バスラットレオンは千葉県白井市にあるJRA競馬学校国際厩舎での輸入検疫を終え、25日の夜にチャンピオンヒルズに到着する予定となっています。
◇矢作調教師のコメント 「小さな傷腫れがあった程度で輸送による熱発などはなく、元気にしているとの報告を受けています。検疫中も馬場が使えますので、曳き運動を中心として軽くダクやハッキングを乗って体調を整え、無事に競馬学校を後にしました」
【2022/8/14ドーヴィル ジャックルマロワ賞(G1/芝8F)でのバスラットレオン:公式HPより】
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キングエルメスは千葉県白井市にあるJRA競馬学校国際厩舎での輸入検疫を終え、25日の夜にチャンピオンヒルズに到着する予定となっています。
◇矢作調教師のコメント 「輸送による熱発などもなく、元気にしているとの報告を受けています。検疫中も馬場が使えますので、曳き運動を中心として軽くダクやハッキングを乗って体調を整え、無事に競馬学校を後にしました」
【2022/8/7ドーヴィル モーリスドゲスト賞(G1/芝1300m)でのキングエルメス:公式HPより】
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バスラットレオンとキングエルメスは今週も一緒に動いていますので、2頭まとめてフォローさせてもらいますm(_ _)m
ということで、帰国後に熱発などもなく、海外からの長距離輸送を無事に乗り越えてくれたのは何よりです。英仏での敗戦後、陣営から両馬について『この経験は必ずプラスになる、大事なのはこれから』とのコメントが出ていましたが、肝心の馬の体調が崩れるようではそれどころではないですからね。
その今後についてですが、検疫中も身体は動かしていたようですし、もしも問題なくリフレッシュが進み、いつも通りに調子が上がってくるようであれば、バスラットレオンは10/22東京の富士S(G2/芝1600m)、キングエルメスは10/16新潟の信越S(L/芝1400m)あたりがターゲットになるでしょうか。。いや、次走の話をするのはまだ早いのでしょうが、日本で元気に走る姿を見せることで、はじめて遠征に区切りがつく気もしますので、両馬とも今年中にあと一つ勝つぐらいの頑張りを見せて欲しいです。
美浦トレセン在厩のカイザーノヴァは、今週末の出走を見合わせ、来週9月4日(日)新潟9R 飯豊特別(2勝クラス・芝1400m)に向かうこととなりました。8/24の馬体重は472kgです。
- 22.08.24 内田博 美南W良 5F 67.5-53.0-39.2-12.8(3) 馬ナリ余力
- 22.08.18 助 手 美南W良 5F 68.1-53.5-39.4-12.8(7) 直強め追う
◇鈴木慎調教師のコメント 「24日にウッド・単走で追い切りましたが、まだ本調子の一歩手前といった感じで、動きにやや重たさが残りましたし、騎乗した内田博幸騎手も『もう1本あったほうが良いのでは』とのことでしたからね。ジョッキーは来週のレースにスライドしても騎乗可能と言ってくれていますので、本馬の仕上がり具合を考慮し、より状態を整えてから競馬に向かいたいと考えます」
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カイザーノヴァは今週末の五頭連峰特別(8/28新潟)に登録していましたが、24日の追い切りでの動きが今ひとつだったことを受け、一週スライドして新潟の最終週、飯豊特別(9/4新潟・芝1400m)に向かうことになりました。
私はもともと『間に合えば五頭連峰特別、場合によっては飯豊特別の可能性も…』と考えていましたので、このスライド自体が想定の範囲内ですし、追い切りに跨った内田騎手の進言を踏まえた上での、『(1600ではなく1400mになるけれど)状態アップを優先させる』との鈴木慎先生の判断ですので、結果はさて置き良かったと思います。
あとは来週までに、カイザーノヴァが少しでも調子を上げてくれること…。これが来週も使えずに中山まで待つとなると、距離が1600から1400mになる以上の影響がありますから、当初からの方針だった『広い新潟コースでワンターンの競馬をさせる』作戦が実現することを祈りたいと思います。
【2022/1/23中京12R 4歳以上2勝C(ダ1200m)でのカイザーノヴァ:公式HPより】
テラステラはレース後、24日の昼頃に栗東トレセンへ到着。同日のうちに近隣の島上牧場へ放牧に出ています。
◇矢作調教師のコメント 「前走後もソエなどを気にすることはなさそうですね。ただ、競馬が続きましたし、輸送の疲れもあるでしょうから、まずは落ち着いた環境下で心身をリフレッシュさせてあげたいと思います。頃合いを見て(滋賀県大津市の)チャンピオンヒルズに移動のうえ、調教を再開していく予定です」
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同じ21日に札幌記念を走ったパンサラッサはシュウジデイファームに移動、「栗東が涼しくなった頃にトレセンへ戻す」作戦になったのと対照的に、テラステラはレース後即栗東近郊に移動、島上牧場でリフレッシュすることになりました。(わざわざトレセンを挟んだのは、例によって輸送費の関係なので気にしなくて良いヤツですね)
矢作先生の真意はハッキリわかりませんが、結果的にデビュー戦、2戦目と期待通りのパフォーマンスを見せられなかったこと、敗因が明確とは言い難く、まだ手探りな部分が残されていることなどから、あえてシュウジデイファームから環境を変え、島上牧場、チャンピオンヒルズの新しい目で馬を見てみよう、との思惑はありそうです。
島上牧場で1~2週間様子を見るとして、チャンピオンヒルズで1ヶ月程度の乗り込み、その後トレセンで仕上げて出走するとなれば、次走は10月後半か11月になります。まだ時間はたっぷりあるものの、油断しているとアッという間に来年になってしまいますので、今からの約2ヶ月間は、テラステラにとってとても重要な期間になるかもしれません。
【2022/8/21札幌1R 2歳未勝利(芝1500m)でのテラステラ:公式HPより】