討対象に入れたいぐらいです。
問題は、すでに矢作セットを購入し、木村秀則牧場応援も含めてレフィナーダ'17やハイアーラヴ'17を検討中の私にその余裕があるかどうか。。 とまあ、そういう状況を抜きにすれば、加藤先生が見込んだ馬ですし、結構面白い活躍が期待できると思います。
ウインアルエット'17は売り切れなので諦めるしかないですが、この馬はまだ買えるんだよなぁ…
本馬が遺伝子型T:Tなのはちょっと気になるものの、悩ましいところだなぁ…
クリヴィア'17
牝1歳 栗毛 2017.06.09生 日高産
父:クロフネ 母:クリヴィア (母の父:トニービン)
美浦・加藤征弘厩舎
販売総額 1,760万円 / 総口数 2000口
募集時写真
*広尾TC募集馬ページ → https://www.hirootc.jp/sellhorses/
*馬の評価は素人の感想、見解です。出資はあくまでも自己責任でお願い致します(^^ゞ
*文中の引用コメントは私の記憶に基づいて書いています。誤り、ニュアンスの違いなどは全て私の責任ですm(_ _)m
*広尾TC様のご厚意により、クラブ公式HP等からの情報転載の許可を頂いています。