カイザーノヴァは、1月8日中京9R 鳥羽特別(2勝クラス・芝1200m)に坂井瑠星騎手で出走します。
- 22.01.05 助 手 栗東坂良 1回 54.2-38.4-25.1-12.5 一杯に追う
- 22.01.02 助 手 栗東坂良 1回 59.6-43.1-28.5-14.4 馬ナリ余力
◇矢作調教師のコメント 「5日に坂路でサーッと。試しにブリンカーを着けて追い切りました。劇的な効果まではどうかですが、いちおう終いまでしっかりと走れていましたので、レースでも着用してみたいと思います。状態や心臓は問題ないですからね。近走でもうひとつ結果が出ていないことですし、馬をピリッとさせる意味でも、1回短いところに使って変化を求めていければと考えます。今回はスタートが一つのカギ。ポンと出て、終いまで集中してくれれば、やれてもおかしくないと思っています」
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最終追い切りは、栗東坂路を一杯に追われて54.2-38.4-25.1-12.5秒。。パンサラッサやバスラットレオンのタイムを見慣れていると、ずいぶん遅いと感じてしまいますが、もともと2頭は坂路で動き過ぎるぐらい動くタイプですからね。一方のカイザーノヴァは、昔から坂路ではもたつくところがありましたし、何とか後傾ラップを刻んだだけでも良しとしましょう。
いや、むしろ、珍しく後傾ラップを刻めたということは、追い切りで着用したブリンカーの効果があったということなのかも…。矢作先生も、骨折休養から復帰した後の敗戦は気持の問題と考えていて、その打開策として距離短縮&ブリンカー着用に踏み切ったのですから、何とかこの作戦がプラス方向に作用して欲しいと思います。
その上で、カイザーノヴァが本気で走れば速いことは分かっていますので、「スタートをポンと出て終いまで集中できれば、やれてもおかしくない」との話が現実になる可能性はあるでしょう。坂井瑠星騎手にはまたご苦労を掛けますが、ピリッと気合を入れるためにも、腕がパンパンになるぐらいビッシリ追って頂ければと思いますm(_ _)m (まあ、若いから大丈夫かな(^^ゞ)
**2022/1/8中京9R 鳥羽特別(2勝C/芝1200m)出走馬**
【2021/12/26阪神12R 猪名川特別でのカイザーノヴァ:公式HPより】
パンサラッサは、5日にチャンピオンヒルズへリフレッシュ放牧に出ています。
◇矢作調教師のコメント 「年末年始は厩舎でゆっくりと。特に大きな疲れもなく元気にしてくれていました。あくまでも放牧後の様子を見ながらにはなりますが、今春は4月3日阪神11R 大阪杯(G1・芝2000m)を大目標に進めていきたいと思っています」
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良いですね! 2500mの有馬記念を走っても大きなダメージがなかったこと、リフレッシュ放牧に出る時点で『春の大目標は大阪杯』と宣言してくれたこと。。いろいろ難しい部分はあるのでしょうが、やはり、重賞路線を進む馬はこうでなくちゃ!という気がします。もちろん、宣言通りにならないことなんて普通にあるワケですが、それでも『今はこう考えている』とコメントして頂けるのは、厩舎としての自信の現れだろうと思いますので(^^)
ということなのですが、あえて厳しい言い方をすれば、パンサラッサはまだローカルG3を勝っただけの立場です。それは矢作先生が一番分かっていることだと思いますので、おそらくはこれから本番まで、(ステップレース出走も含めて)G1でしっかり戦える馬に鍛えられていくことになるのでしょう。
その点、レースで深いダメージを負わない、疲れがあっても比較的早く回復してくれるパンサラッサは、本当にありがたい馬だと思います。きっと今後のハードトレーニングも乗り越えて、ひと回り強くなって戻ってきてくれる気がします(^^)
【2021/12/26中山11R 有馬記念(G1/芝2500m)でのパンサラッサ:公式HPより】
◇小泉厩舎長のコメント 「徐々に良くなってきてはいるものの、まだ後駆の硬さがスッキリとは解れてくれない状況。ショックウェーブ放射に加え、インディバ(高周波温熱機器)の力も借りながらケアを進めており、坂路で適度に体を動かしているところです。引き続き、地道に良化を促していきたいですね」
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小泉厩舎長は「引き続き地道に良化を促していきたい」と仰っていまずが、要するに、なかなか後肢(右股関節付近)の状態が良くなってこないようです。キャンターレベルは乗れているので、大きな心配は必要ないのかもしれませんが、あまり長引くようだと『本当に疲れているだけなのか?』みたいな話が頭をよぎります…。
と、どんなに心配をしても、とにかく状態が良くなってくれないことには始まりません。そして、そこに関しては、チャンピオンヒルズの皆さんが手を尽くしてくれているわけですから、つまり、気長に待っているしかないってことですね(^^;)
岩城ステーブル在厩のカナロアガールは、おもに角馬場でのウォーミングアップ後、周回コースでハロン18~20秒ペースのキャンター2400mを消化。週1回の速めを開始しています。
◇岩城代表のコメント 「先週の土曜日に半マイル15-15を行きました。調教を進めていく中で少しずつ活気が出てきた様子ですし、走り自体は前向きでしたが、やはり前回よりはこの馬なりに落ち着きがある感じがしますね。冬毛が伸びて見映えがひと息なのは季節的なもの。飼葉喰いや体調などに問題はありません」
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カナロアガールの状態に関して、岩城代表の言葉を大雑把にまとめると、『今のところ可もなく不可もなし』といったところでしょうか。だいぶ大雑把にまとめすぎかもしれませんが、飼葉喰いや体調に問題がないのであれば特に心配する必要はないでしょう。
カナロアガールの場合はラスト一戦、今月中メドの引退レースが残っているだけですから、そこに向けて間もなくトレセン帰厩となるはずです。その後は追い切りを数本やって本番でしょうから、とにかく無事に進んで欲しい。。ラストランと分かっていると、どうしても勝ち負けより安全第一…という気持ちになってしまいますね(^^ゞ
【2021/12/12中山8R(1勝C/芝1800m)でのカナロアガール:公式HPより】
三重ホーストレーニングセンター在厩のキングエルメスは、ウォーキングマシン60分を消化しています。
◇伊藤場長のコメント 「ほどなくウォーキングマシン入りを開始しており、10分ずつ時間を延長。今週から60分に移行しました。その後も経過に異常は見受けられず、ウォーキングマシンへの行き来や運動中など、兄のカイザーノヴァよりも大人しく、落ち着いて臨んでくれています」
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前回近況(昨年12/22更新)では30分だったウォーキングマシン時間が、今週からは60分になりました。ここまで10分単位で慎重に時間を延ばしているとのことですが、「その後も経過に異常は見受けられず」とあるように、患部についてはもう『全く心配いらない状況』なのは確かなようです。(良かった良かった!)
また、トレーニングの前後、普段の生活においては、引き続きカイザーノヴァより真面目で扱いやすいようですし、この調子であれば、厩舎が考えたとおりのスケジュールでペースを上げていけるはず。。乗り運動開始が次のチェックポイントになるのでしょうが、今月末から来月前半にはチャンピオンヒルズへ移動できるかもしれません。
ただし、最速復帰案として考えていたファルコンS(3/19中京)まではあと2ヶ月と少ししかありません。さすがに間に合わせるのは難しそうなので、次のターゲットであるニュージーランドT(4/9中山)での復帰をめざしたいところです。もちろん、キングエルメスの状態次第ではありますが、やはり、マイルカップ前のひと叩きは『ないよりあった方が良い』と思うんですよね(^^ゞ
【2021/11/9東京 京王杯2歳ステークス(G2/芝1400m)でのキングエルメス:公式HPより】