レフィナーダ'19に続き、今日はレトロクラシック'19の確認もやってしまいます。
■レトロクラシック'19
◇牡1歳 青鹿毛 2019.04.04生 新ひだか産(木村秀則牧場)
◇父:エイシンフラッシュ 母:レトロクラシック (母の父:ディープインパクト)
◇プラスビタールスピード遺伝子:TT型
◇美浦:田村康仁厩舎
◇販売総額 1,200万円 / 総口数 2000口
◇POINT!:ステラリードやゴッドフロアー、パラスアテナらが名を連ねる倶楽部ゆかりの牝系から、カーネーションCなど3勝を挙げた母の待望の初仔が登場。背丈はやや低めで中サイズの漆黒の馬体、おとなしい中にも良い意味での荒々しさを兼ね備えた競走馬向きの気性を有しており、放牧地ではいつも最後まで走り続けられる無尽蔵のスタミナを誇示。これまでに体調を崩したことがない点も頼もしく、タフさが要求される中・長距離戦での活躍が見込まれている。
募集時写真:2020/7/10
牧場見学時写真:2019/6/15撮影
昨年見た印象では、あまりレトロクラシックに似ているとは思わなかったのですが、今回の募集写真を見ると、全体的なバランスなどは面影があるように感じます。ただ、牝馬と牡馬の違いなのか、初子とは言え1歳のこの時季としては母よりもガッチリしているかもしれません。(背丈が低めなのも関係しているかな?)
それから私、青鹿毛の当歳馬をあまり見たことがないもので、あの時の仔馬がこんなに黒くなるとは驚きです。その意味では、昨年見学した3頭の中で、1年の間に一番印象が変わったのはこの馬、という事になるでしょうか。(漆黒の馬体、それだけでもかなり格好が良く見えてしまいます(^^;))
ただ、『POINT!』コメントにある、「放牧地でいつも最後まで走り続けられる無尽蔵のスタミナ」、これについては1年前から木村さんが驚きとともに語っておられましたから、その個性は今も変わらず備わっているんですね。奇しくも当時はわからなかった遺伝子型もTTとのことですし、あの時木村さんが冗談交じりに話題にされた「ステイヤーズS制覇」が現実のものになったらスゴイことです(^^)
どうでしょう、父エイシンフラッシュは種牡馬成績的には今ひとつかもしれませんが、逆に言えば、だからこそレトロクラシックの息子が1200万円という事でもあり…。個人的にはレトロクラシックにこそ勝負種牡馬を配合して欲しいのですが、クラブとしても、何でもかんでも高額種牡馬は付けられないですし、この馬の売れ行きと活躍が今後の方針に大きく影響するのかもしれません。
昨日のミスペンバリー'19に続き、今日はレフィナーダ'19について確認していきます。
■レフィナーダ'19
◇牝1歳 黒鹿毛 2019.05.22生 新ひだか産(木村秀則牧場)
◇父:マジェスティックウォリアー 母:レフィナーダ (母の父:サンデーサイレンス)
◇プラスビタールスピード遺伝子:CT型
◇美浦:高柳瑞樹厩舎
◇販売総額 2,000万円 / 総口数 2000口
◇POINT!:現時点では中サイズの牝馬らしい体つき。父との配合がうまくマッチしたようで、放牧地では手先の軽快さやキレのある動きを見せており、イメージは“芝でもやれるエンパイアブルー”といったところ。母のラストクロップにして、その集大成ともいえる確かな輝きを発している。母の産駒は完成までに時間を要する傾向にあるが、本馬は遅生まれにもかかわらず、それを補って余りある体質の強さを持っており、むしろ姉よりも早いデビューを期待してもよさそうだ。
募集時写真:2020/7/10
牧場見学時写真:2019/6/15撮影
レフィナーダ'19は5/22の遅生まれですから、昨年6月に牧場で見せて頂いたときは、まだ生まれて一ヶ月も経っていなかったんですよね。確かに当時の写真を見ると、本当に可愛らしい仔馬という感想がほとんど全てです。。が、それでも牝馬らしい奇麗なラインを持っているのは当歳時も今も変わりなく、やはりこの馬も、当時感じた良さを失うことなく元気に成長してくれたと思います。
ちなみに、今回募集の『POINT!』コメントを見ると、「手先の軽快さやキレのある動きを見せており、イメージは“芝でもやれるエンパイアブルー”」との記載があります。ただですね、個人的にはエンパイアブルーも脚元さえ丈夫なら芝でもやれた、いや、むしろ是非とも芝での走りを見たかったぐらいなので、本馬の方が芝向きとの表現には若干の違和感があったりします(^^ゞ
それはさて置き、昨年の見学当時、木村さんが一番惚れ込み、褒めていたのは実はこの馬だったんですよね。生まれて一ヶ月弱にも関わらず、その運動能力の高さは明らかだと仰っていて、お酒の席では、「当歳時にこれほどの手応えを感じるのはディメンシオン以来かも」とまで…。もともとエンパイアブルーをはじめ、レフィナーダ仔を追い掛けてきた私としては、簡単に見過ごせない馬であるのは間違いないです。
とは言え、昨日のミスペンバリー'19と違って、本馬が即満口みたいな状況にはならないでしょう。(半兄のアレアシオンもだいぶ苦労をしていますし(^^;)) もしも満口までに時間的な余裕があるとしたら、この系統の個性である晩成傾向や体質面の課題について、出来るだけ見極めたいというのが普通の感覚なのかもしれません。