◇藤原英調教師のコメント 「こればかりは仕方がありませんが、これまで色々とトライしてきましたし、本馬なりに頑張って走ってくれていただけに、本音を言えば、もう一戦レースに出走させてあげたかったです。残念です。勝たせてあげることができず、申し訳ございませんでした」
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先週のレース終了時点でスリーアウト成立がハッキリしていましたし、このタイミングでの引退は致し方ない判断だと思いますし、この結論に至ることについての覚悟はしていましたからね。
アンジアンについての思いや今後の期待については、少し落ち着いてから改めてやりたいと思います。
まあ、言い方は難しいのですが、個人的には久しぶりに(クラブ馬向きではないと言われる)藤原厩舎の馬に出資ができて楽しかったです。でききればもっと長い期間を楽しみたかったのですが、そのあたりはまた別の機会に持ち越しです(^^;)
◇小泉厩舎長のコメント 「相変わらず暑い日が続きますが、夏バテに向かうというよりは、むしろ回復が進んで少しずつ元気が出てきている感じでしょうか。よって、これまでのウッドチップ坂路による調教だけではなく、今週からはフェルトダート坂路にも入れ始めました。同じハロン17秒上限でもフェルトダートのほうが負荷は高め。これをステップとして、次なるペースアップのタイミングを窺っていければと思います」
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栗東近郊だって相当に(むしろ美浦より)暑いはずですが、それでもプライムラインは環境に順応してきたのか、「少しずつ元気が出てきた」というのは素晴らしいです。こう言っては何ですが、やはり、プライムラインが(他の馬より)夏場に弱いというのは、先入観による単なる思い込みだった可能性もありそうです。
もちろんまだ油断は禁物で、これから夏バテ症状が出ないとも限りませんが、秋競馬の最初からレースに出るためには、夏場にある程度以上乗っておかなければいけませんからね。勝手な野望としては、プライムラインには今年中にオープン入りをして欲しいので、引き続き、出る引くの微妙なコントロールをお願いしたいと思います!(言うだけの立場は気楽なものです(^^ゞ)
【チャンピオンヒルズ在厩のプライムライン:公式HP(2022/7/27更新)より】
NSR在厩のセントアイヴスは、現在は、おもにダート周回コースでハロン20秒ペースのキャンター2000m前後を消化しています。8月上旬の馬体重は516kgです。
◇佐々木代表のコメント 「先週末から再び乗り始めていますが、まだ馬に幼さが残っている上に、連日のこの暑さですからね。体力面で疲労感や脚元のムクミなどが起きやすい状況にありますので、今は加減しながらのほうが良いでしょう。3日はトータルで4000mほどのメニュー。時計よりもじっくりと乗って、さらなる体質強化に努めていきたいと思います。飼葉喰いが落ちないのは助かります」
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せっかく体力強化のために放牧に出たのですから、本来であればバンバン乗り進めたいところながら、この猛暑続きでは無理をさせるわけにもいきません。幸い軽い熱発以降は夏バテの症状が出るわけでもなく、飼葉もきちんと食べているようなので、しばらくは今のペースを維持しつつ、様子を見ながら進めていくしかなさそうです。
しかし、このところのこの暑さは何とかなりませんかね。。天気予報を見ていても、連日のように『命の危険がある暑さ…』みたいなコメントが出ていますし、この状況は馬にもスタッフさんにも酷すぎますよね。
想像するのも怖い話ですが、そのうちに、『7~8月の酷暑期間は本州での競馬開催は夏季休業(オフシーズン)…』みたいな世の中になるんじゃないかとすら感じます。
【KSトレセン内 NSR在厩のセントアイヴス:公式HP(2022/7/29更新)より】
吉澤ステーブルEAST在厩のカイザーノヴァは、おもに内馬場でダク、ハッキングの準備運動後、外馬場でハロン20~22秒ペースのキャンター1600mを乗られています。
◇澤担当のコメント 「この暑さの中ですから発汗が多く、調教後の疲労度もいつもより高め。よって現在は、調教ペースよりも体調管理に重点を置いて調整を進めさせてもらっています。とは言え、夏負けの兆候が見られるほどではなく、グッと耐えてくれている感じでしょうか。そのぶん、煩さは影を潜めている状況です。調教師によれば、『蹄の不安が解消されてだいぶ乗り込めるようになってきましたので、あと2週間ほどでトレセンに入厩させ、コンディション維持に注意しながらレースに向かっていきたい』とのことでした」
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この猛暑の中でも嫌気を出さず、「グッと耐えて」トレーニングをこなしてくれているとは、立派過ぎてアタマが下がる思いです。ただ、さすがに一気のペースアップは無理なようで、トレセン帰厩はさらに2週間後あたりになるとのこと。そうなると8月中のレース復帰は難しそうですが、まあ、この暑さは不可抗力なので仕方がありませんね(^^;)
ちなみに今週は一つ下のキングエルメスがモーリスドゲスト賞(8/7ドーヴィル)、二つ下のテラステラが新馬戦(8/6札幌)に出走を予定しています。その結果がどうなるかはわかりませんが、ひょっとするとステラリードファミリーの共鳴バイオリズムがあるかもしれず、どちらも勢いある積極的なレースをして欲しいと思いますm(_ _)m
【2022/3/27中山8R 4歳以上2勝C(芝1800m)でのカイザーノヴァ:公式HPより】
【ユーザー質問】「いや~、難しいです」強い逃げ馬に隙はある? 大逃げを相手にする苦悩を語る - ミルコ・デムーロ:競馬コラム - netkeiba.com
▲強い逃げ馬の攻略法を考えます(撮影:桂伸也)
Q「パンサラッサのような、大逃げをする強い馬と競馬をするときはどうすればいいのでしょうか? 中山記念では、馬群が伸びて後ろの集団までハイペースになってバタバタになりましたし、ドバイターフで付いて行った馬は全部止まってしまいました。
とくにパンサラッサに対しては基本的な対策がなく、どうしようもないように思えてしまいます。相手までの位置で測るのではなく、自分の体内時計を信じて後ろにいるしかない? 中山記念で対戦していますが、どういうことを考えていたのか、ぜひ教えてください」(すきまさん)
ミルコ いや~、難しいです、ホントに。自分の馬が前に行ける馬であれば、後ろにつけたい気持ちはあるけど、やっぱりついて行けないね。スピードがありすぎるから。
──質問のなかにもありますが、追いかけたらこっちが止まってしまう。
ミルコ 止まっちゃいますね。だって、たとえば1800mや2000mだとしたら、(前半)1000m60秒前後というレースもあるのに、あの馬は57秒台で行ってる。そういうペースに慣れていない馬たちは、どうしても戸惑ってしまうし、脚を使えずに終わってしまいます。
──そのペースで行かれて、最後まで止まらないとなれば、後ろの馬たちはなし崩し的に脚を使わされてしまうことも。
ミルコ そう、とっても難しい。絶対にあの馬が行くことも、行けば逃げ切ってしまう可能性があることも、みんなわかっているんだけどね。能力的にちょっと足りなくて、人気がない馬であれば、パンサラッサのような競馬をしたところで「止まるでしょ」という気持ちで乗っていられるけど、あの馬の場合、止まらないときがある。中山記念のときは、確か(パンサラッサは)2番人気? 勝つ可能性がある馬だったから、それほど離れずについて行きたかったけど、僕の馬(ヒュミドール6着)はスタートがあまりよくなかったこともあって、難しい競馬になってしまったね。
──パンサラッサのような馬は、出遅れたり、執拗に競り掛けられたりしない限り、勝ち負けはともかくとして自分の競馬ができてしまうということですね。
ミルコ そうですね、自分のペースを守れれば。でも、たとえば大阪杯のジャックドール(5着)でいえば、一完歩目がそれほど速くなかったから、横の馬たちの動きも変わったね。ジャックドールは、それまで1分前後くらいのペースで逃げていたけど、大阪杯は違ったでしょ?
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きっとそうだろうとは思っていましたが、対戦相手にとってパンサラッサは非常に厄介な存在、できることなら一緒に走りたくないタイプの馬だったようです。(デムーロさんが悩む気持ち、よく分かります(^^ゞ)
今のところパンサラッサに苦手意識がないタイトルホルダーさんは別格ですが、デムーロさんの苦悩話を聞いていると、札幌記念で対戦予定の強豪たちがいったいどんな作戦を考えてくるのか、一競馬ファンとしても興味津々です。(パンサラッサがゲートさえ決めてしまえば、どんなに考えても有効な作戦があるとは思えないだけに…)
出資者の私が言うのも何ですが、デムーロさんのようなジョッキーが対策に頭を悩ましてくれるというのは、逃げ馬冥利に尽きると言いますか、正直、何となく気分が良いものです。
こうなったら、対戦する陣営の皆さんには当日までたくさん悩んで頂いて…と思ったのですが、そう言えば、同じ矢作厩舎のユニコーンライオンさんはどうするんでしょうね。。パンサラッサは今さら控えるはずがないので(控えたら大事件)、常識的にはジャックドールさんとの番手争いになるのでしょうが、そういうところも含めてとても楽しみな札幌記念になりました。
とりあえずコチラについては、迷わずパンサラッサに投票を!
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