ジャックドールと制した札幌記念を緊急回顧!「最後はさすがにステッキを使って…」壮絶な叩き合いを鮮明に語る - 藤岡佑介:競馬コラム - netkeiba.com
(以下、パンサラッサに関する部分を抜粋)
──レースに話は戻りますが、直線入り口で並びかけられたパンサラッサが、まさかあんなにしぶといとは。
佑介 僕もね、まさかあんなに抵抗されるとは思っていませんでした。というのも、3コーナーでのほかの馬との手応えの比較と、そこまでの全体のペースを考えても、4コーナーの時点で「前は捕まえられるな」という感じだったので。あとはソダシだなと思って、4コーナーを回るときに一度左後ろを確認して、大丈夫そうだなと思って追い出したんですけどね。
──パンサラッサの手応えも含め、私も4コーナーで「これは勝負あったな」と。
佑介 直線に向いたあたりは、けっこう冷静に追っていたんですけど、パンサラッサが粘るどころか、ちょっと差し返されそうになったから、最後はさすがにステッキを使って。交わさせなかったジャックも相当強かったわけですが、同時に「パンサラッサ、強い!」と思いましたよ。ゴールした直後、吉田豊さんとも「お互いに強いっすねぇ」という話をして。
Photo by netkeiba(撮影:高橋正和)
Ribotさんに教えて頂きまして、netkeibaさんのコラム(藤岡祐介騎手インタビュー記事)を読むことができました。内容については、それぞれで確認頂ければと思いますが、上に載せたパンサラッサに関するくだりについては、パンサラッサが(勝ち馬のジョッキーが驚くほどの)強さを見せた証拠なので、あえて取り上げさせてもらいました(^^ゞ
まあ、藤岡佑騎手は広尾の馬に乗ることもありますし、多少の忖度やリップサービスが入っている可能性は否定しませんが、あの時、4角からゴールにかけての競り合いの中、突き放されずに差し返そうとしたパンサラッサの姿を思い浮かべると、藤岡佑騎手も本音でパンサラッサの強さを評価してくれたのだと思います。(むしろ、今まで気づいかなかったの?ですかね(^^;))
とにかくですね、パンサラッサ主戦の吉田豊騎手はもちろん、M.デムーロ騎手や藤岡佑騎手といったライバル馬のジョッキーたちも、その強さを高く評価し、警戒されるほどの立場になったのですから、これからも余計なことを考えず、堂々と自分のスタイルで勝負をしていけば良いと思います。そして、その先にはきっとふたつ目の勲章が待っていると信じたいです!
チャンピオンヒルズ在厩のプライムラインは、先週同様、おもに周回コースで軽いキャンター2000m、ウッドチップ坂路とフェルトダート坂路を併用してハロン17~20秒ペースのキャンター1本を乗られています。
◇小泉厩舎長のコメント 「気温、体調ともにまだ時計を出していくには少し早い気がしますが、来たるペースアップを前にして色々と下準備を。インディバだけでは効果が薄めですので、先週末から右トモ股関節を中心にショックウェーブ放射を開始しました。これで硬さをほぐしながら、暑さが和らいでくるのを待ってあげたいと思います」
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「気温、体調ともにまだ時計を出していくには少し早い」とのことですが、小泉厩舎長が遠慮したのか、あるいはプライムラインからクレームが入ったのか、今週は『睾丸』についてのコメントがなかったですね。。いや、別にどうしても知りたいわけではないのですが、何となく気になってしまいました(^^ゞ
それはさて置き、同じくチャンピオンヒルズにいるヴィジャーヤと比べても、夏の間の調整はかなり控えめの内容、ペースもまだ17秒までですから、復帰戦は早くても10月中旬頃になるでしょうか。
まあ、プライムラインは(同じ地方出戻り組であっても)普通に1勝クラスを勝ち、2勝クラスでの上位争いが見込める立場なので、ヴィジャーヤと同列に語るつもりはありませんが、逆に、夏場をしっかり休養に充てた分だけ復帰後に期待が集まりますからね。もう秋の気配が近づく時季ですし、(しっかり準備をした上で)そろそろ上昇ムードを感じたいところです。
【チャンピオンヒルズ在厩のプライムライン:公式HP(2022/8/24更新)より】
チャンピオンヒルズ在厩のヴィジャーヤは、引き続き、おもにフェルトダート周回コースで軽いキャンター1000m、ウッドチップ坂路またはフェルトダート坂路でハロン14~17秒ペースのキャンター1本を消化。週1回の速めを乗り込まれています。8月下旬の馬体重は474kgです。
◇畠山厩舎長のコメント 「暑さが徐々に落ち着いて、夜から早朝が少し楽になってきました。乗り進めていく中で気持ちの面がピリピリし始めてきましたが、これは良い方向として捉えていますし、調教時は集中して駆けてくれていますよ。飼葉喰いも良好で、順調に調教を重ねることができています」
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先週の近況で「次は9月末頃の番組、交流戦との両にらみ」とアナウンスがありましたので、先々週から始まった14秒ペースを含めた乗り込みにも熱が入ってきた感じです。(早朝の暑さが和らいできたのも有難い!)
気持ちがピリピリしたきたことについても「良い方向」だと、前向きなコメントがもらえましたし、今回、チャンピオンヒルズで過ごした期間については、心身両面にとってとても良い調整期間になってくれたようです。
これであとは、実戦にいって良い結果を残すだけです。基本的に気性難持ちなので油断はできませんが、まずは復帰初戦となる9月末頃のレースにおいて、前走までとはひと味違った姿を見せて欲しいと思います。そのためにも、これからさらに調子を上げて帰厩すること、そして奥村先生のレース選択についても注目したいと思います。
【2022/6/19阪神7R 3歳以上1勝C(芝1600m)でのヴィジャーヤ:公式HPより】
NSR在厩のセントアイヴスは、おもにダート周回コースでハロン17~20秒ペースのキャンター2000mを消化。先週末より、週1回の15-15を開始しています。8月下旬の馬体重は508kgです。
◇佐々木代表のコメント 「最初ということでまだ終いは甘めでしたが、ペースを上げた後も反動はないですし、動かし出して少し馬体が締まってきた様子。馬に行く気はありますので、まずは15-15を数本ほど乗っていくなかでの感触を窺っていきましょう。やはり状態は上昇傾向にあると思います」
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先々週から予告のあったペースアップについては、NSRに移動してから初めての速めということ、また、まだ完全に暑さが収まっていない中での調教ということで、まずは15-15で様子を見るところからになりました。
佐々木代表からは「まだ終いは甘め」とコメントがありましたが、同時に「ペースを上げた後も反動なく馬体が締まってきた」、「馬に行く気はある」、「状態は上昇傾向にある」との評価も貰えましたので、これからの15-15でさらに動けるようになっていけば、自然にトレセン帰厩が具体化する流れになるでしょう。
NSRに移ったのが7/12でしたから、9月中旬頃、約2ヶ月の乗り込みでトレセンに戻れるなら御の字ですし、その間に夏休み(熱発による小休止含む)があったことを考えれば、むしろ9月末までに戻れたら充分だと思います。あまり急がずしっかり準備をし、態勢を整えてから帰厩して欲しいと思います!