今回の募集で新たにラインアップ入りをしたミスペンバリー'19、レフィナーダ'19、レトロクラシック'19の3頭については、昨年6月に木村秀則牧場にお邪魔をした際、木村さんに見せて頂いた経緯があります。もちろん、その時は募集されるかどうかは不確定だったワケですが、木村さんとしては、これは是非ともクラブで募集して欲しいとのお気持ちがあったのでしょう(多分)。
という事で、26日の申込み解禁前に気合を入れなおすために、該当3頭の当時の写真と現在を比べてみて、その時に感じたアレやコレやを思い出しつつ成長を確認、実感しておくことにしました。
■ミスペンバリー'19
◇牡1歳 鹿毛 2019.03.29生 新ひだか産(木村秀則牧場)
◇父:キズナ 母:ミスペンバリー (母の父:Montjeu)
◇プラスビタールスピード遺伝子:CT型
◇栗東:矢作芳人厩舎
◇販売総額 5,000万円 / 総口数 2000口
◇POINT!:均整の取れた雄大な馬体にスラリと伸びた脚。放牧地ではパワフルにして体を持て余すことはなく、大きく柔らかいフットワークには軽さもあり、随所に血統馬らしい雰囲気を感じさせてくれる。筋肉の付き方も比較的早く、兄姉同様のスピードに加えて、本馬は力強さと完成度の高さも兼備。父にキズナを迎え、早めの始動にもしっかりと対応してくれそうだ。適性はクラシックディスタンスにあり。賢母が待ち望む重賞タイトルの獲得を現実のものとしたい。
募集時写真:2020/7/10
牧場見学時写真:2019/6/15撮影
ミスペンバリー'19については、申込み解禁直後に出資するつもりです。いや、一年前に木村秀則牧場で見た時から、或いはミスペンバリーがキズナの牡馬を生んだと聞いた時から、すでに心の中では決めていたので(^^ゞ
それはさて置き、生まれて約3ヶ月の写真と今の写真を比べると、『馬って一年でこんなに立派になるんだ…』と当たり前の感想が浮かんできます。ただ、その中でも肩から腹回りの肉付き、背中のライン、パワーがありそうなお尻からトモにかけてのシルエットなど、当歳時の好印象が随所に受け継がれていると思います。(同じ馬なので当たり前ですが(^^ゞ)
思い起こせば昨年の6月、木村さんはこの馬を見せながら、この馬自身の良し悪しについてはあまり多くを語らなかったような気がします。教えて頂いたのは、確か、「キズナ産駒はスラっと洗練された芝馬タイプと筋肉ムキムキタイプに分かれていて、ミスペンバリー'19は当然前者です」といった内容だったのですが、本音では「当歳でもこの姿を見れば感じてもらえるでしょ!」という事だったのかもしれません。
確かにこの馬、あの時一緒に見学をした大物会員さんも(募集もされていないのに)その場で出資を決めてしまうぐらい、見た瞬間に良い馬オーラを感じさせる、いわゆる特別の雰囲気があったんですよねぇ。。
しかも、今回の募集写真を見る限りでは、バランスよく洗練されているうえに、思った以上にパワフルで頑丈そうなイメージもあって…。もしも秋に見学会が行われるとしたら、その頃にはこの馬は『頑丈なマグナムインパクト』みたいになっているかもしれません!(そう言われてもピンとこない方も多いでしょうが、ミスペンバリーの最高傑作になるはずだった馬がいたのです(^^;))
本馬については、あまり褒めすぎると競争率が高くなるのでこの辺で遠慮しておきます(^^ゞ いや、以前なら申し込み解禁即満口は、よほどの事情(例えば無料募集企画馬など)がない限りあり得なかったのですが、2000口募集が定着し、重賞でも上位争いをする馬が増えてきたので油断はできません。万が一、まさかの無償4口集中攻撃に弾き飛ばされたら残念過ぎますからねぇ…。
あ、ついつい全く余計なことを書きましたm(_ _)m 競争率の話は、そうは言っても一週間、いや、2、3日程度は大丈夫だと思います。しっかり落ち着いて検討し、納得できる出資作戦を考えたいと思います!
七夕賞を勝ったクレッシェンドラヴについて、各メディアが大きく取り上げてくれています。
重賞を勝ったので当然と言えばそうですが、今回の特長として、鞍上内田騎手にクローズアップしたエピソードを取り上げているメディアが多いですよね。
◇東スポWeb『【七夕賞・後記】〝遅咲き〟クレッシェンドラヴ G1の大舞台でも輝けるのか』
◇スポーツ報知『【七夕賞】“福島の鬼”クレッシェンドラヴが快勝! 鞍上・内田は2週連続の重賞制覇』
◇極ウマ『49歳内田2週連続重賞V 林師も手腕感謝/七夕賞』
◇デイリー『【七夕賞】クレッシェンドラヴが重賞2勝目 内田博、2週連続重賞制覇「あと20年は」』
◇Sponichi Annex『【七夕賞】ラヴ“秋夏制覇”福島重賞2勝目 49歳内田は2週連続V「あと20年は頑張るよ」』
未勝利時代から調教でもレースでもずっと面倒を見てくれて、好調時も不調時も乗り続けてきたからこそだと思いますが、今回の騎乗は素人目にも素晴らしい、なかなかできないパフォーマンスに見えました。スタート後の立ち回り、仕掛けのタイミング、外を回らずの進路取り、そして直線での叱咤激励…
最近は重賞だろうがG1だろうが乗り替わりが当たり前になりましたが、要するに、それでも大丈夫な馬とそうでない馬がいるってことですからね。未勝利を勝つまでのクレッシェンドラヴの成績は12→7→10→9着で、いまならスリーアウト寸前の馬だったわけです。それが重賞を2勝もするなんて、本当に良くここまで頑張ってきたと思います。
そして、あくまで騎手固定に拘った林先生の意志の強さにも感心します。いろいろな意見がある中で、クレッシェンドラヴは騎手をコロコロ変えない方が良いタイプだと判断し、内田騎手が乗れるかどうかをレース選択のひとつのポイントにするぐらいでしたから…。これはもう、たまたま勝ったから…みたいな話ではなく、やる気がなければ全く走らないクセ馬をどう育てるか、リスクを最小化して長期的に結果を出すには何が大事かを、戦略的に考えた結果なのだと思います。
改めて(テンコートレセンも含めて)チームクレッシェンドラヴの皆さんには感謝するしかありません。そして、今後のクレッシェンドラヴのチャレンジ、活躍を見守り、応援できることがとてもありがたいと感じています。まずは次走の目標をどこに置くのか、引き続き毎週の近況から目が離せなくなりました(^^)
七夕賞を制したクレッシェンドラヴの内田騎手は、ガッツポーズで検量室に凱旋(撮影・酒井清司)@極ウマ