チャンピオンヒルズ在厩のバスラットレオンは、今夏の動向につきまして矢作調教師と慎重に意見交換を行いました結果、選択肢のひとつであったサセックスSへの出走については取り止めることとなりましたので、取り急ぎお知らせいたします。
◇矢作調教師のコメント 「さきたま杯のレース内容なども踏まえて熟考したところ、今夏の海外遠征につきましては断念することで意見がまとまりました。このまま夏場は休養に充ててリフレッシュを図り、秋競馬にフォーカスしていきたいと考えます」
バスラットレオンは、現在は、おもに周回コースで軽いキャンター2000~3000mを消化しています。
◇小泉厩舎長のコメント 「レース後ということもあってトモがお疲れ意味でしたので、磁気治療で両トモをケアしながら軽く跨っています。一昨年は北海道、昨年は欧州遠征でしたから、夏場のイメージがもうひとつ湧きませんので、日々しっかりと様子を見ながら管理に努めていきたいと思います。まずは前走の疲れを癒してあげましょう」
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昨年に続いて挑戦するかと思われたサセックスSへの出走は取りやめ、秋競馬に向けて休養することになりましたね。関係者間でどんな会話があったか分かりませんが、さきたま杯の敗戦は、コースや展開が向かなかっただけでなく、(レース前の見た目と違って)本来の実力が出し切れなかったから…との評価なのかもしれません。
もちろん、バスラットレオンほどの馬ですから、どこであってもレースに出る以上は万全の状態であって欲しいですし、そのための休養ですから否やはありません。しばらく応援できないのは残念ですが、せっかくの夏休みを存分に満喫し、秋にまた強い姿を見せて欲しいと思います。(と言いつつ、急にどこかのレースを使ったりする…のはさすがに無いでしょうねぇ(^^ゞ)
【2023/5/31浦和 さきたま杯(Jpn2/ダ1400m)でのバスラットレオン:公式HPより】
三重ホーストレーニングセンター在厩のキングエルメスは、ウォーキングマシン60分のみでケアに当たっています。
◇伊藤場長のコメント 「久しぶりにこちらへやってきましたが、馬自身は元気そうにしてくれています。患部に関しては、腫れや熱感はほとんど分からないレベル。じっくり触ってみると幾らかシコリが残っているかなという程度で、痛がったり、嫌がったりする様子は見受けられません。当面はアイシングとレーザー治療、そして塗り薬で固まってくるのを待つ形となります」
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キングエルメスは休養6ヶ月が基本なので、パンサラッサより重い症状だと思われますが、すでに腫れや熱感はほとんどなく、触っても痛がる様子もないなど、患部はだいぶ良くなってきたようです。と言っても、運動が始められるのはだいぶ先ですから、運動不足でイライラすることの無いように、とにかくのんびり過ごして欲しいと思います。
そういえば、同じ繋靭帯炎を発症したパンサラッサもいずれは三重に行くんですかね? もしも一緒に療養するとしたら、多少なりともオーラを吸収させてもらって、ここ一番の精神的強さを身につけて欲しいところです。。まあ、馬どうしが言葉で話すとは思えませんが、強い馬と一緒にいるとつられて強くなる…みたいな話はよく耳にしますしね(^^ゞ
【2023/4/23京都 マイラーズカップ(G2/芝1600m)のキングエルメス:公式HPより】
NSR在厩のセントアイヴスは、おもにダート周回コースでハロン17~18秒ペースのキャンター2000mを消化。先週末より少しずつペースを上げて乗り込まれています。
◇佐々木代表のコメント 「いつもの出掛けの硬さがあるぐらいで、15-15に近いところを乗った後も何ら問題はありません。休んでいた分、さすがに息の持ちはもうひとつでしたが、進めていけば戻ってくるものと思われます。今週末さらに15-15を乗り、これを『何本か続けていくなかで帰厩のタイミングを計っていく』予定になっています」
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先週予告があった15-15もとりあえずクリアできたようなので、早ければ来週末、遅くとも再来週にはトレセンに戻ってくるイメージかもしれません。この時期になると時間がとても大切で、あまりノンビリしているヒマはないですからね。
これまでのレースを振り返ると、セントアイヴスは休み明けから全開というより、使われつつ調子を上げていくタイプに思えますから、勝ち上がりに向けてはせめて3戦ぐらいのチャンスは欲しいところ。。そのためには、結局、掲示板の確保が必須条件になってきますので、15-15を続けつつ、さらに良い状態で帰厩してくれることを祈ります。
【NSR在厩のセントアイヴス:公式HP(2023/6/1更新)より】
レトロクラシック’22
秋華賞4着パラスアテナと7/8同血、豊富な筋肉がパワフルに躍る。
◇牡1歳 黒鹿毛 2022.03.26生 新ひだか産(木村秀則牧場)
◇父:ルーラーシップ 母:レトロクラシック (母の父:ディープインパクト)
◇美浦・奥村武厩舎予定
◇販売総額 3,400万円 / 総口数 2000口
◇プラスビタールスピード遺伝子:CT型
◇Point!:管が短めで重心の低い体型ゆえに半兄ドンカルロの体重を上回れるかは今後の成長次第となりそうだが、立派な首さしや臀部のボリュームに父の産駒らしさが表れており、骨量や身幅、腹袋もあって筋肉質の体つき。兄たちとはまた異なり、ひとたびスイッチが入るとヒートアップするような性格の持ち主で、放牧地ではダッシュ良く、ピッチの利いた走りで駆け回っている。パワフルな馬体に伸びが出てくれば7/8同血パラスアテナのように芝へ、さらに筋肉量が増して力をそのまま伝えるようになればダートへ。これから変わりゆく姿を楽しみに見守っていきたい。:
◇最新近況(2023/6/6更新):北海道・様似町の様似木村牧場在厩。牡馬9頭のグループに入り、日に16時間半ほどの夜間放牧で管理されています。馬体重371kg、体高146cm、胸囲167cm、管囲19.5cm(5/31測定)
「背丈はそれほど高くないものの、体重や身幅があり、筋肉質なところが目を惹く一頭ですね。まだ腰高の体つきをしており、どちらかと言うと柔らかさと緩さの両方を感じさせる身のこなしでしょうか。気性的にはピリッとしたところがありそうですが、放牧地では我を張ることなく、仲を取り持ってあげるタイプ。他馬を気にしないですし、来るならコイといった様子でどっしりと構えています」(木村担当)
【様似木村牧場在厩のレトロクラシック’22:公式HP(2023/6/2更新)より】
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レトロクラシック’22がまさか6頭目の取り上げになるとは、自分でも全く意外な順番です(^^;)
ただ、6番目とは言えルックオブラヴ’22やハイアーラヴ’22より評価が下かというとそんなことは無くて、フタを開けてみたら(売れ行きなどの関係で)コチラに先に出資してました…ということも充分に考えられるレベルです。
血統構成に関しては、もともとレトロクラシック自身が竹内さんから『同世代のディープインパクト産駒中最高レベルの配合(Welsh Flame≒Burghclereニアリークロス)』と言われたほどの馬であり、それ故キンカメ系種牡馬との王道配合が待たれるところだったので、個人的には今回募集馬が母レトロクラシックのターニングポイントになるかも?と期待しています。
レトロクラシック’22
馬体を見ると、言われてみれば確かに管が短めですが、その分ガッチリしていて重心が低く、肉付きも良いのでとても頑丈そう。ドレフォン産駒の兄ドンカルロと同程度の体重だとしても、今のところ馬体減り(あるいはなかなか増えないこと)で苦労するイメージはありません。そのあたりについてはしばらく成長を見守りたいところながら、一見パワータイプのこういう馬は意外に人気が高かったりしますので、様子見路線が可能かどうかは微妙かもしれません。
ちなみに昨日公開された測尺情報によれば、5/31時点で馬体重371kg、体高146cm、胸囲167cm、管囲19.5cmとのこと。この時期の数字は縦横の比較が難しいですが、3/26生れであること、これから背丈が伸びそうなトモ高体型を考えると、何だかんだで450kgは超えてきそうな気もします。
管理予定の奥村武先生にはトゥジュールでもお世話になっているものの、トゥジュール自身がまだデビュー前ということで、正直、あまり良くわかっていないです。ただ、1歳時はファンタストクラブ育成をメインに、年が明けたら時期を見計らってジョイナスファームへ…となる可能性は高そうです。(つまりドンカルロとは違うルート?)
ということで、昨日、測尺と最初の近況報告がありましたので、これからレトロクラシック’22を含むすべての馬を再チェックします。もしかしたら注目順位も変わるかもしれませんが、いずれにせよこの馬が注目馬から外れることはないでしょう。個人的には昨年いろいろあって諦めたレトロの仔ですし、できれば…という気持ちもあるんですよねm(_ _)m
昨日、2024年2歳募集馬の測尺データが公開されました。
◆募集馬プロフィール◆
☆母は当倶楽部募集馬、四代母ダイナカール
エレナレジーナ'22(牡) 父 オルフェーヴル 母の父 ノヴェリスト
牡1歳 鹿毛 2022.03.10生 新ひだか産
美浦・加藤征弘厩舎
販売総額 2,400万円 / 総口数 2000口
馬体重328kg、体高146cm、胸囲161cm、管囲19.0cm(5/31測定)
☆母は当倶楽部募集馬、四代母セックスアピール
エンパイアブルー'22(牡) 父 リオンディーズ 母の父 エンパイアメーカー
牡1歳 青鹿毛 2022.04.17生 新ひだか産
美浦・高柳瑞樹厩舎
販売総額 2,600万円 / 総口数 2000口
馬体重360kg、体高152cm、胸囲161cm、管囲19.0cm(5/31測定)
☆近親ポエトは愛G3勝馬
スーンシャイン'22(牝) 父 サトノクラウン 母の父 ジャスタウェイ
牝1歳 黒鹿毛 2022.04.10生 新ひだか産
美浦・黒岩陽一厩舎
販売総額 900万円 / 総口数 1000口
馬体重365kg、体高150cm、胸囲163cm、管囲19.0cm(5/31測定)
☆全姉は秋華賞(G1)4着馬、パラスアテナ
ステラリード'22(牝) 父 ルーラーシップ 母の父 スペシャルウィーク
牝1歳 鹿毛 2022.02.03生 新ひだか産
栗東・高柳大輔厩舎
販売総額 5,100万円 / 総口数 3000口
馬体重375kg、体高151cm、胸囲168cm、管囲19.0cm(5/31測定)
☆母は当倶楽部募集馬、期待が高まる第4仔
ゼロカラノキセキ'22(牡) 父 レッドファルクス 母の父 キンシャサノキセキ
牡1歳 芦毛 2022.03.08生 新ひだか産
美浦・尾関知人厩舎
販売総額 1,000万円 / 総口数 2000口
馬体重353kg、体高149cm、胸囲167cm、管囲19.0cm(5/31測定)
☆母は中央5勝、京成杯AH(G3)2着、阪神牝馬S(G2)3着馬
ディメンシオン'22(牡) 父 ロードカナロア 母の父 ディープインパクト
牡1歳 鹿毛 2022.02.03生 新ひだか産
栗東・藤原英昭厩舎
販売総額 6,000万円 / 総口数 3000口
馬体重355kg、体高145cm、胸囲160cm、管囲18.0cm(5/31測定)
☆半兄は重賞2勝馬 クレッシェンドラヴ
ハイアーラヴ'22(牝) 父 レイデオロ 母の父 Sadler's Wells
牝1歳 鹿毛 2022.03.15生 新ひだか産
美浦・田村康仁厩舎
販売総額 3,400万円 / 総口数 2000口
馬体重328kg、体高150cm、胸囲163cm、管囲18.0cm(5/31測定)
☆近親に仏G2勝馬 カットクォーツ
フォーエヴァーユアーズ'22(牡) 父 シルバーステート 母の父 Motivator
牡1歳 鹿毛 2022.05.16生 新冠産
美浦・中舘英二厩舎
販売総額 2,400万円 / 総口数 2000口
馬体重332kg、体高144cm、胸囲161cm、管囲19.1cm(5月下旬測定)
☆おじに重賞2勝馬 クレッシェンドラヴ
ルックオブラヴ'22(牡) 父 ゴールドシップ 母の父 キングズベスト
牡1歳 芦毛 2022.04.30生 新ひだか産
美浦・鈴木慎太郎厩舎
販売総額 1,400万円 / 総口数 2000口
馬体重310kg、体高148cm、胸囲159cm、管囲18.0cm(5/31測定)
☆秋華賞(G1)4着パラスアテナと7/8同血
レトロクラシック'22(牡) 父 ルーラーシップ 母の父 ディープインパクト
牡1歳 黒鹿毛 2022.03.26生 新ひだか産
美浦・奥村武厩舎
販売総額 3,400万円 / 総口数 2000口
馬体重371kg、体高146cm、胸囲167cm、管囲19.5cm(5/31測定)
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ちなみに、私が出資済みの22年産馬についても測尺データが出ましたので、合わせて載せておきます。
☆父を彷彿させる筋骨の逞しさ、あらゆる絶景を望む旅路が始まる。
ゴッドフロアー’22(牡) 父 モズアスコット 母の父 ハーツクライ
牡1歳 栗毛 2022.02.15生 新ひだか産
馬体重460kg、体高151cm、胸囲176cm、管囲20.0cm(6/5測定)
☆母は中央5勝、京成杯AH(G3)2着、阪神牝馬S(G2)3着馬
シンボリバーグ’22(牡) 父 モズアスコット 母の父 ダイワメジャー
牡1歳 鹿毛 2022.02.28生 日高産
馬体重410kg、体高147.6cm、胸囲170cm、管囲20.0cm(5/30測定)
ザッと全体を見渡すと、現時点で400kgを超えているのは既出資のゴッドフロアー’22とシンボリバーグ’22だけ。月齢影響が大きい1歳5月末時点の測定ですし、多少の測定誤差があることを差し引いても、馬体重300kg台前半で管囲が18cm程度だと、これからどこまで大きくなってくれるのか、多少は心配になりますね。
逆に、ゴッドフロアー’22は既に馬体重460kgで管囲は20cm。。木村秀則牧場の栄養を一人で吸収したんじゃないかと思うぐらいで、これはもう、デビュー時500kg超はほぼ確定、何なら大きくなり過ぎが心配なレベルです(^^;)
私の注目一番手のディメンシオン’22については、馬体重355kg、体高145cm、胸囲160cm、管囲18.0cm(5/31測定)となっていて、(初仔ゆえのコンパクトさは覚悟していたものの)正直、今後の成長に期待です。。2月生まれにしては体高が低めですし、管囲も最近の馬にしては細いので、これから頑張ってたくさん食べて、デビュー時430~440kgをめざすイメージかなと思います。(絶対の根拠はなく、まあ、ただの勘ですけれど)
いずれにしても、6/17の申込み受付開始直前ではなく、多少の時間的余裕を持ってクラブが発表してくれたのは良かったと思います。私の場合、測尺データはあくまで参考情報の一つとして扱いますが、当然ながら、これを見なけりゃ検討なんて始まらない…という方もいらっしゃいますしね。