【大阪杯】ジャックドール鮮やか逃走G1初V 武豊は史上最高齢G1制覇:サンスポZBAT!
第67回大阪杯(G1、芝2000m)は、武豊騎手とコンビを組んだ2番人気のジャックドール(牡5歳、栗東・藤岡健一厩舎)が逃げ切ってG1初制覇。武豊騎手は大阪杯8度目のVを飾った。タイムは1分57秒4(良)。ハナ差の2着は猛追した1番人気のスターズオンアース。さらにクビ差の3着にダノンザキッド(10番人気)が入った。
レースではジャックドールが先手を取り、外からノースザワールドが2番手。マテンロウレオ、ダノンザキッドが好位に続き、人気のスターズオンアースは中団の後ろからレースを進めた。ジャックドールは手応え良く勝負どころのラップを刻み、後続を引きつけて直線へ。ダノンザキッドが食い下がるところにゴール前でスターズオンアースが猛追して、3頭が接戦のゴール。写真判定の結果、わずかにジャックドールが先着した。武豊騎手は54歳0カ月19日のVでJRA・G1最年長優勝記録。
大阪杯を勝ったジャックドールは、父モーリス、母ラヴァリーノ、母の父Unbridled's Songという血統。通算成績は14戦8勝(うち海外1戦0勝)。重賞は2022年G2金鯱賞、G2札幌記念に次いで3勝目。大阪杯は藤岡健一調教師が初勝利、武豊騎手は1988年フレッシュボイス、90年スーパークリーク、93年メジロマックイーン、97年マーベラスサンデー、98年エアグルーヴ、2014年キズナ、17年キタサンブラックに次いで8勝目。
-----
昨年の札幌記念でパンサラッサと熾烈な叩き合いを演じたジャックドールがG1大阪杯を勝ちました。
昨年の大阪杯(5着)は金鯱賞勝ちから、5連勝の勢いにも乗っての参戦でしたが、今年は香港からじっくり間隔をとって狙いすましたG1挑戦。2番人気の評価は昨年と同じではありますが、パンサラッサと互角の競馬をした実力は疑いようがないですし、すでに純粋な挑戦者とは違った立場にある馬なんですよね。
本馬についてはモーリスの代表産駒でもありますし、(タイプは違いますが)逃げ馬としてパンサラッサのライバル的に取り上げられたこともあり、その馬がキッチリ結果を出してくれて本当に良かったと思っています。
2着に入ったスターズオンアースは、正直、私が考えていたより強かったです。いや、牝馬二冠を獲った実力は認めていたものの、お互い好調同士ならジャックドールの方が強いと考えていましたし、何で1番人気なの?とか思っちゃってましたから…。やはり、最近の牝馬は昔より強いってことなんですかねぇ(^^;)
あとは3着に入ったダノンザキッド。確かにこの馬はいろいろ不安要素もあるのですが、それにしても32倍の10番人気って馬じゃないですよね。まあ、結果が出てから言うのは簡単ですが、さすがにこの舐められ過ぎは可哀相な気もします(^^ゞ
最後になりますが、武豊騎手はこれでG1・80勝だそうで…。スゴイのひと言ですm(_ _)m
**2023/4/2阪神141R 大阪杯(G1/芝2000m)・良**
大阪杯【2023年4月2日阪神11R】出馬表、予想:競馬ラボ
シュウジデイファーム在厩のジーベックは、おもにBTCの坂路でハロン17~20秒ペースのキャンター1本を消化。週1回、速めを乗り込まれています。
◇石川代表のコメント 「15-15を経て、今週の水曜日には3F41秒台で登坂。ペースを上げてもカッカする感じはないですし、やる毎に動けるようになりつつありますね。こちらが与えた調教メニューをソツなくこなしてくれており、現状において特に注文らしい注文はありません」
-----
15-15に難なく対応し、一気に3F41秒までクリアしました。その感想が、「ペースを上げてもカッカせず、やる毎に動けるようになりつつある」というのですから頼もしい限りです。よくある精神面の課題も今のところないようですし、「現状において特に注文はない」とのコメントは、この時季の2歳馬にとって非常に前向きな評価だろうと思います。
動画の走りは軽めのものなので、3F41秒とは印象が違うと思いますが、タイプ的には重心が低くて前へ前へと進んでいく走りに見えました。隣がアスロスなので、(どちらが良いとかではなく)違いがハッキリ分かって面白いですし、これからもライバルとして切磋琢磨してもらえればと思います。(現状、ジーベックが一歩先んじていますけれど)
さて、どうなんでしょう。。比較的ゆっくり目の調整だった中で、このところの急上昇ぶりですから、果たして夏デビューを狙っていくのかどうかも気になります。いや、個人的にはどちらでもOKなのですが、矢作厩舎は行けるとなれば行く厩舎ですし、もしも行くとなったら初戦から勝って欲しいなぁ…です(^^ゞ
【シュウジデイファーム在厩のジーベック:公式HP(2023/3/24更新)より】
◇石川代表のコメント 「他馬と併せて逃避するようなことはしませんが、多少気にしてみせたり、少し敏感なところがあったりする馬ですからね。闇雲にペースを上げていくのではなく、馬に寄り添うように少しずつ進めていった方が将来のためと言えるでしょう」
-----
15-15に移行をしたあとも、走りについては特に問題なくやれているようです。となると、課題は前回近況で「怖がりというか周囲を気にするような一面が見受けられる」と指摘をされた精神面になりますね。
ただ、それについては一朝一夕に解消されるものではないですから、「闇雲にペースを上げていくのではなく、馬に寄り添うように少しずつ進めていった方が将来のため」ということになるのでしょう。前回の記事でも書きましたが、本馬については兄たちと違い、あまり早期デビュー路線を意識せずに進める方が良いのかもしれません。
周りの馬を気にするタイプと言うと、つい逃げや最後方待機の戦法が思い浮かんでしまいますが、そういうことを考えるのはまだだいぶ先の話です。今は心身の成長に合わせて、順調にトレーニングを重ねていればOKでしょう!
【シュウジデイファーム在厩のアスロス:公式HP(2023/3/24更新)より】
シュウジデイファーム在厩のマジックブルーは、おもにBTCの坂路でハロン17~20秒ペースのキャンター1本を乗り込まれています。
◇石川代表のコメント 「疲れは一過性で皮下レベルのもの。速めを控えることでほどなく解消しましたので、もう心配ないでしょう。今週からは終い1ハロンを15秒台まで伸ばしており、その後も問題はありません。これをステップにまたピッチを上げていきたいと思います」
-----
前回(3/17)近況で「両前に軽く疲れが出たので15-15を手控えた」との話があり、少しドキッとしましたが、エコー検査で異常がなかったこと、さらに「速めを控えることでほどなく解消した」との話が聞けて良かったです。ただ、いずれにしても油断は禁物なので、引き続き慎重に進めて頂ければと思いますm(_ _)m
この時季、若馬を鍛えていく過程においては多かれ少なかれ疲れが出るモノですが、マジックブルーにとってはこのタイミングで少し大きなヤマが来た…ということでしょう。そして、一度こういうヤマを乗り越えれば、次からはもう一段上の負荷にも耐えられるハズ… 前回見合わせた15-15もほどなくクリアしてくれるだろうと思います。
馬の鍛錬については、『これが正解』みたいな方向があるワケではなく、一頭一頭の個性に合わせてメニュー、強弱を加減していく必要があるのだと思います。一度も実馬を見たことがないのにこういうことを言うのも何ですが、本馬の場合は、動けるからと言って坂路でビシビシやるよりも、夏場は長めをじっくり乗って、基礎体力向上と成長促進に充てるぐらいの感覚で良い気もしています。(必要以上に慎重になってしまうのもアレですかね??(^^;))
【シュウジデイファーム在厩のマジックブルー:公式HP(2023/3/24更新)より】