昨日はバスラットレオンがジャックルマロワ賞に出走、状態の良さから勝利を期待しましたが7着に終わりました。結果的には、(今さらながら)海外で勝つことの難しさを思い知ったわけですが、今週はそのバスラットレオンとドバイで一緒に戦い、見事にドバイターフを勝ったパンサラッサが札幌記念に登場します。
札幌記念には多数のG1馬はじめ、この夏一番の注目レースと言って良いメンバーが登録していますから、パンサラッサが2000m戦での強さを示すには絶好のレースになったと言えますし、また、札幌記念の内容次第でこの秋・冬のローテーションが決まるかもしれず、その意味でも非常に重要な一戦だろうと思います。
それに、パンサラッサの個性的なレースが見られるのは単純にすごく楽しみですからね。おそらく一般の競馬ファンもパンサラッサの逃げを楽しみにしてくれているでしょうから、まずはその期待に応えるべく、元気な姿を見せて欲しいです!
また、札幌記念当日(21日)の1Rには、6日の1200m戦でデビューをしたテラステラが出走を予定しています。前走はいかにも若いレースぶりで3着に終わっていますが、今度は1200mから1500mへの距離延長、一度実戦を使った上積みアリと条件が変わっていますので、新馬戦単勝1倍台の素質を改めて示して欲しいところです。
21日の札幌では、朝一のテラステラ、メインのパンサラッサとガチで2勝を目論んでおり、そのチャンスは充分にあると思っていますので、久しぶりにスケベ根性全開の応援を楽しみたいです(^^ゞ
そのあとになると、まだハッキリした出走予定はないのですが、先週末に帰厩している(であろう)カイザーノヴァが新潟開催で復帰すると思います。最終判断はトレセンでの状態次第だと思いますが、第一候補は28日の五頭連峰特別(芝1600m)でしょうから、今年の夏競馬締め括りは新潟で…ということになるでしょう。
それが終われば2022年は早くも9月…。9月になれば、夏場を休養に充てていたクレッシェンドラヴやプライムラインも戻ってきますし、セントアイヴスなどの2歳馬たちに動きも出てくるでしょう。また、ステラエージェント’21、ステラリード’21、エンパイアブルー’21といった期待の大きな馬たちも初期馴致~トレーニングに入っていくことになります。
そんなこんなで慌ただしく過ごしていると、2022年がアッという間に終わってしまうという…。このところ毎年そうなのですが、1年は後半になるにつれて、加速度的に過ぎていってしまうんですよねぇ(^^;)
**出資馬の状況**
ジャックルマロワ賞で7着となったバスラットレオンの関係者コメントです。
◇荒木助手のコメント 「具合は本当に良かったのですが、直線競馬の難しさでしょうか、グッと息が入らなかったですね。コーナーがなくて息を入れるタイミングがなく、鞍上も言っていたように一生懸命になり過ぎて、最後まで持ちませんでした。今日は返し馬に行くまでも落ち着きがあり、良い感じで競馬に入れただけにこの敗戦は本当に悔しいです。すみませんでした。レース後はゲート内で蹴ったことによる擦り傷がある程度で、今のところ上がりに問題はなく大丈夫そうです。本馬はこの遠征を通して、大きく成長してくれたと思います」
◇矢作調教師鵜のコメント 「滞在効果で馬は落ち着いていました。最後の枠入りはリクエスト通り。事前に馬場状態を確認して外が良かったこと、それに日本の逃げ馬はラチに頼って逃げますので、馬の不安感を解消させるためにも、外ラチの近くで逃げたのは作戦通りでした。メンバーも強く、結果を残すことができませんでしたので、次の機会にリベンジすること。今はもうそれだけを考えています」
◆クラブのコメント 「絶好のスタートを切り、スピードの違いで外ラチ沿いにハナを奪い、自らペースを刻んで行ったものの、最後はお釣りがなくなってしまい後退。結果的にメンバーが強かったこと、また、それ以上に直線競馬の難しさの壁にも撥ね返される形となりました。悔しいことに前走から着順を上げることはできませんでしたが、今回の英仏遠征において欧州のトップマイラーたちと鎬を削った経験はかけがえのない財産となり、今後に活かされていくものと考えます。ここに改めまして皆様からのご支援、ご声援に心より感謝申し上げます。なお、このあとは、「水曜日の深夜にドーヴィルを出発し、シャルル・ド・ゴール空港から成田に向けて帰国する予定」(荒木助手)となっています」
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まずは、レースの上りに問題がなくて良かったです。いくらタフなバスラットレオンでも海外遠征はそれなりの負担になるでしょうし、無事に輸送をクリアして、早く日本でゆっくりさせてあげたいです。
イギリスからフランスと、ずっと一緒に戦ってくれた荒木助手の「この敗戦は本当に悔しいです」との言葉は胸に響きます。調子も良く、サセックスSより明らかに条件は良かっただけに、今度こそ…の思いが強かったのだと思います。その荒木助手が、「この遠征を通して大きく成長してくれた」と仰っていますので、バスラットレオンの今後に期待したいですし、きっとまた強い競馬を見せてくれると信じています。
矢作先生はAllinLineの中でも本当に口惜しそうにしておられましたが、「次の機会にリベンジすること。今はもうそれだけを考えている」と、さすがに全くヘコタレていません。バスラットレオンやキングエルメスに限らず、これからも欧州の高い壁に挑み続けると思いますし、むしろ、この遠征を通じてその決意は強まったのかもしれません。
そうですねぇ、ひと言で『貴重な経験』と言ってしまえばそうなのですが、私も本当にいろいろと勉強させてもらった気がします。正直、キングエルメスの11着・11着、バスラットレオンの4着・7着は不本意ですし、当然ながら口惜しい結果ですから、今は『両馬に日本で巻き返して欲しい!』との気持ちが強いです。
欧州遠征については非常に大きな宿題になってしまいましたが、またいつの日かチャレンジする機会もあるでしょう(ないかな(^^;))。。矢作厩舎の皆さんには、その時にこそ今回の経験を活かし、欧州G1制覇を成し遂げて欲しいと思います。