【ニュージーランドT】エエヤンが直線突き抜け重賞初V!中山の芝マイルは3戦3勝:サンスポZBAT!
第41回ニュージーランドトロフィー(G2、牡・牝、芝・外1600m)は、ミルコ・デムーロ騎手の2番人気エエヤン(牡、美浦・伊藤大士厩舎)がレース前半、行きたがるのを鞍上が抑えながら3番手まで進出すると、直線では馬場の真ん中から一気に突き抜けて重賞初勝利。これで中山の芝マイルは3戦3勝となった。タイムは1分33秒7(稍重)。
1馬身1/4差の2着にはウンブライル(5番人気)、さらにクビ差遅れた3着にシャンパンカラー(7番人気)が入り、上位3頭がNHKマイルC(5月7日、東京競馬場、G1、芝1600m)の優先出走権を獲得した。なお、1番人気の2歳マイル王ドルチェモアはハナに立ってレースを進めたが直線で馬群に沈み7着、初黒星を喫した。
ュージーランドTを勝ったエエヤンは、父シルバーステート、母シルクヴィーナス、母の父ティンバーカントリーという血統。通算成績は5戦3勝。重賞は初勝利。伊藤大士調教師、M・デムーロ騎手ともにニュージーランドTは初勝利。
-----
まずは、勝ったエエヤンお見事でした。
稍重の中山マイル、1000m通過が57.7秒の流れを先行して楽に抜け出した内容も良かったですし、東京コースで2度負けたあと、中山に替わって未勝利戦から重賞までの3連勝ですから、これはもう文句なしの中山巧者という事なのでしょう。
ただ、そうなると本番のマイルカップではどうなんでしょう…。
エエヤンが東京で負けた2戦は2000mと1800mでしたから、敗因の大半がコース形態の所為…とも言い切れませんが、あまりにも中山での勝ち方が鮮やかなので、逆に心配になってしまいますね(^^;)
そして単勝1.7倍、断然の1番人気に推されたドルチェモアは7着でした。
3連勝で朝日杯FSを制した実績を考えれば、このメンバーに入ればこの人気も仕方がない…と思える存在でしたが、まさか逃げの手に出て直線でアッサリ沈むとは驚きました。いや、逃げるのが悪いとは全然思わないのですが、本番に向けてのステップという意味でも、正直、ちょっとどうだったのかなぁ…と感じてしまいます。
しかし、ドルチェモアが負けたことで、今年の牡馬はマイル路線も混戦ですね…。最終的な顔ぶれはまだ分かりませんが、テラステラが対戦したファルコンS組にもチャンスがあるんじゃないですかねぇ。。
(にしても、逃げて上り最速をカマしたバスラットレオンて、最初から強かったんだなぁ(^^ゞ)
**2023/4/8中山11R ニュージーランドトロフィー(G2/芝1600m)・稍重**
ニュージーランドT【2023年4月8日中山11R】出馬表、予想:競馬ラボ
中山5R 3歳未勝利(芝2000m)で5着となったセントアイヴスの関係者コメントです。
◇吉田豊騎手「これ以上に上がりが速い競馬になるとどうかですが、最後まで一生懸命走ってくれました」
◇中舘調教師「前走は頓挫続きのプロセスでしたが、今回は何もなくスムーズに調教できましたからね。スパッと伸びているわけではないものの、中間の調整が順調だった分、頑張れたということでしょう。それに稍重馬場にも助けられたように思います」
◆クラブ「エンジンがかかるまでに時間を要しますが、スピードの維持はできますし、それなりにスタミナもありそうなタイプ。最後まで心が折れることなく初芝で掲示板を確保してくれました。なおこのあとは、「トレセンに戻って上がりの様子を見ながら。さらなる距離延長や追走を楽にするためのチークピーシズ等の着用など、また色々と考えていく」(調教師)予定になっています」
-----
吉田豊騎手、中館先生のコメントはセントアイヴスの現状をよく表していると思います。
要するに、決め手となるような速い脚はないものの、最後まである程度のスピードを維持して頑張ることができる。。それが前半のおトボケ追走とセットかどうかは別にして、もう一列か二列前、ムリなく先行勢の後ろにつけられるようになれば、この個性は強みに変わっていくだろうと思います。(それが難しいんですけれど(^^;))
それにしても、このタイミングで芝を試したことは中舘先生のヒットでした。狙っていた福島の2600m戦ではなかったものの、新たな一面が見られた時点で当初の目標は達成できましたし、今後に向けて明るい光が差し込んだことはとても良かったです。
今後については「トレセンに戻って上がりの様子を見ながら」なので、まだ決まったわけではないものの、更なる距離延長や馬具の活用などを含めて(続戦を基本に)いろいろな作戦を考えて頂けそうですしね。
まあ、すぐに勝ち切るだけの前進が可能かどうかは分かりませんが、様々な要素を検討し、実戦で試していけるのはとてもありがたいことですから、何とか期待に応える走りをして欲しいです。
初めて掲示板を確保したばかりでこういうことを言うのも何ですが、一番いいのは芝の中長距離で勝ち上がり、成長とともに強くなって上をめざしていくこと。。その上で、もしも成長が間に合わないようなら(結果的に夏までに勝ち上がれないようなら)地方転出などせずに障害戦を試してみる…なんていう作戦もあり得るタイプに思えてきました(^^ゞ
中山5R 3歳未勝利(芝2000m)に出走したセントアイヴスは5着でした。
【レース内容】まずまずのスタート。二の脚が速いタイプではないことに加え、外枠各馬が先行争いをしたことで1コーナーへは12~3番手で入りました。コーナーを抜けて向こう正面に入ったあとも行きっぷりは今ひとつで、吉田豊騎手が促しながらの追走となり、これは芝ではスピード不足なのか?とも見えましたが…。勝負どころの3角から追い出されるとジリジリと脚を使って前との差を詰め、直線に入って馬場の真ん中から外に持ち出されてからも、持ち前のバテない末脚を最後まで発揮して掲示板確保。自身初の芝コースで初の次走優先出走権獲得となりました。
-----
おっ!!
やっぱりバテないっすねぇ~(^^)
いや、5着で喜び過ぎてはいけませんが、初めての芝コース、初めての2000m戦に何となくの不安があったのも事実ですし、そんな中で後方からの競馬になったにもかかわらず、坂上でもうひと伸びしたところはまさに見せ場だったと思います。
前半の行きっぷりを見た時は、正直、前走に続いての大敗すら覚悟をしたのですが、こういう競馬を見てしまうと、福島の2600m戦を見たくなる中舘先生の気持ちがよく分かる気がします。(今日は稍重馬場も向いたかな?)
勝ち上がりに向けてはまだまだ課題があるとは思いますが、今までで一番それらしい競馬をしてくれたのは確かですし、セントアイヴスなりに少しずつ成長し、進歩していることが実感できて良かったです。
こうなると、次走についてはせっかく獲得した優先権を有効活用したいところ。。今のところ同じ芝の長めの距離を使う可能性が高いと思いますが、次走の目標を早めに設定したうえで、さらに一段上の仕上げをめざしていきたいです!(福島の2600mは当面ないので、優先権使うなら新潟の2400mとか東京の2300mとかになるのかな?)
**2023/4/8中山5R 3歳未勝利(芝2000m)・稍重**
サラ系3歳未勝利【2023年4月8日中山5R】出馬表、予想:競馬ラボ