◇四位調教師のコメント 「25日に桑田牧場へ移動しました。血統馬ですので、これからは繁殖牝馬としてきっと良い仔を産んでくれると思います。子供たちにも期待したいですね。競馬で結果を残すことができず、申し訳ございませんでした」
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引退については、リナーシェの状況・状態から考えて(多くの出資者の皆さんもそうだと思いますが)8/21がラストランになるだろうと覚悟をしていましたし、最後まで頑張ってくれたことには感謝しかありません。その上で、今回の四位先生のコメントで、無事に生まれ故郷の桑田牧場に戻ってくれたことが分かりましたので、これで本当の意味でのひと安心、改めて、2歳戦からフルに頑張ってくれてありがとう!という気持ちになりました。
実は私、リナーシェに初めて会った2018年秋の展示会で、桑田牧場の代表に(単なる一クラブ会員の立場をわきまえず)「ヴェイパー'18の子どもが生まれたら、是非出資をしたい」などという突撃をしていたんですよね。。当時のことは、今となっては汗顔の至りですが、それほどリナーシェに血統的な魅力を感じていましたし、それは今も変わっていません。今回、繁殖入りが実現できそうなのは本当に良かったですし、(産駒のクラブ募集が実現しなかったとしても)今後も母リナーシェを応援していきたいと思います! →2018募集馬展示会報告・桑田牧場編
さて、リナーシェの応援にひと区切りをつけての率直な感想ですが、(今さらながら)サラブレッドにとっては成長力ってのも大事なんだなぁと。。しかも、JRAのスケジュールに合った成長力でないと意味がないわけで、そのあたりについての判断は、リナーシェのような当歳募集馬の場合は特に難しいですよねぇ…。
いずれにしても、2歳6月から未勝利戦終了までの1年2ヶ月、途中で武幸四郎厩舎から四位洋文厩舎への転厩を挟み、リナーシェはできることを全てやってくれたと思います。結果は未勝利終了でも、牧場や厩舎の皆さんのお陰もあって、そのプロセスには全く文句を言う気になりません。(大体いつも文句は言わないんですけれど(^^ゞ)
何年後かにリナーシェの子どもが募集され、その馬で勝つことができたら最高ですが、その夢に近づくためにも、まずはゆっくり休んで大きくなって、良いお母さんになる準備をして頂ければと思いますm(_ _)m
リナーシェ
2018/3/25 浦河産(桑田牧場)
父:キングカメハメハ 母:ヴェイパー(母父Galileo)
通算成績:9戦0勝
募集総額:3,560万円
獲得賞金:583万円(総賞金)
【引退レースとなった2021/8/21札幌4R(未勝利/芝1200m)でのリナーシェ:公式HPより】
チャンピオンヒルズ在厩のパンサラッサは、先週同様、おもに周回コースでのウォーミングアップ後、坂路でハロン17~18秒ペースのキャンター1本を消化。週2回の速めを乗り込まれています。
◇小泉厩舎長のコメント 「先週の坂路での動きは正直あれっ?という感じで重たい走りでしたが、今週のフェルトダート坂路(56秒2)での動きはいつものこの馬のものでした。やはり速めをやる毎に良くなってくれているのだと思います。調教師によれば、『そろそろ目標レースなどの検討に入りたい』とのこと。薄暗いうちの時間帯で乗っていますので、暑さにやられるような気配もありません」
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「先週は正直あれっ?という感じの重たい走り」だったとのことなので、改めて先週の近況を読んでみたところ、確かに「休養期間が長引いた関係でこの馬にしてはまだ少々重たい走り」とありますね。。もちろん、それは私の目にも入っていたわけですが、先週は小泉厩舎長の『気持ちはシャンシャン!』に気をとられて、それどころではなかったのかもしれません(^^;)
という話はさて置きまして、今週はすでにパンサラッサらしい走りに戻っているとのことですし、いよいよ矢作先生が次走を考える段階に進んできたのは何よりです。私としては、『間に合うようならケフェウスS(9/18中京・芝2000m)』ぐらいしか思いつかないのですが、場合によってはその2週間後、ポートアイランドS(10/3中京・芝1600m)でマイル路線を試す、なんていう選択肢があるのかもしれません。
いずれにしても、パンサラッサが元気でいてくれないと、どうしても盛り上がりに欠ける感じになってしまいます。まずは矢作先生に復帰戦を決めてもらい、なるべく早く競馬場での元気な姿を見たいと思いますm(_ _)m
[チャンピオンヒルズ在厩のパンサラッサ:公式HP(2021/8/24更新分)より】
テンコートレーニングセンター在厩のクレッシェンドラヴは、先週同様、舎飼による管理が続けられています。
◇伊藤マネージャーのコメント 「深いところへ笹針を打ちましたので、治療から3週間、今週一杯はこのまま舎飼により心身をゆったりと休めてあげることになりました。一時期くすんで見えた毛づやもここにきて良くなってきましたし、先週もお伝えしたように触診反応がなくなっていますからね。全体的にコンディションが上向いてきているのは間違いありません」
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笹針後のケアということで、今週いっぱいは舎飼いでの管理となりました。
先週の記事で、『場合によっては年内休養、次は来年のAJCから…』という勝手な見通しをしましたが、今の感じだと、何となくそういう路線が現実的なところなのかもしれません。
と、いろいろ気になるところはありますが、まずは馬が元気にならないことには始まりません。せっかく笹針まで打ったことですし、早くいつものクレッシェンドラヴに戻って欲しいと思いますm(_ _)m
坂東牧場在厩のドゥオーモは、おもに周回コースでハロン17~25秒ペースのキャンター3500mを消化。加えて今週より坂路入りを開始しています。
◇荒木マネージャーのコメント 「坂路主体の調教へとシフトしており、週末にかけて3F15-15を取り入れていく予定。古馬らしい安定した動きが見受けられ、余計な力を抜きつつも、手脚の運びにメリハリがありますね。栗東への移動に向けて、徐々にピッチを上げていきましょう」
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「余計な力を抜きつつも、手脚の運びにメリハリがある」とは、なかなか調子が良さそうで嬉しいです。
考えてみれば、坂東牧場で過ごす期間が長かったドゥオーモですから、荒木さんをはじめ、牧場の皆さんもきっと『もうひと花』を咲かせたいと思っておられるのではないでしょうか。(勝手な思い込みですけど(^^ゞ)
しかし、週末から15-15をやった上で9月中旬に栗東に移動するとなると、福島記念の前に一戦使う可能性もありますかね?? 去年、京都大賞典を叩き台にしたように…
まあ、そのあたりが決まるのはもう少し先でしょうから、今はとにかく無事に調整が進むこと、元気な状態で栗東に戻ることを第一に、引き続き見守っていきたいと思いますm(_ _)m
【2021/7/4函館 巴賞(OP/芝1800m)でのドゥオーモ:公式HPより】