【新装・京都競馬場】長く脚を使える馬が強い マイラーズCはこの2頭に注目:スポニチ Sponichi Annex
22日にリニューアルオープンを迎える新装・京都の馬券攻略法を探ろう。今日から4回連載で初日は芝コースについて。23日メインのマイラーズC(芝1600メートル)を中心に考える。
12年の中京改修時はコース形態が大きく変わったこともあるが、以前より少し時計がかかった印象。14年の中山改修直後はクッションの利いた差しが利く馬場。それが徐々に踏み固められ、高速化していった記憶がある。今回は芝が傷みやすいスタンド側の直線など、エクイターフ(JRAが品種登録する野芝の一種)の割合を増やした。工事期間中に芝は根付いている。時計面や脚質の有利不利は注意深く観察したい。
外回りの特徴は3角過ぎの下り坂からのペースアップ。エンジンのかかりが遅い馬でも自然と加速できる。4F近いロングスパートで長く脚を使える馬が強い。改修前のマイラーズC(京都)の傾向として、過去5回(16~20年)は馬番1~6番の馬が4勝、2着3回。出走頭数が少なかった年があったことを踏まえても、やはり内枠が強い。
そして前走の上がり3Fがメンバー3位以内、かつ着順が3着以内だった4歳馬が【2・2・0・1】と好成績。今年の登録馬で該当するジャスティンスカイとキングエルメスに注目したい。
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ついにベールを脱ぐ新装・京都競馬場。その開幕週、注目のG2・マイラーズCに出走するキングエルメスが、『前走の上がり3Fがメンバー3位以内、かつ着順が3着以内だった4歳馬』という括りでスポニチさんの注目馬に推されました。
という事なのですが、自分の出資馬が何らかの好走データに当てはまるのは心強いものの、データは切り取りようによっては…ですからね。特に今回は初めての馬場なので、データを細かく見ようとすればするほど予想が難しいのかもしれません。実際、新・京都競馬場の馬場傾向なんて、やってみなけりゃわからないですから(^^;)
いや、そう言ってしまうと身もフタもありませんね。。今回の改修工事は馬場そのものを大きくいじる内容ではないですし、おそらく『前有利、真ん中より内有利』は変わらないでしょうから、キングエルメスにとって(ダービー卿CTの中山競馬場との比較において)少なくともマイナス要因にはならない…と考えたいです。
いずれにしても、新しく生まれ変わった競馬場初の重賞勝ち馬になるというのは気分の良いもの。勝ち切るのは簡単ではないですし、だんだんと枠順発表も気になってきましたが、メンバー的にはムチャクチャ前が速そうな気もしませんし、チャンスがある以上は積極的な競馬で勝負して欲しいと思います。
まだ何も結果が出ていない段階でこういうことを書くのもアレですが、リヤンイヴェール(デプロマトウショウ’21)が早期トレセン入厩を果たしたため、桑田牧場生産、パカパカファーム厚賀分場中間育成、栗田徹厩舎管理予定の牝馬という、リヤンイヴェールと似た立場にあるヴェイパー’22に改めて注目してみました。
ヴェイパー’22
集約された欧米が誇る名血、満ち溢れる才能を歓喜へと昇華する。
◇牝1歳 黒鹿毛 2022.03.10生 浦河産(桑田牧場)
◇父:ブリックスアンドモルタル 母:ヴェイパー (母の父:Galileo)
◇美浦・栗田徹厩舎予定
◇販売総額 3,000万円 / 総口数 2000口
◇プラスビタールスピード遺伝子:TT型
◇Point!:骨格の良いミドルサイズの馬体は胸前のボリュームに優れており、人にも馬にも積極的にスキンシップを取りに行く、快活で愛らしい性格の持ち主。放牧地ではグッと沈み込むような力強さでトップスピードに乗るまでが早く、首を上手に使った大きく綺麗な跳びには持続力もあり、群れの先頭に立って疾走感のある動きを見せてくれている。兄姉はおもに短い距離で好走しているが母系には欧州のスタミナも備わっており、本馬の体型などからも芝・ダート双方に適性が感じられ、マイル~中距離くらいで真価を発揮してくれそうだ。
◇最新近況(2023/4/14):パカパカファーム厚賀分場在厩。引き続き、昼夜放牧により管理されています。
「今年は春の訪れが早く、牧草もここ数日で一気に芽吹き始めました。昼間は眠気を誘う程よい暖かさで、地面に吸い込まれるように寝ている姿をよく見かけます。寒さからも解放され、この時季はのんびり過ごし、身体づくりをしているのでしょう。以前はスイッチが入ったのがすぐに分かるくらいテンションが高くなる時がありましたが、最近は落ち着いてきた感がありますね。この1ヶ月で大きくなり、トモに厚みが増してきました。これから青草が十分に食べられるようになると、さらに良化が進むものと思われます」(山田担当)
【パカパカファーム厚賀分場在厩のヴェイパー’22:公式HP(2023/4/7更新)より】
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ヴェイパー’22は未勝利のままファンド解散となったかつての出資馬リナーシェの半妹です。
リナーシェはとても綺麗な良い馬でしたが、何故か2歳、3歳時に思ったような成長を見せることができず、最後まで馬体維持とパワー不足に悩まされ、競馬で結果を出すことはできませんでした。それでもヴェイパーの血統背景を考えると、種牡馬とのマッチング次第で一発があっても不思議はないですし、それがこの馬でないという保証はどこにもないわけで…。
そういえば、リヤンイヴェールの半兄はあのヴィジャーヤで、彼の現役当時はヴィジャーヤとリナーシェの桑田牧場セットに出資をして随分と楽しんで(苦労して)いたんですよね、私。。まあ、極度の気性難で未勝利に終わったヴィジャーヤの半妹に(懲りもせずに)出資をした私ですから、今さらリナーシェの妹に出資をしたからといって誰も驚かないでしょうし、馬の状態が良ければ、しつこくヴェイパーの仔を狙ってみても面白いのかもしれません。
ヴェイパー’22については最新近況で順調な様子が伝えられており、前回(3/31)はパカパカファーム厚賀分場場長さんの『ここにいる同世代の牝馬の中でベスト3に入る存在』『生まれ持ったアスリートタイプ』といったコメントも紹介されていました。リナーシェの半妹なので成長進度のチェックは必要ですが、現時点までとても順調なのは確かなようです…。
ご承知の通り、22年産世代には(まだ募集前ながら)木村秀則牧場に出資したい馬がたくさんいること、桑田牧場生産馬には表に出てこない約束事(慣習?)がある(らしい?)ことなど、簡単に決められない要素もあるのですが、リヤンイヴェールが本当に順調でヴィジャーヤのリベンジを果たしてくれるようなら、ヴェイパー’22でリナーシェのリベンジを狙ってみようかな?などと、ついつい良からぬことを考えてしまいました(^^ゞ
今のところヴェイパー’22が満口になるまでには、かなりの時間的余裕がありそうです。パカパカファーム厚賀分場でトップ3に入る牝馬であることの証明は難しいですが、あと数ヶ月後にチャンピオンズファームへの移動があるようなら、それを栗田厩舎育成スペシャル発動と捉え、改めて(他の22年産馬との兼ね合いを含めて)検討してみようかと思いますm(_ _)m